四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

ポスター発表の報告と簡単に終わらせるはずであったが、相変わらずのよくわからない話や想いを書いてしまい、少し長くなってしまったので2回に分けてのアップとさせていただきます。

2日目ポスター発表が終わって、お弁当をいただいてから各会場に分かれて行われる、分野別会議へと出席した。分野別会議とは正会員で構成される大学、薬科大学、公立園、私立園が4つの分野に分かれており、その分野ごとに会議が行われる。私は主に私立園で構成される第3分野になり、会議に参加させていただいた。

分野別会議では委員長である伊豆シャボテン動物公園の中村様によって進めていただき、各園からの報告に加えて、各種議題を進めていくことになった。

分野別会議終了後、会員は再度一堂に会し、分野別報告会と定時総会、委員会報告を終えて、無事に閉会式が行われた。

閉会式では日本植物園協会の西川会長と今回の開催園である水戸市植物園協会の主なスタッフからの挨拶があり、出席者から感謝の意を多く含まれた大きな拍手が会場に響き渡っていた。

また次回開催園である「はままつフラワーパーク」理事長である塚本こなみ先生はじめ関係者の皆様からのご挨拶があり、これまた期待の思いが詰まっているであろう強い拍手があり本会の締めくくりとなった。塚本先生とは幾度かあるプロジェクトでご一緒させていただき多くを学ばせていただいてきたこともあり、来年がとても楽しみである。

閉会後は、私を含む全国から集まった植物園の方々同士が来年の再会を約束して、再び各地へと戻っていくことになった。

3日目はエクスカーションとして開催される水戸市植物公園の見学をさせていただいた。

 

 

 

水戸市植物公園では協会会長および園長である西川さま自らマイクを持って、わかりやすくかつユニークにご案内いただけましたのでいくつか写真アップさせていただきます。

園内には西川会長と同じく大好きなネコちゃんたちも多くいて、「こもれび」のとても居心地の良い空間を共有させていただけた後、見学は終了。園長とは近い再会を約束して、次の目的地である弘道館へと向かうことに。

今回お菓子には手書きで名前を書いていただいたり、とても丁寧に対応していただいたり、皆さんのホスピタリティに感動です。

昨年の牧野植物園もですが、素晴らしい園は植物だけではなく、素晴らしい方々によって支えられ運営されていることを強く気づかされ多くを学ばせていただけました。

来年は「はままつフラワーパーク」開催。ここもとても素晴らしい施設、今からとても楽しみです。

今週も相変わらずのバタバタであったが大きなイベントとして、又右衛門が正会員として活動させていただいている 公益社団法人 日本植物園協会 第59回大会・総会が水戸にて開催されるため、グループ顧問とスタッフ水戸へと向かった。

私は飛行機と鉄道、他のスタッフは新幹線と鉄道で、時間がバラバラのため現地集合とした。

通常であれば、当協会総会への出席は私一人であるが、今回は研究発表をさせていただくため、研究チームの特別顧問と研究員とでの参加となった。厳重なセキュリティーチェックを行われたのちに会場である水戸市民会館入りし、3日間のプログラムが始まった。

初日23日は、とても大きなホールで「植物園と子どもの教育」のフォーラムに参加。記念撮影後に、日本植物園協会 総裁 秋篠宮皇嗣殿下に、ご臨席賜り、・開会式・表彰式・ナショナルコレクション認定証授与式が行われた。(写真撮影禁止のため写真がなくて、すみません)

 

休憩をはさんで会場移動し意見交換会に参加。今回の意見交換会は、前回と違い着席にての開催であった。そして今回も、多くの参加者が着席する中、総裁である秋篠宮皇嗣殿下が全てのテーブルをお周りになられ、一人ひとりに笑顔でごあいさつをされている姿に、いつもながら自らを振り返り、多くを反省しながら学ばせていただいた。

 

私たちのテーブルにもお越しいただき、いつものようにお声掛けいただき、私たちの取り組みへの労いのお言葉を頂戴することができた。お越しいただいた時には、最初は少し緊張した面持ちであったスタッフも直接一人ひとり目を見て優しくお話をされる皇嗣殿下のお人柄を実際に直接感じることができたのではと思う。最期には笑みがこぼれるほどであった瞬間を私も見ることができ、とても嬉しく思えた。

