四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ
MATAEMON'S THINKING BLOG
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今週はAIR-POT開発者であるThe Caledonian Tree社の初来日であった。それに伴い今週は、ほぼ一緒にAIR-POTの普及活動を関東圏で行わせていただいた。
「AIR-POTⓇ」とはもうご存知の方も多いかと思うが、空気根切りPOTの草分け的存在で英国王立植物園キューガーデンはじめ世界を代表する植物園や著名な花き園芸緑化事業者に選ばれているPOTであり、それらで育てられた植物は、ミラノ万博など世界を代表する設計において指名されるほど素晴らしい機能を持つ植物育成POTである。
Air-Pot® – The Experts’ Choice
まだご存知でない方がいらっしゃったら下記のリンクのYouTubeを是非ご覧いただきたい。
AIR-POT | 有限会社薔薇園植物場 (baraen-rosegarden.co.jp)
そして実質の活動としての水曜日初日は埼玉からのスタートである。
埼玉では内田緑化興業様を訪問した。内田様は、昨年の展示会であるGARDEXにて繋がり、AIR-POTの品質の高さ、機能の高さに着目され、いち早く導入をしていただけたため、この来日の機会に開発者ともに訪問し、内田会長はじめ要職の皆様、現場スタッフの方々とミーティングの機会をもたせていただいた。
机の上では、互いの取り組みとAIR-POTの説明を行い、その後広大な管理地を数か所まわり、実際の圃場や植物を前にしてスタッフの方々と貴重なディスカッションを行うことができた。
そしてその後はランチミーティングにおいても、貴重な情報交換ができ、さらには新しいプロジェクトの提案もあり、近い再訪を約束させていただけるという、とても有意義な訪問となった。終始歓迎ムードであった皆様には本当に感謝であるのと、内田会長の強い牽引力に多くを学ばせていただけた。
その後はレンタカーに乗り込んで千葉へと向かった。途中いたるところで渋滞していたが、常にミーティングをしていたので、ドライバー又右衛門は眠気も起きず、夕刻に木更津まで到着することができた。その後ランドスケーパーである半田さんと合流し、メンバーみんなでディナーミーティング。その後各自部屋に戻ることにした。
翌日はAlonAlon様を訪問させていただいた。AlonAlon様とのご縁も昨年、ある方の紹介でご連絡をいただき、その際に「AlonAlon Jungle Town構想」への参加をご依頼があり、その後この地を訪問。就労される皆様の笑顔、那部代表の想いに共感でき、今月初めには設計チームを含め、タイで一緒にシンボルツリーを探すまでに至った関係にまでなることになった。
今回はタイにて一緒に活動したメンバーに加えて、AIR-POTチームも合流し、「Jungle Town」での植物育成を検討した。
さらにマンゴ生産への可能性などを現場でディスカッションし、生産力向上に貢献できる感触を得ることができた。
那部代表は、今まで作り上げ、すでに大きな成果が上がっている現状に甘んじず、更なる向上に向けて可能性を追求し、チャンスを与えていただけることに多くを学ばせていただいた。これからもこのメンバーがさらに拡がっていくのが楽しみである。
午後からは悪天候もあり、ホテル近くのファミレスでAIR-POTチームのみのミーティング。一旦部屋に戻って、夕食をとりに近くのレストランへと向かった。そこで今回の来日のお土産にと素敵なプレゼントをいただくことができた。また最後に紹介させていただきたいと思う。
最終日は大田市場花き部を訪問。活気ある仲卸通りを見学後、市場の方々とミーティングをさせていただき、AIR-POT中心にとても前向きな議論ができ、様々なアイデアが浮かび今後がとても楽しみになった。
