四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ
MATAEMON'S THINKING BLOG
MATAEMON'S THINKING BLOG
今回のタイ訪問中、ナーセリー以外でご縁が繋がった方々などについてアップさせていただきたいと思います。
まずは、遺伝子工学バイオテクノロジーセンター(BIOTEC: National Center for Genetic Engineering and Biotechnology)。パートナーのおかげでミーティングの機会をいただけたので訪問させていただいた。
さすがタイを代表する研究所で、その大きさには驚かされる。この中には、日本を代表する企業の研究施設もあるようで、この施設の重要性を窺い知ることができる。
今回の訪問は、私たちが研究開発をした海洋性腐植抽出液(高濃度フルボ酸)や事業協力をさせていただいているセラミック式野菜工場はじめ、バラエングループの保有する技術や資材をタイにて活かしてくことができないかという内容である。
到着後、担当研究員の出迎えで早速研究室まで案内いただいた。その途中には最新の植物工場などの研究施設があった。
そしてミーティングルームに場所を移し、早速、弊グループの活動、そして開発資材や技術の案内させていただいたところ、強く関心を持っていただき、次のタイミングで実証実験するというところまで、たどり着くことができた。
結構長い時間かけてデスカッションをさせていただけ、終始とても良い空気感で話をすることができたと思う。
今後も連絡を取り合いながら進めていこうということになり、大きな一歩を踏み出せたように思う。そして研究所を後にしたが、そこから見た景色は、訪れた時以上に美しく感じることになった。
BIOTEC訪問後、隣接するタマサート大学の学食で、学生たちに紛れて食事を摂りながら、パートナーと今日のミーティングの重要性を噛みしめることができた。本当に楽しみである。
またこの他にも新しい出会いがあった。現在バンコク市内から少し離れたところで進めているプロジェクトがあり、そこには私たちがタイから輸出するための施設『又右衛門エリア』を作り始めている。まだまだ小さい区域であるが、徐々に拡大中である。
そしてその施設を運営していただいているパートナーのところに、中東からのバイヤーが来られており、日本の植物や文化についてお話させていただいたところ、とても関心を持っていただけ、急遽ミーティングを行うことになった。
お互い違う目的でこの地を訪れたものの、ひょんなことで出逢い、そして話が進み、今秋に私たちが出展する日本の展示会GARDEXのために来日され、そして同時期から開催されるドーハ国際園芸博覧会に私が行くときに現地で再会する約束をさせていただくことになった。
まだまだ不確かな部分もあるが、このような形で縁が繋がっていくとこはとても大事であることを今までの経験上よくわかっているため、とてもありがたく思えた。今後どのような拡がりをみせ、今秋にはどのようになっているかとても楽しみである。
その他、写真のような希少な塊根植物販売者との再会など、様々な出逢いもあったが、今回のアップはこの辺にさせていただきますね。それにしても縁は突然結びつき中には突然切れてしまう不思議なものですね。色々考えさせられ学べますね。ではでは~~~。
今号は、近日入荷予定の植物や、訪問時に見かけた魅力的な植物の写真をお届けしたいと思う。
まずは斑入りバオバブ。ここまできれいな斑入りは多くない。
おかげさまで、大きめの数鉢と苗を数十本譲っていただけたので、タイミングを見て日本向けに送ることにしようと思っている。で楽しみにしていただければである。
これはリプサリス。真珠のような白い球が可愛らしく、中々のボリュームで良い感じである。
まるで絵にかいたような迷彩柄の葉が特徴的である。見ているだけでワクワクしてくる。この種をきちんと生産してくれるように進めていきたいと思っているので、乞うご期待である。
あとこれも気になったものである。このようなフィギアを使った寄せ植えは多くあるが、これに使われている木がとてもモコモコで可愛らしい。何とか輸入できないかとは思ったが、種が輸入規制されていて難しい。残念である。他にもいくつか気になったものがあったがとりあえずこの辺で。
