四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

相変わらず同じ言葉で始まり恐縮ですが、今年も無事に大晦日を迎えることができ、同じように感謝の意を伝えることができることを本当に嬉しく思っています。

この1年は、花き園芸業界の中でも、大幅に伸張した業種、相変わらず極めて厳しい業種もあり、様々な方々と繋がっている私たちは、その背中から多くのことを学ぶことができた1年であった。

1年前はCOVID-19の影響により、見えない壁へと突き進んでいくような不安な気持ちがいっぱいだった。今年になってCOVID-19の不安が無くなったわけではないが、1昨年とは違うものを感じている。それはきっとこのような厳しい中でも、前を向いて力強く一緒に歩んでくれるパートナーやスタッフのおかげである。手前味噌ではあるが相変わらず外に出っぱなしである又右衛門を支えてくれていて本当にありがたく思っている。
さらに公開できないいくつかのプロジェクトに関わっている私を、詮索もせずに受け入れてくれていることに本当に感謝しかない。

それにしてもこの1年は、喜び、楽しみ、少しだけ悲しみ、ほんの少しだけ怒りを感じられる色々なことが多くあり過ぎたと言える。
中にはとても重要なプロジェクトにも関わらせていただくことができたり、新しいことを起ち上げたり、また閉じたり・・・とても学びの多い1年であった。おかげさまで又右衛門も少しは成長できたかもしれない。その反面、できていないことも多くあることも感じている。

来年には、様々な課題を解決するために、組織変更も行い、前へ前へ進めていきたいと思っている。その中においては、出逢いも別れもあるかもしれない。それでも進めていかなければならないと思っている。全ては大切なものを守るために・・・

2日前。10年間一緒に歩んできたスタッフが卒業を迎えることになった。
10年前を振り返ると、組織の若返り化を進めていた私は、スタッフの勧めがありながらも、高齢の方の採用を正直100%歓迎しているとは言えなかった。
それにも関わらず、若い人でも大変な仲卸の仕事を、いつも温和な表情で周りを気づかいながら、そして寡黙に実直に勤め上げてくれた。その姿に私をはじめ多くのスタッフが学ばせていただけたのは間違いないと言える。

最後の挨拶の時には、スタッフから花束が渡され、私からは不老長寿の大和橘の実、花は切れても良縁は切れない「又右衛門鋏」の最新作を手渡し、10年前の失礼なことを頭によぎらせてしまったお詫びと、長きにわたり支えていただきながら多くのことを授けていただいた御礼を伝えることができたことは幸せであった。
是非たまにはハサミ研ぎに来たときにでも、私達小僧たちを今一度研いでいってほしいものである。
今回の卒業に少し寂しさはあるが悲しみはない。空いた穴は大きいかもだが、それを埋めて溢れる学びを与えてくれた人生の大先輩に心より感謝の意を記しておきたいと思う。

そしてこの1か月の年末商戦に加えて、春からのCOVID-19の影響などによる制約で、精神的、肉体的な疲弊を余儀なくされていた多くのスタッフやパートナーには、見事にこの日を迎えてくれたことに、今まで以上の賛辞を送らせていただきたい。

私は基本、あまり振り返ることをしないタイプの人間ではあるが、自分自身のことで振り返ってみると例年100回近くあった飛行機への搭乗も半減し、海外出張もなく、今までのように観ることができなかった光景や植物との出逢いはほぼなかったと言える。
「世界の感動を日本に。日本の感性を世界へ。」と自らの足で現地を訪れ、大地や植物、住み暮らす人との対話を大切に活動する私には、まるで足をロープでくくられたような1年であった。
さらに、長年一緒に歩んできたパートナーと違う道を歩むことになったり、つい先日までずっと私の活動を支持してくださり、一緒に海外研修をおこなったり、プロジェクトを起ち上げて本当にお世話になった方が急逝した。彼とはビジネスパートナーという簡単なくくりではなく、同志であり、友とも言える間柄で、訃報が飛び込んできた移動中の電車の中で涙が止まらなくなったことなど、自らの力不足や運命の儚さを知らされる1年となった。

しかし、そのような悲しいことだけではなく、新しいパートナーとの多くのご縁もいただけた。またコロナ禍で、社内にいる時間が増え、スタッフの声を聞きやすい位置に多くいることができたおかげで、自分自身や会社のことを見つめ直し、今まで以上に今後について考えることができ、いくつかの課題に着手することもできたことは重要である。こうして新たな決意のもとに来年度を迎えることができることは、価値あることだといえるのではないだろうか。

