四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ
MATAEMON'S THINKING BLOG
MATAEMON'S THINKING BLOG
関東のイベントや打ち合わせに向けて、始発の飛行機に乗った。
定刻に羽田空港に到着し目的地をめざす。まずは千葉。リムジンバスにうまく乗り継げ、幕張メッセへと向かった。
幕張メッセでは、第16回 国際ガーデン&アウトドアEXPOが開催されており、今回は出展者ではなく、来場者として参加した。
まずはガーデンの方から順番に周ったが、植物の出展は相変わらず少なく、少し寂しさを感じた。出展社が少ないのはCOVID-19の影響もあるのと、実際に鉢物などの生産者はプチバブルのような状況で動けなかったのかもしれないと察する。
アウトドア関係ではユニークなものもあり楽しむことができたが、やはりボリューム感が足らず少しさびしく感じられた。
ただ私は好奇心旺盛なこともあり様々な事業に関わっているため、同時開催展のツールジャパンと農業Week(国際 農業資材EXPO、国際 スマート農業EXPO、国際 6次産業化EXPO、国際 畜産資材EXPO)にも興味があったので、足早ではあったが全てを周った。
多くの出展がある中、数社ではあるがとても興味のある出展や、ちょうど探していたものを提案していたブースなどもあり、学べることが多かった。さらに、たまたま出展していた大企業から、私たちに大きなプロジェクトへの参画オファーをしていただけるなど、短い時間であったが有意義な時間になった。
そして何よりありがたかったのは、すれ違う人に時折、「ブログやFacebook見てます!」「海外行けてますか?」「応援してます!」など、マスク越しでもありながら、私を見つけてご支援のお声掛けいただくことである。おかげさまで疲れるどころか、元気になって、次の目的地へと向かった。
電車に乗り込み、もう一つの展示会ギフトショーが開催されている東京ビッグサイトへと向かった。
海浜幕張から新木場経由のりんかい線で国際展示場駅に到着。早速、会場へ向かい登録をすませて、まずはパートナーの出展ブースへ向かった。
そこで新しく一緒に取り組むプロジェクトについて意見交換と最終確認をすることができた。内容についてはまだお話できないが、早ければ年内にお知らせできるかと思うので楽しみにしていてください。結構喜んでいただける提案であると思っています。
そのミーティングの後は、わずかに残った時間で、会場を周ることにした。
いくつかのブースを流すように見ていると、先日深谷にお邪魔した時にお世話になった富田さんに、ばったり出逢うことができた。
このようにして1日に2つの展示会を駆け足で周ったのだが、今後につながる出逢いや、お互いの意思を確認できた再会、はたまた「えっ?」と思うような遭遇などもあり、ある意味自社が出展している時よりも、嬉しい出逢いがあったように思う。
本当に有意義な1日であったと満足しながら、宿泊地である横浜へと向かった。
そして、桜木町駅から素敵な夜景を横目に見ながらホテルにチェックイン。
食事をとったあと、部屋でスケジュールをみながら、今日の出逢いを振り返り、正直、結構パンパンで厳しい状況であるが、やはり出逢いは大切にして、新しいことにチャレンジしていきたいと思った。スタッフの皆様、ごめんなさい。
そうして心地よい疲れの中、休ませていただいた。さて明日はどんな一日になるか楽しみである。
週初めは全国花卸協会の理事会や大事なプロジェクトの会議にリモートで出席し、週半ばの14日は滋賀県栗東へと向かった。
栗東といえばトレセン(トレーニング・センター)を連想する人が多いと思う。知っている方は何をするところかはわかられていると思うが、知らない方もいらっしゃると思うので下記にJRAのHPから引用させていただいた説明を。
