四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

早朝、慌てて用意し、朝食をいただき、大社へと向かった。

大社近くの駐車場に車を停めて、神門通りをとおり、大社へと到着した。

参道を通り、祓いの社でお浄めをし、本殿へと向かった。まずは昨年授かったお札を収め、本殿にて、1年間の御礼と、また今年もこの地を訪れることができた喜びを伝えさせていただいた。

 その後は十九社や素鵞社をお詣りさせていただいた。

 この素鵞社(そがのやしろ)は、出雲の中でも、とても強いパワーを感じることができる。特に社の後ろ側の岩に向かうと感じることができる。このような感覚に敏感な人は、そのパワーを肉眼で見ることができるほどである。是非行かれた方は感じられればと思います。

 そして神々の会議室と呼ばれる上の宮、そして下の宮を参拝し、その後屏風岩を参り、ここで和を尊しとする意味を毎度考えるようにしている。


 交渉ごとの神様である因佐社を参らせていただき、ここでも1年間の御礼を伝えさせていただいた。


そして昨日に続き浜を訪れ、素敵な波音に心を洗われ、最後の参拝をさせていただいた。
すると、ある一人の方との出逢いのご縁をいただき、少しばかり歩きながらお話をさせていただいた。

その方は九州 大分から一人で来られており、出雲は初めてのことだったので、少しばかり出雲のお話をさせていただいた。

そして出雲に来られたら、やはりおそばを食べられたらと思い、私の友人と共に人気のお店である「かねや」さんを訪れ、割子そばをいただき、お互い地元のお話などをさせていただけた。

おそばを食べ終わると、再び大社の正面まで、一緒に歩きながら、色んなお話をさせていただき、またどこかでお会いできればとの最後の言葉を交わし、ここでお別れとなった。

出雲でのご縁は不思議なものなので、きっとこの方とはいつかどこかでまたお会いすることがあるのではと思いながら後姿を見送らせていただいた。そしてその後、神門通りでなじみのお店に顔を出し、お昼前には、帰路につくことにした。

再び、大山を横目に見ながら、高速道路をひた走り、夕刻には宝塚に戻った。そして地元宝塚園芸振興センター(あいあいパーク)の役員会に出席し、少し眠気を迎えながら無事帰宅することができた。

今年の神迎祭は、本当に穏やかな天気であった。初めて訪れた神在祭から7年。その中でも最も天気に恵まれたような気がする。今日からの一年も、このように是非穏やかな日々であればと願うばかりである。

 

今年も例年のように参拝できたのは、スタッフをはじめ多くの皆様のおかげであります。本当にありがとうございます。

来年は11月17日(旧暦10月10日)。またこの日を無事迎えられるように一生懸命頑張ろうと思う。何卒よろしくお願いします。

昨日今日と、毎年恒例の出雲へと訪れた。今回も昨年同様車で行くことにした。


 早朝に宝塚を出発し、約4時間半で、須佐神社に到着した。ここの主祭神は崇拝する素戔嗚尊であられ、出雲を訪れるときは、必ずと言っていいほど、参らせていただいています。


境内には大杉さまと言われる杉の巨木があり、とても素敵なパワーを感じることができ、私はここで現在の仕事に携われている御礼と、秘めたあることの祈願をさせている。(祈願内容は秘密です~~なんて)


無事参拝を終え、須佐川にてお浄めをさせていただき、少し早目の昼食をいただき、とても素敵な空間を後にした。

その後、朝山神社を参拝させていただいた。ここはとても厳かな空気が漂う素敵な空間である。そして身と心をお浄めいただき、大社方面へと向かった。

車で小一時間、日御碕神社に到着。ここでも一年間の御礼をさせていただいた。

その後ホテルに向かい、知人と合流し、いよいよ神迎神事が執り行われる稲佐の浜へと到着した。いったん15時過ぎに到着をしたが既に浜には多くの人が来ており、17時からの御幣をいただくのに行列ができ始めていた。

そして17時に浜の入り口で配布される御幣を頂戴し、再び浜に戻り、神事が始まるまでの2時間ひたすら待ち続けた。

待つこと2時間、19時にいよいよ神迎神事が執り行われ、約30分で浜での神事は終わり、そのまま神々に連れられて神楽殿へと向かった。

そして大勢の中、約30分で神楽殿に到着。その後神迎祭が行われ、2017年の神迎神事が終わりを迎えた。終了後、神楽殿入り口で、お神酒と神迎餅をいただき、ホテルへと向かった。