少し長くなりましたが、最後に・・・

今年は、想像もしていなかった大きな課題を突き付けられた厳しい1年であったが、そのような中、自ら立案した計画や目標をやり遂げられなかったことを大いに反省し、来年こそは形にしていかなければならないと強く想っています。

来年度からは、2030年に迎えるバラエングループ150周年に向けて、強い意志を持ち、社内外の新陳代謝を活性化させ、自らも大いに変革することで、「新しい日常は、自ら創り出す」想いで取り組んでいきます。

最後の最後ですが、今年も私の拙いブログを読み続けていただいた皆様、本当にありがとうございました。
「又右衛門の頭の中を書いたブログ」と銘打ちながら、頭の中を駆け巡っている新しいプロジェクトなど全てを書けていないことを申し訳なく、またもどかしく感じてはいますが、きっといつか皆様に胸を張って紹介できる取り組みにすると約束しますのでお許しくださいませ。

そして来年も、引き続き書き続けていきたいと思っておりますので何卒よろしくお願いいたします。

それでは良いお年をお迎えください!!!!!きっと緑色に輝く明るい未来がまっていますよ・・・・

四代目 金岡又右衛門

先日と今日、栗東へと行ってきました。

最近、割と頻繁に栗東へ向かっているのは、バラエングループとして取り組んでいる農業、水産、環境用の資材である「マリネックス」に関わる仕事でJRA栗東トレーニングセンターへの訪問である。

何故、又右衛門が栗東へ向かっているのかと言うと、馬主ですからと言いたいところだが、残念ながら馬主になれるほどの力はないです。竹馬なら何とか購入はできるかもですが、売っているところも知らないのでこれまた無理かな・・・

冗談はさておき、実はバラエングループのマリネックス社が開発している「マリネックスゴールド」がこの度、JRAの厳格な審査や検査に合格し、トレーニングセンターにおいても販売することが可能になり、その販売に際しての通行証の発給のための訪問である。

「マリネックスゴールド」は農業や水産、観賞魚、植物工場、畜産や私の身体では多くの実績があるので、きっと馬にも絶大な効果を発揮できると思い、様々な条件をクリアしてのチャレンジである。

通行証の申請や交付もトレーニングセンターにて行われるため何度目かの訪問になる。遠い方々は北海道などからも来られるようである。それは結構大変な労力であると思う。普通であればこのご時世に…と思ったが、今の時代であってもこのような厳格な審査や規制があることの必要性を理解できると、とても素晴らしいことであると感じた。

製品化から提案、東京での講習、各種届出、検査を経て、やっと通行証を手にすることができたとき、嬉しいというよりも背筋が伸びる思いがした。

それと同時にここまで来るまでに、ご指導いただいたJRAの関係者の皆様やご指導ご協力いただいた皆様には本当に感謝でいっぱいである。
競馬の騎手に例えたら、やっと騎手の試験に合格したぐらいか、もっと手前であろう。

是非、この「マリネックスゴールド」の素晴らしさを実感していただき、競走馬の健康に寄与できればと思っている。もしこのブログをお読みになった方で馬主や厩舎、牧場関係の方々がいらっしゃったらご連絡をいただければと思います。

栗東トレーニングセンター事務所を出ると、大きく素晴らしいうつくし松が出迎えてくれた。
競馬学校の生徒たちは卒業するときに、このうつくし松の前で記念写真を撮ると聞いたことがあります。私も騎手の卵たちとは、かなり歳は違えど、きっと同じような思いでこの樹の前に立っているのであろうと思った。

さらに驚くことに、このとても稀少なうつくし松の樹勢回復を行ったのが、先日ブログでもご案内した素晴らしい博士や研究員、樹木医、土壌医を保有するパートナーである松本微生物研究所である。本当に素晴らしい仕事をされている。
これから一緒に新しい分野に向かっていけることを嬉しく思えるとともに、素敵な縁が繋がっていると感じた。

来年はゲートが開き、新しいことにチャレンジをしていくことになる。特に馬事事業においては、花き園芸企業としての140年の歴史も実績も関係ない。全くの1年生である。今回のことであらためて1年生から始めることの大変さを感じるとともに、先祖さまや、スタッフが積み上げてきてくれた歴史を本当に嬉しくありがたく思う。

さ~~苦しくとも馬鹿と言われようとも、前へ前へと進んでいくことを誓う。

大きな松の木の下で・・・

今年ももうあと10日ぐらいになりました~~。
皆さんもお忙しくされていると思いますが、いかがですか?