***************
栗東トレーニング・センターは、約150万平方メートル(甲子園球場約40個分)の広大な敷地の中に、6つのトラック型調教コース、全長約1キロメートルの坂路調教コース、競走馬スイミングプール、逍遥馬道といったさまざまな調教施設を有しています。
また、2,000頭を超える競走馬が生活するための厩舎、競走馬診療所、調整ルーム、乗馬苑などの施設を備え、世界に通用する強い馬作りのため、日々運営されています。
***************
ということである。
ではなぜ又右衛門がトレセンに行く用事があるのか?観光?ということになるかと思うが、私が訪問したのは、年に1度開催される競走馬の飼料についての講習会へ参加するためと、今後についてのアドバイスをいただくためである。
先日初めての講習に参加したが、競走馬に与える飼料は本当に厳格な基準が設けられており、ある意味人の飲食物の基準より厳しいぐらいである。
しかしバラエングループが開発したマリネックスはじめ各資材が、競走馬や引退馬や繁殖馬、各施設の環境改善に役立てられる可能性を見出すことができたため、年に一度のタイミングを逃してはいけないと思い、参加することにした。
これからは各種検査などしっかり行い、次のステップに向かうことになる。
ただいつもの土俵と違うところでの取り組みであり、花き園芸の肥料よりハードルは高いかもしれない。難しいところばかりかもしれないが、未知の部分が多い分、どのような展開になるかも楽しみで、期待も大きく膨らむ。とても楽しみなプロジェクトである。
馬さんの健康のお手伝いができ、良い報告ができるように、一生懸命取り組んでいくので、見守っていただければ嬉しく思います。乞うご期待である。
今日は、阪神百貨店梅田本店のリニューアルオープンにともない開催中の「スタジオのある植物園」でイベントに出演するため、阪急電車にて梅田へと向かった。
駅構内で食事を済ませてから、関係者出入り口から入店、広いバックヤードを迷いながらサウステラス1階の「スタジオのある植物園」に到着した。
本来であれば、メンテナンスは開店前か閉店後にすることが多いが、あえて開店中に行いたいとお伝えすると、快諾いただきメンテナンスを行った。
なぜ周りには人がいて、少し手間が増える開店中にメンテナンスを行いたかったかというと、結構いろんな方から植物のことや活動について質問を受けることが多く、そのような時間を大事にしたいと思っているからである。
実際にこの日も、潅水作業中に輸入植物について相談をされ、現地での体験談を併せてお話すると、凄く納得いただけた様子で、にこやかな顔でお帰りになられた。
また、SNSを見てお越しの方々も、植物を眺めながらお話をし、さらに写真も撮られて、とても楽しそうに過ごされていた。
15時からは、私にとっての冒険企画!「スタジオのある植物園 又右衛門LIVEクルーズ」として、ライブ配信を行った。
内容は、「スタジオのある植物園」をナビゲーターと共に一緒に歩きながら、植物についてお話をする…というものである。
見た目によらず結構シャイな又右衛門にとってはハードルが高めのプログラムであるが、素敵なナビゲーターのリードとカメラマンの盛り上げによって、リラックスして植物のお話をすることができました。
ライブ配信中は、その質問する???という予想をしていない質問があるなど、冷や汗が出そうにもなったが、明るい皆さんのおかげで楽しいものであり、気がつけばあっという間に30分が経ち、無事終了となった。
何を言い出すかヒヤヒヤされた方もいらっしゃったと思いますが、実力通りのトークかなと思いますのでお許しを。
配信終了後も、お客様と植物のことをお話することができ、又右衛門にとっても、植物にとっても、とても幸せな時間となりました。
次回の又右衛門出演は、10月24日(日)14時〜17時を予定しております。
ひょっとしたら懲りずにライブ配信をするかもです。