ホテルに着いた時は既に23時を越えていたので、デスクワークは控えめにして、シャワーを浴び、そのままの姿で深夜ベッドに崩れ落ちてしまった。

先週 スペインより本年度最終になるコンテナが到着し、無事検査及び諸手続きを終えて、大阪営業所へと来てくれた。

 最終のコンテナは100年オリーブ®と、120~150年のディッシュタイプ。さらに200~300年の中型である。


 どのサイズも元気に到着してくれた。


 この状況であれば、希望していただければ直ぐにお渡しさせていただけるものばかりである。

 

輸入に関して今年一年を振り返ってみると、色んなことがあり多くを学ばせていただくことができた。

そして総じて言えることは、現地パートナーが日本向けの又右衛門スペースをつくってくれたことで、品質は向上し、木への負担も少なくすることができた。皆さんの努力には本当に感謝である。

私たちはこれに甘んじず、植物のためにより上をめざし頑張っていきたいと思う。

 

そして既に現地では来年到着予定のオリーブが、日本に向けて出発の準備がされている。本当に楽しみである。乞うご期待!!!

 

昨日11月17日 サントリーホールにおいて黄檗賣茶流の煎茶会『曇華峰』が開催され、そのステージのデザインを弊社 矢野TEA 花材を緑匠・又右衛門にて担わせていただきました。

今回の煎茶会のテーマは吉野熊野国立公園に指定されている大台ケ原の原生林でした。

 今までガーデンデザインなどでの表現を主に行ってきていたため、根付のものが多く、切り花で表現するハードルは高かったのですが、おかげさまで参加していただいた皆さんになんとか喜んでいただけるものができました。

もちろんそのステージは厳かな雰囲気で包まれ、多くの方々の心に染み入るものであったと思います。


このような素敵な機会を与えていただき、またお世話になりました黄檗賣茶流の社中の皆様に本当に感謝です。

 

私たちはこれからも日本人のもつ美意識と感性をもって、様々な事へのチャレンジをしていただければと思っています。

 

今後とも、よろしくお願いいたします。

 

デザイン 矢野TEA

プランツ 緑匠・又右衛門

今日は阪急宝塚駅前広場にて、宝塚商工会議所 女性会による「花いっぱい運動」が開催され、ご挨拶に伺ってきました。

塚本会長はじめ、女性会の皆様には以前から大変お世話になっており、又右衛門の活動にもご理解いただき、ご支援をいただいています。

10時からのOPENでしたが、開始早々に多くの方にお越しいただき、11時ごろにはほぼ完売状態で大変盛況でした。素敵な女性陣の販売力には、プロショップも顔負けでした。 

 園芸のまち宝塚でこのように行われるイベントが、宝塚、日本、世界へと拡がっていけば、とても素敵だと思っています。

 これからも微力ですが、又右衛門も皆様と手をつなぎながら、宝塚の世界発信につながる取り組みをしてまいります。 

 

今日は輝かれている素敵な皆様の顏を拝見することができ、シャイな又右衛門がドキドキでした。また春にお会いできますこと楽しみにしています。

今日は賛助会員として参加させていただいている智の木協会 創立10周年記念 第10回シンポジウムに参加させていただいた。

 

智の木協会の目的は、

“植物を生活圏や生活空間に取り入れることで、日々の生活に和やかさと潤いをもたらす一連の活動を支援します。そして植物とより密に接することの要性を社会発信していきます。 また、心身ともに健全な生活の確立に向けて植物を活用した豊かな環境づくりの重要性に価値を見出しえる人々を育てる「植育する」ことを目指した活動を支援・実行します。”

 

http://www.chinoki.jp/

 

上記の目的のもと、植物機能を生かす一連の活動を推進する組織づくりを大阪大学に所属する教員が中心となり進め、「智の木協会」として10年前に発足されました。

 

そして今回はその記念シンポジウムとして伊太祁曽(いたきそ)神社 禰宜でいらっしゃる奥 重貴さまにお越しいただき「木の国、こんにちは~木の神様のお話~」と題し講演をいただきました。