雨風がかなりきつい市場を出発。神奈川へと向かった。途中で、資材販売において大先輩である阪中緑化資材さまと合流。阪中代表は昨年の日本植木協会で講演させていただいた時に半田さんにご紹介いただいてからのご縁である。阪中さんは以前からAIR-POTシステムの理解者で強く興味を持っていただいており、日本での普及を一緒に取り組んでいただける強力な助っ人である。そのためAIR-POTの来日では、是非お会いしていただきたいと思っていたのでとても良い機会になった。
ランチミーティング終了後、阪中さんの案内で小島植物苑様を訪問させていただき、AIR-POTの紹介をさせていただいた。
小島植物苑様では小島さんはじめ若手メンバーにご参加していただき、AIR-POTシステムの紹介や実際に手に取って組み立て、このシステムへの理解を深めていただけたように思う。
今回は阪中さんのご紹介にて訪問をさせていただいたが、実は5年前に国立競技場での大事なプロジェクトの時に、大変お世話になった方である。今回も私たちの訪問を快く受けていただいたようで大変うれしく思っている。また小島植物苑様では、若い方々がとても多くご活躍されている様子で、素晴らしくまた羨ましく思えた。
その後、小島さんの紹介で著名な会社を訪問。ここでもAIR-POTシステムの紹介をさせていただき、少しだけの残りの時間ではあるが施設内を見学することができた。
これで今回の来日による普及活動は制限時間いっぱいとなり帰路に着くことになった。そして休暇で関西に向かうThe Caledonian Treeの方々と、今回の出張で朝早くから遅くまで通訳兼AIR-POT担当として奮闘してくれたスタッフを新横浜駅で見送り、私はレンタカーを返すために羽田空港をめざすことになった。
4日間ドライバーの役目を全うしレンタカー返却後、空港に向かい搭乗。出発が遅れた飛行機の窓から観える夕焼けの富士山を眺めながら、今回の有意義であった出張を振り返りながら、しばし充実感に浸っていた。
夜遅くにはなってしまったが無事に帰宅し、荷物をほどいて、彼らからいただいたお土産を再度開封し、再び今回の活動から得ることができたものを思い返していた。
これが先ほど書かせていただいた彼らからのプレゼントである。この器はQuaichという錫製品デザインがなされ光り輝いて美しい。
ただそれだけではない。そしてこの器に飲み物を入れて、両者が器の両方から飲むというスコットランド特有の儀式のようなもので、互いが非常に強い絆を結ぶことを意味するものだそうで、結婚式などにも用いられるとのことである。日本で言えば良い意味での盃を交わすようなものにあたるのかなと解釈した。
このようなものをいただけるとは本当にありがたいことである。私たちはこの契りを忘れることなく引き続き日本で唯一選ばれたパートナーとしてAIR-POTシステムの素晴らしさと同時に、正しいことを正しく伝えることの大切さを胸に刻み込み前へ前へと歩んでいきたいとあらためて感じることになった。
今回、彼らは来日して、AIR-POTシステムによって日本の植物を育てていってくれた。ただ育てたのはそれだけではない。私を含む日本のパートナー自体をもしっかり育てていってくれた。本当に感謝である。
次に会うことができるのはいつだろうか?英国か?日本か?それともその他の国であろうか?わからないが、その時に胸を張って会うことができるように頑張っていこう。契りを交わした者として・・・・・
今週初め、スペインから帰国してから若干の時差ボケと2度の国内出張などでバタバタの内に今週を終えることになった。また天候も彼岸を迎えながらも落雷に雹、氷点下の気温に積雪など荒れた一週間であった。
帰国した翌日の火曜日、都内でGREEN×EXPO2027の共創ファーラムが開催されたので出席をさせていただいた。
会場には多くの方が出席され、恐らく参加者も制限があったかと思われるほどの盛況であった。
フォーラムには国際園芸博覧会協会の方々や知事、市長、はじめ、博覧会に関わられる方々がお越しになられていた。また涌井チェアパーソンと公式アンバサダーである芦田愛菜さんとの対談もあり和やかな雰囲気の中で、とても重要なメッセージが発信されていた。