お時間のある方は、百貨店の中に出現したちょっとユニークは植物の空間へぜひ癒されに来て下さいませ。出逢い、再会を楽しみにしています。
最後になりますが、阪神百貨店様・ナビゲーター清杉様・関係者の皆様、そしてお越し頂きました全てのお客様に感謝申し上げます。
前日の8日に都内に入り、午前中は年に1度の講習に参加し、午後は大事な会議に参加し、夜食を買い込んでホテルでデスクワークをしていたところ、スマホの緊急アラートが鳴り響くと同時に強い揺れを感じた。
地震である。その揺れは結構強く、お気に入りの常宿であるリーズナブルなホテルの7階は、しっかり揺れ、かなり怖さを感じた。手にしていたコンビニのフランクフルトを落としてしまい、悲しさも加わり、しばし呆然とした。
停電はしていなかったが、部屋の外に出てみるとエレベーターは停止しており、その揺れの強さを物語っているようである。
しばらくして、落ち着きを取り戻し、エレベーターも動いたため、フランクフルトを買い直すのと、明日の移動が不安なので確認のため駅に行ってみると、山手線はじめほとんどの電車が止まっており、駅には多くの人が不安げな面持ちでたまっている状況であった。
部屋に戻っても興奮気味のために寝付けなかったが、おかげで溜まっていた資料に少し手を付けることができた。
翌朝は大幅にダイヤが乱れていたが、何とか乗継ぎ、千葉駅に到着。バスと徒歩で今日の目的地である千葉県立中央博物館へと到着した。
千葉県立中央博物館では、明日10月9日から始まる令和3年度特別展「バラのすべて~All about Roses~」の開催に先駆けた内覧会があり、特別の御招待をいただき参加した。
館長のご挨拶にはじまり、今回ご縁をいただいた御巫さまの展示物の説明を拝聴したのち、早速展示会場へと向かった。
会場に入ると真っ先に目に飛び込んでくるのは、ドーム兄弟の器である。
残念ながら私の写真ゆえうまく写っていないが、とても美しく一見の価値がある素敵なものである。そう感じると同時に、昨夜の地震でよく無事であったなと思い、聞いてみたところ建物は免震構造になっているとのことで、さすが博物館と思った。
この展覧会は、バラの新品種や生産物の実物ではなく、バラの貴重な絵や書物などから歴史について触れられるもので、博物館ならではの展示で、多くを学ぶことができた。
そしてその一角に、大正13年や昭和初期に発刊した薔薇園植物場の植物カタログが展示されており、この頃から国内だけでなく欧米などと貿易をしていたことが書かれている。
現在とは物流の便利さも全く異なり、戦前、戦中、戦後と動乱の時期にも関わらず取り組んできた祖父である金岡喜蔵(二代目金岡又右衛門)には、まだまだ足元にも及ばない気がした。
お世話になった主任の御巫さんと、いつも多くを学ばせてもらっている宇田川さんと一緒に記念写真を撮って、時間の許す限り植物談義を行った。
そして、まだまだ不安定な交通事情の中、帰路につくことにした。
今回も地震によって体が揺さぶられ、バラの歴史に触れ、心が揺さぶられたような感じがした。
ともあれ今回の地震では、大きく影響を受けた方もいらっしゃるかと思います。お見舞いを申し上げますとともに、今後余震などでの被害がありませんようお祈りしています。
羽田空港に着いた頃には、夕陽が落ちていた。とても意義深い関東の出張であった。
リニューアルオープンした阪神百貨店梅田本店サウスゲート1階に「スタジオのある植物園」が出現しました。
新しくなった阪神百貨店のコンセプトは『毎日が幸せになる百貨店~Live in clover everyday~』。とても素敵ですね。
今回阪神百貨店梅田本店は100年に1度の全館リニューアルで、エシカルやSDGsを意識したターゲティングになっており、植栽を検討される中、あるご縁から又右衛門やバラエングループの取り組みを知っていただいたとのこと。百貨店として共感していただけるところが多く、是非売り場に反映させたいということからご依頼いただき、バタバタではありましたが何とかOPENに間に合わせることができました。それにしてもこのような短期間で今回のような取り組みが実現にいたるとは、本当にびっくりです。