伊太祁曽神社は、植樹・木の神様であられる五十猛命(いけけるのみこと)がご祭神として祀られているとても由緒のある神社です。

 

また又右衛門も崇拝する素戔嗚尊、大国主の命と関わりが深く、以前より出雲の神々への信仰が深く、今の仕事にもとても関わりが深い神様に、勝手に凄いご縁だと思いながら、講演を拝聴させていただいた。その内容はとても興味深く、あっという間に時間が過ぎてしまった。

 

 

講演終了後は、懇親会にて奥重貴様とお話させていただくことができ、とても有意義な時間を過ごさせていただいた。そして改めてご参拝させていただくことをお約束させていただき、この日の記念シンポジウムはお開きとなった。

 

縁って本当に素敵だとしみじみ感じ、その素晴らしさを実感できる私にとってもこの日は記念日となった。

 

さて今月も今日で終わり、今年も残すところあと2か月。がんばっていきます。

先週の週末に日本列島を襲った台風21号22号は、日本各地に甚大な被害をもたらせたのは皆さんもご存知の通りで、私たちも例外ではなかった。

 

私がまず直面した被害は、私がこよなく愛する宝塚山本の秋祭りのだんじり曳航が制限されたことから始まった。

 さらに、私たちの圃場も少なからず、被害が出てしましいた。

 幸い植物の生き死には関わらなかったが、施設のいくつかが倒れてしまい、大事な植物も手傷を追ってしまった。そのため私たちのスタッフは奔走する一週間となってしまった。

 そのような中、2度の都内でのミーティングに加え、素敵な協力者が現れ、地元で停滞した案件が前に動きかけたことや、新しいいくつかのとても興味深いプロジェクトへのお声掛けをいただけるなど、とてもエキサイティングな週となった。


 週末には、又右衛門輸出プロジェクトとして供給させていただいている世界的に著名な植物のテーマパークと言えるシンガポールのガーデンズ・バイ・ザ・ベイの要人も来日され、千葉にて日本の逸品を紹介させていただいた。

 

当日は台風接近のため屋外は十分にご覧いただくことはできなかったが、雨風を受けてもビクともしない植物の迫力に、賛辞をいただいた。

またパートナーである大栄花園さんの高橋康弘さんを訪問。まずはお店に伺った。そしていつものように素敵なスタッフさんたちが出向け、とても美味しいコーヒーを出していただけた。台風が近づいているというのに、お店が賑わっていたのは、きっと並んでいる植物とスタッフの方々が素敵だからだろうと言える。

そして圃場に移動した。日本、世界を代表するブリーダーであり生産者である高橋さんのシクラメンを目の前にして、今までのシクラメンに対する概念が変わったと、最大の評価をいただくことができた。

 当然この素敵なシクラメンは、私がつくったものではないが、パートナーへの最大級の評価は、自分のことよりも、とてもうれしく感じることができた。 

 そしてさらに風雨がきつくなってきたので、長居できないと思い、再会を約束して、レンタカーで都内へと向かった。

 

本来であれば、私は最終便での帰阪であったが、台風のため欠航となるのが予想され、都内に戻り、ディナーミーティングを行うことにした。

 

その中では、本年度の取り組みと、来年、再来年その次への取り組みの話が出来、とても有意義な時間となった。


この一週間は、台風と言う誰もが目に見え、身体で感じる強い風を受ける日々となったが、私はそれ以上に、向かい風を吹き飛ばす温かく、強い風を心で感じることができるとてもエキサイティングな一週間となった。

さ~~まだまだ楽しみがいっぱいだ。ワクワクしてくる。
アメニモマケズ、カゼニモマケズ。又右衛門頑張ります!!!

