四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

今日は、かわしまかずよ先生のレッスンと、パートナーであるオリーブカーキ古田さんの素敵な販売・講習会が近くであるとのことで顔を出してきました。

かわしま先生はフローリストKAZUで活動をされ、日本とフランスを行き来しご活躍されていました。数年前に一旦卒業をされたのですが、周りの皆さんや生徒さんが離さず、今もレッスンなどは続けられています。

今回、何故私が顔を出してきたかと言うと、かわしま先生は実は又右衛門のフラワーアレンジメントの先生なのです。
又右衛門がフラワーアレンジをと言うと、嘘だろ?できるの?似合わない!という声がとんでくるような気がしますが・・・。

約35年前、私が正式な形で仕事に就いてしばらくして、フラワーショップの店員をしていた頃、生花市場が斡旋するフラワーアレンジメント講習会があり、その時の講師がかわしま先生で、私は講習に参加し、講習終了後に先生を送る役割だったのです。

そして私は2回ぐらい講習を受けた時に、厚かましくも「私のアレンジはどうですか?」と聞いてみたところ、正確な言葉は思い出せないですが、「そこそこできている」というようなニュアンスでした。
その言葉を聞いた時、ショックとかでなく、これは自分には向いていないと直感し、かわしま先生に「自分には向いてない。大成しない。だからフラワーアレンジはやらない。その代わり、フラワーアレンジをする人たちと一緒にできる仕事をする。でも講習を見に来て先生を送るのもします。」と言ったことを憶えています。
その時の先生の返事は「それもいいこと!」と、にこやかだったのが記憶に残っている。
気がつけば今はそのような仕事である。本当に一番出来が悪い生徒であったと思う。あらためて、かわしま先生、若かったといえども失礼なことを言いごめんなさい。でもあまり反省をしていなかもです。だっておかげで、そのことがあって今の仕事をできているかもと思っていますから~~。

話をもどして、今回のレッスン会場の外では、以前から一緒に活動し、お世話になっているオリーブカーキ古田さんが広島から来られて、厳選するビオラはじめ魅力的な植物による講習会と販売会がおこなわれていたので、そちらものぞかせてもらった。
どれもとても素敵な苗で可愛らしかったとの、古田さんの人柄が加わり、とても温かい雰囲気が店先を飾っていたのが印象的でした。さすがの古田さんですね。見習わなければです。

他にもネパールの小物やケーキを販売されている方々の出展もあり、とても和やかな空間でした。
そして一緒に美味しいコーヒーやランチをいただき、とっても素敵な時間をすごすことができました。

かわしま先生、古田さま。今回もまた多くを教えていただきありがとうございました。
素敵なお店で素敵なランチを提供してくださったオステリアカポエジリオさま。素敵な写真を撮っていただいた作道さま。本当にありがとうございました。
毎日がバタバタである中、数時間でしたがとてもゆったりした気分になり、又右衛門にとっては貴重な時間となりました。

今回は、久しぶりに信州 松本へ行ってきました。

午前中のリモート会議が終わるや否や、そのまま車で信州 松本へと向かう。
今回の同行者は、先日の香川出張も一緒であった上原氏。この方の農業技術や知識は半端ではない実践派で、又右衛門も驚かされることや教えていただくことが多く、バラエングループが農業分野へと進出していくのには欠かせない人である。

上原氏と深く繋がることになったきっかけについては、話せば長くなるため、ここでは控えるが、一昨年にマリネックス社の事業を継承した際にも、「日本の農業分野において、気候変動に対応するためには、マリネックスはなくてはならない。生産者のためにもこの事業を継続させて欲しい。」と進言された方でもある。

お昼ぐらいに豊中を出発したので高速道路も空いており車はスムーズに進む。
途中サービスエリアに立ち寄り簡単に食事を済ませ、さらに走る。そして渋滞にかかることなく、出発から約5時間半で松本のホテルにチェックインすることができた。