その話を拝聴しながら、今まで十数年間バラエングループが取り組んでき環境配慮の方向性や改善などの取り組みが間違っていなかったことが確信できたのと同時に、本博覧会に対する意識が高まっていく自分を感じた。
週中には、業界誌の取材を受けたり、一応会社の経営者でもあるので事業に関することで、駆け足で回るなど活動したりでバタバタであった。
週の終わりには再び羽田経由で横浜へと向かった。今日は快晴で、機内からは富士山が綺麗に見えていた。そして順調に横浜に到着。横浜では大切なプロジェクトの定例会があり、今日が本年度の一応の区切りである。また次年度はどのようになるかは未定であるが、国内外どこでも本当に必要とされるところで活動をできればと思っている。ただ少し多くのことを手掛けすぎた感もあるのである程度絞り込んでの活動をしなければと考えている。
そう思いながらも、昨年始まった秋田での松生産や各地での生産支援活動、南の島での新しい取り組み、さらに海外拠点の設立など色々な構想が起ち上がってきてやりたいことがいっぱいである。
「男心(女心)と秋の空」は、秋の天気のように変わりやすく、移り気だと言うことを意味するが、今週の春の天気も日々大きく変わっている。そして私の活動も春の天気のような日々大きな変化がある。ただ決して秋のような移り気でなく、変化の中にも一つひとつをしっかり大切に向き合いながら燃え盛る夏を迎えたいと思っている。
「又右衛門心と春の空」である。
今回のスペインでは若干指を切ってしまった以外は大きな問題もなく帰国の途に就くことができた。
帰国日である日曜日の朝、ホテルをチェックアウトすると、そこには昨日朝ごはんを分け合った友達が見送りに来てくれていました。ただ単に今朝も欲しいと思ってきてくれていただけでしょうが・・・・
パートナーの車でバレンシア空港に送っていただき、MAKIKOさんとここでお別れとなった。本当にわがままばかりで朝から晩まで植物ばかりをひたすら見ている又右衛門をいっぱい助けていただけ本当に助かりました。心より感謝です。
今回は復路も往路と同じ経路でロンドン ヒースロー経由羽田空港、そして伊丹空港との乗り継ぎである。そして今回のスペイン紀行のブログを長くて辛い機内で書かせていただいている。
今のところは、大きな失くし物などなく順調に進んでいる。中々優秀な出張である。そしてこのブログを書きながら今回のことを振り返っている。
今回は4月から5月にかけて大切な方のプロジェクトを抱えているのと新年度にむけて新しい担いが始まる可能性が高く、初めて3月にスペインを訪れることになった。そしてその期間活動の中心地であるバレンシアはラス・フェジャスという火祭りが行われ約5日間、街はとんでもない賑わいになる。それを知らずに幸か不幸かわからぬがお祭りに出くわしてしまった。
日本で言う山車や雪まつりの雪像のような感じで、人形などの巨大なモニュメントを作り上げて行き、最終日の19日の深夜に焼き払うとのことである。そしてそのクライマックスまでの5日間ほど、爆竹などによって大騒ぎをするとのことである。それを大小あるが各街で行われる。
その爆竹の音は、私のFacebookでもアップしたが、中国の爆竹のようなものではなく、事件と思われるぐらいに音が大きく、毎日14時に行われるパレードのような時には、表現はふさわしくないが、まるで戦地にいるような感じがするぐらいの爆音で、足元から地響きが伝わってくるぐらいである。正直不定期に驚かされる爆音で心臓が痛くなり、また睡眠不足にも輪をかけて寿命が縮まったような気もした。世界に誇るとても素敵なお祭りだとは思うが、余程のことがなければもう今回で十分だと思えた。
渡欧の目的である多くのナーセリーや農園の持ち主、ホールセーラーなど多くの人や様々な植物にあうことができた。そして初めての出逢いがあり、素敵なご縁もいただけた。
多くの人にあえば色んな考え方を聞かせていただけ、生産者の方々の考えもまちまちであることがわかる。多くのナーセリーに、各1~数本そのナーセリーのシンボリックな植物が置かれている。スペインではオリーブが多い。樹齢約1~2000年以上のものまである。今回でも日本に来れば最大であろうと思われるオリーブ数本と出逢うことができた。
