四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

今日は大阪府立桜塚高等学校に招かれ、1年ぶりに訪問をさせていただいた。

今回の役割は昨年に引き続き、探求授業の依頼があっての訪問である。

授業のお題は「世界の感動を日本に。日本の感性を世界へ。」~健康な植物(みどり)の力で社会の課題を解決する。」である。

そして昨年は私がスライドや映像を投影してのどちらかと言えば私の方から一方的な講義であったが、今年はグループディスカッションなどを組み込み、全員参加型の授業とさせていただいた。

そのおかげか、教室では笑顔混じりに積極的に関わる生徒が昨年以上に増え、話す私も楽しくあっという間の1時限となった。

 

さて今週を含めての全4回。資料作りをするのは少し大変だが、生徒の笑顔を見ることができるで楽しみになってきた。さ~~帰って早速ネタを仕込まなきゃだ。頑張ろう~~。

今回のタイでの活動は、バンコクから約3時間のところにあるナーセリーへ。このナーセリーとは初めて訪問した2年前から強いパートナーシップを結んでおり、タイにていち早く又右衛門エリア(日本向け養生出荷施設)を狭いながらも展開していただき、すでに日本にも届けていただいているし、現在もいくつかの植物を管理していただいている信頼できるパートナーである。

 

また他国に私たちのような特別な管理契約をしている訳ではないが、中東はじめ多くの国々に大型樹木を輸出している実績豊富なナーセリーである。実は前回のブログで書かせていただいたカタールの特別な方への輸出も、ここで一緒に根洗いをして、養生管理していただいてきたインド菩提樹である。

予定通り約3時間でナーセリーに到着。まずは先日連絡いただいたカタールへの輸出契約を行い、またその他に管理していただいているベンガレンシスなどの状態チェックを行った。

そして彼女から、ナーセリーを拡張したから、又右衛門エリアも拡張しますか?と声かけいただき、早速植物選びの前に候補地の視察をさせていただいた。

拡張エリアは約28ライとのこと。1ライは約1600㎡なので、東京ドーム約1個分である。そこから選んでいいよとのことであったので、風が良く通り、地盤がしっかりしている場所を選択。「この場所が良いです!」というと、すぐにOKをしてくれた。

そして文書までは用意していないが、みんなの前でしっかり握手を交わし、新たな展開に進んでいくことを約束することになった。今後どのような施設などを設置していくかなどは次の機会にして、今回日本から来ていただいたパートナーの植物手配のために、近郊の生産地周りをすることにした。

 

今回日本から来ていただいたチームは、以前から懇意にしていただいており、私たちの活動にも関心を持っていただいてきた。そしてタイにて希望の樹種生産を取り組んでいくにあたり、現地の植物を見ながら選んでいただくのが一番のため、時間を作ってきていただいたのである。

実際にいくつかの畑を一緒に周ると、私たちと違った視点もあり、とても参考になった。また実際に将来期待できる樹種選びなどもおこなうことができ、とても意義深い時間となった。

そしてここで選んだ植物を、午前中に視察した新しいエリアに移動をさせて、形をつけていきながらしっかり仕上げていくことになる。

さらに他のナーセリーから買い上げた植物もここで集約させてしっかり管理していきながら進めていければと思う。多少在庫を抱えるため先行投資も増えるが、行き先が大まかに決まっていることと、良い植物は早めに手配をしておかなければ、そう簡単に見つけることはできないため、思い切って投資していきたいと思う。乞うご期待である。そのようなことを考えながらの樹種選びは、さらに楽しく、気がつけば数百本の樹種を準備するまでになった。

 

まだまだゆっくり選びたかったが、時間切れとなったので後ろ髪を引かれる思いで、来月再訪の約束をして、この地を後にした。

 

そしてまた約3時間をかけてバンコクにもどり、今回の訪問予定を全て終えたので、チームみんなで最後の食事をとりながら、今回の訪問が互いにとってとても価値あるものであったことを確認し合うことができ、大きな達成感を得ることができ、またこの地での再会を約束して、それぞれの次の活動場所へと向かうことになった。

