四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

日本植物園協会 58回大会 3日目(最終日)は、参加希望者によるエクスカーションである。今回は3つの魅力的なコースをご用意いただき、その中から私は牧野植物園コースに参加させていただいた。

私がここで言うまでもなく朝ドラの「らんまん」にて現在もっとも注目が集まっている植物園である。

 

ただ単なるTVの影響で注目が集まっているのではなく、牧野富太郎先生の偉業、功績に触れることができ、素敵な植物や建築、工夫のなされた各ゾーンが魅力的で日本を代表する素晴らしい植物園であるからと言える。

 

到着時には、又右衛門の行動にはありがちな雨ではあったが、その分新緑が映え、樹々が喜んでいるようにも思える絶好の天気であったように思えた。

 

まずは、入口に隣接する映像シアターに集合し、3班に分かれて見学をさせていただくことになった。そして私たちはC班として、まずは展示館シアターへと向かった。

 

展示館シアターでは、牧野植物園の四季など4つ?の映像があり時間帯によって放映されているようである。残念ながら撮影不可のためアップはできないが、とても美しく素敵な映像による紹介となっているので訪問者の方は、まずは展示館シアターにて映像をご覧になってから巡回されるのも良いのではと思う。

 

続いて牧野文庫や標本庫をご案内いただき、協会会員特別観覧の収蔵品を拝見し、一言では語れない素晴らしい体験をさせていただけた。当然ここも撮影が禁止であるため写真のアップができないのもあるが、私のようなものが写真で伝えきれる素晴らしさではないため、この辺にさせていただきたく思う。

屋内での感動的な展示に続いて、次は土佐の植物生態園を案内していただけた。ここはその名の通り高知県の山地から海岸に至るまでの多様な植物の生育状況がエリアごとに再現されている。

例えば山間部でも高地や中低地ごとに植栽がなされている。

例えばここは海岸線に近いところである。土壌も海岸仕様にされしっかりとした展示がなされていた。

さらに現在ドラマで紹介されている植物や今花が咲いているものを示す札などもつけられ、普段開花が気づきにくい植物の花を観察できるような工夫がなされていて、来園者目線の取り組みが素敵に感じた。

その他には通常期間限定で観覧できるガンセキランの群生地も観させていただけた。前回訪問時はもう少し早めの時期であったので、花は少なめであったが、今回は多く咲いていてとても美しかった。確か今年の観覧は終わったように思うので次回は来年になるかもしれないが、詳細は直接植物園にお問合せいただければと思います。

 

その他にも高知ならではの野菜や、見るだけでなく、触って、ちぎって、匂いをかいだりして五感で楽しめる「ふむふむ広場」はお子様連れでぜひ行かれればと思う。

その他にもたくさん見どころ楽しみどころはいっぱいあり、もっと滞在したかったが、飛行機の時間もあり、最後に確か昨年新設された植物研究交流センターを見学させていただき、牧野植物園を後にした。

今回、日本植物園協会 第58回大会・総会、そしてエクスカーションを通じて、主催園であった牧野植物園の施設や保存されている資料も素晴らしかったが、それに匹敵するぐらい植物園の皆さんのホスピタリティーは感動的であった。まさに牧野先生の笑顔が浮かんでくるような感じがした。

 

司会進行や、受付での対応、エクスカーションの案内など、本当に素晴らしかったと思う。その素晴らしさは、植物園中で素晴らしいではなく、数ある色々な施設やテーマパークを合わせた中からでも、秀でたとても素晴らしい施設であると言える。

本当に3日間お世話になりなりました。皆さまのおもてなしに心より感謝です。また訪問させていただきます。

北川村を慌てて出発し、昼から市内にて開催の「公益社団法人 日本植物園協会 第58回大会・総会」会場へと向かった。

又右衛門は、広島市植物公園の日本最大のバオバブ移植プロジェクトを行い、その際に秋篠宮皇嗣殿下へのご説明役を仰せつかった際に、本協会の入会を勧めていただいてから会員とならせていただいている。

 

今回の総会は昨年同様に日本植物園協会 総裁でいらっしゃる秋篠宮皇嗣殿下にご臨席いただいたため、大変厳しいセキュリティーの中での開催となった。

初日はまず定時総会が開催された。続いて開会式がはじまり主催者である西川綾子会長の挨拶にはじまり、総裁である秋篠宮皇嗣殿下からの「おことば」をいただいた。

 

そして来賓紹介と高知県知事や高知市長市長の祝辞、今回の高知大会の開催園である牧野植物園 川原園長のあいさつが、とても厳粛な雰囲気に包まれた中行われた。

 

