四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

今週も多くの重要なリモート会議があった。
23日は、午前中は社内会議もあり出席。その会議が終わる否や、車に飛び乗り淡路島へと向かった。
淡路夢舞台にて昨年リニューアルオープンされた「あわじグリーン館(旧称:奇跡の星の植物館)」へ、稲田館長とのミーティングためである。

稲田館長は、私も関わらせていただいたシンガポールのガーデンズ・バイ・ザ・ベイにてランドスケープの設計を行われたり、シンガポール植物園や牧野植物園などにも関わられたり、とても活躍されている方であり、昨年のリニューアルの際に館長に就任されたのである。

そして今回はまた新しいプロジェクトのため現地で打ち合わせをすることになった。

大阪営業所から1時間強で現地に到着。早速稲田館長と再会し、温室である館内へとむかった。

稲田館長にご説明をいただきながら、館のコンセプトや、今後の取り組みなどをお話しした。

ちょうどこの時はランの特別展でもあり、素晴らしいランが多く飾られていた。
中にはシンガポール植物園との友好関係によって贈られてきたランや、館長のネットワークによる国内の生産者から集まったランが多く飾られていて、さすがと感じることが多くあった。

その他にも希少なソテツや巨大なアロエ ディコトマなどもあり、行くたびに心が躍る施設である。

稲田館長が就任され、いろいろな改革もなされている。
特に植物の命を大切に考えておられ、持続可能な植物園をめざすなど私の活動と共通点も多く、意思の疎通もでき、色んなことで意気投合することができた。

安藤忠雄先生によって設計された素晴らしい夢舞台の施設や温室を最大限に活かし、植物の素晴らしさを様々な方面から表現できれば、日本でも有数であり、世界的な植物館になるであろう。

このような施設は日本では他に作られないかもしれないと言える。
そのような素晴らしい施設が地元兵庫にあることを誇りに思うとともに、厳しい環境であるかもしれないが、何とかこのような施設を世界に発信できる価値ある施設として永年残していきたいと強く想った。

私にできることはわずかかもしれないが、兵庫県民として、日本国民として、植物に関わる者として、引き続き積極的に関わっていければと思う。

2月22日は猫の日である。
仕事を終えて家に帰ると、いつもは、おとぼけの表情であり、おっとり屋さんであるハクが凛々しい姿で私を迎えてくれた。

まるで我が道は、目標に向かって真っすぐ延びており、ぶれることなく突き進む。後戻りなどあり得ない覚悟であると言わんばかりである。

翌日、自宅に戻るとまた同じ位置に鎮座していた。そして私の顔を見たとたん、いつものようなおとぼけか大きくあくびを繰り返した姿が可愛くて写真を撮ってみた。

その写真をよく見てみると、おとぼけのあくびではなく、強い想いで物申す、ある意味雄叫びのようにも感じた。

実はこの子は、おっとりとしたおとぼけくんではなく、強い意志を持ちながらその本心は見せていないのでは?と思うぐらいである。そう思うとふと旗本退屈男や大石内蔵助の1シーンを思い起こさせ、何となく又右衛門の日々の活動のあるべき姿であるようにも感じた。

そのような親バカでありながら、ハクに学ばせてもらえた日となった。

2月16日、日本みどりの研究所が運営する「みどりのフェアトレードショーケース」における寄付贈呈セレモニーを開催いたしました!

「みどりのフェアトレードショーケース」は、一般社団法人テラプロジェクトが総合企画し、一般社団法人日本みどりの研究所(代表理事 金岡信康)が運営している、社会貢献やSDGs貢献要素をもった商品やサービスを紹介するサイトです。

この度、カタシモワインフード株式会社と株式会社毎日放送(以下:MBS)は、MBS社員がカタシモワイナリーでブドウ栽培に挑戦し、そのブドウで製造されたスパークリングワインをSDGs商品「MIDORI」と名付け、インターネットサイト「みどりのフェアトレードショーケース」を通じて販売する取り組みを始められました。

この取り組みはMBSのSDGs活動の一つで、「MIDORI」の売上の一部が、都市緑化推進活動「One Green プロジェクト」(一般社団法人テラプロジェクト:理事長 小林昭雄)に寄付され、購入したすべての人が緑化活動に貢献できる仕組みになっています。

そしてこの度、MBSスパークリングワイン2020「MIDORI」の寄付贈呈式が行われ、MBS社員参加のもと、カタシモワインフード株式会社高井社長から一般社団法人テラプロジェクト小林理事長へ目録が授与され、小林理事長から高井社長へ感謝状をお贈りしました。

