四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

昨年に発足され、環境やみどり政策に積極的な自治体や企業が参加している「日本みどりのプロジェクト推進協議会」のシンポジウムが、当会の事務局を務める一般社団法人テラプロジェクトの会議室から、リモートにて開催された。

又右衛門はテラプロジェクトの専門委員であり、バラエングループ、日本みどりの研究所が開設当初からの会員企業であるため、現地にて対応した。

シンポジウムは、阿部会長(長野県知事)の挨拶がリモートであり、溝畑副会長(公益財団法人大阪観光局理事長はじめ要職の方も参加され、基調講演として涌井先生からお話をいただいた。

先生方の話からは、みどりを通じて考え、取り組めば将来が見えてくることなどが発表され、多く共感ができ、自ら歩んできた道にさらに期待感が高まってきた。

当会の活動にご興味や関心をもってくださる方はお問い合わせいただきたく思います。是非一緒に歩んでいきましょう。

2021.08.21

ちんどん屋

今週は、重要なプロジェクトのミーティングが各地であり、リモートとリアルの両方で出席した。

博物館での打ち合わせは、薔薇の歴史に関わるものであった。
これについてはイベントの告知もふまえて後日にアップしたいと思う。

そして、2022年に開催されるアルメーレ国際園芸博覧会の運営委員会に委員会メンバーとして参加するために移動している時、心地よい鐘や太鼓の音が聞こえてきて、振り返るとそこには、ちんどん屋さんの姿があった。

久しぶりに晴れ渡ったビル街で、かなり気温も上がっていた状況は苦しかったであろうが、彼らはそんな姿を微塵も見せずに笑顔で、クライアントからのメッセージを伝えるために街をテンポよく進んでいた。
その姿にしばらく見入っていると、本日オープンのお店のチラシを手渡ししてくれ、声をかけてくれた。
私は通常街頭で配られるチラシやティッシュペーパーには手を出さないタイプだが、彼らのパフォーマンスに魅せられてしまい、しっかりチラシを受け取り、更に名刺交換まで行うことになった。

彼らのプロとしての仕事ぶりに気づかせてもらうことも多かった。
きっと彼らの素敵な笑顔は、作ってできるものではないと思う。クライアントの想いを心底から伝えたいという気持ちから生まれてくるのだろう。

又右衛門も彼らのように植物たちからのメッセ―ジをより広く、笑顔でしっかり伝えていきたい。伝えていかなければならないとあらためて思った。

四代目 金岡又右衛門。園芸界のちんどん屋、頑張ります!!!

COVID-19が日本にも拡がり、2年目のお盆を迎えることになった。
ビジネスとしては、業態によって厳しさは軽減されることはなく、今まで無いような荒天もあり、さらに厳しさを増している状況である。実際に15日のお墓参りもカッパを着ながらもずぶ濡れのお墓参りであった。
ただ厳しい状況でも、個人個人が注意をし、何とかお盆商戦を無事に乗り越えてくれたことは何よりの成果だと言える。手前味噌かもだが素敵なスタッフたちに、賛辞を贈りたいと思う。

そのような中、COVID-19の報道を聞かない日はなく、影響を受けていない人は世界でいない状況であるのがわかる。
私、又右衛門も同様で例年であれば年間10回ほど、仕事やNGOの活動のため海外に出掛けていたが、一昨年のマダガスカルやスペイン以来渡航ができていないまま、もうすぐで丸2年になる。
これだけ期間があくことはなく、すでに各地での出入国の手続きの仕方や書類の書き方を忘れてしまったかもしれないと思えるぐらいである。特にアフリカ諸国の手続きは結構難しいところもありいささか不安でも。

また国内も同様で、不要不急の外出を控えるため、どうしても現場で行わなければならない作業や指導、その他どうしても参加が必要なプロジェクト以外は、社内か隔離区間でのデスクワークとなり、出張の機会は激減している。
自分のパフォーマンスを最大限に発揮できない日々を、パソコンと向かい合いながら悶々と過ごしているが、今まで手を付けられなかった新規事業の計画立案に着手できてはいる。
ただどうしても頭で考えることが多く想像が先行してしまい、フィールドワークしながら進めていく姿勢の私は、どうしても前かがみになってしまっているように感じることもある。またデスクワークが多いため実際の姿勢も猫背気味でもある。