続いて表彰式、ナショナルコレクション認定証授与式があり、休憩をはさみ会場が変わり、意見交換会が開催された。意見交換会はCOVID-19などの問題もあり飲食はなしで行われた。

 

ただ今年は意見交換会に皇嗣殿下もご臨席され、多くの会員参加者と順次お話されていた。そして又右衛門は、以前お話をさせていただいてから少し時間が経っているので、私の活動や海外の植物について報告をさせていただき、直接ご意見を賜ることができ貴重な学びとなりました。

 

また多くの先生方、研究者はじめ会員の皆さまと、新たなご縁をいただくこともでき、初日を終えることになりました。

 

2日目の午前中は口頭での研究発表会が7つあり、どれもが興味深い内容であった。中でも、私が深く関わらせていただいたのもあるが、広島市植物公園の堀川氏による「国内最大のオーストラリアバオバブの開花」の発表から、皆さんに大切に育てられたバオバブが元気にしていることが伝わってきてとてもうれしく思えた。

 

そして休憩をはさんで、ポスター発表での研究発表会があり、11つのグループが提案をされていた。皇嗣殿下は全ての発表を丁寧に見てまわられて、発表者と意見交換をされていたのがとても印象的であった。

 

そして皇嗣殿下が全ての発表をご確認された後、少しの時間ではあるが西川会長や岩科会長などとともに、広島のバオバブや希少な植物についてなどの情報交換、意見交換が、昨日の厳かな開会式とは異なった、とても和やかな雰囲気で行われ、昨日に続いて皇嗣殿下より大きな学び、さらに宿題を授けていただくことができ、今後の活動への意欲が大いに高まるかけがえのない時間となりました。

 

その時の皇嗣殿下の温かく見守っていただくような笑顔や眼差しがとても印象的で、本当にありがたく感じました。そしてそのような時間は経つのが早いもので、皇嗣殿下は退席されることになり、又右衛門は、今日からまた1年間学びつづけ、また次の機会にしっかりご報告させていただくことを心で誓いながら見送らせていただいた。

 

その後昼食をはさんで、遊川先生等による生物多様性活動の報告会があり、これもまたとても学びが多く、又右衛門の脳はすでにキャパオーバーになっていた。

再び休憩をはさんで、分野別会議が個別の部屋にわかれて開催され、私は所属である第3分野に出席させていただき、新しくなった又右衛門リーフレットを配布し、1年間の活動報告などを行わせていただいた。

 

分野別会議終了後、再び会員が一堂に会して分野別会議報告会がなされた。その中で今回より会員になられた半田植物園 半田氏からも報告があり、堂々と報告をなされたのが印象的であった。

 

そして最後に来年度開催予定の水戸植物園からの挨拶があり、明日のエクスカーションを残して全てのプログラムが終え閉会となった。

そして一旦ホテルに戻り、着替えてから近くにある「ひろめ市場」という昔のフードコートのような素敵な場所にて大好物の鰹のたたきをいただいて、心もお腹も満たされて1日を終えることになった。

 

今回の大会は、写真撮影が禁止のため写真がなく文字ばかりで、読み辛いアップであったとは思いますがご了承いただければです。さて明日は最終日。これもまた、とても楽しみである。

今日から2泊3日で高知。恐らく?5年?6年ぶりで楽しみである。

 

いつものように今日も伊丹空港から高知行きの初便に乗り込み高知へと向かった。

ただいつもと違うのは、今回は青い色の飛行機である。久しぶりのANAへの搭乗に少し緊張しながら向かうことになった。

さすが伊丹―高知間は距離も短く、あっという間の到着になった。そして空港でいつもお世話になっているパートナーの半田氏に拾っていただき早速目的地へ向かうことにした。

ただ本来、訪問予定であったところが急遽今回訪問できなくなり、かなり無理なタイムスケジュールではあったが、少し離れた北川村モネの庭マルモッタンに向かうことになった。

空港から約90分。モネの庭に到着。滞在時間は30分もとれないため、まずいつもお世話になっている方々への挨拶とお届けさせていただいた植物たちの健康状態だけでも確認ができればと思ってのアポなし訪問である。

到着後、事務所近くで簡単に挨拶をさせていただいき、その後、早速私たちがお届けさせていただいた植物たちが多く植栽されている「ボルディゲラの庭」へと向かうことにした。