今まではナーセリーの一角を又右衛門エリアとし、日本向けの養生及び出荷の準備をおこなってきたが、このプロジェクトを進めることで、日本向け出荷から世界に向けて出荷するためのエリアとしていきたいと考えている。生産、それも海外となれば簡単なことではないのは容易にわかるが、バラエングループとしては他社にはない取り組みを進めていき、新しい扉を開いていきたいと思っている。

 

このような取り組みに共感いただける方々であれば、花き園芸業界の枠を越えて一緒に取り組んでいきたいと思っているので、是非、又右衛門にお声掛けいただければ嬉しく思います。

このような感じで、今回のタイ訪問を終えて、今から日本に戻ります。次回のタイは、今回進めた取り組みの進捗確認のために10月末頃の予定。既に9月10月と予定でいっぱいであるが、全て前に進むためのもの。楽しみである。

今回のタイ訪問も終盤になってきた。そしてこの日も生産地に向かう途中、驚きのニュースが飛び込んできた。それはタイにて又右衛門エリアの作っていただいているパートナーからの連絡であった。

 

その内容は、又右衛門エリアで管理中の植物が、カタール国の要人のところが迎え入れたいとのオファーがあり、話をまとめて良いか?との連絡であった。

それがこの樹である。インド菩提樹である。確か昨年に、私がとても気に入り、見かけてすぐに譲っていただき、その後すぐに根を洗い養生済みのものである。とても状態も良い。

 

この樹はどのようなところで使われるのかを聞かされ正直驚いた。そしてその方の庭に植栽をされるとのことである。残念ながらここでどのような方とは言えないが、日本でも同様の特別な方々の植栽にシークレットで携わらせていただいており、それはとても光栄なことであるし、樹も喜んでくれるであろうと思い、すぐにOKとの返事をさせていただいた。

 

この子が出発する時には、私は立ち会うことができないかもしれないし、再びカタールで見かけることも無理かと思うが、異国の地に行っても、是非とも長く元気に暮らして欲しいと願うばかりである。

その話を聞きながら、今回の海外出張のメインである植物を探しに車を走らせた。その植物とはバンブーサである。バンブーサは、日本の竹とは違い耐寒性はないが、耐陰性はある程度はある。そして日本の種のように横には拡がらず、株立ちになるのが特徴である。

 

その特性をいかしたバンブーサは、いつ?どこで?誰が?どのようにしては伏せさせていただくが、とても大きく重要なプロイジェクトであるので気合が入る。そしてこの日、目途こそ立てていたが、そのプロジェクトに相応しいバンブーサに見事出逢えることができ、そして早速、生産者と話し合い、約束を交わすことまでたどり着くことができた。

さ~~これからは半年かけて日本向けに出荷できるように準備をしていくことになる。簡単なことではないが何とか成功させ、パートナーとそのクライアントの喜ぶ顔を見るために気合が入れて取り組んでいきたいと思う。とても楽しみである。

今回は週末から週中までの間で、ほんの少しではあるが時間があるときにチェックしてきた商業施設の植栽を写真だけですがアップしておきます。

 

まずは比較的新しい施設のEMSPHERE

ここは滞在中の朝ごはんを買いに行ったりするため、タイへの出張時には必ず立ち寄っている。2023年12月OPENから1年未満であるが、植物は随分育ってきた。さすがタイ。植物の生長がかなり早い。

夜はこんな感じであるが、すでに悪くなってしまっている箇所もあるが、ぐんぐん生長し、天井に着いてしまうのも間近のものもある。

ついでに店内はOPEN時と変わらずのにぎやかな演出である。EmporiumやEmQuartierより新しいため多くの人でにぎわっている。

 