さて、このような忙しい時期ではありますが、私が企画している又右衛門プロツールである鋏に新しい仲間が加わりましたので報告いたします。

刃物製造において歴史と実績のある街、新潟三条。その中でも、こだわりの鋏を世に多数送り出している外山刃物の「四代目 秀久」と、「四代目 又右衛門」がコラボした「又右衛門シリーズ万能剪定鋏」の新商品になります。

今までご案内してきた万能剪定鋏ですが、モデルによっては持ち手(ハンドル)部分に木材を使用した商品をつくっており、大変好評を得ているのです。今回は、その木材に何と・・・オリーブを使用しました。

使用したオリーブ木材は、スペインの契約ナーセリーを通じ、伐採や剪定時に出る木材の中から、厳選し輸入したものになりますので環境にも配慮されたものであると言えます。

加工がしづらいオリーブを秀久や木工職人の熟練した技術によって丹念に仕上げました。木の特性もあって仕上がりは一つ一つ異なり、独特の風合いがあります。さらに握ったときには暖かさも感じさせてくれ、製品と言うより、工芸品、作品と言えるのではと思っております。そして当然切れ味も折り紙つきです。

企画から製品化まで約2年。日本の伝統技術とスペインのオリーブが、協力者の皆さんや植物と繋がったご縁のおかげで、今回リリースできることになりました。
まさにオリーブが持つ意味の一つである「人と人、国と国を繋ぐシンボル」が形になったものです。


商品名は『又右衛門シリーズ万能剪定鋏 オリーブ仕上げ』。そのまんまです・・・

仲卸ローズガーデン生花部にて展示販売しておりますので、ぜひ手にとって感じてくださいませ。

また一般の方や店舗にて販売を希望される方は、どうぞ下記までお気軽にお問い合わせくださいませ。

お問合せ:薔薇園植物場 事業企画課 TEL 06-6867-3900

15日。毎週水曜日の重要な会議終了後、慌てて車に乗り込み信州松本へと向かった。
ただ先月よりも気温も下がってきたので、タイヤはスタッドレスに履き替えて向かうことにした。

途中、某所での手続きとミーティングのために栗東インターチェンジで高速を降り、現地に向かう。この件についてはまたあらためてアップしたいと思う。そして陽が落ちた頃に、信州松本をめざした。

渋滞もなく、無事21時ごろ松本駅前のホテルに到着した。部屋に荷物を置いて、簡単な食事をと思い外出。外は恐らく0度ぐらいか、かなり寒く感じた。

前回と同じ居酒屋さんで、熱~~いあがりとあてで簡単に食事をとった。写真は松本ネギの炙り。他にてんぷらなどもありネギ好きの又右衛門には嬉しいラインナップである。カウンターに座ってしばらくしてラストオーダーとなったので、少し後ろ髪を引かれるような感じでお店を出た。そしてコンビニに寄ってから部屋に戻り、冷えた身体を温めるため、お風呂にゆっくりとつかった。
車移動もあり、温まった後は眠気もかなり強かったが明日のミーティングの資料を何とか作成し深夜就寝した。

翌朝、いつものように元気に目覚め、美味しい朝食をいただいてから松本微生物研究所へと向かった。

今回も牧社長をはじめ、多くの方に出迎えていただき、早速前回訪問時から具体的に進めていることについてのお話をした。

詳細については、ここでは控えるが、植栽用の微生物資材の共同研究と製造を早急に進め、春までには新たな製品もいくつかリリースするために進めていくことになった。このほかにも共同で「大切な樹を守るプロジェクト」も進めていくことになるであろう。この活動は、活動家と研究者が役割分担を行い、うまくコラボレーションすることで、より広く進めていくことができると考えているので楽しみである。

そのようなミーティングは時間をオーバーしながらも続けられ、お互いにいろんな意見を出し合うことができた。最近ではリモート会議が多く、このような遠距離の場合は、その方が効率的であるかもしれないが、実際にひざを突き合わせて行う会議の方が効果的であると感じられた。