朝一番にも関わらず多くの観光客の方々の間を縫うようにボルディゲラの庭に到着した。

そしてそこには、オリーブの古木やロストラータ・ブルースワンなどのユッカ類、アガベなどが生き生きとした状態で育っていた。

そして、時折吹く風に葉を揺らしている姿を見ると、まるで「おとうちゃん。ここの皆さんに、とても可愛がってもらって、しあわせに過ごしていますよ」と言ってくれているような気がして、涙が溢れそうになった。

そしてしばらく眺めていると、遠くからとても印象的な声が聞こえてきて、その方向に目をやると多くの訪問者を案内している全国?世界的に有名なモネの庭のヘッドガーデナーである川上氏の姿があった。

川上氏は、多くのメディアにも取り上げられ、植物に対する情熱とその技量は半端でない凄い方である。

 

又右衛門と川上氏が出会ったのは恐らく6年前ぐらいであろうか、この地を訪れた際に、川上氏とお話した時に植物に対する考え方などが一緒で、お互いが意気投合し、新しく「ボルディゲラの庭」を作ることが決まったときに、数ある輸入植物のサプライヤーの中から是非又右衛門にと、大変ありがたいお話をいただいてからのご縁である。

本来であれば、川上氏にゆっくり挨拶をしたかったのだが、多くの方のご案内をされていたので、すれ違いざまに会釈だけさせていただこうとしたところ、私のアポなし訪問に驚かれ大きな声でご挨拶いただき、さらに多くの訪問者の方々に「世界的に活動している方で、ボルディゲラの庭のほとんどが又右衛門さんからの植物です」と、私の紹介までしていただいた。

そして30秒ない時間で、早い再会の約束をして、後ろ髪を引かれる思いで、川上氏とお別れをし、出口へと向かった。

その途中というのは失礼な表現ではあるがモネの庭の代名詞ともいわれる睡蓮(スイレン)などを拝見し、しばし絵画の中に身を置いたような体験をさせていただけた。さすが本国のモネ財団が認める庭である。

 

ここのことでは、まだまだ書かせていただきたいことはあるが、近いうちに再訪の約束をしたのであらためてご案内できればと思っています。

 

また今回、バタバタで撮ったのと、元来写真を撮るのは下手なため、この園の素晴らしさが伝わらないと思うので、是非HPなどをご覧いただき、そして現地を訪れていただければと思います。

 

本当に素敵な場所ですよ~~。

 

今年2回目の秋田へと向かった。今回も早めに飛行機&ホテルは予約をしていたので安くいくことができたが、言い訳だがバタバタしていてレンタカーの手配を忘れたのを出発の飛行機を乗る前に気づき、少し不安ではあったが、ま~~このシーズンいくらでもあるだろうと気楽に考え飛行に乗り込んだ。

着陸前にはのどかな風景が目に入ってくる。そして到着。5つあるレンタカーの窓口に空車はありますか?と聞いたところ全て予約でいっぱいであるとのこと。驚きである。

ただ驚いていてもどうしようもないのでとりあえずリムジンバスで秋田駅に向かった。電話で何件かあたったところ何とか1件 ガソリンスタンドがサービス提供しているレンタカーで軽トラックと小さな乗用車だけありますとのことで、すぐさまお願いをして、駅まで迎えに来ていただき、事なきを得た。

そして出発から1時間強で目的地付近の村に到着することができた。そしてまずは氏神様にご挨拶をして目的地に予定時間より少し遅れて到着することができた。

到着がちょうどお昼であったため、特製のきりたんぽ鍋や地元のミズなどの山菜をいただきながら、新しい取り組みについてなどをお話させていただいた。

そしてしばらくして松の圃場(ほじょう)を視察。生育状況などを確認させていただいた。畑によって若干の差はあるが、比較的に苗はしっかり根付いているようである。

 

また本年末に出荷できる畑も今のところ順調で、今年の年末が楽しみである。

さらにメロンやネギ、玉ねぎなどの生産現場も拝見し、今年新しく開発し特許申請できた自然生態系調和型資材について検討を進めることができた。これもまた楽しみである。

そして再び生産者の自宅兼事務所にて、今後について話し合い、大まかの方向性について確認をすることができた。ただ田舎特有の時間の流れと、植物の仕事であるために、全てがビシッと決められるものではなく、少し緩くなってしまうところもあるが、しっかり順序を経て、焦らず、慌てず、植物にとって生産される方々にとって、より良い方向を導き出していければと思っているので皆さんにもご協力いただければと思っている。

そして緩い流れではありながら、しっかり前に向く意義ある話を終え、再訪を約束して、宿泊地へと向かった。

 

 

ホテルに到着し、しばらくして近くの川反通りで夕食をとることにした。お店は何度か訪れた店で、私たちのことを覚えていただいており、再会を喜んでいただいた。そしてお気に入りのものを注文。