そして次はEmQuartier。

EmQuartierの外観は滝が流れるとても迫力がある植栽である。

施設内は、とてもすごいデザインの植栽が施されている。パトリック・ブラン氏である。ただデザインはすごいが、メンテナンスはどのようにするのであろうかと思ってしまう。そして近いづいてしっかり見てみると、メンテナンスが行き届いていないところを多く見かけた。せっかくの素晴らしいデザインであるが、メンテナンスができなければ、このようになってしまう。少し残念な気持ちがした。

最近又右衛門も著名なデザイナーや建築設計士などとお仕事をさせていただく機会が増えてきたが、毎回のように取り組み方に差異がある。建築デザイン事務所は、素晴らしい作品を作るために取り組んでいる。

 

もちろん私たちも、そのデザインにそぐった植栽を提供したいと考えている。ただ私たちはどうしても植物が健康に生長していくことができるか?引き渡された後の施設側は、良い状態を維持していくことができるであろうか?多くの費用が重なってしまわないか?などを重要視してしまう。

 

建築側はOPEN時がゴールであり、見た目にピークである。しかし植栽する者、施設側はある意味ここからがスタートであり、この先10年20年と続いていく。そして変化をしながら生長を遂げていかなければならないのである。ここが大きな違いである。そのため意見が食い違ってしまうのである。

ただいずれにしてもクライアントの要望に応え、より良いものを作っていく目的は皆同じであるので、設計時から各分野の専門家を交えていかなければならないと、この植栽を見つめながらあらためて感じた。

週末からの単独活動から、日本からチェンマイから素敵なパートナーがバンコクに集結し、初日の活動として、日本からのパートナーに、バンコクの植物流通におけるエンドユーザー向けにとっては入り口であり、私たちの業態からすれば出口に近い、まずはマーケットを案内した。

バンコクから少し離れたマーケットをいくつか、案内させていただいた。その中で以前からお気に入りの植物をいくつか再度見かけたのでアップします。特に解説などはつけないので写真を見て楽しんでいただければです。

 

 

 

いかがですか?すでに皆さんがご存知なものが多いかとは思いますが、見かけたことのない方も多いかもですので、あえてアップさせていただきました。

お昼には、大好物のカオトムをいただいた。カオトムとは日本で言えばお粥のようなものである。この他にジョークというタイで代表的なソウルフードもあるが、カオトムはジョークに比べてお米の量が少ないので又右衛門の食習慣に合致していて、毎日のように食べている。中に入っている具には、いくつかの種類があり、エビ、トリ、ブタ、サカナがあり、私は毎日具を変えたものをいただいている。胃への負担も少なく、又右衛門が元気にタイで活動するのに欠かせない、とても大切な食事である。

食事後はチャドチャックのマーケットに向かう。チャドチャックはウィークエンドマーケットでとても有名であるが、週中は開催されないため、その施設を有効利用して、花き園芸品の取引が盛んである。

訪れる人の多くは、ほとんど一般に近い人がほとんどで、私たちはここで仕入れることはほぼなく、ほとんどが情報交換のための訪問である。そしてここで知り得た情報や紹介してくれた生産者や自生地へ赴き、特別な対応をしていただけている。

最近では日本でも以前から行われていた個人や団体での買い付けツアーもあるようで、それも良いことかとは思うが、その反面、トラブルも多いと聞こえてくる。その多くは一見安く感じるかもしれない手数料である。いくら手数料が安くても、購入した植物そのものの価格がマーケットでの販売価格であれば、私たちの手数料以上に高くなっている可能性がある。

 

あとは共同で購入しディスカウントして買えても、輸入をするときの諸手続きの費用や混載することでのリスクなどもある。当たり前だが年に数回単発で購入する価格とは差があるし、毎週のように日本に向けて植物輸出している企業との差は輸送費の違いや、安定度が全く違うのである。

 