そして夕食には新たなメンバーが加わり、農業技術や環境対策などについて、時間の許される限り議論をした。

翌朝。宿泊についている朝食はシンプルでとても美味しく、睡眠不足も完全に吹き飛ばせてくれた。そしてチェックアウトを済ませて今回の目的地である松本微生物研究所へと向かった。

松本微生物研究所は、微生物の研究や資材の製造においては日本を代表する団体と言え、バラエングループも十数年お世話になっている。
素晴らしい博士や研究員、土壌医や樹木医が集まっている研究所である。

博士であり代表をつとめる牧社長はじめ、チームwith the worldとしてご協力ご指導いただいている土壌医一級それも第一期合格の猿田氏、同行の上原氏とともに、現在の課題や今後についてしっかり話すことができた。さらに代表からも力強い支援の言葉をいただけ、大きな歯車が動き始めることを感じることができた。

そしてお昼ご飯をはさんだ午後からは、嶋岡執行役員も加わっていただけた。様々な取り組みについて共感しあえることが多く、構想が一気に現実化していくことを感じた。
まだまだ話したいことは多くあったが、時間切れとなり、松本を後にすることになった。

往復の車中も含め、二日間に渡り新しいプロジェクトや商品開発について話し続けることができたおかげで様々なことを探究することができ、とても有意義な時間となりました。

私たちは引き続き天然由来の資材を自社開発・製造し、優れた企業との共同研究などを積極的に進めながら、各分野におけるスペシャリストとのチーム力と技術をもって農業や社会の抱える課題を解決し、持続可能なものにしていきたいと強く思っています。
そしてその目的達成のためには、あらためてチーム編成を行い、さらに事業を加速させていきたいと考えています。乞うご期待である!!!

今日は久しぶりに広島県福山へと向かった。
広島市へは日本最大のバオバブ移植プロジェクトのため何度も訪問してきたが、福山訪問は約20年ぶりである。

今回は、以前からハイトカルチャ社にバラエングループが共同開発として参加しており、独立行政法人日本貿易振興機構(ジェトロ)Japan External Trade Organizationの新輸出大国コンソーシアム支援企業に認定された「セラミック栽培式野菜工場」の海外仕様の製作の打ち合わせのためメーカーを訪れることになった。

新大阪から新幹線にて移動。スタッフと打ち合わせをしながらのため、あっという間に福山駅に到着。福山駅前はバラ博のためか、バラが多く植栽されていた。

そこからバスに乗り10数分で到着。早速メーカーさまとミーティングを行なった。
メーカーは植物工場では多くの経験と実績をお持ちで、植物工場の提案は中々厳しい状況であるとお話しをしてくださった。ただ、私たちのセラミック栽培式には多くの可能性を感じてもらえて、多大なご協力をいただけることをお約束してくださり、本当にありがたいなと感じることができた。

かなり長い間の打ち合わせであったが最初から最後まで代表者自ら対応いただけ、多くのことを学ぶことができ、また一歩踏み出せたように思え、とても有意義なミーティングになりました。

そしてCOVID-19のため中々海外への買い付けや営業にはいけてはいないが、海外からの問い合わせが少しずつ増えてきているようなので、今後が楽しみである。乞うご期待!!!

今日は大阪富国生命ビルにて「第2回 Green Hospitality Osakaシンポジウム」が開催されました。

「Green Hospitality Osakaシンポジウム」は(公財)大阪観光局と又右衛門が専門委員をつとめている(一社)テラプロジェクトとが共同にて創設した「みどりのイノベーション推進会議」をベースに昨年10月に全国規模で設立された「日本みどりのプロジェクト推進協議会」が取り組む5つの主要プロジェクトの一つである「One Green プロジェクト」のメインシンポジウムになります。