喉を潤しながらしばらくして運ばれてきたお気に入りの食べ物がこれである。

納豆と海鮮などが入っており、自家製のお味噌を混ぜ込んでいただくものである。

その名を「エロ納豆」。はじめてメニューを見た時に、どんな納豆と思い、メニューに書いているのに気づかず、いろんな想像をして尋ねてみたところ「ま~食べてみんしゃい」とのことで食べたらとても美味しくて、それから行くたびにリピートしている一品である。そしてしばらくエロエロな(色々な)ことを話し合い、夜食の焼きおにぎりを手にして部屋に戻ることにした。

 

部屋に戻るとたまっている宿題をするために、せっせとパソコンに向かう。眠くなりかけたところで持って帰った焼きおにぎりでチャージを行いながら、何とか朝までにはとりあえずのところを終えることができた。

 

そして深く眠ると寝坊をしてはいけないので仮眠をして朝一番でさっと食事を済ませレンタカーを返却し、その足で近くを散策することにした。

 

まずは日本の公園100選に名を連ねる「千秋公園」を訪ねた。ツツジや藤は見ごろを終えてしまっていたが、蓮などの水生植物と新緑がとても美しく、清々しさと、今後のプロジェクトにいろんなヒントを得ることができた。

そして芸術ホールであるミルハスなどを見学。素敵な建物であった。そうこうしているうちに出発時間が近づいてきたのでホテルに一旦戻ることにした。

 

その後、昨日食事をした繁華街である川反通りに沿って流れている(正確には川に沿ってある繁華街ですが・・・)川を観に向かった。

ただこの川の流れる景色を観るためには橋の向こう側に行かなければならないが横断歩道がないため地下道を通るしかないので、初めてこの地下道を通ってみた。当たり前かもだが薄暗い。少しだけではあるが不安を感じた。

ほんの少し進むと陽が差し込んでくる。何となく日々の自分と重ね合わせながら歩いていた。

さらに出口に向かうとその光はさらに強くなり、輝く緑が目に入ってきた。その光景を見た時に、あらためて自分の進むべき道を確信できたように感じた。

そして地下道をくぐったところには、新緑の下で透き通った緩やかな流れの川。そして優雅に鯉が泳いでいた。そしてしばしその光景を眺めていると色々な悩みが流されていったように思えた。

そしてそこにあるメッセージの「川は心のふるさと」という言葉が全てを包み込んでくれた。

短い間の秋田であったが、目に見えているものよりも、はっきり見えてはいなくても、とても素敵なものを得ることができた。

さ~週明けも出張からのスタート。張り切っていこう!!!

 

先週末、灼熱と言っていいほどの気温40℃超のタイから早朝に帰国し、一瞬自宅に戻ってカバンを持ち換えて北海道に向かった。

当たり前だがとても寒く感じる。その寒さのせいかタイで挫いた左足首の痛みが強くなったような気がする。よく見ればカモシカのようにスラっとした足が、細めのカバの足のようになっていた(笑) ただ痛みはさほどきつくないので普通に活動はできたので良かった。

早朝目覚めると、やはりひんやりしている。気温は8℃。タイと比べると気温差30℃以上で、少しきつく感じたが、景色の美しさでカバーされとても快適であった。

今回の北海道も前回同様、牧場から競走馬の健康増進と良質の牧草生産、芝の凍結防止などの問い合わせをいただき、サンプル片手の訪問であった。

今回も厳しい検査などに合格した現役競走馬用にも飲用で許されているマリネックスゴールドは多くの活用ができそうとのことで、少し期待をしたいと思っている。

 

そして24時間以内の北海道滞在を終えて東京経由で、大阪へと戻った。そして帰国後の仕事を終えて、週初めは西方面の三木に定例ミーティングのため移動。

次の日には南へ。熊本である。熊本は昨年の都市緑化フェア依頼の1年ぶりである。ここでは今まで花き栽培をされていた方が、作替えや新しいことに取り組んでみたいとのご相談をいただいており、中々訪問ができずにいたが、時間調整ができたので訪問をさせていただけた。

 

始めてお会いさせていただいた方だが、お互いにひざを突き合わし、本音でお話をできたことは有意義であった。素敵な出会いに感謝である。今後はどのような取り組みに発展していくかは、まだまだ何とも言えないが、双方にとって良い取り組みができそうなら、進めていければと思っている。