オーナーによっては、このオリーブは先祖代々大切にしているので販売はできないと言う人もいれば、あくまでも商品と割り切り笑顔で見積もりをつくってくれる人、驚くような価格を提案する人。中には「KANAOKAなら大切にしてくれるのを知っているから譲るよ。ただ絶対に枯らさないでね。」と言う人、本当に人それぞれである。
最近では高樹齢のオリーブの掘り起こしが、禁止されはじめているため、樹齢1000年以上あるオリーブは、かなり手に入れにくいといくことから、将来必ず高騰するという考えで投資的に購入する人もいると言われている。本当に様々である。
そしてスペインを訪れ始めてもう10年以上になるであろうか?私たちの活動スタンスにも変化が表れ始めている。最初の頃は魅力的な植物を日本に輸入し、単純に卸販売するというスタンスから、自分たち独自の管理方法での輸入のために日本向け管理養生施設である通称又右衛門エリアと現地で言われるスペースをつくり、植物の命にこだわりをもち取り組んできた。
今では、多くの方々とのご縁からさらにその範囲を広め、スペイン農場創設を視野に入れた活動となってきた。それに伴いスペイン事務所の開設の検討にも入ることになった。それができれば、多くの日本の方々に安心して現地で買い付けを行っていただけるサービスの展開が可能になる。ただまだまだ弊害もあることは予想されているので直ぐにとはいかないが、スペインでのパートナーナーセリーの賛同をいただけているので、きちんと検討したいと思っている。同時に植物や環境資材や技術の輸出拠点としての可能性も出てくる。
今回で「又右衛門 スペイン紀行3月」を終えさせていただきます。変な日本語、乱文にも関わらず、最後までお読みいただきありがとうございます。最近は国外でもお読みいただけており、海外で温かい声をかけていただけるようになってきました。私の変な日本語を翻訳ソフトで変換すると、とんでもないことになってしまうのではと心配ではありますが・・・・・
さ~~昨年始まった秋田農場やタイプロジェクト、沖縄プロジェクト、そしてスペイン構想と頭の中では色んなことがぐるぐる回っている。さ~~皆さん「with the world」をご一緒しませんか?
当然簡単なことでないのはわかっているが、もう現役としての活動の終わりが見えてきはじめている年齢なので、自らの責任において、やれることはやってみたいと思っている。
実質の活動最終日の土曜日はカタルーニャ方面に北上し、ナーセリーをいくつか訪問させていただいた。
朝一番近くのカフェにて簡単にコーヒーと昨晩に買ったアップルパイをいただいてホテルを出発。
その際にホテルの玄関でネコちゃんたちと遭遇。今日も移動が多いので非常食にと仕込んどいたハムをおすそ分けをしてから、車に乗り込んだ。
サグントのまちから約2時間30分で現地パートナーナーセリーの紹介で初めて訪れるナーセリーを見学した。
このナーセリーにもいくつかの大きなオリーブが置かれていたので見学。
そしてちょうどカタルーニャ方面のオリーブが掘り上げられていたので見学をさせていただいた。このオリーブたちはこのまま植えられ3年ぐらいで仕立ててから販売予定ということである。
他にはサボテンやドラセナ ドラコなどスペインのナーセリー各社とほぼ同じようなラインナップである
ジュベア チネンシスも素敵なフォルムをしていた。見学後は事務所でディスカッションを行い、情報交換をして展示会での再会を約束してこのナーセリーを後にした。
昼からは、別のナーセリーに向かう。このナーセリーはオリーブ専門で様々なタイプのオリーブを扱い幾度かお世話になっている。そして管理施設に向かう前にランチにお誘いいただき、ご家族と一緒にランチをいただいた。そして植物の話から、雑談まで長い時間お話をさせていただいた。
ランチ後、ナーセリーに移動。まずは日本向けのオリーブのチェックを行った。元気にしており再会がとても嬉しく思えた。
とてもお世話になっているクライアント様のオリーブも変わらず元気にしており、とても嬉しく安心することができた。
その他にも魅力的なオリーブをいくつかチェックさせていただいた。
