四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

今日は梅花会の研修旅行で、越前を訪れた。

 

梅花会とは梅田生花市場の買参人で構成されていて、ほとんどが小売店の皆さんで一部私のような卸が加入している。

 

そして年に1回、この時期に研修旅行が開催され、今年は越前となった・・・・・

 

越前と言えば、何が頭に浮かぶだろうか?

 

越前ガニ、越前そば、越前くらげ、大岡越前(これはちょっと違うか~)

いろいろあるかもしれないが、やはり私たちとしては、越前水仙を思い浮かべたいものである。

 

と言うわけで、今回は越前水仙の栽培場を見学に行くことになり、その他のいろんな越前に触れてきた。

 

朝市場を出発。

 

北陸道にさしかかると、結構雪が降っていた。

 

 

そして予定時間を少し過ぎて、最初の「越前そば」に触れた。

 

 

私は福井に来たときは、好んで越前そばをいただく。

冬でもこのような冷たいおろしそばが主流である。少し辛みがきいた大根おろしと鰹節でいただくシンプルな味がおいしかった。

 

食事をいただいた後、少しまわりに目をやると、私の大好物があった。

 

 

手作りあずきいっぱいのぼたもちは、甘すぎず、自然の味がしてかなりおいしかった。

 

おまけに、このコーヒーとのセット(普通は抹茶です)で250円とは、かなりやすく感動ものであった。

 

お腹がいっぱいになると、次は「越前和紙」の体験をさせていただいた。

 

 

ここでしばらく手すき体験もさせていただき、作品も作らせていただいた。

 

 

その後、「越前海岸」へと移動。

 

 

海岸線を走ると車窓から急な斜面に多く咲いている水仙をみることできた。

しばらくすると、水仙ドームに到着。ここでJAの指導員の方々から産地についてのレクチャーを受けた。

 

私は、水仙は海岸に自生しているものと思っていたが、実は勝手にはえているのではなく、多くの人の手を入れられ、改植を行われているのである。それも結構な急斜面で・・・・

 

その状況を自分で確認させていただき、これはかなりの重労働であるということを教えていただけた。これは今後の水仙を販売するにあたって大きな気づきであったように思う。

 

またここには、水仙の原種と言われるものもあり

 

 

しばしの時間を楽しみ、トイレ休憩を取らせてもらった。

ちなみにここ水仙ドームのトイレは水洗であった・・・・・。

 

そして研修を終え、宿泊地へ。

着後すぐ地元の農協のみなさんにお越しいただき、懇親会を開催させていただいた。

 

 

そして楽しみの一つの「越前カニ」出逢い、おいしくいただいた。

 

またこの宴席のお世話役には「越前クラゲ」を思い起こさせる女性に出逢えた。

 

多くの皆さんで盛り上がった宴会を終え、お腹も心も満たされ、その後は床についた。

 

さ~。明日は越前から長浜へと移動。

 

お休みなさい。

毎年恒例の西宮えびす神社にスタッフ約10名と一緒の参拝をさせていただいた。
私が小学校の頃から続いていて、かれこれ約40年間になる。この間ほとんどきているように思う。

今年は金曜日の本えびすと言うこともあり、遅い時間はかなり混むだろうと思い、現地17時集合にした。

やはりこの時間の人出は少なく、ほぼ並ばずに参拝することができた。

そして毎年お世話になる吉兆のお店「福冨」さんで縁起物のさらえなどを購入させていただいた。

その後新しくなった神楽殿でお神楽を舞っていただき、スタッフ一同祈願をさせていただいた。

そして境内をまわると約40年経った今も変わらない光景がある。その一つはこれ。

小さい頃はこのようなお化け屋敷に足がすくんでいた。
そしてその光景を横目に足早に通り過ぎ、リンゴ飴や綿菓子を買い、福引きをまわるのが大好きだった。

そして学生時代になれば、たこ焼きや焼き鳥、いか焼きなどいろんなB級グルメをひたすら食べまわった。

そして仕事を始めた頃は、無茶な神頼みで、ひたすら商売繁盛を拝んでいたように思う。

さらにもう少し年を重ねると、やたら大きな縁起物を買い、自慢げに飾っていたころもあった。

そして今。このように、スタッフとともにこの地を訪れることができる御礼をするようになっている。それとやっぱり商売繁盛もいっぱいお願いしてしまう・・・

あと10年経ったら私はどんなことを拝殿にむかって、思いを伝えているのであろう・・・。

あと20年たったらどうだろう。まだここに来ることができているのであろうか???とも考えてしまう。

いずれにしてもできることならば、自分で歩くことができる間は、ここを訪れ、育てていただいたお礼の参拝と大好きな夜店をまわっていたいものだと改めて思った。

2014.01.09

新しい動き

 

 

今日は朝から、仲卸の今後についての話し合いの時間をもち、いろいろなことを話し合った

 