 

P.S.この台風にて被害を受けられた植物たち。生産者はじめ多くの方々に心よりお見舞い申し上げます。

2017.10.21

山本 秋祭り

昨日、今日と地元 宝塚山本の秋祭りであった。

 

年に一回、仕事よりも大切に考えている行事で、実際この日のためにスペインから帰国したと言っても言い過ぎではない。

 まずは20日金曜日、氏神様である東の宮の松尾神社に村の長老、ご意見番から中堅、若手、学生までが集合し、お神酒をいただき(学生以外)、皆で乾杯をし、だんじり曳航を始めた。 

 そして、山本園芸流通センターまで曳航し、炊き出しをいただき、久しぶりに会う皆さんと歓談しながらしばし、楽しい時間を過ごさせていただいた。

 そして再び、松尾神社まで曳航し、何とか雨も降らず無事、倉に収めることができた。


 そして翌朝(今朝)は、630分に西の宮である天満神社へと集合しここから始まった。


 

普段であればこの西の宮のだんじりと、東の宮のだんじり2台で曳航するのだが、今年は台風が近づくことによる雨が予想され、特に昼から強くなる予報のため、残念ながら東の宮1台での曳航にすることに今朝決定し、西の宮のだんじりは、倉から出し、神事を行い、そして再び倉へと戻すことになった。

そして神事を終え、皆で太鼓をたたきながら東の宮へと移動をした。

 そして東の宮のだんじりに、雨除けを施し、保存会会長からの食事をいただき、お腹パンパンで曳航を始めた。

今回の曳航は1台なので、もう既に若手とは言えない私の出番はないと思っていたのだが、押し手がまだ少し若いのと、中堅に穴を叩かれ、今回もいつもの左後方を担わせていただき、大汗をかかせていただいた。

 

そして園芸センターに入り、ここで山本丸橋からおいでいただいただんじりと合流し、鏡開きを行い、乾杯し交流を深めさせていただいた。そして、小一時間後、丸橋のだんじりと、ともに園芸センターを出発した。

 

 

今日一つ目のお旅所で自治会長のところによらせていただき、美味しいおでんなどお食事と飲み物をいただいた。

 そして、ふたたび2台で村を曳航し、東の宮手前で、山本丸橋のだんじりを見送り、それぞれが順路に沿って進んでいき、山本のだんじりは、一旦東の宮へと入った。

 そして本来なら村を順番に曳航するのだが、降り続く雨、そしてさらにひどくなる天候を考慮し、残念ながら今年のだんじり曳航はここで終了となった。


 そしてまだお腹はいっぱいであったが、用意していただいた温かい食事をいただき、それぞれが歓談し、一旦ここで終了し、17時に再び園芸センターに集合し、祝いの宴をすることになった。


ただ残念ながら、私は先日来悩まされている肩と背中の痛みが悪化したのと、風邪を引いたようで、お昼をいただいてから、シャワーを浴び、自宅でこのブログを書くことになった。

 

最後まで参加できなかったことに、申し訳ないのと残念ではあるが、神事で身体を壊すことは、氏神様にも失礼になると思ったので遠慮をさせていただいた。

 

今回、だんじりを曳航させていただき、少し若手が増えてきてくれたことは、とても良いことであったと思う。そして私を見た目から船長と親しみを持ちながら呼んでくれ、共に笑い合い、汗を流せたことはうれしく思えた。

 

彼らはきっとこれから何十年とこのだんじりを守っていってくれるであろう。またそうであって欲しい。いやそうなってもらわなければならない。

 

そんな彼らと世代を超えて一つのことに一喜一憂できることは本当に素晴らしい。

 

これもだんじりのおかげであり、氏神様が授けていただいたご縁である。本当にありがたやである。



このご縁が、何代先までも続いて行くことを切に願う。またそんな彼らに、又右衛門としてやらなければならないことがあると強く再認識できる日となった。

 

氏神様、お仲間の皆さま。本当にお世話になりました!!!

11日~13日の間 幕張メッセで国際フラワー&プランツEXPOが開催され、その初日に見学をさせていただいた。



この展示会が新設され、私たち薔薇園グループとして、空間デザインやプロツール、園芸資材、そして最近の大型稀少輸入植物等をこの場で発表してきたが、今年は出展しなかった。

 

その一番の理由は、数年前から取り組んでいたバオバブ プロジェクトと同時期になる可能性が高く、もし重なった場合は出展取りやめにしなければならなく、多くの人に迷惑をかけてしまうかもしれないということであった。

 それと、何年間か続けて出展させていただき、直接植物を見ていただいたのと、多くのメディアや口コミのおかげで、業界の方々には又右衛門プランツのクオリティーの高さを認知していただくことができたので、今後は、違う方法で、より多くの皆さんに元気な植物を観ていただくための取り組みを考えているからである。