 

2日目は同じ大きなホールにて研究発表である。研究発表には口頭発表とポスター発表があり、まずは会員である各研究者より8つのテーマについての口頭発表があった。

 

どのような発表があったについては、ここでは控えさせていただくが、各植物園や博士による発表はどれもが興味深く、学ばせていただくばかりであった。

その後は会場移動し、私たちも行わせていただく機会を頂戴したポスター発表である。ポスター発表には12の植物園や団体が発表されていた。そこでの私たちの発表は「ナニワイバラの匍匐(ほふく)茎形成と匍匐茎苗の鉢栽培経過」である。

そこでグループ特別顧問の前川先生とともに各地を周り、日々自習を重ね、試験を進めてきたスタッフが、この取り組みについて発表をしていた。

ポスター発表においても秋篠宮皇嗣殿下が私たちのポスター前にお越しいただき、私たちの研究について耳を傾けていただけた。皇嗣殿下は植物だけではなく多くの研究をなされており、私が普段お話をさせていただくときも植物の名前は全て学名でおっしゃられ、その豊富な研究実績や知識には驚かされることばかりであるため、専門である私でも会話についていけなくなりそうな時もあり、学ばせていただくばかりである。そのような博学の皇嗣殿下からのお問いかけにも、弊社スタッフがしっかり答えている姿を横目で見ながら、逞しくなったものだな~~と、とても嬉しく感じることができた。また多くの研究者がこの研究の価値を認めていただきお声掛けいただけたことは、きっと本人も今までの研究についての意義を感じ、自身の励みにすることができたのではないかと思う。

私は、日本植物園協会には広島市植物公園においてのバオバブサバイブプロジェクトをプロデュース以来、正会員として活動させていただいてきたが、このような形で発表をすることができる日が来たのは、普段師匠と呼ばせていただいている前川特別顧問の今までの莫大な研究、知識、そして類まれなる探求心による経験値、情報を惜しげもなく提供していただけているおかげである。あらためて大企業でなく私たちのような会社を選んで、一緒に活動をしていただけることに感謝の念でいっぱいである。

そして師匠とともに一緒に活動してきたスタッフの日々と努力はもちろんのこと、このプロジェクトのためにミーティングを重ねてくれたメンバーの成果である。ただそれだけではない。このような研究ができるのは、仲卸や販売などの核となる事業において業務をしっかり運営し、会社を守ってくれているスタッフ全員のおかげであり、みんなの成果であるとも言える。私自身は素晴らしい師匠とのご縁を形にするための機会を創り、見守るぐらいしかできていなかったが、ここまで来ることができたスタッフの努力に感謝するとともに、その姿を誇らしく思う。

私たちはこの場で同じく発表されていた薬科大学や研究所のような多額な投資とは違い、事務所の軒先を使った、無に等しい予算での研究ではあるが、私達こそができる取り組みを引き続き行っていきたいと思っている。それは決して花き園芸業界への貢献ではなく、花き園芸業界の一員としての責務と感じて進めていきたいと思っている。

今後は本研究を活かすことで将来的には新しいバラ栽培技術として、またバラのもつ多様性を引き出すことが可能な画期的な取り組みとしてつなげていくことができるのではと言える。きっと天国でご先祖様も喜んでいただけるのであろう。またバラだけではなくその他の植物にも応用が可能であろうと考えている。

さらに大きく変わってきている世界の気候により、これから予期せぬ多くの課題に直面する日本の農業、花き園芸栽培の一助になり、「植物をまもる。生産をまもる。地球をまもる。」強い想いで、引き続き研究をしていきたく思う。その研究は必ず今後大いに役になってくれるであろう。

今週は、スペインより3本のコンテナが到着し、植物検疫を受けることになった。

その一つはとても大きな樹木。そしてその他は大きなユッカ類から小さめのアガベなどである。

パッと見た感じは全てとても良い状態で届いているように感じ、まずは一安心である。続いて植物防疫所の厳しい検査を受けることになった。

植物防疫所の方々は、日本の植物や生態系、農業を護るために、水際で有害なものの侵入を食い止めるため、とても厳格な検査を行っている。

私たちも植物輸入者としての責任として、検疫所にも指導をいただきながら、生産地には何度も足を運び、日本向け出荷養生施設(通称又右衛門エリア)などを設置し、取り組んできている。現地にてしっかり管理をしていただいているパートナーの努力には本当に感謝である。

