四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

今回のタイ行きは関空発着の深夜便であったために行きも帰りも日付が変わったころ出発で、到着は朝であるため効率的ではある。ただ最近年齢がいくと機内では眠れない私はほぼ徹夜明けでの活動になるので年々身体がきつくなる。

特にタイは、早朝着電車を乗り継いでの移動になるため尚更であるが、今回も慣れた経路を進んで無事にホテルに到着し、実働7日間の活動から、いくつかをピックアップして紹介させていただくことにする。

今回のタイは、まずは日本向け出荷準備エリア(通称又右衛門エリア)で管理されている植物のチェックや、定期出荷の植物チェックを行った。特にこの大きなフィカスは、すでに素敵な施設へと迎え入れていただくことが決まっており、輸出の最終段階である。自ら何度も根洗いをしてきたこともあり思い入れが強い一本である。

他には日本以外に輸出する植物のチェックを行ったり、来年に控えた大阪・関西万博における各国パビリオン用の植物手配や調査をしたりのため各地を転々とした。どの国とは言えないが、現在いくつかの国からの依頼がある状況で、少々バタバタである。

また今回は生きた植物以外にいくつかのものを探しにいってきた。昨年も大変人気であったドライシードや植物を板付けする流木などを厳選してきたので順次案内をさせていただくのでお楽しみにしていただければと思う。

さらに今回は石材手配も行ってきた。今までガーデンで敷き詰める石やアクセントに使う石などを扱ってきたこともあり、弊社であつかうデザットプランツにうまく合う石などのチェックも行ってきた。実は又右衛門は結構石好きでガーデンや寄せ植えに合う天然石を多く持っていて、弊社生花卸棟ローズガーデン2Fでも販売している。

中にはこのようなとても大きな石もあり、ワクワクである。

特に又右衛門はこの石に魅かれた。気温44℃の暑さときつい照り返しで頭がボーっとしている状況であったが、この石を眺めていると色んなイメージが湧いてきて、貴重な時間を過ごすことができた時間となった。

他にも新しい取り組みにも協力をしていただけるとのことで、今後の展開が楽しみである。

そして最終日には、以前より色々一緒に取り組んでくれているパートナーのところに行き、3年、5年、10年後を見据えた取り組みの種まきができたと思う。

来年には2名の若者が来日し、花き園芸の生産や流通、そして環境問題などを学んでいきたいとのこと。最近タイでは日本の企業に対して厳しい評価をくだしている若者が多い中、タイにてトップクラスの大学を卒業した若い彼女らが、私たちを選んで来日いただけることを嬉しく思い、その行動力を頼もしく感じた。

私たちは若い彼女たちが日本にて多くを学べるような機会を創ってあげたいと強く思うのと同時に、将来彼女らとともに国境を越えた新しい花き園芸流通開拓にチャレンジし、さらに植物を通じた国際交流を拡げていきたいと考える。もちろん簡単なことではないがとてもやりがいのあることで楽しみである。

その他にも多くのナーセリーを訪問する途中、ふと空に目をやるととても強いメッセージを送ってくれているであろう雲が姿を現し、とても大切なことを伝えてくれたように思う。多くのことで思い悩んでいる状況であったので、大切なヒントになり、本当にありがたく思えた。

いつもであれば海外での活動の時は、少なくとも5~6話は書いてきたが、出発前から続いているとても重要なプロジェクトにおいて深く考えさせられることや最近になって問い合わせが急増してきた大阪・関西万博に関わることなどの対応で毎晩深夜、時には朝方までのデスクワークになってしまっているので、今回のタイ紀行はこの1話にて終えさせていただきたく思います。いつもお読みいただき海外情報を楽しみにしていただいている皆様申し訳ございません。

