四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

2013.12.19

千両市

今年の千両市は、弊社のメイン市場であるJF兵庫県生花 梅田生花は堅調な相場で推移し、安定した価格で販売された。ただ他の各市場は、そうではない模様。商品によれば、かなりの安値で取引されたものもあったようである。

 

 

これも当初の情報では、出荷量が少なめとのことであったが、実際は昨年を大きく上回る入荷量があり、その情報の差異がこのような価格の低迷の一つの要因であったと思う。

 

そして、消費者への訴求不足も否めない。

 

最近の若い人は千両って何?何故お正月に千両を飾るの?と言う声をよく聞く。

このような状況で、再生産可能な価格で取引が続く訳がない。

 

千両の意味を知らない人にとっては、単なる赤い実としか思えないだろう。そのようなものに、このご時世にお金を払ってくれるわけがない。

 

しめ縄の意味を知らない人にとっては、しめ縄はただの稲わらにしかならず、それに何千円も出す人はいないのと一緒であろう。ただしめ縄の意味はある程度の認知度が継続されているため、そこまではいってなく、それなりに継続はされているのだろうが・・・・・。

 

松や千両もこのままでは、もっと風化していくのではないかと思う。何とか生販が一緒になり、強く動き、意味の伝播をしていかなければ、そろそろみんなが限界に来ているように感じた。

 

ただ嘆く時間があれば、次に向かって進んでいかなければならない。

たとえ小さな動きからでも、大きなものにつながっていくはずなので、できることからすすめていきたいと思う。