ミーティングを終えたとき、とても充実感で満たされていた。きっとお互いがそうであったと思う。そして双方で引き続き作業を始めることと、再訪を約束して松本微生物研究所の事務所を後にした。

外にでて見上げると素敵な山々が目に入る。いつもより透き通った空気に感じられ、寒さなどは全く気にもならない自分がいた。

これからも、この他にもいっぱいいっぱい楽しみなプロジェクトが起ち上がるであろう。どのようなものかはまだ言えないし、自分の想像を超えたものになるかもしれない。でも植物のためになるなら、臆せず一生懸命取り組んでいきたい。終わりのないプロジェクトであっても・・・・。

伊豆シャボテン動物公園視察2日目。
朝目覚めると部屋の窓から大島が見え、雲から陽が差し込む素晴らしい景色を見ることができた。

すると霧雨が降ってきたので、私は霧雨を身体で受け取り、素敵な目覚めとなった。その後朝食をいただき、2日目のスタートとなった。

出発の頃には雨は本降りになっていた。
本来のプログラムであれば朝から大室山見学であったが中村園長の判断で大室山見学を昨日に行ったため雨の登山はなくなった。中村園長の判断に拍手である。

宿泊施設を出た後、隣接する伊豆シャボテン動物公園の事務所を訪問した。そこには私が客員研究員を務める進化生物学研究所の看板も掲げられていた。

事務所では公園内でのレクレーションや販売をしている商品の説明などを聞かせてもらえた。

その後、別メニュー追加となったこれまた隣接するグランピング施設の見学へと向かった。コロナ禍でも稼働率は90%近くもあるとのことである。

雨はまだ降り続いている。相変わらずのレインマンぶりを発揮し、少し申し訳なく感じながら視察は続いた。

続いてボタニカルアートで著名な高橋京子氏が館長を務める花の絵美術館を訪問した。

ちょうどこの時期は『源氏物語の植物』というテーマで開催されており、それにちなんだ絵が多く並んでいる。そして館長でもある高橋さまからお話を聞かせていただいた。

多くの素敵な絵を拝見した中、目にとまったのは橘であった。
他にも素敵な絵は多くあったので、皆さんには是非ご自身で行かれることをお勧めします。

続いてこれも伊豆シャボテン動物公園のグループである「ニューヨークランプミュージアム&フラワーガーデン」を視察した。

まずはニューヨークランプミュージアムの見学。
「ティファニー」の創業者チャールズ・ルイス・ティファニーの長男であるルイス・カムフォート・ティファニーの作品であるランプが展示されている。

ミュージアム内ではこのように昆虫をもしたランプや、

バラをモチーフにしたランプなどどれもが美しい。

作品名「赤い蓮(Red Lotus)」中には垂れるようなランプがありとても趣がある。ちなみに今の時期で日本円換算をすると3億4千万円とのこと。あいにくこの日は持ち合わせがなく譲っていただくことはできなかった…というのは冗談である。

来場者アンケートによると、この白いランプが人気とのことである。この他にもとても魅力的な作品が多く並んでいるので是非皆さんも観られればと思う。

またここからも素敵な海の景色を見ながら喫茶を楽しむことができるのでお勧めである。

このミュージアムを通り抜けると、また植物園の世界である。

外に出た頃には雨もやみ青空が広がっており、アロエの花と良い色合いであった。

出口付近にはランプなどお土産も売られており、さっきの3億4千万円を思えば、数千円がとても安く感じられたが、それでもあいにく持ち合わせがなかったので、お店をあとにした。

続いてこれまた同じグループとして経営されている旅の駅を訪問。グループ展開の凄さに恐れ入る。
ここでランチミーティングを行い、今回の日本植物園協会第3分野の部会は終了。
新幹線組は駅まで送っていただき、最後に中村園長と記念写真を撮ってお別れをした。

本当に今回の訪問は、私が今取り組んでいるものや、今後取り組んでいくことになるプロジェクトの参考になり、とても価値ある訪問であった。お世話になった中村園長をはじめ、多くのスタッフの方には本当に感謝である。

是非またゆっくりと訪問したいと思える場所となった。さ~~これでまた来年の部会が楽しみ???になった。

12月13、14日とバラエングループも正会員として活動している公益社団法人日本植物園協会第3分野の部会が伊豆シャボテン動物公園にて開催され、出席してきたので、そのことを2回に分けてアップしたいと思う。