帰りには新しくなった空港をさっと見ながら搭乗ゲートへ。とてもきれいになった空港に驚きを感じ、ゆっくり見たいなとは思ったが、時間がギリギリのため急ぎ足で飛行機に搭乗することにした。ぜひ熊本空港(阿蘇くまもと空港)をご利用の際は、時間に余裕をもっていかれれば楽しめるのではないかと思いますよ。

そして今週金曜日には東へ。いつもお世話になっている花き市場へと向かった。モノレールの駅を降り、市場に向かう途中には、大手物流会社がある。

以前、ここの正面玄関前を通った時に、見かけた看板娘?息子?と思われるネコちゃんが今日も皆さんをお出迎えしていた。

何とも出来過ぎとも言える光景である。この状況にホッコリしながら花き市場へ。母の日の繁忙期を終えて、少し落ち着きを取り戻したように感じる仲卸通りを抜けて、事務所へと向かった。

事務所では新しい取り組みの相談などをさせていただいたが、とても前向きに捉えていただき、今後が楽しみである。

午後からは、中華街の最寄りである横浜石川町の会議室にて、国際園芸博覧会協会 GREEN ×EXPO2027「花と緑の共創推進会議 第1回屋外出展分科会」に出席。協会事務局の方々や、様々な団体の皆様の発言に多くを学ばせていただくことができ刺激を受けることができた良い機会であった。

出席者にはご無沙汰していた方も多くいたが、いろんなプロジェクトにおいてご一緒させていただき、その頃から数か月しか経っていない再会にも関わらず、何となく懐かしさを感じることになったのが不思議であった。

本日配布された資料にある「自然」「環境にやさしい」という意味を持つ「GREEN」、国際的に共通する課題の解決に寄与する「EXPO」を掛け合わされたものと記されている。とても重要で積極的に取り組んでいかなければならないことである。

SDGsやプラネタリー・バウンダリーの概念などが拡がりをみせてきた中、日本が 世界同様にカーボンニュートラル、ネイチャーポジティブを掲げながらも、人の集客目的で 、見た目を重視し過ぎ てしまい 、環境配慮の問題を置き去りにしてしまうと「グリーンウォッシュ」と揶揄されてしまい世界の舞台で大恥をかいてしまうことも考えられる。そのようなことにならないためにも環境配慮を出展や出品、場合によれば来場者にも、一定の 基準を設けることも必要であるかもしれない 。 確かに一定の基準を設けると、ハードルが 少し上がり、参加者は減ってしまう可能性もあるかもしれないが、最終的には 出展社 、出品者も 、さらに一段上のステージに上がることになり環境配慮では一歩先行く欧米諸国に近づけるようになり、出品物である花卉園芸品の輸出促進にもつながると思っている 。

さらに今回の会場となる横浜 上瀬谷の地が将来にOECM (Other Effective area based Conservation Measures 保護地域以外で生物多様性保全する区域)に向かうのであれば、 先ほどの人の集客だけではなく、人以外の生き物の集客にも目を向けていくことは必須のように思っている。

数年前に2027年は、少し先のようにも感じたが、もうあっという間でやってくるであろうと思う。正直少し焦りを感じている。ただどの業界よりも植物の恩恵を受けている私たちは、責務と捉えて取り組んでいかなければならないと考える。

そのようなこと考えながら、雨の横浜を歩きながら帰路につき、羽田経由で伊丹空港に着いた時には雨は止んでいた。

タイから帰国して今週末まで、北へ。西へ。南へ。東へ。と本当にバタバタであった。さ~~週明けも大事なプレゼン。そして出張が控えている。また来月に引き受けた講演の資料も作らなければで、かなり焦ってはいるが、転ばぬようにしっかり頑張っていきますね。

それでは皆さん。素敵な週末を。

今回も約1週間の予定でタイを訪問し、農場や生産者を周り続け、今帰りの飛行機の中でこのブログを書いています。

毎日気温40℃という猛暑の中で、確かに体力的に厳しいところもあったが、その分、日本ではめったに食べないアイスクリームや氷を食べ、その美味しさを再認識できた。ただ帰国した時に、かなり肥ってないかは心配である。

また汗をかくためか、いつもよりタイ料理を美味しく感じられランチや、屋台で食べる格安のディナーが至福の時間であった。

また好物のガイヤーン(大きな焼き鳥)も何度か食べられ、元気の源となった。

おかげで出国の時よりも体調が良くなって帰ることができる。

そして好物の焼きバナナ。揚げたバナナは油が多くて苦手であるが、焼いたバナナは甘みと酸味のバランスが私にはマッチしているのでお気に入りである。残念ながら日本で通常売っているバナナを焼いてもこのようにならないので、現地でいただくしかない。今回もありつけて上機嫌である。