当日私は参加できませんでしたが、皆様からのご厚意をしっかりと受け取らせていただけました。心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

私たちは引き続き「みどりのフェアトレードショーケース」をはじめ、様々な機会を通じて、健康な植物(みどり)によって緑化活動に貢献していきたいと思っています。

下記は当日の次第になります。

●日 時:2月16日(水)午後1時30分
●場 所:一般社団法人テラプロジェクト(大阪市北区小松原町2番4号 大阪富国生命ビル4階)

【式次第】
●進行:一般社団法人テラプロジェクト 専務理事 峯平慎哉 氏
●開式:午後1時30分 
●紹介:カタシモワインフード株式会社 社長 高井利洋 氏
:一般社団法人テラプロジェクト 理事長 小林昭雄 先生
:株式会社毎日放送エリアプロデュース局SDGsプロジェクト担当局長 田中将徳 氏
:株式会社毎日放送 エリアプロデュース局SDGsプロジェクト室長 三村千賀 氏
:株式会社毎日放送 エリアプロデュース局 SDGsプロジェクト室 赤城賢彦 氏
:一般社団法人日本みどりの研究所 代表理事 金岡信康(欠席)
●目録贈呈 
●寄付者挨拶
●感謝状 贈呈
●謝 辞 
●記念撮影
●閉式

↓報告書はこちらから
http://thera-projects.com/news/?c=zoom&pk=384
↓SDGsソング「MBSスパークリングワインMidoriの取り組み」はこちらから
https://dizm.mbs.jp/title/?program=sdgs&episode=84
↓みどりのフェアトレードショーケースはこちらから
https://midori-fairtrade.com/

今日は久しぶりにマリネックスから。

現在HPのリニューアルなど、バタバタではあるが、様々なテストには余念はない。その一部をご紹介。

いつものように豆苗を食事として頂いてから、水耕栽培でテストを行う。

まずは水道水のみで栽培したものである。

続いてマリネックスを主に、試作品であるオリジナルの新資材で栽培したもの。明らかに違いが出ているのをわかっていただけると思う。

あと写真はないが、冬の室内を華やかに彩ってくれるシクラメンの葉の黄化がかなり抑制されるなど、非常に期待できる結果が出てきており、また商品化に一歩近づいたと言える。

その他、地方自治体や公園などから、河川や池の水質改善の依頼や、土壌改良、有機による管理方法の改善相談などもあり、今まで培ってきた技術や製品が役に立てていることを嬉しく感じる。
中には、温暖化が進み厳しい状況であり、これからはマリネックスなしでは持続可能な農業は難しいとまで言っていただける篤農家もいらっしゃる。また農福連携にはこのような天然由来の資材を活用した栽培で安心安全をとも言ってもらえている。

最近では花き園芸栽培や緑化、進化する植物工場や陸上養殖、複合型のアクアポニックスでも利用していただき、殺菌や免疫力向上による病気害虫の抑制、旨味向上などの報告がきている。さらに医療機関や消費者の方から喜びの声もいただけており、多方面から多くの期待が寄せられている。

マリネックスはとても小さな会社ではあるが、大きな課題に挑戦しようと思っている。
そしてこれからのエシカルな花き園芸・農業には必要な会社だと感じる。
引き続き研究・開発を進めていきたいと思っているので、応援いただければ嬉しく思う。

一昨日昨日と、都内での活動である。
いつものように朝一番の飛行機で羽田に向かい、羽田から京急で目的地に向かう。

移動はよく利用する電車である。その理由は比較的横浜方面は空いているのと、何といってもまるで別料金を払う特急のような綺麗な車内で乗り心地が良く安心感があるからである。いくらマスクを二重にしているからと言っても、やはり万全を期してと思うので、目的地まではできるだけ安心できる路線を使う。

京急川崎駅からJR川崎、JR稲田堤から京王稲田堤での少し距離がある乗継を、人の間を縫うように進み、ホームまで階段を駆け上がり列車に乗り込む。おかげでアプリの乗り換え案内が示す到着時間より20分早く着くことができた。今までの中でのベストタイムを記録した。これはきっと連日の五輪の影響もあるのかもしれない。