これは縦長のイタリアタイプではあるが、上部は4つに太い枝が分かれており、迫力満点である。
その他にも広い管理施設を順番に時間いっぱいまで見学。
最後の施設を見る頃はその頃には陽も沈み始めてきた。そして辺りは真っ暗になったため視察は終了。固い握手を交わして宿泊地のサグントへ戻ることにした。
サグントに着いた頃には、ラス・フェジャスに参加する人で街はとても賑やかであった。その盛り上がった街を横目に簡単にホテルの部屋へと入った。
せっかくなので祭りの雰囲気に少しでも味わうために、お祭りに参加するしるしであるブルーのスカーフ?を身に着け、簡単な食事を行った後、部屋に戻り、朝まで続くお祭り騒ぎを子守歌代わりに、スペイン最後の夜を過ごすことになった。ようやく明日は帰国である。トラブルなく帰られることを大いに期待したいところである。
少し話が前後してややこしいですが、昨日の午前中に訪問したViveros Canos社の訪問について書かせていただきたい。
早朝、アリカンテを出発。車でバレンシア方面へと向かう。途中車の入れ替えなどを行い、お昼前にバレンシア地方にて展開するViveros Canos社の訪問をさせていただいた。
Viveros Canos社はスペインにおいてユッカやアガベ生産を手掛けた先駆者であり、最高品質の植物を出荷する草分け的存在のナーセリーである。ありがたいことにバラエングループは長年Canos社の日本総代理店をつとめさせていただいており、スペインにおいてかけがえのないパートナーである。そのためスペイン訪問の際には、用事の有る無し関係なしに訪問をさせていただいている。
Canos社のほぼ全面を切り盛りするエレナさんは、私たちが予定より少し早く到着したのと、現在子育て奮闘中ということもあり、未到着であったが、ここの写真のとても柔和なスタッフ方々が大歓迎でむかえていただき、早速圃場を拝見させていただいた。
まずはこのエリアから。ここはご存知の方も多いとは思うが、日本向けに用意された防虫や防塵を行い、養生するための隔離施設、通称又右衛門エリアである。Canos社はスペインにおいていち早く又右衛門エリアの導入していただけたパートナーである。
その中には、日本向けの準備が整ったユッカ ロストラータ“ブルースワン”が多く過ごしてくれていた。何を隠そう最近日本では一般品種名と混同されている場合も多いロストラータの“ブルースワン”は、同社がネーミングしたものであることを知っていただければ嬉しく思う。そしてその認知度があまりに高くなりすぎたため今では商標登録ができないぐらいになっている。ある意味すごいことである。
他には“メデューサ”と名付けられたブルースワンのマルチタイプも圧巻である。ではここにあると言うことは、今年はまだ日本にはしばらく来ないのか?と思われるであろうがそうではない。今コンテナ数台が日本に向けて航行中であるので、しばらくお待ちいただければである。
その他にもアガベなどが多く準備されている。アガベはじめどのような植物があるかについて写真で少しご紹介したいと思う。
いかがですか?高品質のものであることを理解いただけたと思う。これらは日本に向けて輸出可能であるココピートにて栽培されているため、根洗いが不要のため安心して日本に迎えることができる。アガベにとって根洗いは大きなストレスとなり、そのことで開花して、枯れてしまうこともあるので、ココピートで育てられているものは貴重である。
(注:アガベのほとんどの品種は開花すると、その株自体は枯れてしまいます。)
広い圃場を確認しているとエレナさんが到着されたので、事務所の会議室で情報交換と今後についてなどをお話させていただいた。そして引き続きお互いの協力関係をしっかり確認し、秋の展示会にての再会を約束して、ナーセリーを後にした。
今日の午前は次回にアップさせていただく予定のナーセリー訪問を行い、そこから車で約一時間、次の訪問地へと向かった。ここは昨年知り合うことができた実際に多くのオリーブ農場をもつ生産者で、展示会やエルチェなどで展開するナーセリーとは違う生産者そのものである。