早朝、自宅最寄り駅の山本駅を出発し、新大阪へと向かう。久しぶりの東へ向かう新幹線ひかり号で少し気持ちはウキウキである。座席でひたすらデスクワークをしていると、窓から富士山が見えてきた。飛行機の移動が多い私には、見上げる富士山が新鮮でテンションが上がり、何枚も写真を撮ってしまった。その割には良い写真は撮れていないが・・・

熱海で乗り換え、踊り子号に乗って伊東駅に到着した。

せっかくなのでランチをいただこうと思い、地元料理を検索すると、よくわからない写真がアップされていた。少し興味があったので、お店に入り、注文をしたのが写真の料理「うずわ定食」。この魚のすり身のようなものが“うずわ”にあたるものらしい。

“うずわ”の食べ方を書いたものを渡してもらい、それに沿って3通りの食べ方で美味しくいただいた。

食事後、集合時間の少し前に伊東駅に戻ると、すでに迎えに来ていただけており、恐縮しながら車に乗った。


※夏の写真です。

そしてまず伊豆のシャボテン動物公園をめざす予定だったが、明日の天気が少し怪しいため、伊豆シャボテン動物公園の中村園長の判断で、明日朝の予定であった大室山に登ることになった。
この写真はみどり一杯の時季の写真であるが、ほとんどがススキであるので冬場は薄茶色1色である。

風もなく安定していたので、リフトで山頂をめざす。ちなみに2月?に山焼きを行う時はとても混雑しているらしい。

小高い山の頂からは、富士山が見える。

海側を見れば伊豆七島を見ることができる。運よければ神津島も見ることができる。
実はあることがあり、神津島には一度は行ってみたい。行かなければならないと思っている島なので、少し離れてはいるが、ここからでも見ることができとても嬉しく感じた。

また麓には伊豆シャボテン動物公園の象徴とも言える三角の温室も見ることができ、どこに目を向けても絶景の場所である。

下山し、まずは今回の視察のメインである伊豆シャボテン動物公園を見学した。

ここは動物との距離がとても近く、動物によっては触れることも可能である。平日であったが多くの人が訪れていた。

人だかりがあるので近づいてみるとカピバラの露天風呂があった。とても気持ちよく入浴しているところを見ていると、できれば一緒に入りたいと思えるほどだった。

続いて中村園長の案内で順路に沿って進んでいった。色んな所で動物に触れられる近さであり、来園者の表情もとてもやわらいでいた。

そして、メインである温室へと向かう。入口は恐竜のような鳥のようなオブジェでできていて、とてもシンボリックである。実際にこの入口のオブジェはウルトラマンにも登場していたとのこと。確かに昔テレビで見たことがあるような記憶が残っている。

その恐竜のお腹の中に入っていくように進んでいくと、まずは南アメリカ館。真鍋さんのユニークであり独特な符丁の案内に、興味がさらに沸いてくる。

南アメリカ館にはサボテンが多くある。そのような中、触っても痛くない(正確には痛くない触り方があるので真似はしないように)サボテンがあり、その触り方を教えてもらい、私もサボテンをなでなでさせてもらった。

アフリカ館にもとても興味深い植物がいっぱいである。そこには手の届く距離でフクロウたちがいた。

そしてマダガスカル館。何度か訪問したことがあり、TICAD7が開催された時にはブースのお手伝いもしたので、とても親近感がわくエリアである。
館内にはアウローディアやバオバブ、写真のようなオンカリーナなどのネイティブプランツがあり、しばしマダガスカルを感じることができた。

さらに進むとメキシコ館があり、多くのサボテンユッカ、ユニークなノリナを見ることができた。

その奥にはわくわく体験シャボテン館があり、ここでは簡易に植栽されたサボテンをビュッフェのようにお箸でつまんで入れていき、入れ物を選ぶとスタッフの方が植えてくれるというとてもユニークなプログラムがあった。

その後、バックヤードも拝見させていただいた。驚きであったのがバックヤードから富士山を見ることができるのである。スタッフの方も植物園のバックヤードからの景色は日本随一であると自負しており、私も確かにと頷いた。

温室を出た後はロックガーデンや、フェレック館へ。とても楽しく、取り組み始めている新しいプロジェクトにとても参考になる施設を拝見することができた。ここに来ただけでも十分に価値があると思いながら、公園を後にしてホテルにチェックインした。