ただそのようなタイトなスケジュールでストレスもたまりそうではあるがや、今回の渡航でも毎日多くの植物や自然に触れさせていただくことで、心身ともにリフレッシュもでき、次へと進む勇気をもらえたと思う。本当にありがたい。これからもこのような植物たちとの対話を忘れずに、新しいプロジェクトに取り組んでいきたいと思う。不安はない!と言えば噓になるが、使命感とワクワク感が勝っているので、「一念天に通ず」を信じ、しっかり前へと進んでいこうと思う。そのような又右衛門を引き続きご支援ご指導をよろしくお願いいたします。

週末の熊本から帰り、都内へと向かった。今回は新しいプロジェクトと新年度を迎え、今年度の取り組みについての打合せのための状況である。

いつものように朝一番の飛行機で羽田に向かう。到着後急いでお世話になっている取引先とのミーティング。今回もとても前向きな話ができ、ハイな気分で次の現場に向かった。

お昼前に到着。ゆっくり周囲の植栽などを見学した後、今回新しく関わらせていただくことになるであろうプロジェクトについて現場を前にディスカッションをさせていただいた。

事前に資料は見ていたが今一つイメージが浮かばなかったが、現場にて取引先様から、現場での考え方を聞かせていただくと、いくつかのイメージが浮かんできたので提案をさせていただいた。きっと今までとは一風変わったイメージが作れるかと思うので乞うご期待である。

そして急ぎ足で次なるところへ。ここでの内容についてはお話はNGなので控えさせていただくが、きっと面白いことができるようにも感じているのでお楽しみである。

翌日は、早めに出発し以前行った現場のチェックを行った後、駐日スペイン大使館を約1年ぶりに再訪問させていただいた。今回も経済商務部所長兼経済商務参事官であるフェルナンド・エルナンデス・ヒメネス・カスケット様に対応いただけた。

そして又右衛門の活動と、スペインにおける植物管理施設の増設、新しいパートナー企業とのプロジェクト開始についてや、スペインの企業の日本展開についてなどをしっかり意見交換をさせていただくことができました。

フェルナンド参事官は、植物をとても愛でる方であるので、多くのことで共感ができ、様々なアドバイスもいただくことができた。また大阪・関西万博や今後の重要なイベントについてもなどについてのお話ができとても意義深い時間となりました。

長い時間をとっていただき、次回はスペインでの再会を約束してお見送りをいただきながら次へと移動することになった。

その後少し早めのランチ&ミーティングを終えて、街並みを見ながら徒歩にて広尾まで移動。以前からお世話になっている駐日マダガスカル大使館を再訪させていただいた。

マダガスカルは皆様もご存知通りバオバブをはじめ、特徴のある植物や動物が溢れ、魅力いっぱいの国である。どのように魅力的かと書き出すと、かなり長くなるので、少し前だがLOVEGREENにて連載いただいた「世界の植物紀行 – 四代目金岡又右衛門 –マダガスカル編」を読んでいただけば少しは感じてもらえると思う。

https://lovegreen.net/special/p252868/

会談では、このような素敵な国を幾度か訪問する中で積み上げてきた現地でのNGO活動や、そこで培ったパートナーとの縁には大変驚かれていた。そして日本においての設立記念式典はじめTICADなどに関わらせていただいたことへの労いの言葉をおかけいただき、今後の取り組みなどをディスカッションでき、ご指導をいただくことができました。

両国とも予定時間の数倍の時間を費やしていただいたことへ感謝し、各国との繋がりを大切に、植物を通じ、より良い関係づくりができるように、これからも実直に活動を続けてまいりたいと強く思うことになった。

その後面談がおしてしまったため、大変お待たせすることになってしまったパートナーと久し振りに再会させていただいた。そこでは来年開催される大きな関西でのイベントの植栽にての相談があり、短い時間であったがリアルで話すことで互いの理解が深まるとても有意義な時間となった。是非、成功をおさめていただきたいと思っている。