「日本みどりのプロジェクト推進協議会」は、バラエングループと(一社)日本みどりの研究所が企業として参画しており、下記のような5つの主要プロジェクトを推進しています。
①「2025大阪・関西万博”日本の自然のショーケース”実現プロジェクト」
②「Green Recovery プロジェクト」
③「Go Green プロジェクト」
④「One Green プロジェクト」
⑤「ナショナル パーク プロジェクト」

そして本日は「One Greenプロジェクト」のシンポジウムが開催され、限定数のリアル参加と、Webによるリモート参加を併せて多くの方にご参加いただけました。

大阪観光局 溝畑局長とテラプロジェクト 小林理事長の挨拶で始まり、講演では以前から懇意にさせていただいている京都亀岡市 桂川市長、日比谷花壇 宮嶋社長はじめ多くの方のお話を拝聴し、多くを学べた1日となりました。
皆様素敵な時間をありがとうございました。また素敵なご縁をいただき感謝です。
引き続き、健康なみどりの力で社会の課題を解決するために活かしていきたいと思っています。

びっしりだった予定がうまく空いて、この時ばかりと神在祭の出雲へと向かった。

もう十数年になるだろうか、毎年出雲の地を踏ませていただくことができるようになってから・・・

今まで本当に素敵なご縁を授けていただいている。繋がることも、離れることもそれもまた大切なご縁。

そして浜を歩きながら鳥たちの足跡に気づく。

よく見ると動物の足跡もある。いろんな生き物がこの地で時を刻んでいることに気づく。

そして自らの足跡ってどうなんだろうと、ふと思う。

いつの日か、又右衛門の足跡を私以外の人に気づいてもらえた時に恥ずかしくないような足跡でありたいものである。そのようなことを気づかせていただけた出雲に心より感謝である。

11月12日と15日、両日に分かれて、社員参加のハラスメント研修会を開催した。
会場が密になることを避けるためと、1日のみの開催では、出席者の都合もあるので今回は2回開催で行うことにした。

講師は社会保険労務士の小國先生である。小國先生から、会社と働いてくれている人の信義誠実原則からの信頼関係の必要性とハラスメントとは何か?どのようなものがあるかなどを教えていただいた。

ハラスメントとは、悪気の有り無しや、故意やそうでないかは関係なく、相手がどのように取るかであるということや、セクハラ、パワハラはもとより、パタハラ、ケアハラなど多くのハラスメントがあることなどを学ばせていただき、今後はさらに自分自身や周囲に対してさらに関心をもって努めなければならないことを学べる自分自身にとっても貴重な時間となった。

今日はバラエングループが開発を進めており、発表が間近になってきた天然由来の資材とそれを扱うためのテクニックなどの検証のためにパートナーシップを結んでいる2地区の訪問である。大阪・兵庫チームは早朝JR中山寺駅に集合し、車で香川県高松市鬼無地区の半田植物園さんへと向かった。
今回は結構余裕をもって出発したこともあり、順調に明石海峡大橋まで来ることができた。このままでは早く着きすぎるため、途中淡路島で高速を降り、近日中に始まるかもしれないプロジェクトの現地確認を行ってから、高松へと向かった。

それでも半田植物園さんには予定よりも早く到着。有機栽培や持続可能なナチュラリスティックガーデンやレインガーデンについてプレミーティングを行い、半田代表にオリーブの圃場を案内してもらい、意見交換を行なった。

お昼前になり、一旦高松駅に向かい長崎から来ていただく先生をお出迎えした後、再び鬼無地区に戻り、少し遅めの昼食として本場の美味しいうどんをいただいた。

その後、半田植物園さんの事務所で、オリーブ農家を悩ませているオリーブアナアキゾウムシ対策として新しく開発した資材を使って育成した効果について報告を聞いた。
まず結果としてはかなり効果があるとのこと。今まで多くの造園会社はゾウムシ対策には捕殺もしくは化学農薬に頼る部分が多く、ネオニコチノイドを含む農薬を使用しているケースがあり、結構問題視されているため、大きな成果といえる。