そして目的地のよみうりランドに到着。そこでのミーティングを終え、隣接するHANA-BIYORIへと向かう。

まずはいつものようにパラボラッチョの健康診断を終え、模様替えされた植栽などを見学した。

パートナーでもあり以前からお世話になっている永村氏チームが手掛けた世界的に著名なPiet Oudolf 氏のガーデンも見学。芽吹き始めた球根などがちらほら。3月のOPENが待ち遠しい。

そして素敵な花に囲まれた手水舎の龍にご挨拶をして、次のミーティングへ向かうことにした。

電車を乗継ぎ、東京駅に向かう途中で、Facebookをチェックしていると、同郷で活躍されているダリアジェンヌの梓さんのアップが目に入った。見てみると、何と有楽町マルイにてポップアップを出されるとのことで、途中下車し陣中見舞いに行ってきました。

梓さんは、元タカラジェンヌであり、現役のダリアの生産者という素敵な経歴を活かした魅力的な活動をされていて多方面から注目されている。地元宝塚では話す機会をもつどころか会うことすらもめったになかったので、まさか東京で久しぶりに再会する機会があるとは思っていなかった。この日も梓さんはお客様の対応、私は会議のため、ほんの少しの立ち話しかできなかったが、世界に向けて一緒に何か取り組みたいねということになり、お互いがエールを送り合い、私は次の目的地へと向かった。

ホテルに入ると早速Wi-Fiを繋げて、リモートで、あるプロジェクトに際してヒヤリングを行い、様々なことを学んだ後、日付が変わるまでデスクワークを行い、軽くシャワーを浴びて、ベッドに横たわった。

翌朝、会議資料に目を通し、リモート会議に参加。会議終了後は慌てるようにホテルをチェックアウトして、またまた空いている路線を選び移動。

午後は、久しぶりの国立競技場である。東京五輪開催中は、全く入れなかったので少し心配であったが、私たちがお届けした植物はとても元気にしていて、久しぶりの再会がとても嬉しかった。きっと多くの人に見守られてお世話いただいたからだと思う。感謝である。

そして今後についてなどの打ち合わせを終えると、また急ぎ足で地下鉄に乗り込んだ。

次の目的地はギフトショーが開催されている東京ビッグサイト。本当であれば明日の午前の予定であったが、降雪でダイヤが乱れるとの情報だったので、無理矢理この日の夕方に詰め込んだため、見学できる時間は1時間程度しかなかった。

まずはパートナーであり、以前からお世話になっているミュールミルさんのブースを拝見し、ご挨拶をしてきた。相変わらず広いスペースに魅力的な花器をうまくディスプレイされており素敵な仕上がりであった。

他にも興味深いブースもあったが、人が多いところを避けているといつものようにしっかり見ることが難しかったが、相変わらずの嗅覚が働くのか、いくつかの興味深いブースを拝見することができた。

また会場を移動中には数名であるがマスク越しの又右衛門を見つけ、お声掛けいただいたりして、あっという間に時間が過ぎてしまい、後ろ髪を引かれるような思いで会場をあとにした。

そして無事、搭乗時間前に羽田空港に到着。予定していた便にて伊丹空港へと向かうことができた。

今回の都内出張は、いつも以上によく走ったように思う。それは帰りの伊丹空港から少し離れた駐車場まで歩く時、足腰や膝がガクガクになっていたことが物語っていた。やはりリモート会議が多いせいで、かなりの運動不足になっているからということもあるだろう。少し温かくなったら、せめて週末には机やパソコンから離れて、外に出て運動をしなければならないと強く感じた。

でなければ、COVID―19が落ち着いた時に、アフリカやヨーロッパの大地などを走り回ったり、木に登ったりできないだろうから・・・。多くの出会いとともに、そのようなことを気づかせてくれる今回の出張となった。

研修で学ぶは、当たり前である。
ただ当たり前である、必ずしもそうとは言えないという意見の方もいらっしゃるかと思うのであえて・・・

週初めは、私たち薔薇園植物場が加盟する日本植物園協会の教育普及委員会が開催する研修会とワークショップがオンラインで行われ、聴講するため丸1日パソコンに向かい合っていた。

午前中は、3つの講演が開催された。
その1番目は「動物園水族館における生物多様性保全と教育の変遷」と題し、千葉市動物公園の高橋宏之先生の講演であった。高橋先生は動物園水族館教育に長年携わられ、日本動物園水族館教育研究会の会長を務めておられる。WZACES(世界動物園水族館保全教育戦略)など、最新の世界情勢を踏まえ動物園水族館における保全教育全般をご紹介いただけた。
又右衛門はかねてから、自然界では植物と動物は共生しているが、展示園においては分離されていることも多く、動物の情報が少ないと感じていたため、とても有意義な時間となった。