そして今回、「スタジオのある植物園」の植物セレクトを私、四代目金岡又右衛門が担当いたしました。
選んだ植物は、スペインからのオリーブの古木や、ユッカ ロストラータ ブルースワンやヒドラ、ダシリリオンなどのデザットプランツや、オーストラリアからのマクロザミア ムーレイ、アフリカからのバオバブや、パキポディウム サンデルシー、エンセファラトス ホリダスなど、趣味家もよだれがでるような希少な植物などを用い、とても贅沢な空間となっていると思います。
ただ今回こだわったのは、見た目以上に管理方法です。
本当はまだまだ見た目を整えるべきですが、それよりもコンセプトどおり環境に配慮するため、天然由来の資材を用いて管理をする提案を歓迎いただき、有機栽培指導で培ってきたオリジナル資材を使用させてもらうことになりました。
植物にも、お客様にも、ここで働く人にとっても、見た目以上に健康的な空間になっているのではと思っています。
あくまでも今回のイベントは期間限定ではありますが、日々更新していければと思っています。
また又右衛門は10月10日と24日14時~17時に、阪神梅田本店の1階サウステラス「スタジオのある植物園」におり、さらに10日にはトークイベント&ライブ配信という冒険も予定されていますので、よろしければお越しくださいませ。
皆さんとお会いできること楽しみにしています。
また下記に阪神百貨店梅田本店様オフィシャルのご案内を転載いたします。
——————-
阪神梅田本店の1階サウステラスにみどり溢れる憩いの植物園が誕生。
グリーンに囲まれた空間で植物やレコードのお買物を満喫したりオンラインショッピングやデジタル発信を楽しんだり…。
リアルで感じる心地よさにデジタルの自由さを兼ね揃えたあたらしいスペースです。
ゆったりと自由にお過ごしください。
▼スタジオのある植物園 〜BOTANICAL STUDIO
https://youtu.be/4qWitWUVkVQ
9月に入って急を要する多くのプロジェクトが起ちあがり、東へ西へ、南へ北へとバタバタの日々。さらにリモートでの多くのミーティングが毎日のように行われ、気がつけば10月を迎えることになった。
ただ1日はいつものように神棚をお祀りし、氏神様への参拝をし、先月の御礼とご報告をした。
先月末には、急遽お声掛けいただいたイベントの打ち合わせで大阪市内へと向かうことになった。
少し遅めからの打ち合わせのため、少々疲れ気味に歩いていたが、階段を上がると目の前に広がっている光景に見入ってしまい、しばらく足をとめて眺めていた。
真っすぐの光り輝く道。その先に見える灯り。その夜景に自分自身を映すように観ていた。
しっかり輝くような道を歩いているか?真っすぐに歩けているか?その先にはしっかり明るい未来があるか?・・・と
そして少しして歩き始めてみる。いつもは道の端を歩いているが、空いていることもあって、この時は道の真ん中を歩いてみた。
一歩一歩確かめるように・・・
そして道一杯に、手を繋いでくれている仲間がいてくれることを感じ、絶対に向こうに見える灯りに身を置いてみせると念じながら・・・
はじめてのホテル。時間的なものと精神的なものが重なり、少し寝不足気味であったが、ホテルの朝食をいただき、最近控えめにしているコーヒーを数杯流し込んで、しゃきっとさせてレンタカーに乗り込んだ。
今日は久留米の園芸センター付近の取引先への訪問であったが、早めにホテルを出て少し時間ができたので、花き園芸生産で有名な田主丸へと向かった。
実は、予定がはっきりしていなかったためアポなしの訪問ではあったが、内山園芸さんが出荷の手を止めて対応してくださった。
内山園芸さんとは展示会でよくご一緒することがあり、懇意にしてもらっている。