彼らは自社農園のオリーブの中から、形や表情をみながら選んで掘り起し、ナーセリーなどに販売する川上の存在になる。ただ多くの生産者とは違うのは、彼自体ガーデンデザインも行うことから、植物への視点が他者と異なり、アーティストのようなセンスを持っている。
そして植物への想いやこだわりが強い魅力的な方である。では何故このような方に出逢えたのかというと毎年開催され特別招待を受けているイベルフローラというスペイン最大級の園芸展示会に参加していた時に、私の姿を見かけてお声掛けいただいたのである。
彼曰くこの地方のオリーブはアンダルシア地方のオリーブのどっしり感とは違い、様々な表情を持つのが特徴で、私にとても丁寧に1本1本説明を付加していただいた。オリーブ愛が強く、とてもこだわりの強い方である。
圃場を見学させていただいた後、ランチにパエリアとアロッソカルドッソを一緒にいただいた。その際にせっかくなので厨房においでと招かれ、薪をくめながら作るパエリアを見学し、とてもおいしくいただいた。
植物談義がつづき、その時に昨年何故、あれだけ多くの方が訪れている展示会にて、私を呼び止め、声を掛けいただいたのかを聞いてみると、多くの来場者の中でも、植物を見る時の眼が他者とは違いひときわ目立っていたため、失礼とは思ったが私に声掛けをいただいたのこと。その後私の活動をFacebookなどで見ていただいていたようで、さらに興味が深まり今回の訪問を心待ちにしていただいたとのことである。本当にありがたいことである。そして今回お互いが話すと植物に対しての考え方に多くの共通点があり、短い時間であったが今後についての夢を語り合うことまでできるようになった。
食事終了後は彼がひいおじいさんから受け継いだナーセリーの素敵な植物を特別に観に連れていっていただけた。彼からは素敵な提案もいただけ今後新しい取り組みを一緒にしていくことになる可能性が高い。今日3月15日は「オリーブの日」である。その日に相応しいお互いの記念日になった。そして年内の再会を約束し、かたい握手を交わして後ろ髪を引かれる思いでこの地を後にした。
その夜はサグントという街のひなびたホテルに泊まり、ラス・ファジャス(Las Fallas)で鳴り響く爆竹の爆音に何度も驚かされながら深夜眠りにつくことにした。さ~~スペインでの活動も終盤。引き続き頑張っていこう。明日も楽しみだ。
昨日今日とエルチェにて活動をすることになった。今まで私のブログを読んでいただいている方々はエルチェとはどういう所かはご存知の方も多いかと思いますが、最近又右衛門ブログを読み始めていただいている方のために念のため。
エルチェはナーセリーが多く集まる植木団地のようなものである。日本で言えば、千葉や安行、久留米、宝塚山本のようである。ただその一つずつが大きい。特にヤシで有名であるが、オリーブを扱っているナーセリーがほとんどで、その数百社とも言われている。
その中で輸出を行っているナーセリーも多い。ただ日本向けに輸出しているナーセリーは全体からすると多くはなく、10数社ほどが継続的、断続的に行っているのではないだろうか。ただその中でもしっかりした輸出を安定的に行っているナーセリーとなると、またその数は絞られる。
そのような中で数社から、私たちは日本総代理店を任せていただいており、また数社正規代理販売を委託いただいている。とてもありがたいことである。そして今回、私たちにご依頼いただいた方の植物や、確保している植物のチェックを二日間かけて行ってきたので、その一部を紹介させていただきます。
まずはオリーブ。コンテナいっぱいの背の高いオリーブ。魅力的である。ただ不安があるのは、上の葉をどのようにして剪定するか、管理が少し大変である。
このようなどっしりしたタイプ。とても安心感がある。
樹齢約600年の中型オリーブ。日本に来れば超大型であろうが、こちらでは中型ぐらいに感じる。他にもテーブルオリーブもしくはディスコオリーブと呼ばれるタイプ。実際にガラス天板を置いてのオリーブは何とも格好が良い。