 今回、会場を周らせていただいていると多くの方に今年はどこで出展していますか?と聞かれたり、楽しみにしていたのに残念とお声掛けいただいたりして、正直少し寂しい気はしたが、来年以降の再出展を含め、新しい取り組みを検討し、またご紹介させていただきますので、ご期待いただければと思っています。

 

この展示会でお会い出来ませんでしたお仲間の皆様、申し訳ございませんでした。

今回、数年前から進めていたオーストラリアのバオバブをサバイブするプロジェクト

カナナラの街から約12,000kmの旅を終え、終着地点である広島に到着し、無事大きな区切りを迎えることができた。これもひとえに多くの協力者のおかげである。

 今までこのブログを読んでいただいている方はご存知いただいているかなと思いますが、このプロジェクトは、その名の通り、よくある希少な植物をビジネスやイベントのために輸入するプロジェクトとは全く違い、オーストラリアの一部の地域での大規模な開発などによって行き場を失い、命を絶やすことになってしまうかもしれないバオバブをサバイブし、遠路日本に来て、日本の多くの人とともに、新しい人生?を歩んでいただこうというものであり、それを無事に達成させるのが私の使命であった。

 実は又右衛門はこのプロジェクトに数年前から取り組んでいたのだが、最低気温が10℃を下回り、時には氷点下になる日本では、屋外移植が無理なため、日本以外の国への移植のお手伝いをさせていただくものの、日本への移植はできてはいなかった。

 中にはバオバブに興味を持っていただき、購入を検討したいという民間もあったのだが、必ずしも受け入れに適した良い環境とは思えずお断りをしてきた。

 

それが今回、広島市植物公園にある大温室の改装に伴い、そのシンボルツリーとして大型のバオバブの受け入れが可能と手をあげていただき、約1年前このプロジェクトが動き始めたのである。

 

当然ながらこの大きさのバオバブを輸入し、植栽するのは簡単なことではない。植物自体は強いのだが、気をつけなければならないことが多くある。

 

まず水分を多く含む植物の輸送は打撲などに特に気をつけなければならない。そこから壊死が始まることが少なくないからである。そのためにオーストラリアでの作業はもちろん、海上輸送中で起こりうるトラブルへの準備、そして日本に到着してからも慎重に慎重を重ねてきた。

 

また多湿を嫌うバオバブにとって、南半球から北半球への海上輸送は赤道を通過することでのストレス、台風など予期せぬアクシデントに遭遇する可能性も少なくないため、大自然との兼ね合いもある。

 

さらに、日本の温度変化が大きく多湿の気候では、バオバブに多くのストレスがかかってしまい、ちょっとしたことが枯死につながることもあるので、とても神経を使わなければならなく、最大限の準備を行い、今回何とか、とてもいい状態で広島に届けることができた。

 

実際には、運が良ければ普通に抜き取り作業をし、洗浄して輸送するだけでも大丈夫なかもしれないが、植物の移植は、賭けでもなければ運任せでもなく、命を繋ぐプロジェクトだと私は強く想っている。

 

そのために都内の大学に幾度か通い、両国の有識者にもアドバイスをもらい、オーストラリアのパートナーと密接な連絡を取り合うことで、バオバブの生きる確率をたとえ0.1%でも高めるために多くの労力を費やしてきた。

 そして今回、多くの人からの指導や協力を得て、広島市植物公園に移植を行うことができた。

 

今回のプロジェクトをプロデュースさせていただき、多くの人から様々な協力を得させてもらえ本当に有難く思っています。

 

そして何よりバオバブが色んなことを教えてくれました。本当に感謝です。きっとこのバオバブはこれから又右衛門の進んでいく道も厳しく見守ってくれると思います。

 

そして私 又右衛門も、まだあるこれから進む険しい長い道のりで、迷いが生じたり、自分を見失いかけたりした時、この地を訪れ、この子に触れることになるようなるでしょう。

 

さ~これからも、今までの学びを活かし、植物の命を繋ぐプロジェクトを進めていきたく思っています。「情熱こそが全てに勝る。」頑張ります!!!

 

四代目 緑匠・又右衛門