ホテルで荷物を置いた後、伊豆シャボテン動物公園のグループ会社が運営するイルミネーションで有名な伊豆ぐらんばる公園へと向かった。

しばしとてもカラフルなイルミネーションを見学し、続いてディナーミーティング。遠いところでは沖縄の東南植物楽園さんも来られており、参加者で情報交換を行った。

食事の後は、しっかりした部会会議。参加の各植物園からの近況報告や議論が行われた。そして会議の最後には次年度開催場所が暫定ではあるが決まった。このサプライズ報告はまたの機会に・・・

温かい夜であったとは言え、やはり冬は寒いのでホテルに戻ったら、まず身体を温めるためにも、お風呂につかった。一人で貸し切り状態であり、お昼の視察でカピバラいっぱいの入浴を見ていたので、寂しさを少し感じながらもしっかり温まることができた。
本当に盛りだくさんな一日であったので、記憶にしっかり残っている間に新しいプロジェクトの企画書に反映させながら、限界まで作業をおこない、翌日の準備をして休むことにした。明日もとても楽しみである。

先々週に続いてよみうりランド HANA-BIYORIへと向かった。
前回は車であったが、今回はいつものように朝一番の飛行機で向かい、駅間をスタスタ歩いて電車を乗継ぎ無事目標の時間に到着した。

正面入り口から入ると、植栽途中の現場が見えてくる。これは最近とても注目されているナチュラリスティックガーデンである。それも世界の第一人者であるPiet Oudolf氏が監修するPIET OUDOLF GARDEN TOKYOを作るために、永村裕子氏がプロデュースし、多くのガーデナーに声をかけ、日本各地のそうそうたるメンバーがこの地に集まり、作庭をしている。

永村氏とは、以前から懇意にしていただいている。チェルシーフラワーショウなどで知り合い、その後お互いがチームメンバーとしても関わり合いながらプロジェクトをすすめている。彼女はガーデンデザインだけではなく、通訳翻訳もされ、海外の著名なガーデンデザイナーとの繋がりもあり、国内外で活躍をされている。

そして今回、PIET OUDOLF GARDEN TOKYOの展開にこぎつけたのである。とても素晴らしいことである。OPENの3月がとても楽しみである。その頃にはきっと、日本中から多くの人が見に来ることになるであろう。私も楽しみで仕方がない。

そして、永村さんたちに差し入れをしたあと、私が多くのご縁によって植栽をしたパラボラッチョくんの健康診断を行ってきた。

今ではすっかり多くの葉を茂らせ、元気に過ごしているパラボラッチョくんの姿を観ていると、やはりこみ上げてくるものがある。ここへ来る度に身が引き締まる思いである。そして、HANA-BIYORIのスタッフの皆さんが植物に対して真摯に取り組んでいることがしっかりと伝わってくる。本当に素敵なスタッフたちである。

一通りのチェックを行った後、一旦都内にもどり、ある財団へと向かった。今回は以前お話することができる機会に恵まれ、本日の訪問に至った。ここでも又右衛門の取り組みなどのお話をし、興味を持っていただくことができました。どのようなことにつながっていくかは、またあらためてお話できるかと思うが、うまく取り組むことができればバラエングループがめざす『健康な植物(みどり)の力によって社会の課題を解決する』ことに一歩近づけるかもしれないと思っているので今後が楽しみである。

そして再び、HANA-BIYORIにもどったころには、PIET OUDOLF GARDENは一旦作業を終えて最後のミーティングとなっていた。

私はしばらく園内のSTARBACKSにて打ち合わせをおこない、陽が落ちてから園内のライトアップをしばらく拝見した。

そうしているとレインマンの又右衛門らしく雨がポツリポツリと落ちてきた。
ちょうどその時には目の前に傘がいっぱいあったが、さすがに拝借という気は起らなかった・・・あたりまえではあるが。

そして園内をぐるりと周ったあと、少し雨に濡れて、今回のPIET OUDOLF GARDEN TOKYOチームの懇親会に参加させていただいた。全国から集まられている著名なガーデナーの皆さんと交流の機会をいただくことができ、とても貴重な時間となった。

裕子さんはじめ、作庭チームの皆さま。お疲れ様でした。見学させていただき感謝です。このガーデンがOPENするころに再び皆さんにお会いできることを楽しみにしています。そして又右衛門も各地に行く際に、可能であればご挨拶に伺えればと思っていますので、その時はよろしくお願いします。

