四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ
MATAEMON'S THINKING BLOG
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毎年のように同時期に今回も、茨城県 波崎を訪問した。
いつもなら、朝 伊丹空港を出て夕方に帰る日帰りだが、今回は前日の夜から茨城入りとなった。
宿泊地は千葉の銚子。今回のホテルには、ちょっと驚かされたけど、夕食はとてもおいしい食事を、生産者の方とご一緒させていただき、有意義な意見交換をさせていただくことができた。
さすが、日本を代表する銚子港にあるだけあって、魚が本当においしい。
特においしい秋刀魚の刺身が食べられるところは、中々ないので大満足。そしてその夜はおとなしく早めに横になった。
朝から、活動開始。
まずは、昨晩お世話になった生産者さんの所を訪れた。
朝早くから、エンジン全開で作業をされ、きちんとした良い選別をしていた。
そしてその後、昨年からお世話になっている「結び松」の生産者を訪問した。
この形状にするには、観葉植物と違って年数がかなりかかる。またどんな松でもできるものでもないとのこと。この手間のかかりようを聞くと、頭が下がる思いがし、なお大事に売らなければと実感した。今年も限定数にてすぐに売り切れかもですがよろしくお願いします。
そして毎年お世話になっている藤代助右衛門さんへ。
このお宅の門がまえやお庭には毎度のことながら歴史を感じ、素晴らしいと思う。
ここでは例年盛り花の各等級やアレンジようのものまで、各サイズをお願いしている。
私が波崎に初めて訪れた時からのおつきあいで、ご出荷いただいている生産者です。
今年の状況は、平年より盛り花の比率が少なく苦労をしそう。若干色が薄めで例年の品質には少し及ばないが、その中でも一番良いものをローズガーデンに送ってもらえるとのこと。松が少ない年なので、精一杯がんばりますが、若干のお願いもしなければと思っています。
続いて千両の圃場も確認させていただいた。
まだ完全に色づいてなく、写真ではわかりづらいが、そこそこに実はついている。今年は夏の猛暑の影響もあるが、昨年よりは良いものがあると感じた。
そして、近くでお昼を済ませ、荒波農園さんを訪れた。
ここの選別の良さは周知の事。今年もそれには変わりなく、きっちり選別をされていた。
ここでも毎年のアレンジメントに使いやすい、短く締まったものを、特別にお願いしている。
だがやはり品質は例年通りをキープしているが数量は例年の三分の一とかなり寂しい。
でもこれも天候次第なので致し方のない話。その分、みんなで大切に売って行かなければですね。
これで全ての行程を終えることとなり、レンタカーに乗って成田空港へと向かった。
今回の訪問で各生産者が口をそろえて言うことが、高齢化による人手不足、作業効率の低下、生産量の減少、資材類の値上げなどから、正直松の生産を続けて行くには、厳しい状況であるとのこと。
これらを考えると、松の販売価格も見直して行かなければと思う。ただ小売店も厳しい状況である。これらのことを総合的に考え、流通の立場として小売店、量販店と生産者が共存できる形を見いだしていくために、今一度力を振り絞りがんばらなければならないと、強く感じた。
さて弊社の入場するJF兵庫県生花 梅田生花市場の松市は12月7日です。
様々な産地からの良質の松を取りそろえ、皆さんのご来場をお待ちしておりますので本年もよろしくお願いいたします。