それらの努力の積み重ねによって今回もコンテナ全て病害虫に侵されていなく、土付着もないパーフェクトでの合格となった。もちろん合格するのは当たり前と思う方もいるかもしれないが、日本の厳しいチェックを通過することは、そんなに容易いことではない。皆さんの努力に本当に感謝である。

その中でも、植栽完了までのタイムリミットには1日も遅れることができないシンボリックな植物もあったが、入国、検査合格、輸送までの様々な厳しい条件を見事にクリアでき、大切な方にお届けが完了。さらに素晴らしいチームの助けを得、無事に植栽を終えることができた。後はこの樹の成長を願うばかりである。

またユッカやアガベなどは大型トラック数台に分かれて、大阪営業所にお迎えすることができた。

今回入荷した植物たちは、しばらく養生をしてから6月初旬に皆様にお渡しができるかと思います。またどのような植物たちが来ていただけたかは、ローズガーデンのSNSや私金岡のSNSにて順次アップできればと思っていますので、お楽しみにしていただければ嬉しく思います。そしてご興味を持っていただけた方はローズガーデン植物部 安部もしくは事業企画 幾田、 貿易担当の齋藤にお気軽にお声掛けいただければと思います。

週末には、ある会の面談があり指定場所へと向かった。今までとは少し違った業界との方々と出逢いの機会をいただけ、新しい扉が開いたように感じる。ここ数か月、一旦は閉じることになる扉もあり、寂しい気持ちもあった。また新しい扉の向こうは期待と同じだけの不安もある。正直尻込みしそうにもなるが、きっとみんなが後押しをしてくれると思うので、精一杯頑張ってみようと思う。前へ向かって。導かれている道と信じて・・・

 

大阪・関西万博や、その他の世界的なイベントが続く中、国内外を問わず多くの方々が大和橘に興味を持っていただけお問い合わせが増えてきている。さらに大和橘の歴史や文化から、味や香り、さらに効能などから将来性を含め、その価値の高さに魅力を感じ、実際にお越しいただける方が多くなってきた。そして今日も来年に控える世界的イベントに関わる方々がお越しいただくことになり、「なら橘プロジェクト」のパートナーとしてご案内をさせていただいた。

まずは事務所にて「なら橘プロジェクト」の代表である城さんから、下記のような大和橘の魅力について想いを語っていただけた。

1.日本の固有種である。

2.「古事記」「日本書紀」も登場するほど古くから存在するものである。

3.「非時香実(ときじくのかぐのこのみ)」として菓子の先祖とされる。

4.「万葉集」「古今集」「古今和歌集」に、その花と香りが何種も詠われている。

5.期待される効能が凄い。ウンシュウミカンの20倍のノビリチン、40倍のタンゲレチン

などなど聴かせていただくことができた。

今回お越しいただけた方は、造園などには関しては私より何倍も経験や実績、技量のお持ちの方もあってか、大和橘について全てを話しきる前から、その価値と可能性を見出していただけ、強い魅力を感じていただけた。

車で移動し、実際に植栽されている「橘街道」を見学いただいた。周囲に漂う大和橘の香りや、葉の香り、新芽を食していただき、存分に触れていただくことができた。

そして鈴なり?のように、樹いっぱい咲き誇る花。そしてそれに群がる蜂の多さから、どのような管理をしているか、すぐに理解をいただけた。

世界的には環境に影響を与える可能性があるということから、使用が禁止されている化学農薬も多くあるが、現状の日本では、ホームセンターなどでも簡単に購入できるような状況である。ここではどちらが正しくてどちらが間違っているという議論ではなく、それぞれの立場で必要とされることもあるのであろうと思っている。

ただ私たちは、このように、準絶滅危惧種、日本の固有種である大和橘を護るとともに、植物が健やかに育つことができる環境をつくり、蜂など昆虫が飛び交う環境を大切にするため生態系調和型資材や技術を探求し、世に送り出していきたいと考えている。

