四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

2023.11.29

又右衛門 メキシコ紀行⑥  ~再び自生ユッカを求めて・・・~

昨晩はパートナーの家に泊めていただき、早朝は日本とのやり取り後、荷物をまとめて玄関にでた。一仕事終えて清々しい朝である。

最後に玄関を記録しておこうと写真を撮ろうとしたところ、階段を踏み外してしまって、まるでサザエさんのマンガですってんころりんするように派手に転んでしまった。

両手にカバンとスマホを持っていたために支えようもなくこけてしまった。何とかスマホもパソコンも現在しっかり機能しているので一安心。足はかなり痛かったが、恥ずかしさもあり、ひきつった笑顔でやせ我慢をしておいた。

そして荷物を積み込み、早速出発。今日も可能な限り色んな地区を観たく、長い移動距離になるため、いつものようにコンビニでコーヒーとパンを買って現地に向かう。

さっきまでの良い天気が一転して、濃い霧に包まれ、時折雨がフロントガラスを叩く。またもやレインマンの仕業かもしれない。

途中で車を停めて、周辺を散策。岩肌にこびりつくように生息しているサボテンたちを多く見かける。これだけ広い場所だから、もっと良さそうな場所に住めば良いのにと思うが、外敵に見つかりにくい、水分関係などで、この場所を選んだのかな?と勝手に解釈しておいた。

さらに奥に進むと原住民が残したと言われる石に刻まれた絵を見ることができた。何を書いているかはわからない。ひょっとしてスマホの翻訳機能を使えば???と思ったが、絶対できるはずはないと思うのでやめておいた。

車を走らせ小一時間立ったであろうか、すっかり晴れ間も出てきた頃に、シルバーの葉がちらほら目に飛び込んでくる。そして近くによってみるとユッカ リギタの群生であった。

リギタは硬く鋭い葉で輝くようなシルバーが特徴的である。世界一美しいユッカと表現されることもしばしばある。

大地にしっかり根をはらし朝露を蓄えたリギタは、なおのこと美しく感じた。

さらにアガベのようにも見える背の低いユッカを見つけることができた。使い方によってはドライガーデンの脇役にもってこいのように思えたが残念ながら、この種は保護しなければならないものになる。

さらに車を走らせ見たい植物がある地域の入山許可をもらうために村に立ち寄った。

そこでは、このブログの初めのころに書かせてもらったアガベによる糸をつくる作業を行っていた。

写真のような機械でアガベをしごき、干して作っていくとのことである。最終製品としては食器洗いなどになるようである。

そして残ったアガベ繊維は加工して虫除けに使えるとのことである。素敵な機能というか、よく考えられたというか、この地ならではの利用法である。そのような丁寧な案内をしていただけ、管理地へと向かった。

そして、見事に葉を広げたユッカ リネアフォリアに遭遇。とても魅力的である。

さらに進むとダシリリオン ウォーレリーに遭遇。これもまたシルバーが美しい。

そのような大きな植物に気をとられていると、またうっかりサボテンを踏んでしまいそうになる。危ういところである。

また再びオレンジ色の寄生植物に遭遇。あらためて見ても不思議である。言い方は悪いが一見きれいな廃棄物にも見えてしまう。

その他にも興味深い植物を見ることができたので、村に戻って退出報告をして、次の場所へ移動した。

途中レストランにてハマイカというジュースをいただく。ハイビスカスのジュースである。以前セネガルで毎朝飲んだビサップジュースと同じような感じでこちらのほうが色は少し紫がかっている。味は加糖しているのか少し甘め。私には3くちぐらいが限界であった(;^_^A

今日もスープをさっといただき、また次に向けて出発した。

その途中では初日にその大きさに度肝を抜かれたユッカ フィリフェラより大きなものである。その名もユッカ プロペラーレである(笑) これは当然冗談であるが、様々な事情はあり無責任な言い方ではあろうが、個人的にはこれ以上繁殖しないこと願う。

そして残り少なくなった時間で車を走らせる。そして今日のメイン訪問相手である ユッカ トリー(トレリー)に出会うことができた。長く尖った葉が魅力的である。とりあえずツンツンしてみたが反応なしであった。

急いで次に進む。途中、見慣れたような、見慣れないような植物を崖に見かけたので調査。パートナーに確認するとエスペラロエとのことである。今まで輸入してきたエスペラロエとは違って広い葉のため驚きであった。

そして崖を滑り降りるように駆け下りて、次へと進むが、陽が落ちてくる。それでも何か見たいと思っていた植物をめざした。

それはトリーのシルバーである。夕陽に照らされてわかりづらいが確かにシルバーがかっている。

ただ午前中のトリーより葉が短いため、一見リギタにも見えるが説明を受けると確かに葉が微妙に違う。ただ地元のパートナーはかなりの経験者であるので間違えはないが個人的にはもう少し他の個体も見ながら最終の判断をしなければならいないように思っている。

辺りは暗くなり、かなり寒くなってきた。もうこれ以上は植物が見られないので今日の活動はこれで終わりにして宿泊地へと向かった。そしてチェックインを終わらせ、外に出かけて、またもやタコスとスープで体を温めて部屋に戻って、せっせと日本との宿題を進めることにした。

今日は朝に怪我をした痛みがあり、眠気があまり来ないのが幸いして日付が変わっても随分作業をすることができたのが不幸中の幸いともいえる。

さ~~明日はとうとう最終日。落とし物失くし物、怪我に注意して頑張ります。それではちょっとだけ眠ります。おやすみなさい。