ミーティングを終えると、小走りで空港へと向かい、何とか予約した飛行に乗ることができ帰路に着くことができた。

この二日間、駆け足での活動のため体と頭がついていけていないことはあったが、持ち前の気力と体力に助けられ、気分は好調である。

機内から観えた富士山からメッセージには反することになってしまったこともあり、ご意見いただくこともあるかもだが、引き続き植物のためにと考えることを実直に進めていきたいと思うのでよろしくお願いしま~~す。

めでたいな~~。

新しい夜が明けたかな。 又右衛門。くまもん。めでたいもん。

今回は今年2度目の沖縄訪問となった。私はここ数年沖縄に来させていただくことは、あまりなかったのだが、あるプロジェクトにおいてのつながりにて今年2度目の訪問となった。

到着した初日は1日中、雨が降り、さすがレインマン又右衛門ぶりを発揮してしまい、仕事がしにくくご迷惑をかけたかと思ったが、沖縄では深刻な水不足で取水制限手前までの状況であったので、生産者の方々には皆さんからとてもありがたいさすがレインマンともお声掛けいただけた。

私たち花き園芸業界において沖縄と言えば、切り花や観葉植物などが多く生産される有数の産地である。特に沖縄の気候を活かした観葉植物の生産出荷は屋内トップラスであり、国内の園芸に関わるバイヤーが、定期的に訪問し、植物の確保するために訪れている。そして私たちグループの2部門もその中に含まれており、私たちの担当者は沖縄の生産者の方々と長年特別な関係を培ってこさせていただいており、本当にありがたいことである。

そのような関係がありながら、私が沖縄を訪問させていただく理由は、多くの関係者のような目の前に並んでいる植物の選定や確保ではなく、別の目的があっての訪問である。その一つが、農業分野において生産者や生態系など環境に配慮したグループ会社が開発する画期的な細胞膜透過性資材や技術の提案である。本州においてはすでに野菜やお米の生産者に導入いただき顕著な結果を得ることができており花卉関係においてもご相談をいただくことが多くなってきた。そのような取り組みが沖縄にてもお役に立てるのではないかと考えての訪問である。

その他には、数年前より地元の事業者の発展を目的とした壮大なプロジェクトが描かれており、そのキーマンたちとのディスカッションのためである。そのキーマンたちは、業界にてはとても名の知れた方々であり、それぞれが素晴らしいビジョンを持ち、すでに多くの活動や実績も残す素晴らしい方々である。またお互いの植物に関わる活動において互いがリスペクションし合える魅力的な方々である。そしてそのプロジェクトにおいて又右衛門が担えることや、必要性を確認することができ、とても意義のある時間が持てた。

私の役に立てることはどこまでかは未知数な部分はあるが、地元の発展、花き園芸の発展のために立ち上がった若き猛者と勇者の魅力的な計画に大いなる刺激と学びをいただき、ぜひ実現させたいと強く感じたので、又右衛門の持てるものを投じていきたいと思っている。とても壮大な計画であるので楽しみがいっぱいである。

そのほかにも以前からお世話になっている方々に相乗し生産者の訪問をさせていただくことで日々お世話になっている生産者へのご挨拶や移動中に、様々なことを学ばせていただけ、本当に意義深い沖縄訪問となった。

さらに大好物の沖縄ぜんざいも食べることができ大満足である。ただ大好物の三矢ボール(黄金ボール)が販売終了になったのと、帰りの車で、ペットボトルのさんぴん茶を半分以上ズボンの上にこぼしてしまって、空は晴天であったが私の体の一部はどしゃ降りであったことは残念ではあったが・・・・・。

このような感じの短い滞在ではあったが、今月少し歳をとった又右衛門を奮い立たせていただけるきっかけとなる訪問となった。様々なしがらみや問題など、これから多くのことで考え、悩み、苦しみに直面していくかもしれない。そしてその実現のためには今まで以上に時間と行動力が必要とされるため、今までの役割や活動を制限しなければならないことになるであろうが、その全てが植物のため、関わる人と一緒に笑顔を見るために繋がっていることを確信しているので“前へ。前へ”と歩んでいきたいと思う。