大それた話をしている若造かもしれないが、多くの先生方の指導、研究者の協力、素敵なスタッフに理解をいただき、何とかいくつかの方法を見つけ出すことができた。手前味噌であるかもだが、胸を張ってお勧めできるものであると思っている。

今後は花き園芸栽培や造園・植栽に応用していき、健康な地球であるための、たった一つのピースにしかならないかもだが、実直に取り組んでいきたいと思っている。まだまだやりたいこと。やらなければならないことがいっぱいである。

先月に引き続き今月も急遽、沖縄に向かうことになった。いつものように少し離れた格安駐車場に車を停めて歩いて空港に。朝は涼しく歩きやすかったが、今回は試験栽培用のAIR-POTを持ち込むために抱えながら20分ほど歩いたため、少し手がつりそうになっての空港到着となった。

そのような中、一人のJAL職員の方が、私に駆け寄って来られたので、また落とし物でもしたのかな?と思ったら、「KANAOKAさん!」とお声掛けいただいた。はじめはマスクをされていたのでわかりにくかったが、すぐに記憶がよみがえり●●さんだとすぐにわかった。この方は昨年度豊中市に出向されていた時に、市とバラエングループとのプロジェクトにおいてお世話になった方である。おかげさまで昨年はいくつかのプロジェクトをご一緒でき、私たちも多く学ばせていただくことができた。

そのような素敵な方に、「KANAOKAさん。お気をつけていってらっしゃいませ!」見送られ、とても良い気分で伊丹空港を出発することができた。(※そのためいつもよりアップのJAL写真である(笑))

進行中の取り組みもある淡路島を眺めながら、パソコンを触っているといあっという間に、那覇空港に到着。窓の外は毎度おなじみの雨であった。さすがレインマンである。

空港到着後はレンタカーに乗り、信号待ちの合間にコンビニで買ったスパムおにぎりをかぶりつきながら目的地である名護へと向かった。

慣れないカーナビに何度か惑わされながらも何とか目的地に到着。そこでパートナーと一か月ぶりの再会することができた。

まずは持参したAIR-POTの現物を見ていただいたが、すぐにその価値の高さを理解していただけ、その場でテストに入ってもらえた。さすがの実行力である。そしてスタッフの方々と意見交換などもさせていただくことができ、とてもありがたい時間となった。どのような結果がでるかとても楽しみである。

その後来客を交えて、パートナーが長年温めてきているとても魅力的なプロジェクトの将来性と必要性を話し合うことができ、参加者全てにとってとても有意義な時間となった。

その日の夜は、食事をしながら今までの活動や現状、今後についてお互いが腹を割って話すことができ、その中で多く方向性や考え方など共感でき、進むべき道や取り組みが具現化してきて、まさに意気投合ができた瞬間であったと言えるであろう。そして私のとって大きな学びや勇気を授けてくれることになった。

またこのプロジェクトが前に進めることができたら今日はある意味記念日になるとも言われ、少し老いかけてきた感がある又右衛門を奮い立たせていただくことができた

ここでは名前は伏せさせていただくが、このプロジェクトには、植物への強い想いを持つ、個性溢れる強靭なスペシャリストが集っている。名を聞けば業界人はうなるであろうメンバーである。このメンバーが力を合わせれば、最高のステージを創り上げることができ、将来沖縄から世界に向かう日本屈指の植物提案チームになるであろう。

そのような最高のステージで多くを招き入れ一緒に活動することで志のある次世代を育み、芽吹いていくインキュベーターの役割としても大いに期待ができる。

 

そのようなプロジェクトにおいて必要としていただき、両手を拡げて招き入れてくれたことを大変うれしく思う。何はともあれ、他の苦しみを忘れさせてくれるほど、楽しみなプロジェクトである。ワクワクが止まらない。ぜひ皆さまも私たちの大きなチャレンジがどのようになるか今後を楽しみにしてくださいませ。

今回ゴールデンウィークや出張が難しく、私も中々時間が取れない中、少し強引な形であったが沖縄行きをねじ込んだが、無理してでも訪問した甲斐が大いにあったと言えるとても価値ある日となり、あらためて積極的に行動する力がとても重要であることを感じる日となった。引き続き頑張っていこう!!!!