極めつけはこのような超大型のオリーブも。樹齢約1500年ぐらいであろうか?日本では各社がそれぞれの基準で樹齢はしているので何とも言えないが、オリーブ自体のサイズでは恐らく日本でも最大クラスと言えるかもしれない。とても魅力的である。ただ今のところ動かすタイミングではないとのオーナーの言葉を受けている。またそれを暗示するかのようなオリーブからのメッセージを私も直接受けることになった。
ただ今後動かすタイミングが来たら、必ず又右衛門に依頼すると仰っていただいている。エルチェにおいて恐らく1番信頼されているであろうナーセリーのオーナーからそのような声掛けをいただけ本当に光栄である。
次にヤシではとても人気のブラヘア アルマータ。耐寒性もありシルバーがとても美しい。ただヤシは根を洗うと枯れてしまうことが多いため、私たちのテクニックを伝授し、新しいプロジェクトを行う予定。乞うご期待である。
ドラセナ ドラコ。まだまだ大きなものはたくさんあるが、日本向けにちょうどいい大きさである。ちょうどいいといってもかなり巨大であるが・・・
他にもいろいろあるが今日はこの辺で。続きは別の機会に。
2日間のエルチェ滞在活動の終わりには天使の梯子がかかっていた。
さ~~明日は北上していくつかのナーセリーの訪問である。引き続き頑張ってきます。
今日の行程はコルドバを出発し、途中いくつかのナーセリーにてミーティングを行い、夜遅くにアリカンテへと向かう予定である。
朝一番早いタイミングで、朝食をいただいた。ただここのホテルの朝食はパン一つと飲み物である。これだけではお昼までにお腹が空いてしまいそうなので、昨晩期限切れで捨てなければならないかもしれないものを、安全確認を行い充填。その後2日間お世話になったホテルを出発した。
アブラナの黄色とオリーブのシルバーグリーンのコントラストを楽しみながら車を走らせた。
その途中でいくつかのナーセリーを訪問させていただいた。そこにはこのような大きなオリーブや
背の高いイタリアからのオリーブなどが置かれていた。
特に他のナーセリーと比べて特筆することろはないが、可愛らしいポンポンタイプのオリーブには少し癒された感じがした。
他にはユッカはもちろんのことフィカス類
ブラヘアなどヤシ類が多く管理されていた。
アロエやサボテンなどが多く栽培されていた。
また他のナーセリーでは輸入対象にはならないが花鉢やコルジリネなど小型の植物も栽培されていて学ぶことが多く勉強になった。
いくつか周ったのち、途中で遅めのランチをいただくことにした。ここではスペインと言えば外せない野菜のアテチョークをいただき、この先は少しロングドライブになるので早めに食事を終え、再び出発した。
随分走った頃に雪山が見えてきた。シェラネバダである。美しい。この辺りは山ではスキーなどのウインタースポーツ、海では海水浴やマリンスポーツが楽しめると言う世界でも特異な地区である。
山頂には真っ白な雪。麓には菜畑の黄色や麦畑の緑、その中間のシルバーグリーンのオリーブ畑が拡がっていてコントラストがとても美しい。そのような光景を結構長く楽しみ、とにかくひた走る。
そして移動時間約7時間。おおよそ大阪~東京間ぐらいかそれ以上を走破し、アリカンテに到着。その頃には辺りはすでに暗くなっていた。そして時間も遅いのと日本のようにコンビニもないので、この日は夕食をいただくことはあきらめて、チェックイン完了後、部屋で非常食をつまんで日付が変わる頃のいつもより少し早い時間で眠ることにした。
今日一日長い移動距離であったが気になるものも見つけることができ有意義な時間となった。さて明日はバレンシア付近のナーセリー訪問である。これもまた楽しみである。
今回はコルドバ周辺のナーセリーを3社見学させていただいたので写真をアップします。
いかがですか?ナーセリーの大きさは100ha~200haと圧巻です。オリーブのサイズや形も様々です。連夜眠れずで、頭が回っていないので今日は手抜きの写真アップですみません。
昨日は移動に30時間以上かかり、その間は眠れなかったので遅いチェックインの後、シャワーだけ浴びて横になったが既に日付が変わっていた。
それでも、出発まではゆっくり眠れると思っていたが、眠りについてしばらくしてホテルの火災報知器が鳴り響き、起こされてしまった。そして結局、その後は寝付けずで朝を迎えることになってしまった。