モンステラの壁面緑化は迫力があり美しかった。
バンコクで有名なエンポリウムは、入口がグリーンドームのようになっていた。材料はシダ類をはじめ多く日本に輸入しているものである。植え込み精度は別として、ボリューム感があって良い感じであった。
またデッキも少し手が入ったのか、ナチュラリスティックのような雰囲気になっており、これもまた良い感じになっていたと思う。このように街を歩いていると、暖かい地域ならではの植物や植栽に触れることができ、ついつい小一時間探索をしてしまったが、このようにいろんな植物を見て触れることが一番の休息になると改めて感じることになった。
まだまだタイの植栽について思うことがあるので、構想を温めながらしっかり形にしていければと思っている。そのためには新たなパートナーも募らなければならないので、大忙しのうれしい悲鳴である。
今回はヤシのついてのアップ。先月訪問したヤシ専門の生産者を2か所再訪したのでそのご報告を。
まずは1軒目。魅力的なヤシを数多く生産しているナーセリーである。
ヤシ全般は、根を洗浄すると多くが枯死してしまうことが多いため、その課題をクリアするために前回訪問時に行ったテストの結果を確認するための訪問である。
結果は大成功と言いたいところではあるが、残念ながら望んでいた結果にはならず大きく弱ってしまっていた。
しかしながら、その結果を踏まえて再チャレンジしたものは、良い結果を出せていた。ただ、今回だけ何らかの偶然でうまくいった可能性もあるので、成功した方法で再び数種類を試すことにした。
このテストで好結果を残せれば、ヤシを洗浄して輸入することができるようになり、大きく前進できるので、来月訪問時の結果確認が楽しみである。
そしてもう一軒は、主にビスマルキアを先が見えないほどの広大な敷地で栽培をしている生産者。
特に写真のような大きなビスマルキアを生産しているのが特徴的である。恐らく中東など暖かい地域向けに大量販売するためであろう。
前回訪問時は、日本向けのようなサイズや数量には全く関心がなく、言わば門前払いのような感じであったが、何度か訪問することで少しずつ検討していただけ、ミニマムロットや価格などをご提案いただけるまでにたどり着いた。ここもまた大きく前進である。
写真にもある希少な種は、前回訪問時には「1本しかないため販売できない」と言われたが、今回は特別に販売して頂けることになり、テンションはMAX。彼らの気が変わらないうちにと、その場ですぐに購入させていただいた。さらに今後も色々取り組んでいただけると言っていただけ、ありがたいことである。まさに粘り腰が功を奏した。
さらにさらに、訪問から数時間後、写真のヤシを見つけた!とまでご連絡をいただけ、本当に感謝の思いである。このヤシを洗って日本に輸入、ということになるかは何とも言えないが、私の導入先は日本だけではないので、良い提案につなげられそうである。
数年前までは、日本で輸入可能であるココピートで植えられたスペインなどからのヤシ類が多くあったが、今は底をついてほとんどない状況であった。そこで土に植わったヤシを、根をきれいに洗浄し輸入することも検討したが、あまり良い情報はなかったので、今回は大きな進展である。
苗でも数年、そこそこの大きさになるまでなら5年以上はかかるが、植物の負担を考えれば最初から日本が輸入可能なピートモスやココピートなどの植え込み材で育てていくのがベストなので、現地パートナーとともに協力しながら進めていくので期待していただければと思う。
さてと、次回5月に予定している再訪時の結果を楽しみにしている。ワクワクである。
今回は、日本をはじめ各国で人気のビカクシダ(コウモリラン)をアップします。
タイにおいてビカクシダは多く生産されており、種類もサイズも豊富である。ただ人気の高騰から、タイのマーケットで見かける機会が激減し、各地に点在するナーセリー(生産者、ブリーダー)との直接取引が多くなってきている。
そのような中、いくつかのナーセリーを周ってきたので、少しばかりアップさせていただきます。
いきなり希少種から。どうですか?ウイリンキーのドワーフタイプ。この美しさには心を奪われます。