今も、自宅で周りが寝静まった後、パソコンに向かい資料づくりをしていると、遅くまで私と付き合ってくれている愛猫たちのユニークな姿が目に入ってくる。

彼らの姿をみて、自分の実際の姿勢、そして自分の行動や考えも前かがみではなく、背筋をしっかり伸ばしていかなければならないとあらためて思えた。彼らもまた素敵なパートナーである。

5日6日、世界遺産で知られる熊野を現地調査とミーティングのために訪れた。
今回は熊野古道に面する場所を保有する知人から、その素晴らしい自然や植物を大切にした取り組みや、まちおこしをしたいという相談を受けての訪問である。

朝、新大阪でパートナーと合流し、車で現地へと向かう。途中でお土産物を購入。和歌山県田辺市内で、ランチミーティングをした後、目的地である中辺路高原へと向かう。

熊野古道の中辺路ルートの入り口である滝尻王子を参拝し、高原のまちへと入る。
高原は山の中腹にあり、40世帯ほどの、自然に囲まれた素敵なまちである。まちに入ると車を停められる場所があり、そこからは熊野の山々が見渡せ、とても素晴らしい眺望である。

そこで高原のまちの説明を受けた後、知人の所有する区域の植生や地盤の確認などの事前チェックを行った。そこには杉やヒノキをはじめ、畑にはシキミが多く植わっていた。
そう、中辺路はシキミの産地である。ただ近年はシキミを出荷される生産者が少なくなり、各地で放棄地も出てきているとのことである。これも何とかテコ入れできないかとも感じた。

簡単にだがチェックができたので周辺の状況を確認しに出かけるため、一旦宿泊地である「霧の郷たかはら」へと向かった。

とても素晴らしい宿泊施設で「日本で行きたい宿TOP5」に入ったことがあるとネットでも紹介されていた。

玄関をくぐるとその素晴らしさが伝わってくる。ここで施設の見学とコーヒーブレイクをして、再び周辺探索のために出かけることにした。

やはり熊野の地でプロジェクトを進めるのであれば、熊野大社本宮は外すことができないため、久しぶりに参拝した。

ちょうど本殿前では舞?を奉納されており、しばし拝見。

そして再び高原に戻り、宿泊施設「霧の郷たかはら」に到着。
入口ではオーナーのジアンさんが出迎えてくださった。とても丁寧なお迎えに加えて、ユーモアあふれる気さくな対応であった。

施設内も案内していただき、ここで開業した経緯や、これまでのご先祖様の活躍エピソードも聞かせていただき、そのスケールの大きさにも驚かされた。
また彼自身も高原のまちを活性化させるために様々な取り組みをしており、感性の近い私たちは意気投合し、今後お互い協力しながら高原のまちを盛り上げていく取り組みをしようということになった。とても楽しみである。

とても盛り上がった情報交換の後、部屋に移動。そこからの景色は最高で、夕焼けがとても美しかった。さらに、透き通った空気のため、夜は星が手に届く距離に感じるぐらいキラキラと輝いていた。本当に素敵なロケーションである。

夕食は地元食材や山採りの山菜などが豊富で美味しい。さらに彼がしばらく暮らしていたスペインでの経験から、新鮮な食材をスペイン風に調理したものも本当に美味しかった。
その後も時間の許す限り、ミーティング行い、終了後は各自部屋に戻ることにした。

翌朝一番は禊のような雨がさっと降り、とても緑が美しい。
朝食をいただき、ホテルにて木工をされる方とのミーティング。
地元の方々との関わり合い方や、土地や木々の有効な利用方法などについてレクチャーを受けとても勉強になった。

本来であれば、この打ち合わせを終えて、午前中で帰阪の途に就く予定であったが、その方の計らいで急遽午後から森林組合や行政の方を招集していただけることになり、各自ランチをとった後に再集合するため、一旦解散した。

そして「霧の郷たかはら」をチェックアウトし、別れを惜しみ、再会の約束をして最後に記念撮影を行った。
二人で話した夢はいつかきっと実現させたいと思っているので、乞うご期待である。

ランチをするために近くのカフェへと向かった。ここは通常は予約でいっぱいであるようだが、うまく着席することができ、美味しい料理をいただくことができた。さらに陶芸の窯をもっており、とても美しい陶器を焼いていたのが興味深い。

食事をしていると、あることがきっかけにオーナーとお話する機会に恵まれた。
来年5月にグランドオープンされるということで、その機会にイベントなどをしていただけないかとのお声を掛けてくださった。素敵なカフェで、食事に陶芸品、そこのガーデンにて、何かユニークな取り組みができればと思っている。