生産 流通 小売りと本当に厳しい状況である。それは数字だけの問題だけではなく

就労についても同様である。

 

仲卸を見てみると、年末数日間の徹夜や、会社で泊まり込みも当たり前になっているところがある。

 

そして昨年末には、厳しい就労状況が起因になったと思われる交通事故により、残念ながら他界された人がいたらしい。

 

もう本当に他人事ではないだろう。

 

もちろん卸としてお客様へのサービスの提供の責任はある。でも本来のお客様へのサービスを優先して考えれば私たちが担えることの限界もでてきたかもしれない。

当然引き続き努力は続けていくが、今一度考え直さなければならないことも多くあるように思う。

 

そして今月中にはまた仲卸として新しい形でのサービス提供になる第一歩が踏み出されることになるであろう。

 

これには賛否両論あるかもしてないが、目的は一つ。

 

この市場に集まる人たちにとって、なくてはならない素敵な流通センターの構築だけである。

2014.01.04

初市

今日は初市。

生花(切り花)の販売業務開始。

 

そして6日には大阪植物取引所の初市をむかえることになる

 

 

いわば一年のスタート。

 

また12月の止め市に向けての出航になる。

 

さて今年はどんなドラマが待っているのか~~。

 

できればみんなでハッピーエンドといきたいものである。

今年も例年のように、ここ兵庫県生花市場 大阪に来ている。

かと言って、別段やらなければならない業務があるわけではない。

 

 

その理由はいくつかあるが、大きな理由としてあるのが、学生の頃から父の手伝いで連れたのに始まり、今では場内にて仲卸を営わせていただくまでに至るほど、多くの大切な人や感動に出逢わせてくださったこの地への御礼である。

 

 

それともう一つは、1年間で一番、静かで緩やかに時が流れるこの日に訪れ、耳を澄ませゆっくりと場内をまわると、これからの私たちの方向性について、何かの声が聞こえて来るような気がするからである。

 

 

昨年は場内の新しい場所で植物仲卸や輸入植物の販売を始めることになった。きっと今年も新しい何かが起るであろう。

 

それは、全てはこの市場の繁栄をめざしてのものであり、きっとつながっていくであろう信じている。またそうでなければ、仲卸としての責務が果たせないと思っている。

 

私たちはこれからも皆様にとって必要とされる市場・花き流通センターをめざし、花き業界の全ての人にとって素敵な1年になりますよう微力ですが愛するスタッフたちとともに一生懸命頑張ってまいりますので、今年もご指導よろしくお願いいたします。

 

おけましておめでとうございます。

 

多くの皆様に支えていただき、新年を迎えることができました。

本当にありがとうございます。

 

本年も様々な新しいことにチェレンジし、少しでも皆様を支えることができるように

精一杯頑張ってまいりますので、本年も何卒よろしくお願いいたします。

 

 

薔薇園グループ

 

有限会社 薔薇園植物場

仲卸 ローズガーデン、 ローズガーデン植物部

ローズガーデンプランツ株式会社

NOBU’s Design 株式会社

株式会社 アースフィール

 

代表取締役 金岡信康

2013.12.31

大晦日

今年も振り返ってみると、多くの出逢い、感動があった。

 

年のはじめに珍しい植物を求めてスペインやオーストラリアへの渡航に始まった

植物輸入販売事業。

 

多くの皆さんの協力を得て、とても素敵なナーセリー4社の日本総代理店を任せていただくまでに至り、そこからユッカ ロストラータ ブルースワンやとても入荷が難しいグラスツリー(ブラックボーイ)、ワシントン条約規制品種などの珍しいソテツなどの直輸入をすることができた。

 

さらに新しいパートナーを迎え入れて、鉢物専門の「仲卸 ローズガーデン植物部」を開設することができ、新しいジャンルのお客様と出会えることができた。

 

 

その他にもセラミック栽培での植物工場の新商品を共同開発することで、素晴らしい技術や人たちに出逢えた。

 

 

等々まだまだよちよち歩きだけど、今年も少し前に歩くことができたと思う。

 

本当に皆様のおかげです。

 

 

そして、今年の年末の一番の入・出荷が多い日に、仲卸の現場で荷出し作業に加わった。

 

この日は荷物を引き渡すのがとても遅くなり、お客様はかなりイライラがたまっているであるのにも関わらず、多くのお客さんから、温かい声をかけていただいた。

 

それだけにとどまらず、中には私たちの業務を笑顔で手伝っていただいく方までいらっしゃった。

 

それは、滅多に現場にでない私を助けるものではなく、目の色を変えて動き続けるスタッフを少しでも負担を減らそうとしてくれているものであることはすぐにわかった。

 

これは普段のお客様とスタッフの密接なコミュニケーションの賜物であったと思う。

 

確かに今年は、厳しい数字になったとは思う。でもしかしそれ以上のものを肌で感じることができた年末商戦だった。

 