外を見ると雨。中々降らないスペインでまたもや雨が降った。さすがレインマン又右衛門である。さすがのパートナーも驚いていた。朝食をいただいた後、マドリード駅へと向かった。
この駅には何度か来ているが、駅構内に植物スペースが広くあるのは素敵であると言える。
ただ植物の状態は前回より悪くなっており、少し残念ではあった。また植栽区域はテープで立ち入り禁止になっていたため、今後改修工事がされるのかもと思いながら列車の時間まで見学をさせていただいた。
Renfe(新幹線のような列車)の出発時間が近づいたので、手荷物検査を受けてプラットホームに向かった。スペインの列車は日本と違いX線検査があり、スーツケースやバックパックはもちろん上着も脱がなければならない。ちなみに私は以前、仕事のハサミを持っていたのを回収されてしまった苦い経験があるので、皆さんもお気を付けくださいませ。
Renfeは定刻に出発し、早い時は270km以上のスピードで進んでいく、途中はオリーブ畑やオレンジ畑の間を走っていく。
約2時間でコルドバ駅に到着。そこには、ナーセリーのパートナーが迎えに来てくれていたので、早速車に乗り込みナーセリーに向かった。
ナーセリーに向かう途中には緑が鮮やかな麦畑や、広大な菜の花畑が目に飛び込んでくる。前回訪問した時はひまわり畑が広がっていて壮観であったのを覚えている。
しばらくしてナーセリーに到着、いきなり魅力的な大きさのオリーブが目に入ったのでチェックさせていただいた。胴周りは9~10m。完全にフラットラックでしか輸入できないサイズである。見た感じは樹齢約1200年ぐらいであろうかと思う。とても興味深い。
これも中々大きなサイズである。横幅はあるが比較的厚みはないので、少しカットすればオープントップでも可能かもしれない。またデザインも良い感じである。
これは中々芸術的なフォルムである。根洗いは比較的し易そうだが、根の部分が少ないため根洗いのダメージを受けやすいかもなのでもう少しチェックしたいと思う。この他にも興味深いオリーブをいくつかチェックをし、パートナーとランチを食べることにした。
この他にもブドウ畑もチェック。ワイン用である。こちらでは樹の高さを60~80cmぐらいで栽培をするのがふつうである。そこで私たちが日本でのプロジェクトでワイン用のブドウ畑を検討していることを伝えると、スペインの鑑定書つきのとても優良な品種のブドウ苗を供給できると提案いただけたので早速持ち帰り検討をすることを伝えてきた。
初日としてのナーセリー現場視察を終えて、今後の取り決めなどについてテーブルディスカッションを行い、ホテルに戻ることにした。長距離移動もあったので周れる圃場は多くはなかったが、気になるものをいくつかチェックできたので満足の視察となった。
部屋で、今日の整理を行ったあと、パートナーとディナーに行く予定であったが、せっかくなので地元の仲間が集まるコフラディア(cofradia)に連れていってくれた。
コフラディアとはカトリックの聖人にちなむ講組織とのことで、その会場にはマリア様や日本でいうお神輿のようなものが管理されていた。ここには日本人は初めてと多くの人が歓迎をしてくれた。
まずはヴィノで乾杯。私はアルコールが飲めないので、舐める程度だけいただくことにした。
そしておつまみにソーセージなどのエンプディーノをいただいたが塩分は強めだが美味しい。
また生ハムや肉などをミルフィーユのように重ねロールしてあげているフラメンキーノという食べ物をいただいたが、とても美味しかった。
パートナーとその親友たちととても楽しく過ごすことができ、さらには歌のプレゼントまでしていただけ、とても素敵な時間を過ごすことができた。そうこうしているうちに日付が変わりそうになってきたのと丸2日ほとんど寝ていないので、今日はこの辺にしてホテルにもどり明日の準備をすることにした。
バタバタの1日ではあったが今日は想い出に残るとても素敵な1日になった。皆さんに本当に感謝である。さ~~明日もこの辺りで活動である。良い天気であることを願っている。