というわけでまた楽しみがいっぱい増えた素晴らしい一日になりました。ありがとうございます~~~。

今日は大和郡山市にて開催された【なら橘プロジェクト発足10周年記念】及び【第七回大和橘収穫祭】に出席してきた。
以前より、バラエングループとして「なら橘プロジェクト協議会」のメンバーであり、橘を守り、拡げるために生産にも関わっているため、今回お声掛けをいただいた。

「大和橘」は、第11代垂仁天皇(すいにんてんのう)の勅命を受けた『菓子の祖 田道間守(たじまもり)』が艱難辛苦の末、常世の国から持ち帰ったとされています。
「古事記」「日本書紀」「万葉集」にも登場するほどの古くから存在するものです。
特徴は「非時香菓(ときじくのかぐのこのみ)=永遠に香っている果実」と詠われ、芳しい香りを放つ純白の花と、葉、果実は現代ではとても稀少な植物となっています。

なら橘プロジェクト推進協議会HPより転載

宝塚を出発し、高速にて大和郡山をめざしたところ、休日のために混んでいるかなと思いきや特に渋滞もなくスムーズに流れて、予定より早く到着することができた。

会場の入り口では、大和橘の実をはじめ橘を加工して作られた橘胡椒やクラフトジンなどが展示販売され、多くの人が関心をもって手に取って見ていたのが印象的である。

大和郡山市長からのお祝いのメッセージをいただき、定刻に式典が始まる。
会場には東京からなど遠路遥々お越しになられた方々もおられ、橘への関心の高さがうかがえる。

次に、このプロジェクトを起ち上げた城健治会長から熱い想いを聞くことができた。
本当に良くここまで育ててこられたと思う。そして城会長の人を惹きつける話術には頭が下がる。でもこれは話がうまいとかではなく、城会長が今まで深く関わられてきたことの証であると感じた。この城熱?情熱は素晴らしいと思う。

続いて、城会長と深く関わってこられた方々から挨拶があり、又右衛門にもその機会をいただけ、橘への期待なども含めたご挨拶をいたしました。このために橘色?のジャケット着ていったことが良かったかもしれない・・・

その後は奈良県産業振興総合センターより、橘の効能の素晴らしさについてアカデミックな詳しい紹介があり、橘のもつ可能性の高さをさらに感じ、多くを学ぶことができた。
そして会場内のプログラム終了後、参加者の多くは電車で移動し収穫祭へと向かった。
私は次の予定があったため、皆さんにご挨拶をして会場をあとにした。

「大和橘」の魅力は味、香り、効能など多岐にわたっており、そのどれもが個性的で素晴らしい。日本固有で最古の柑橘のため、歴史や物語も豊富であり、将来の可能性に富んだ世界が羨む柑橘である。

今では日本だけではなく海外からも注目されるようになってきている。
是非このような日本の宝とも言える「大和橘」で世界を魅了していきたいとあらためて感じた。世界から多くの人を迎えるような大阪・関西万博などでは是非大和橘を大いに活用して、世界の方々をお迎えしたいと思う。

最後に、城会長、素敵な役割をありがとうございました。
そしてこのプロジェクトに着目し、会長を助けながら育ててきた福中氏にも賛辞を贈りたいと思う。
又右衛門は皆さんの想いをしっかり受け止め、引き続き、橘をまもり、育てながら奈良から日本、そして世界へ向けて発信していきます!

毎年やってくる松大市。そして遥々北の地からやってきてくれる秋田美人松。

秋田 八竜町で育まれ、空の恵み、大地の恵みと海の恵みを受けて、とてもしまっており、その美しい幹や枝の流れから八竜松とも呼ばれている。

11月になると私たちのスタッフが現地の畑に入り、出荷のために松を選別していく。

そして毎年この時期の松市にあわせて送っていただいている。
ただいくら適地にての栽培といえども、様々な物が値上がりする昨今、生産者も栽培継続が厳しくなってきている。
しかしながらこのような逸品を失うことは花き業界としては大きな損失である。

そのためにもバラエングループは生産・生産者支援を行いながら継続できる取り組みを始めている。生産者・花き業界・消費者の笑顔をみるために・・・

是非皆さんも秋田美人松に触れてください。きっと虜になりますよ(^^)v