ランチがランチミーティングへと変更になった後、地元の行政や世話役の方々との懇談会が行われた。この土地の歴史や産物などの話を聞き、まちおこしやブランディングについての意見交換会をし、非常に有意義な時間となった。
おまけにミーティング終了後、ご担当の方が現場に同行して指導していただけることになり、予想以上にスピード感を増すことができた。

その後、お世話になった方が作られる木工品などを拝見し、私たちのオリジナル品制作についてなどのお話をすることができた。

移動時間を差し引くと丸1日の訪問であったが、想像以上にうまく事が運んだり、予想外の出逢いもあったり、とても充実した訪問となった。お世話になった皆様、本当にありがとうございます。

さらに今回の私たちの訪問を見守っていただき、お導きいただいたであろう熊野の全てに心より感謝である。

今回も、とても重要なプロジェクトの会議に出席するため横浜に向かった。

関西から横浜へとなると新幹線を利用する方も多いと思うが、私はいつものように飛行機である。

飛行機利用の主な理由は、このような時期なので、できるだけ駅など混雑する場所での密を避けるためである。
定刻に伊丹空港を出発し、羽田空港に到着。その後電車にて移動と思ったが、駅利用を控えるためにリムジンバスに乗る。予想通りにすいていて私以外に1~2名の利用であった。
実際に乗っていて移動時のCOVID-19への不安より、運輸事業者の深刻な経営状況などの方がよほど心配になってしまった。

ガラガラのバスは予定より早く横浜市内に入る。山下公園付近を窓から眺めながら、私は馬車道にて下車し、桜木町のホテルへと向かった。

ホテルに向かう途中、横浜市役所前を通る。玄関近くの素敵な植栽が印象的である。
横浜市は毎年「ガーデンネックレス」などのイベントを行い、緑化などにとても力を入れていて素敵な街である。私たちの本社が所在する宝塚も園芸の街ではあるのだがな~~とついつい思ってしまう。

ホテルに到着後は、翌日のミーティングの資料の読み込みなどデスクワークを行う。夕食も近くのコンビニで買い込みホテルでいただいた。

翌朝、食事をしてから、遅れないように余裕をもって会議場へと向かった。
・・・にも関わらず、相変わらず目印に木がなくコンクリートに囲まれると方向感覚を失ってしまう又右衛門は、少し迷ってしまいギリギリに目的地への到着となった。

定刻に始まった会議は、参加者各自の素晴らしいプレゼンがあり、積極的な意見交換もなされて、緊張感に包まれながらの雰囲気でとても有意義なものであった。

会議終了後、帰阪の前に少し時間があったので、植栽の調査も含めてみなとみらい辺りを歩いてみた。
久しぶりにこの地を訪れると、青年会議所で現役だったころ、毎年、夏に開かれるサマーコンファレンスに参加するために、この地を訪れたことを思い出す。しょっちゅう徹夜しながら、青年会議所活動に没頭していたころを懐かしく感じる。しかし体力は衰えたが、今でも情熱は変わっていない。むしろあの頃より熱いかもしれないと言える。

そのような熱い想いを抱きながら、炎天下をひたすら歩き、いよいよ始まるプロジェクトに没頭できるかもしれない自分がいることが嬉しく、血が沸いてくるような感じがして、楽しみで仕方ない。

今朝も4時30分ごろ起床。いつものお朔日と同じ1日が始まった。

朝一番に自宅の神棚をお祀りし、地元の氏神様を参拝した。

次に本社の神棚をお祀りし、大阪営業所に移動。事務所と売り場の神棚をお祀りした。

そして大阪営業所の氏神様を参拝する。全く毎月変わらぬ同じの流れのお朔日である。
しかし今月のお朔日は、少し特別である。それは私たちの会社は7月決算のため、8月1日からは新しい年度になるからである。

そのような特別な気持ちを持ちながら参道を歩いていると1年間の色んなことが思い出される。

COVID-19の影響で様々なことがあり、厳しさに直面しながらも、笑顔でお客様に接して奮闘してくれているスタッフには頭が下がる思いである。その姿が、私の原動力となり、さらに積極的に前へ前へと進ませてくれる。

おかげで新しい年度は、二度とないかもしれない、とてもやりがいがあるプロジェクトへの参画や新しい事業への取り組みもあり、楽しみでいっぱいである。
そのようなことにチャレンジできるのも、今まで支えてきてくれた取引先やスタッフなどパートナー、そして何といっても植物のおかげでしかない。

さ~胸を張ってみんなと手を繋いで新しい年度にいざ行かん!