これも同じく…。これは親株なので販売はされていませんが、子株であれば譲っていただけるかな?ただ子株と言っても1インチPotが数十万円以上で取引されている。それでも引き合いが多いとのこと。
となると親株はいくら???となるが、別の種は先日数千万円で取引されたとのこと。驚きどころではないですね。写真を撮る手が震えます。
中には子株を購入し、数年~10年ほど育成し、数百万で販売される方も多いとか。植物の株式投資みたいですね。確かに銀行の利息よりはるかに良いかとは思います。大きくなった頃に今のような価格で販売できるかどうかはわかりませんが、個人の判断で株投資をしてください。(笑)
私が購入できるとしたら、このような感じの壁掛けが精いっぱいかもです。(;^_^A
冗談はさておき、私たちは皆さんの要望に応えて手配をさせていただくことができますが、超希少植物ゆえ、見込み輸入はしないため、興味がある方は又右衛門までご連絡ください。点在するナーセリーから選りすぐってご案内をさせていただきます。
ただお金儲けのためだけに植物を扱うお考えの方の問い合わせはご遠慮ください。植物を愛する人限定でお願いします。
他にも、おそらくウイリンキーで、こんなにも大きな成長株も。約10~12年ものですね。直径約80センチ。中々レアです。
見上げていると、怪物君の手のように又右衛門の手が伸びていきそうになってしまいました。もうしばらくここで過ごしてもらうことにし、「迎えに来ますね!」と約束してきました。楽しみにしておいてくださいませ。
そしてタイでのビカクシダでは外せない圧倒的な存在感のコロナリウム。サイズは色々ありますが、大きなものは直径2メートル近くあるものも…。このサイズ感に驚かされるのは私だけではないはずですよね~~~。
コロナリウムを見上げながら、色んな植栽が頭に浮かんできます。思わず「一緒に日本に行こう。私の胸に飛び込んでおいで!!」と言いかけましたが、華奢な又右衛門は押し潰されてしまいそうなので、ぐっと我慢しました。(;^_^A
今回は、印象的なビカクシダのみのアップでしたが、他にもいっぱいあります。また直接皆さんとお会いできた時にでもお話ができればと思っています。ではでは今回はこの辺で。
タイと言えばラン。ランと言えば胡蝶蘭やデンドロビューム、オンシジューム、バンダ、カトレアなど豪華なギフト用鉢植えをイメージする方が多いと思う。確かに日本で販売されている胡蝶蘭などの苗も多く生産されているが、今回は家庭で気軽に楽しんでいただけるものをアップさせていただきたいと思う。
これらがミニのラン。前回輸入のミニデンファレやオンシが好評であったため、今回もまた違った種類を。花がかわいらしい。
これらも可愛い花はつくものの、花がなくても観葉植物のように飾り、葉やバルブを見るだけでも十分楽しんでいただける。管理はむしろ観葉植物よりもしやすいのと、日本の住宅事情にマッチしているので、価格がうまく合えば、ブレイクの可能性を秘めていると思っている期待の商品群である。
ここまでくると、もはやランであるのか?とすら思える。確かに希少な種が多く含まれている。コレクターも気になるのでは、と思う。
ランと言えばCITESに関する手続きを必要とする種が多く、輸入できない種も多いが、私たちは、規制対象種かどうかをしっかり確認し、国際ルールを遵守しているのでご安心いただければです。
いかがですか?面白いと思いませんか?開花株は切り花感覚で手軽に。つぼみがついていないものは、葉やバルブを観葉植物として、花が咲いたらラッキーという感じで楽しんでいただければと思います。
人間ドックを終えて、大急ぎで帰宅。荷物を乗せ換えて、今年3回目となるタイへ向かう。
『おにぎり』と呼んでいる愛車のSMARTを今度は車屋さんにドック入りさせ、蛍池駅へと向かった。
タイの場合は羽田経由の方が仕事もしやすく好んで利用していたが、今回は時間がないのと関空―バンコク間が再開されたので、蛍池からリムジンバスに乗り、関空を目指した。
大阪国際空港を経由したが、関空行の乗客は私しかおらず、寂しいような、申し訳ないような思いであった。
停車中にドライバーと会話をさえていただいたところ、まだまだCOVID-19は大きいとのことであった。
1時間強で関空に到着。