2番目に、「動物園水族館における生物多様性の保全教育事例紹介」として、動物教材研究所の松本朱実先生から、日本の動物園水族館において、来園者向けの具体的な保全教育事例の紹介があった。一般の方々にも伝わりやすい表現など、実際に応用したいと思うようなことをいくつも聴くことができた。

3番目には「日本植物園協会における生物多様性保全の取り組み紹介」として、国立科学博物館筑波実験植物園所属であり、協会で植物多様性委員会委員長を務められる遊川知久先生より、日本植物園協会における植物多様性保全の取り組みについてのお話を聴くことができた。

休憩をはさみ午後からは、協会会員の3園から事例紹介があり、その後、1グループ4~5名にわかれ、「植物園における教育普及事業に生物多様性の保全教育を取り入れる」を題材にしたワークショップが開催された。各園とも積極的に関わっていたのが印象的で、多くのことを学ぶ機会となった。

※写真はイメージです。

4日は、三木にてNS研究会とこれからの肥料のあり方についてじっくり話し合った。
まだどのようなことかはOPENにはできないが、今までの肥料に対する認識を改めさせられる大きな衝撃を受ける研究報告であったことは確か。今後の研究と、商品化がとても楽しみであるので、引き続き積極的に進めていきたく思っている。

このように魅力的な方々から多くを学ばせていただけることを本当にありがたく思う。

きっと学生時分に自然以外からほとんど学んできていなかった私に、多くの機会を与えてくれているのかもしれない。日々勉強である。

今日は2月1日。いつものようなお朔日参りの話ではなく、新しく展開する「AIR-POT®(エアポット)」の販売開始のお知らせをしたいと思う。

「AIR-POT®(エアポット)」って何???と思われる方も多いかと思うが、エアポットとはイギリスで開発され、 25年以上にわたって洗練と改良を積み重ねてきた植物の生育を促進する画期的なコンテナ(鉢)である。

私は5年ほど前、スペインの展示会に招待された時にこの商材に巡り合うことができた。この商材に大きな可能性を感じ、日本に帰ってから数年間色々調査を進めてきた。

ただ輸入するリスクもあるので、一時は国内メーカーで同様の機能を持ったコンテナはないだろうかと検索したが見つけることができずにいた。

調査の途中、国内の工場関係からは「同様の商品を模造してオリジナルでつくれば?」という提案をされることもあったが、バラエングループは商品開発を積極的に取り組んでも、類似したものを作るという取り組みはしない慣習であるのと、開発者や先駆者をリスペクトする考えが強く、そのような活動は私たちの方針にはそぐわないので、引き続き調査を進めていた。

そのような中、よく似たものを見かけることもあり、検討はしたものの、製品や開発の背景など随所に違いがあり、私たちのルールに照らし合わせると導入に踏み切るまでに至らなかった。さらにCOVID-19の影響もあり、ここ数年は海外に行けていないため、一時は輸入を断念しようと考えていたが、あることがきっかけに調査を加速させたところ、弊社の貿易担当者からの報告があり、長年の経験や実績をもつ、本家と言えるThe Caledonian Tree Co. Ltd(ザ・カレドニアンツリーカンパニーリミテッド)と巡り合うことができた。そして彼らと交渉を進めていく中、互いの商品開発に対する考え方や会社の方針など一致することが多くあり、今後の展開についても意気統合。The Caledonian Tree Co. Ltdの海外展開のルールである「パートナーの一国一社制度」という条件において、数ある候補の中から日本ではバラエングループがオフィシャルパートナーとして選択されることとなった。これが今夏のことである。

その後、本来であれば昨年中には輸入を完了し、販売ができているスケジュールであったが、ご存知の通りCOVID-19によりコンテナの手配がかなり難しく、やっと本年になって通関することができ、今日皆さんにご案内ができることになった。

この商品の素晴らしさや特徴、実績などは、日本語訳のYouTubeが一番わかりやすいと思っていますので是非ともご覧いただければと思っています。
▼AIR-POT日本語版YouTube動画

また公式ニュースリリースは下記からお読みください。
▼AIR-POT®(エアポット)の販売を開始について

私たちは、環境に配慮し、植物のためになる研究開発、商品展開をしていきたく思っておりますので、引き続きよろしくお願いいたします。