圃場には出荷を控えた素敵な鉢物が多く並んでおり、その一角で私が頼んでいる稀少なものをしっかり確保してくださっていた。嬉しい限りである。
あまりにも急な訪問であったのでご迷惑をかけてはいけないと思い、早めに帰ることにしたが、短い時間の中でのとても親切なご対応に人柄の良さがにじみ出ていた。内山さん。ありがとうございました。
少し移動し久留米緑化センターに寄り、車の窓からさっとだけ拝見した。
久留米と言えば約10年前訪問した時に、とても可愛いヒヨコの形をしたトピアリーに出会い、それにひかれて出荷できるものを全て送ってもらったことを思いだした。
その時にFacebookにアップしたところ多くの問い合わせをいただき、瞬時に完売したことが懐かしい。このように各地を周ると思ってはいなかったものに出くわすこともあるので、生産者訪問は価値がある。
そして九州地区で園芸センターの多店舗展開をされている平田ナーセリーさんへ。
今日は新しいプロジェクトのミーティングのため、もちろん事前アポはありで訪問させてもらった。
売り場と隣接するハウスなど広大な土地であるため、少し迷いながら無事に本社事務所へと到着した。
そこには平田社長がお待ちになっており、久しぶりの再会となった。
以前は展示会で見かけると声をかけてくれていたが、最近はCOVID-19の影響もあり、展示会が激減しているので中々お会いすることがなかったが、相変わらず柔和でありながら力強さを感じる方であった。
そして早速お互いの状況についてお話をした。
平田ナーセリーさんは歴史もあり、生産から販売までされており、いつも素敵な取り組みをされている。
さらに小売りについては大型店舗の多店舗展開もされており、地域の園芸発展に寄与されてきた。
そのような平田社長と、さっと互いの考えをすり合わせていくだけで、今までにない取り組みなど、いくつかのプロジェクトが思い浮かんでくる。
それも構想や希望だけではなく、実際の販売や生産に携われている企業である平田ナーセリーさんなので、話も早く、実現性も高く感じている。また平田ナーセリーさんと一緒だからこそできることも浮かんできて楽しみである。
この場ではどのようなプロジェクトかは言えないが、うまくいけばすぐに取り組めるもの、具体的にできることもあるので楽しみである。
そして時間となり、今後は積極的に進めていくことを互いに確認し、久留米を後にした。
福岡空港にもどり、出発まで素敵な方とミーティングを行った。
今まで違う業界で活躍されてきたことを活かし、私たち花き園芸業界に新しい風を吹かせてくれそうな方である。その方とは飛行機が出発する間際まで花き園芸業界の抱える課題や今後についてざっくばらんにお話することができた。
この2日間の九州は、開発、共創、協力など様々な取り組みについて貴重な議論ができた。
多くの方々からの指導を受けながら進めてきた環境に優しい農業、花き園芸業の発展の一助となる取り組みである。
またひとつ悲願の花のつぼみが膨らみかけたことを実感するとともに、これを実装させることが大切であり、重要な役割を担わなければならない責任感を強く感じることができた九州訪問であった。
今週はお彼岸。卸の現場は総員出動し、お花の供給で大忙しである。
その現場ではもはや戦力外ともいえる私は、府内の生産者のもとを訪ねたり、いくつかの大事なプロジェクトの会議に出席したりが続き、バタバタの一週間であった。
ヒガンといえば、まずお墓参り。もちろん私も金岡家のお墓参りをした。
またヒガンといえば、彼岸団子。最近はお供え用のものはスーパーや和菓子屋さんで買うことが当たり前のようになってしまったが、私が小さい頃はおばあちゃんが自宅で小豆を炊いて作っていたことを思い出す。その頃の刷り込みか、私はあんこ(つぶあん限定)が大好きである。一時は「講演のお礼は、あんこでOK」と言っていたぐらいである。
それとヒガンといえば、彼岸花。この時期には田舎のあぜ道ではよく見かける。
今年初めての彼岸花は先週の九州出張にて見ることとなった。