今回植物だけではなく可愛い動物たちも又右衛門を歓迎してくれた。(と思っている)

さてもうすぐ帰国だけど今回の訪問でも植物、動物、人たちと新しい出遭い、再会があり、正直もっと滞在していたかったのが本音である。

しかし日本で色々なプロジェクトが始まろうとしているのでその打ち合わせや、実際に動きかけた新しいプロジェクトもあるため、そんなにも日本から離れていることもできない。実際にこの飛行機が日本に到着し徹夜で帰国したその日から別のところに出張の予定も入っている状況でもある。

そのような状況でも、多くのパートナーに助けられて、色んなことにチャレンジできていることが本当にありがたい思いである。

ここタイにおいても、この1年間一緒に活動をしてきて私たちの取り組みに共感いただけたプロフェッショナルが、日本向け出荷エリア(又右衛門エリア)を作りたい。さらには、日本においての総代理店を務めていただき、一緒に歩んで行きたいとまで申し出ていただけた。とても光栄なことである。このように今回のタイ訪問。40度超の猛暑という気候的には厳しかったが本当に素晴らしいつながりができた。何度もタイに足を運んでいる成果が形になってきているのが実感できる。

何度もタイを訪れる中、正直ブロメリアや斑入り植物などと出逢ってきたが、私は専門外なので知識や経験が乏しく、その希少性などもあまりわかっていないのでブログを見ていただいている方々から教わらなければならないぐらいである。

ただどれも同じ植物、生き物なので、私は商品価値という人間が決めた基準ではなく、直感的に魅力を感じた植物は時には名前や生態もわからないままでも紹介させていただいていることもあるので、そのあたり皆さんにはご理解いただければと思っている。むしろこのブログなどを通じて植物を愛する者が繋がり、植物管理などの最適解を導き、植物のためになればとも思っている。

さ~~。帰国。タイの皆さんにはお世話になりました。偉大な植物ありがとうございます。

次の訪問は7月。すでに待ち遠しい。では関西空港に到着後、荷物を引き取り、すぐに次の場所へと向かおう。今度は北である。これもまた楽しみな取り組みである。

さて今回は移動中に急遽立ち寄った農園や一部マーケットなどで見かけた気になった植物たちの写真をアップします。特に説明など詳細は省かせていただくので写真集のような感じで見ていただければです。

以前から探してはいるものの中々出会えないピクタム。何度見てもこの柄は魅力的である。

以前Facebookで紹介させていただいたときでも、問い合わせが多かった種。今回も聞いてみたがここでは現物のみとのことである。他国ではもう少し数があるのでいずれ紹介させていただきたいと思う。

斑入りモンステラも以前に比べると価格は落ち着いてきたように思う。

こちらは姫モンステラの斑入り。最近の趣味家などは屋内管理が多いため、このような小型のものの価値が高まっている。大きなもの好きの又右衛門は極端に強い関心はないが世間はこちらのような小型に推移しているようである。

さらにこれは小型のドリナリア。とても可愛い。大きなもの好きの私もこれは可愛いと感じた。ただ数はほとんどなく、通常輸入しているドリナリアに比べると数倍高い。でも本当に可愛いので少し探してみたいと思う。

さらにそれの綴化(てっか)した珍しいものを見かけることができた。数個しかなかったものを特別に日本に送っていただけそうなのでレアものファンは楽しみにしていただければと思う。

また写真のようにくるくるパーマがかかったようなドラセナ コンシンネ。又右衛門の髪型にも似ている感じで少し親近感がわいてくる。今度は又右衛門もこの色を真似てみようかな?(笑)

垂れるような枝ぶりのドラセナなどユニークなものを見かけることができた。

仮面ライダーアマゾンを思い出させてくれるような柄のヤシ。かなり魅力的である。せっかくなのでまだ人気継続中のフィロデンドロン、モンステラなどの斑入りをバタバタっと紹介。

私の専門外の植物がほとんどなので解説や名称については省略させてくださいませ。いい加減なこともかけないので。

 

さて今回もこのような感じでお気に入りのものとも出会うことができました。他にもいっぱいありますが、ブログではこの辺でお許しを。もしも気になったものがあれば連絡をくださいませ。ではでは。

今回のタイも多くの農場、生産者の新規訪問と既存パートナーの再訪をしてきた。その中からアップ可能なものをいくつかピックアップしてお届けします。

前回も訪問した巨大なビスマルキア農場。ここは幾度か足を運ぶことで心を許していただけたのか、日本向けに取り組みを始めようとしてくれている。

 