半田植物園さんも同様の問題意識を持ち、環境対策を行いながら有機栽培や自然栽培に実際に取り組んでいるため、天然由来の資材に大きな期待をしてくれている。そのため今回の開発研究の検証にも率先して協力いただき、しっかりした報告までいただけるなど、本当に助けられている。

事務所会議の後、ハウスに移動し、実際にオリーブを確認。とてもきっちり検証していただいている。

またその他にも生産している準絶滅危惧種の大和橘もチェックし、貴重な現場の状況を確認させてもらうことができた。

この日の予定はとりあえず終了なので、一旦ホテルにチェックインした後、パートナーみんなで食事へと向かうことにした。
ただ食事中も味を楽しむというより、今日の課題に対しての話が尽きることなく、今進めているプロジェクトを味わっているかのような、とても貴重な意見交換の時間となり、新しい資材の開発が一気に加速していくことを実感することができた。

食事を終えて高松駅前のホテルに戻ったころには、雨が降り始めていた。そして各自部屋に入り、私は部屋の窓から雨の駅を眺めながら、眠気が来るまでパソコン相手に楽しみながら作業をした。

香川県2日目。朝一番に食事をいただき、豊南地区へと向かった。
約25年前のカジュアルフラワー、ホームユースなどの言葉もない頃から、家庭用菊の契約栽培を手掛けていただき、今もなお続けて素晴らしい輪菊を届けてくれている香川県豊南地区に行ってきました。

今回は、生産者に私達が開発した資材を試してみないか?との相談であったのだが、営農センターにて急遽会議の機会をいただき、多くの皆様と私達の取り組みや今後の方向性についてお話しをさせていただくことができた。
急な訪問にも関わらず多くの方々が参加してくださったことは、大変うれしく思えたのと同時に恐縮する気持ちが合いまったが、双方にとっていい機会になったのではと思っている。

会議終了後は、いつも積極的に関わってもらっている合田氏のハウスを拝見。ハウスには今年の年末に出荷していただく菊が栽培されており、日々の努力や生産に対する姿勢や想いが伝わってくるような素晴らしい作付けの状況でした。

ここでもテーブルでの会議に引き続いて現場で花を見ながら貴重な話を聞き、多くを学ばせてもらうことができました。そして終了後は少し早めのランチとして、昨日に続きうどんをいただいた。ここも大変コシのあるうどんで美味しくいただきことができた。パブリックなうどん店で黙食であったのでランチミーティングとはいかなかったが、うどんをすすりながら、皆さんの顔を拝見し、長年一緒に歩んでこられていることをとてもありがたく感じた。

その後、九州から来ていただいた先生を駅まで送るために、丸亀駅へと向かった。
丸亀駅でも、今回のプロジェクトのまとめと製品開発、今後の進め方について話を時間が許される限り、しっかり議論した。

先生が電車に乗られるのを確認し、大阪・兵庫チームも帰路につくことにした。

帰る途中の車内も途絶えることがないほど議論を重ねていたためか、気がつけば宝塚インターまで戻っていた。

今回の香川訪問では、パートナーである素敵な生産者の皆さんに支えられながら今日の私達があることを痛感した。目まぐるしく変わる環境に向けて対応できる資材を産み出し、大切な生産地や植物をまもるために今まで培ってきた経験や叡智を駆使して情熱をもって突き進んでいかなければならない。それが私たちの役割である想うのと、香川のうどんのように、私たちの会社もコシのある企業をめざしていきたい。そのために土台をしっかりさせ、さらに新しいステージに向けて一緒に取り組んでいきたいと感じることができた2日間となった。

バタバタの訪問となりましたが、ご対応いただけた皆様方本当にありがとうございました。
まだまだ進化する新製品の吉報を楽しみにしておいてくださいませ。

今日は京阪園芸さまが運営するガーデニングショップ「京阪園芸ガーデナーズ」でのトークイベントのため朝一番からお邪魔しました。

ここは本年10月8日(金)にリニューアルオープンし、それに伴い私、四代目金岡又右衛門が厳選した「世界の魅力的な植物」のコーナーが期間限定を含めて新設されています。