素敵な風を心と身体で感じながら・・・・・。

昨日からのプロジェクトやその他の新しい取り組みにおいての思考を自己制御で止められず、作業をしていると夜明け近くになってしまった。そしてそのことが幸いして、昨晩から続いていた雨が止んだのを確認できたので、今がチャンスと急遽思い立って綾部へと向かった。

綾部には以前より懇意にしていただいている著名な芸人であるシャンプーハットのてつじさんがプロデュースする「てつじ亭」がある。

てつじさんは、TVでみる芸風とは違う面を多く持っていて様々なプロジェクトを起ち上げ、地域の活性化を実現させている。そしてその一つが「てつじ亭」である。てつじさんの行動力と何といってもその人柄に魅了され、多くの方が集まってきて、この場所が日々成長しているのを感じられる素敵な場所である。その「てつじ亭」背後にある山の斜面に自生する1本の木が訪問当初から気になっていたので、その樹種を確認するために急遽訪問である。

前日はデスクワークが朝方までかかってしまい、夜明け間近になったおかげで昨日から続いていた雨が止んだことがわかったので、この機を逃してはならないと思い立ったので現地に車を走らせた。

ただ何故このような忙しく、眠気もあるような時に早朝から現地に向かったかというと私が気になっていた木が桜であろうと思っていたので、この木を活かした風景づくりができないかと考えており、てつじさんに聞きいてみたが、桜が咲いていたような記憶がないとのことで、では、その樹種の確認をするのは、周囲で桜が咲いているこの時期にその木の状況を見るのが一番適しているであろうと考えての訪問である。

万年青が自生する裏山を登り確認をさせていただいた。ただ開花はしていなかったので最終的な判断はできないが桜であっても開花しない要因も見つけられたので、もう少し調査し、てつじさんに報告をしたいと思っている。

調査を終えるとトンボ返りで大阪の事務所にもどるためにひたすら車を走らせた。途中では桜を観ながらてつじ亭の魅力を思い起こしながらであったので、眠気もなく快適なドライブであった。

そして午後からは、また別の魅力的なプロジェクトのお声掛けをいただいたので、ミーティングのため、現地を訪問させていただくことになった。

このプロジェクトについては2年ほどかかるかと思うので、その時に皆さんにアッと驚いていただきたいと思っているが、とても魅力的な植物を見ていただけると思うので、これからの展開を楽しみにしておいてくださいませ~~。

今日は、京都府亀岡市の桂川市長が来社され、私たちの活動や植物を見に来られました。

雨の足元が悪い中でしたが、市長はそのようなことも全く気にされず私たちの施設を確認され熱心に質問もしていただけました。

桂川市長とは以前より懇意にして頂いており、環境配慮の取り組みなどを他市に先駆けいち早く実践されている行動力に長けた方である。また花き園芸における知識も豊富な方のため植物のちからを取り入れた政策を数多くされていて注目もさせていただいてきている。特にリーダーシップが素晴らしく、その活動から長としての在り方など多くを学ばせて頂けます。2年後には全国都市緑化フェアが亀岡で開催されるとのことで、今後がさらに楽しみです。

午後からはグループ会社の本社工場にて新製品の製造開始に伴うミーティングを行った。

その新製品とはアースフィールMNという商品である。この資材は細胞膜透過性資材として新しく開発し、すでに米や野菜では多くの実績があり、花き園芸においても今までになかったであろう成果をあげている。

その他に開発した資材などを使用し、研究をすすめているが、近々公的な法人にて発表をさせていただくので、是非楽しみにしていただきたい。

そして夜には奈良へと向かったが、今日一日での興奮もあったが眠気も一切おこらずに無事に帰宅することができた。ワクワク感が止まらない。