少し前置きが長くなったが、その九州出張のことを今回は書きたいと思う。
今回は、朝一番の飛行機で伊丹空港から福岡空港へと向かった。天気はやはり雨。相変わらずのレインマンである。
そして空港からレンタカーで長崎へと向かう。途中サービスエリアで、気になるパンを見つけて購入、再び高速を走り、目的地である諫早へと到着した。
今回の長崎での目的は、パートナーと進めている農業用資材の試作ができたため、今後についてのミーティングである。
そのパートナーとは少し前からのお付き合い。農業や環境分野において研究と実践を繰り返してきて、驚く実績も持っている方である。年齢は90歳。もちろんという言い方は失礼かもしれないが、リモートでの打ち合わせができる方ではない。そのため現地にてしっかり聞き取りをしたいと思った。
今回、いくつか製品の開発に取り組んだが、化学合成品などは使わずに、全て天然の物質によるものである。すでに実績もある溶液を、特殊な製法で混合させたもので、バラエングループの試験農場でも防虫・殺虫の効果が確認できている。さらに今回バラエングループの資材に加えることで、強化されたオリジナル資材をいくつか作ることができた。
適応するものとしては、製品A~Dは温室コナジラミ、ヨトウムシ、葉ダニ、スリップス、カイガラムシなどに効果実績があり、フザリウムやボトリチスなどの菌類にも効果が期待できる。
また植物の生育の補助も行える。ただ化学品ではないので使用上のテクニックも必要になるが、テクニック次第では、その効果はまだまだ未知数である。
さらに畜産においても家畜の健康な成長の助けになるであろうと思っている。
まさに農家にとっては待ち望んでいたものであり、私が10数年前に地球と生産者の健康を守るために起ち上げたアースフィール社の悲願である。そのヒガン(彼岸)の花がもうすぐ咲きそうで、期待も夢も蕾も膨らんでくる。
このような魅力的なミーティングは半日かけてもまだまだ終わらず、移動の時間がきたので後ろ髪を引かれる思いで長崎の地を後にし、宿泊地である久留米へと向かった。
再びレンタカーに乗り込み、約2時間で久留米に到着。
ホテルにチェックインして、部屋に荷物をおいて、テイクアウトのお店に駆け込んだ。外は引き続き鉛色の雲が広がる暗い空なので、カラフルな餃子を購入。
さらにお昼にサービスエリアで購入した派手目のメロンパンをホテルの部屋でいただいた。色が綺麗だったからかもしれないが、気分が明るくなったような気がする。
さ~明日は久留米で活動。久しぶりなので楽しみである。
今日は最近ご縁をいただき、お近づきになったシャンプーハットのてつじさんのプロジェクトに触れてきました。
てつじさんは、本職の芸能以外に、山田錦(酒米)を自ら育て、日本酒まで(それも美味しい)手掛けられたり、京都の綾部市において空き家の再生プロジェクト(アヤベダファミリア https://ayabeda-familia.com/)を起ち上げたり、とてもアクティブに活動されている。
そしてその空き家プロジェクトの一周年を迎えるとのことでお誘いいただき、本日、陣中見舞いをかねて何かお手伝いができればと思い、綾部へと向かった。
綾部へは、宝塚から一般道をひた走る。台風が過ぎ去ったあとで、頭をたれ気味の稲穂や、しずくののった彼岸花を横目に見ながら約2時間で現地へと到着した。
まずは再会を喜び合い、私から1周年のお祝いに、又右衛門特製の金のはさみを手渡したら、とても喜んでくださり、早速シザーケースに入れておられた。
そしてすぐさま、このプロジェクトに参加されている皆さんに一人ずつ丁寧に又右衛門を紹介してくださった。本当に気遣いをされる素敵な方である。
皆さんには、私は植物屋であるということと、野菜の有機栽培や、健康な建築と庭の融合などについて活動をしているとお話をした。通常では「そのような取り組みは大切ですね」と関心されて終わることも多いが、ここに関わる人全てが人や動物の環境を大切にする活動をされていて、私が植物でそのような取り組みをしていることを喜んで、一瞬にして私を仲間に入れていただいたような感じでとても嬉しく思えた。