今日は、リニューアルオープンイベントのトリとして企画いただいた、バラソムリエとしてご活躍されている小山内健氏とのトークショウ『世界の魅力的な植物』に出演するための訪問でした。
バラには深い縁がある又右衛門なので、京阪園芸さまでの小山内健さんとのイベントは、どのようになるか個人的にも興味があり、とても楽しみにしながら当日までを過ごしました。

定刻に会場に到着。講演前に今回の企画をしていただいた皆様はじめ小山内さんと一緒に打ち合わせをし、急遽資料追加をして本番を迎えることになりました。

満員の会場からの拍手で迎えていただきながら入場し、小山内さんからの又右衛門紹介でスタート。バラ生産の歴史についてお話をしたり、又右衛門から世界の魅力的な植物をいくつか紹介したりしながら、あっという間に時間が経ってしまった。

続いてセミナー室から売り場に出て、実際の植物を前にして、図鑑やネット情報ではわからない植物の話や育て方などのお話をした。
講演中は、しっかり耳を傾けて何度も何度もうなずきながら聞いておられる方や、とても熱心に質問をされる方もいらっしゃり、私にとっても植物にとっても大変価値ある時間となった。それもこれも小山内さんの絶妙なトークテクニックのおかげですね~~。本当にお世話になりました。

講演終了後も、多くの方に写真を撮っていただいたり、お土産をいただいたり、とても丁寧なご挨拶をしていただき、素敵な出逢い再会の場にもなりました。
このような機会を作っていただいた京阪園芸の皆様、本当にお世話になりました。そしてその縁を繋いでくれた植物たちには本当に感謝ですね。

既にリクエストもあるようで、ひょっとしたら来年の春ぐらいにも何かしらのイベントが開催されるかもですので、今回参加できなかった方々も是非応募いただけるよう、ご案内したいと思っています。

先週の初めは、農業や環境分野でのプロジェクトのオファーをいただき、現場を多くまわった。
そして先月末からは、遠く離れた北海道にて、農業分野ではあるが花き園芸ではない新たな分野での取り組みのために北海道を訪れた。

朝一番の飛行機に乗るため、いつものように伊丹空港に向かう。外は相変わらずの雨。いつものことである。少し?かなり?離れた24時間440円という格安駐車場に車を停める。そしてパソコンや資材サンプルを大量に抱え、何とか雨を避けながら歩いて15分で伊丹空港へと到着し、定刻出発の飛行機で新千歳空港に到着。レンタカーを借りて、約80km離れた目的地である新冠、浦河など日高地方へと向かった。

日高地方と言えば日本を代表する競走馬の生産地であり、今回、知人の紹介のもと生産牧場に行くこととなった。
バラエングループとして取り組んできている有機栽培技術やマリネックスというフルボ酸が多く含まれた海洋性珪藻土抽出液などのオリジナル資材が、養豚や養鶏など畜産でも応用されていることから、馬生産や引退馬施設であっても十分その効果が活かされるはずという考えのもと、まずは現場を訪れ状況把握が大切であると、今回の訪問となったのである。

道中、トイレ休憩のため道の駅に立ち寄った際、その近くに、食事ができる「ししゃも小屋」ののぼりが目についた。かき小屋はシーズンになるとよく見かけるが「ししゃも小屋」は初めてである。そしてちょうどお昼時間というのもあり、せっかくなので立ち寄ってみる。

そのシステムはかき小屋とよく似ていているが、食べ放題はなく、まず初めのセットでししゃもが10匹ついてきて、七輪で焼いて食べる。それ以後は、ししゃもを追加で注文し、ひたすら食べるというシステムである。
コスパが良いかどうかは微妙でもあるが、ユニークではあると感じた。ちなみに私は10匹だけで十分堪能できたので、1セットでお店を後にした。