ビスマルキアはヤシの王様とも呼ばれ、ヤシ好きの方で知らない人はいないほど人気があるヤシである。しかしながら耐寒性の問題や環境の変化には敏感なヤシのため、日本での順調な生育が難しい。また根の洗浄や輸送ストレスにも弱いので、今まで多くの人がうまく継続できなかった。

 

またビスマルキア以外にもコペルニキアやウチワヤシなどヤシ類はほぼ同様の条件で根の洗浄で大きなダメージを受け、場合によっては枯死に繋がってしまう。しかしながら多くの方が待ち望んでいるため、日本に良い状態で来ていただく方法を色々試してきた。そして先日からのテストにおいて、現時点で最適な方法を導きだすことができた。この方法で根洗い及び養生をすれば恐らく、きちんと発根させることが可能である。

やっと何とかここまでたどり着くことができた。ただこれで最終とは思っていないのと、また課題は出てくると思うので引き続き最適を求めて取り組んでいきたいと思う。

今回初めてであるウスネオイデス(スパニッシュモス)の生産者も訪問してきた。今までウスネオイデスは南米産を中心に扱ってきたが、タイ産でも結構高品質のものを見かけることから、優良な生産者を見つけられると、可能性は十分あると思っていた。

そして今回、高品質のウスネオイデスを出荷する方を訪問し、拝見させていただいた。写真のように、中々の品質である。ありがちな内部の変色もない。これであれば可能性はあると言えるので日本にテストで送って、経過観察を行って今後を検討したいと思った。

そしてアロカシアの農場も再訪してきた。ここでは日本の寒さにも対応できる種を主に輸入を行っている。様々な色や形があり興味深い。

そして今回は写真のような大型の品種を輸入するための準備をおこなっているブロメリアの確認をしてきた。中々の迫力で私のお気に入りである。少し背の高めの器に植えれば商業施設の装飾にはインパクトがあって良いかと思う。またシルバーカラーのほうは寒さにも強いのがありがたい。すでに発根はしているが、もう少し発根を促してからの輸送が良さそうなのでもう少しの辛抱である。

 

さらに今回、特別にこの2種類を限定で譲っていただくことができた。ものすごく楽しみである。日本に来ていただくにはいくつかのハードルもあるので今のところ未定である。

これは花芽がついた個体である。残念ながら開花すると枯死してしまうので、この時点で余命半年から1年である。少し悲しい。今回このまま枯死を迎えるよりも、最後にヒトハナ咲かせてあげられないかとも思っている。

それには開花株を輸入するか切り花として輸入もありかとも考えている。

ただ子株が出るであろうから、このまま現地で咲いて終えるほうが良いのではなどとも思ったりしている。いずれにしても長年このブロメリアと一緒に過ごしてきた生産者の意見を聞きながら決めていければと思っている。

 

 

上記の大きなブロメリアの農場とは違うがグズマニアなどを生産する農場も拝見してきた。正直私はこのような植物は知識も経験も乏しく、名前すら十分にお伝え出来ないレベルであるが素敵なことだけは皆さんにお仕えできればと思っています。

 

この他にもとっておきの生産者を紹介いただき訪問してきた。そこには日本未入荷のレアものもあり、見ているだけでも十分なぐらいのところであった。本当はこのブログでも紹介させていただきたいが、トラブルに繋がったりしてはいけないので控えさせていただきたく思う。ただそこでの仕込みはできているので、日本に来てくれた時に、皆さんにも見ていただきたく思っているので乞うご期待である。

 

他にも農場や生産者をいくつか周ってきたが今回の報告はこの辺で。ではでは~~。

回の訪問では次週に日本向けに出荷する斑入りバオバブの準備をおこなってきた。まずは苗木の全てを水洗いにて泥を落とす。

 

そして土が残っていないか丁寧にチェックをしていく。

今回、この植物は初めての輸入になるので、私が一本ずつチェックしていく。そのチェックの方法は視覚と、触覚と嗅覚でおこなう。

 

視覚は、そのまま丁寧に見て問題がないかのチェックである。次は触覚。根の色と土の色が似ているので、優しくなぜるようにしてザラザラ感がないかなどをチェックする。さらに一本ずつ嗅いで土特有の臭いがしないかによってのチェックを行う。

 

そして全てのチェックが終わると、マリネックスの500倍希釈液につける。これは今回きつめに洗浄を行ったため、傷が入ったところの消毒と保護のために行ってみた。

さらに洗いあがったものを少し乾かし、今度は霧吹きにて再度マリネックス200倍希釈液を噴霧し、しばらくして箱詰めを行った。

翌日は他の植物もあるため農務省にてCITESなどのチェックをしていただき、また同じ農務省内を移動し、バオバブの線虫検査を受けるための提出を行った。この検査は約1週間かかるので、この検査結果をまって合格であれば日本向けにて輸送ができることになる。