チェックインカウンター付近は人がいなく、またお店もほとんど開いていないため、COVID-19からの復興は感じない状況だった。私は1年前から以前と変わらぬ感じで国内外を移動しており、シンガポールのチャンギ空港はじめ多くの空港を見ているので、関空がとりわけ寂しく感じた。
2025年の大阪・関西万博に向けて関空は改装をはじめているが、『植物(みどり)』が少なすぎると思う。個人的には植栽にどれだけ力を入れているかを施設の評価の上位に持ってきているので、期待したいところである。
渡航はいつもお世話になっている日本航空。そしてこの日も定時出発。機内において丁寧に対応をいただき、落ち着いてバンコクをめざすことができた。
機内で眠れない私は、いつものようにデスクワークを行い、あっという間に6時間弱が経ち無事バンコク スワンナブーム空港に到着した。
バンコクのパートナーと合流するまで、空港内のベンチで一休み。今回も仕事に合わせて緑のスーツケースに、緑のアンクレットをつけてちょっとしたゲン担ぎである。
パートナーと1か月ぶりに再会をして、一緒に国内線にて移動した。徹夜での移動で体力は低下しているが楽しみのほうが勝っている。
今回は1週間弱の行程。どんな出会いが待っているか楽しみである。今回のタイでの活動も、楽しみにしていただければと思います。
ではでは1週間頑張ります。
今日は、3か月待ちであった人間ドックの日である。会社では毎年行われる社内の定期健診を奨励しながら私は受診できていなかったが、少しずつ身体がガタついてきたので、何とか1日空けて受診してきた。
場所は彩都。以前にお世話になったことがある病院である。
比較的新しく開発された街区で、街並みも整備されている。駅から病院までは『しあわせのこみち』として、ランドスケープされており、管理もされていて素敵な感じであった。
半分散りかけた桜の名残を感じながら、しばらくして病院に到着した。
まずは病衣に着替えて順番に検査を受けていくことになった。途中でロッカーのカギをかけたかどうか記憶がないと伝えると、「すぐに確認してください」と言われて更衣室に戻ったら、しっかりカギは締めていた。しかし、衣類などはロッカーに入れずにそのままの状態であった。相変わらずのあわてんぼうである(;^_^A
仕切り直して、まずは問診。看護師さんから今回が3回目ですね。以前は2018年ですと言われて、5年間検診を怠っていたことを気づかされ反省もあったが、今まで1回しかここで検診を受けた記憶がない。失われた記憶が心配になり、次回からはもう少し時間を作って検診を受けるようにしなければと感じた。
検査はとてもスムーズにおこなっていただき、皆さんとても親切であった。そして胃カメラが終わったので、昨晩からの絶食から解放されると思いきや、聞いてみると夕方のPET検査が終わるまでは食事がとれないということなので、空腹との長い戦いとなった。
時間を同じくして昨日スペインより入港した40 ftコンテナいっぱいのオリーブの植物検疫の検査が行われており、スタッフが検査に張り付きでいた。
夕方、検診が終わった頃に、港に行っていたスタッフより連絡が入り、今回入港のオリーブも前回に引き続きパーフェクト合格とのことであった。現地のパートナーの皆さんの努力に本当に感謝である。そして私も同じく検査合格と言いたいところであるが、私の検査結果は3週間待ちということなので、しばらく後になる。その頃には今回のオリーブの仮植えも終え、早いものはしっかり芽も吹いてくれているであろうと思うので、両方の吉報に期待したいと思っている。
今回、久しぶりにドックに行くとこができた。私など人間は治す場所を選び治療を受けることができるが、植物たちはそういう訳にはいかない。万が一のときは、自分で治す以外は、任意の樹木医や土壌医、専門家の力を借りて治してもらうしかない。
そうであるならば今まで以上に自分自身が新たな治療方法を身に着け、さらに新薬や技術を開発し、少しでも植物の命を助けられるようにならなければならない。植物に安心していただける人間にならなければと思うのと同時に、今進めている取り組みの必要性と重要性を十分感じることができた。
さ~、今から荷物をまとめて、深夜便にて植物が待ってくれているであろう場所へ旅立ちである。どのような植物たちと出逢えるか楽しみである。