最近では私たちの活動に興味を持っていただきお問合せいただくことが増えてきた。ただ私たちは現地法人と連携してはいるものの、タイへの輸出も含めて色んなプロジェクトを抱えて大変なため、追いついていない状況で、以前から強い関係性をもつ方々の対応でめーいっぱいである。しかし少しでも良いものを日本の生産者や、花き園業事業者に届けていきたいと考えていて、今後は又右衛門共同購入チームを結成し、チーム限定で産地買い付けツアーや、その他特別な活動を一緒にしていければと考えていますので、興味のある方はお声掛けいただければです。

今年何回目になるのかな?と思いながら書き始めています。今回もバタバタしながらの活動にて十分書くことはできないかと思いますが、懲りもせず少し書かせていただきますのでよろしくです。

今回は台風の接近のため、予定より1日半早く出国し、無事定刻にスワンナプーム空港に到着。いつものように電車とモノレールを乗り継いで活動の拠点となるプロンポン駅に近い定宿へと到着した。到着した時はまだ早朝のためチェックインはできないため、荷物をホテルに預けることにした。そして機内ではほぼ眠れずの徹夜明けのため、カフェにて濃いコーヒーを身体に流し込みに行ってきた。

 

その後、ホテルのロビーにて、現地で活動する日本人パートナーとマリネックスの研究や今後についての打ち合わせをさせていただくことにした。そしてある程度打ち合わせを終えた時に、パートナーからSIAMで「NIPPON HAKU(日本博)2024」が開催されているとのこと。台風のおかげで1日半早くバンコク入りしたので、その分時間ができたので、せっかくなので視察に向かうことにした。

会場はSIAM駅に隣接するPARAGONにある大きな会場で開催されていた。入り口にてQRコードで登録し、早速会場内へと入ることにした。

本会場入り口前にはくまモンが来場者を出迎え、奥に進むと大阪・関西万博の紹介ブースがでており、来年の開催案内をされていた。

そして本会場内は、飲食ブースを主に多くの企業が出展し、実際に販売もしているため、とても多くの人でにぎわっていた。

ステージでは表彰式のようなものがされていたり、世界的に注目されている日本のコスプレに関連するものをあったり、様々な嗜好の方々や目的を持った方が入り混ざりながらの盛況なイベントであった。このような身動きすら中々取りにくい中、見学をさせていただいていた。ちなみに、私は気づかなかったのだが、後からFacebookの友人から、「会場でお見掛けしました!」と連絡いただけるなど、色んな出逢いがある展示会であった。

会場の外では、庭や書の展示などもされており、催し全体で日本文化の今と昔が表現されており、興味深い展示となっていた。本展示会は3日間開催されて15万人が訪れるとのこと。その数値の精度は私にはわからないが、とても多くの方々が来場されており、これだけ多くの人が日本に関心を持っていただけていることに嬉しさを感じることができた。

そして会場を後にし、PARAGON入口の壁面緑化を拝見させていただいて来た。このデザイン・施工は、世界的に著名なパトリック・ブラン氏とのことである。他にもプロンポン駅に隣接する商業施設EmQuartierも手がけていると聞いたこともあり、氏の作品は、長く美しく育っているので興味深く見させていただいた。

そして素敵な作品を見させていただきながら弊グループが開発した資材や、新しく関わらせていただいた資材を併用することでさらに素敵な生長をとげられるのではないだろうか?などを厚かましいだろうが勝手に感じさせていただき、色んな思考が働いた1日となった。。

またこの日は、何回もバンコクに来ていながら行くことができなかったタイのソウルフードであるカオマンガイを食べに連れていっていただけた。

PARAGONから歩いて15分ぐらいのところにある超人気店とのことである。並ぶこと必至である。もう少し駅に近いところでこのお店の新しいところがありクーラーもきいているとのことであるが、半露店でクーラーはなくても、少しお安い本店で食させていただいた。お値段は二人で200バーツ未満。とても美味しくいただけた。

こんな感じの初日。徹夜明けであったが疲れも感じない素敵な1日となった。満足である。