 

ここタイにおいてはユニークな植物、希少な植物が多くあるが、CITESが取得できない、また準備できないものが多くある。またフィトサニタリーなどの準備に手間や費用がかかるので、以前は個人事業者や趣味家の中には手荷物などで許可なく持ち込まれていたと聞いている。とても残念なことで危険な行為である。

 

私たちは植物貿易に携わるものとして、まずは国際ルール遵守と植物の命への尊厳を掲げ今後も取り組んでいきたいと思っている。もし貿易のことでわからないことがある場合は、自己判断だけでなく遠慮なしにお尋ねいただければ私のわかる範囲でよければお話をさせていただければと思っているのでご連絡いただければである。

さて他にも日本に向けての植物の準備が多くあるので、引き続き気温40℃の中、頑張ります。

 

今年4回目のタイ訪問。今回は進捗中のプロジェクトや新たな取り組みのため四たびタイへと向かう。

 

この日、地元のとんとこ祭りを終えて、バタバタと荷物を詰め、いつものスーツケースを車のトランクに載せて、蛍池駅へ向かった。今回も前回同様リムジンバスで関西空港へ向かう。

 

前回乗車した時は、私一人しか乗らなかったが、今回は3組。でも当然車内はガラガラである。また連休中ということもあり市内の高速はすいていて出発から1時間弱で関西空港に到着した。

 

到着後チェックインまでに時間があったので、空港内のドラッグストアに駆け込み、必要な薬を調達し、チェックインカウンターへと向かった。

GW中ということもあり、少し混んでいるのかと思ったが、出発時間があまり良くない安い便のせいか、出発ゲート付近は相変わらず閑散としている状況であった。

 

定刻出発し、航行中は何のトラブルもなく、バンコク スワンナプーム空港に予定より30分ほど早く到着。

到着後ファーストレーンで入国手続きを終え、スーツケースをピックアップした時にはまだ早朝4時30分ごろであった。

始発の5時半まで改札が始まるまで過ごして、電車を乗り継ぎホテル近くのプロンポン駅に到着。ホテルのトイレで着替えをして、荷物を預けて、パートナーと合流。そのまま農場へと向かった。

途中、スターバックスでゆず珈琲??らしきものを買い、一か月ぶりの再会を喜び合い、今回のスケジュールなどを話しながら、目的地へと向かった。

途中、お世話になっているビスマルキアの畑をチェックしながらホテルから約2時間で目的地に到着した。

ここはタイにおける日本及び他国への輸出を行うための準備施設通称「又右衛門エリア」と呼んでいるところである。

 

ここでは日本向けに根洗いなどを行い、新しいココピートなどに植え替え養生をしている場所である。そして他国と違って厳格な輸入ルールの日本に適合するように準備をおこなっている。

又右衛門エリアで追加の指示と、アドバイスを行い、さらに新たに入荷したアルテシーマを数本選び出した。

さらに希少な斑入りバオバブのチェックを行ったが、すでにこの頃には気温は40℃を超えていた。暑い。暑すぎる。冷えた水も直ぐにお湯になってしまうぐらいに暑い。徹夜で到着した体力低下中の又右衛門にはかなり堪える。ただバオバブはこの暑さをとても喜んでいるように感じたので、その姿を見ていると何だかうれしく体力が充電されるような気分になった。ちなみに早ければ斑入りバオバブは、もうすぐ日本に来てくれるので楽しみにしていただければである。

その後テーブルで今後の打ち合わせを行い、7月の再訪を約束して又右衛門エリアのあるここの契約農場を後にした。

そして市内に折り返す途中で食事をとることにしたのだが、何とそのお店の名前は「大田YAKI」焼肉屋さんである。

まるで都内の某大手花き市場とそっくりの名前である。さらにロゴまで似ている。笑える・・・

 

これは帰国したら市場に何か関係しているの?と聞いてみたいところである。せっかくなのでこのお店で遅めのランチを済ませて夕刻ホテルへと戻った。

 

そしてホテルでコンビニと屋台で買ったご飯を済ませて初日を終えることができました。

さて今回のタイ訪問も、予定がかなりびっしり詰まっているのと、万全な体調でないため、日々の更新は難しく、まとめてのアップになる可能性が高いと思いますが、よければご覧いただければと思います~~~。