そして、いくつかの牧場の状況を確認しながら静内に到着し、宿泊施設へと入った。

翌日早朝にスタートして、一時間強で浦河に到着。まずは生産牧場である林牧場さんを訪れた。ここでは知人が可愛がっている「イチゴミルフィール」ちゃんが管理されていて、また生産もされている。早速現場を拝見し、私たちの資材などがお役に立てるならと説明したところ、その期待される効果に関心をもってもらうことができた。

その次は、生産牧場とは違う養老牧場を訪問した。
養老牧場とは、競走馬や乗馬クラブなどで活躍した馬さんたちが、余生を過ごす牧場である。人間でいう高齢者施設と似た感じである。
ここでは生産牧場と違った課題がある。多くの馬を悩ませている「フレグモーネ」という難病に我々の技術で効果を出せる可能性があるので、その使い方を話し、もし「フレグモーネ」に効果があるのであれば画期的との言葉をいただき、是非とも研究を進めていこうという気持ちになった。

そして、ここで過ごしている存命中のJRA重賞勝ち馬の最長寿馬「ナイスネイチャ」さんをはじめ、多くの引退馬に直に触れさせてもらうことができた。
このように余生を過ごす馬さんたちの生活、それを支える方々の活動の大変さを垣間見て、多くの学びを得ることができた。

その後は、良血馬でありながら高齢などの理由から種牡馬としての第一線から身を引くことになりそうな「オンファイア」号にも面会させてもらった。そしてとても感動的な展開で競走馬生産に参入し、あるきっかけから「オンファイア」さんと出逢い、行き場を失いそうであった彼を男気で引き受け、夢にむけて果敢に挑戦されているオーシャンズランチの山下さまにお会いすることができた。

馬房などの環境改善に繋げられる研究中の新資材を見ていただいたり、免疫力を高めたり疲労回復や毛艶が良くなるであろう効果が期待できる資材に期待をよせていただいた。
また日高地方の牧場に広がる問題なども教わり、有機での土づくり技術などをうまく組み合わせることで解決に繋げられるのではないかとも考えられ、色んな場面において役立てると確信することができた。引き続き夢のあるオーシャンズランチさまの取り組みに活かしていただければと思う。

そしてこの日の活動を終え、浦河を後にした。静内に戻る途中には、色んな仮説をたてながら、自分なりの知識で解決策を考え、素敵な出逢いを振り返っていた。そして無事宿泊施設に到着。部屋で報告書を作成しながら、静かな夜を迎えた。

翌朝は雨。雨のため牧場の訪問では、思うようにはいかず見学が主になり、昼前から帰路につくことにした。
そして空港近くに戻ってからは、大事なプロジェクトのリモート会議があるため、レンタカーをとめてギリギリまで出席。会議が終了すると同時にレンタカーを返却し、慌てて空港に向かい、何とかギリギリ予約した飛行機に乗ることができた。

機内でも今回の訪問での出逢いを振り返る。様々な課題を持つ馬さんや関わられている方々に初めて触れることができ、学んだことはとても大きかった。今回、馬生産・管理の場面において、直接的・間接的にも、健康な植物や土のちからの役割と必要性が見えてきて、私たちの自然からの産物や培ってきた技術がきっと役に立てると確信することができた。

又右衛門は馬主にはなれないし、利口な経営者にはなれないが、周りに理解されにくいことにでもひたすら打ち込んだり、必要にしてくれるところがあるならば少し無茶なことでもチャレンジする馬鹿にはなれるかもしれない。これからもさらに研究を重ねて、健康な植物や天然由来のもので、社会の課題解決に向けて、様々なことを学びに繋げながら前へ前へ進めて参ります‼️

こんな又右衛門のチャレンジを温かく見守って欲しいと思います。お馬さんのような温かい眼差しで・・・。何卒よろしくお願いします。