このことを双方に本当にありがたく思えたと同時に、これから努力し、ご迷惑をおかけしないよう成長しなければならないと感じた。

 

お客様に感謝の意と様々な現場で寝ずに働いてくれたスタッフの一生懸命さに頭が下がる思いです。

 

1年間本当にありがとうございました。

 

来年も精一杯頑張っていきます。

 

新年早々の新しい展開に期待してください。

 

多くの皆さんに愛され、必要とされる会社をめざし、前へ前へと進んでいきます。

 

 

 

 

「情熱こそが全てに勝る」の言葉を胸に・・・・・

 

街中ではイルミネーションが輝き、音楽が流れる中 華やいだクリスマスを迎えている。

 

私は、時代によって変化しているものの、花の業界に小さな頃から携わっているので大晦日の深夜まで仕事が続くので、クリスマスを楽しむ習慣はなく遠目に見ている日が多かった。

 

そして今年のクリスマス・イヴに、幕を下ろす施設があった。

 

それは「宝塚ガーデンフィールズ」である。

 

 

これは小さな頃よく遊んだ「宝塚ファミリーランド」の跡地にできたものだった。

 

様々な状況から閉園せざるを得なかったのだろう。大方の察しはつく。でもしかし日本三大植木産地と名を馳せた宝塚から、植物グリーン産業の灯が消えていくのは誠に残念である。

 

そんな思いから、24日の最終日、時間の合間をみて、施設を見学させていただいた。

 

 

ユニークな植物に触れながら散策すると、何か伝わるものを感じた。

 

 

 

 

そして、ここに「世界は一つ」という乗り物があったな~~とか、昔のファミリーランドとかぶらせながら歩いていると小さな頃に戻れたような気がした。

 

その一方、今日クリスマス・イブに閉園を迎えるスタッフの皆さんはどのような思いでいるのだろうとか、意味があって閉園の日にクリスマスを選んだのだろうか?など私が考えても仕方ないことかもしれないがそのようなことを考えながら歩いていた。

 

ともあれ関係者・スタッフの皆さん。お疲れ様でした。

 

 

またこの地が素敵な形で、多くの皆さんの心を和ませ、多くの人が集える宝塚の象徴の場所として立ち上がることを心より期待しています。

 

 

そんな素敵な人たちに、植物たち、それぞれの全てのものに・・・

 

 

 

 

メリー・クリスマス!!!

2013.12.21

最終コーナー

松市 千両市も終了し、いよいよ最終コーナー。

商品の保有数がピークに達しようとしている。そしてスタッフの疲労も同様に来週ピークを迎えようとしている。

 

 

 

 

このような素敵な植物を扱う裏方では、多くの厳しさがある。

 

そして毎年、同じような厳しい状況を改善できずに、生産者からの素晴らしい植物、スタッフの気力に支えられて、何とか乗り切ってきている。

 

毎年、何とか改善をしなければと少しずつ取り組んでいるが、それよりも受け入れる責任の方が大きくなってしまっているように感じる。

 

でも同じような状況を続けていって良いはずはない。でも変わらない、変えられないことが多くありすぎる。

 

財がないのか?頭脳がないのか?勇気がないのか?

 

時折、自分の無力さに悲しくなってしまう。でも変えなきゃ・・・・・・。

何もないならせめて情熱で。

 

さ~来週一週間、同業の皆さんは同じようにピークを迎える。

 

何とかみんなで元気にゴールしたいものだと痛切に思う。

2013.12.19

千両市

今年の千両市は、弊社のメイン市場であるJF兵庫県生花 梅田生花は堅調な相場で推移し、安定した価格で販売された。ただ他の各市場は、そうではない模様。商品によれば、かなりの安値で取引されたものもあったようである。

 

 

これも当初の情報では、出荷量が少なめとのことであったが、実際は昨年を大きく上回る入荷量があり、その情報の差異がこのような価格の低迷の一つの要因であったと思う。

 

そして、消費者への訴求不足も否めない。

 

最近の若い人は千両って何?何故お正月に千両を飾るの?と言う声をよく聞く。

このような状況で、再生産可能な価格で取引が続く訳がない。

 

千両の意味を知らない人にとっては、単なる赤い実としか思えないだろう。そのようなものに、このご時世にお金を払ってくれるわけがない。

 

しめ縄の意味を知らない人にとっては、しめ縄はただの稲わらにしかならず、それに何千円も出す人はいないのと一緒であろう。ただしめ縄の意味はある程度の認知度が継続されているため、そこまではいってなく、それなりに継続はされているのだろうが・・・・・。

 

松や千両もこのままでは、もっと風化していくのではないかと思う。何とか生販が一緒になり、強く動き、意味の伝播をしていかなければ、そろそろみんなが限界に来ているように感じた。

 

ただ嘆く時間があれば、次に向かって進んでいかなければならない。

たとえ小さな動きからでも、大きなものにつながっていくはずなので、できることからすすめていきたいと思う。