四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ
MATAEMON'S THINKING BLOG
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今日は私がこのハサミを作るに至る経緯、ストーリーを簡単に。
まずこのハサミを作ろうと思ったのは去年の晩秋から暮にかけて。
秋から年末にかけて、新規事業や従来の繁忙期を迎え、私も現場ではさみを腰にぶら下げて仕事をする機会が増えてくる。
そんな中、元来他人と変わったことが好きというか、他人と同じことをするのが嫌いな私はふと自分が持つハサミにも同じ思いを抱いた。
そこでネットなどではさみについて調べてみた。
そして見つけたのが今回の秀久さんの作品だった。かなりの経験と実績をもつ人だった。
厚かましいと思いながら、待ったなしの私は即日コンタクトをとってみた。すると、はさみ素人の私の話にもかかわらず耳を貸してもらえた。
で、すぐさま年末の忙しい最中にもかかわらず、急遽新潟まで飛んだ。
初めて、秀久さんに出会う。こだわりをもったさすが職人気質。でもとてもユニークな大将でもある。
仕事場のテーブル、食事のテーブルで互いの熱い思いを交わすことで、とても短い時間だったけどれども互いが仕事に対することなど理解をできたように感じた。(実際は若造の私を、先輩がいろんな点において育てようとするのあたたかい心だったのでしょうね・・・)
そして私の仕事に対する思い、ハサミに対する思い、四代目 秀久さんと、四代目 又右衛門で新しきを創りだしたい胸のうちを伝えたところ、次のような言葉を言ってくれた。
「武士にとって刀は命、花屋にはハサミが命、おめーさんのハサミは、この俺が作る」と・・・・・
正直感動した。この花き業界で生きていくための、刀を手に入れたような感じがした。
そして翌日、帰りの新幹線の駅に秀久さんが来てくれた。
私に、「このはさみをもって帰れ。昨日の夜、話をしたハサミの試作品を朝から作ってきた」
箱を開けてみると確かにお願いしたようなハサミを仕上げてきてくれた。
そしてこのように声かけてくれた。
「おめーさん。ほんとにいろんなこと考えたり、変わったこと考えたり、面白い男やで・・・・・
これから面白くなってきたな~」と。
最後にお互い四代目で何とか、ひと花咲かせようと約束した。
これが四代目 秀久 又右衛門コラボモデル誕生の話です。
そして、このはさみが仕上がるときには、このはさみを入れるために、ふさわしいかっこいい、上質のシザーケースが欲しくなり、また又右衛門は旅を始めることになりました。
それが今回のシザーケースなんですよ。
相変わらずの暴走かもしれないけど。きっと必要としている人がいると思っています。
さ~まだまだ旅をするぞ~~~。