作業をしていると特製の自動販売機が到着した。その自動販売機はメンバーがデザインされアヤベダファミリアのネームやコンセプトが刻まれている素敵なものであった。
メンバーは各自で着々と作業を進めていく。この写真にある扉はスライドでもなく観音開きでもなく、回転して開くユニークなつくりである。さらに扉には贅沢なまでに煤竹(すすだけ)がたくさん使われている。この煤竹は古民家にあったものらしい。現在、煤竹は数がなく貴重な素材である。素材も良いがコンセプトとデザインも素晴らしいものである。
私は特に手伝えるところがなかったため、庭続きの裏山へと向かった。基本は特に珍しい植物があるというわけではないが、それでも探していると興味深い植物もあった。少し思いついたことがあり、山を降りて、てつじさんに耳打ちすると、とても気に入ってもらえ、早速取り組むということになった。これでまた面白いプロジェクトを一つ加わえることができた。これについてはまた後日紹介します。
少し遅めのランチのため、一緒に地元のおそばをいただきに向かった。それもてつじさん運転というとても贅沢なランチである。
しかもお蕎麦もとても美味しい。最高である。普段は麺類を多くいただかない私だが、美味しさに負けてしまい、気がついたら一杯を平らげてしまった。
そして、また現場に戻り、作業を眺めながら今後の植栽のことを考えながら、再び山へと入り考えてみたりした。
そのような間にも、次々と近くの人がやってくる。中には有機栽培や微生物農法に強く興味を持っている方もおられて「また次はいつ来るの?」と声を掛けてくださる。ありがたい限りである。
地元の人が、街から入ってきた人を遠目に観ながら警戒している光景を、いくつかの地域で目にしているが、ここではそのようなこともなく、多くの人が好意的に関心を持たれている。これもてつじさんの人柄や関わる人の素敵さからくるものだと思う。
少し前までは、私が一方的にテレビから伝わる芸風を観て笑っていただけであったが、ちょっとしたきっかけでてつじさんと知り合い、今まで画面からは伝わらなかった自然や物に対してリスペクトする気持ちや強い想いをヒシヒシと感じることができました。
そしててつじさんの「ゴミと言うものはない。全てが意味あるもの。その全てを活用していく。」という考えに、強く共感することができました。本当に素晴らしい取り組みです。
今回、私は少しの間の腰掛のような関わり方しかできなかったが、そのような私を迎え入れてくれて本当に嬉しく思う。それもこのプロジェクトに関わる方々は、宮大工の方や建築の方、設計士、デザイナー、日本を代表するようなゼネコンや不動産業、電気業、行政の方々などのスペシャリストであり、ユニークな考えやアイデアをお持ちの方々ばかりである。さらに植物に関するメンバーが増えたことにとても喜んでもらえるなど、本当に嬉しい出逢いの1日であった。
てつじさんの立ち上げた「アヤベダファミリア」。著名人や有名企業でありがちな、イメージ戦略のようなものではなく、自らプロジェクトを起ち上げ、自らが先頭に立って推進してくことは本当に素晴らしい。
だからそこに集まるメンバーもまたとても個性的で素敵な方々ばかりというのが腑に落ちる。
てつじさんには本当に感謝ですね。私とのプロジェクトは始まったばかりですが、楽しみがいっぱいです〜。皆さんも乞うご期待です。「アヤベダファミリア」是非検索してのぞいてみてくださいませ。
朝一番から部屋に閉じこもって、とても重要なイベントのリモート会議、続いて昼からも政府の支援を受け、海外輸出事業として取り組んでいるプロジェクトの会議。
少ない容量の脳を使い頑張り、破裂寸前になったので、終了後一転、外に飛び出し、車で淡路島に向かった。
今日の目的地は「兵庫県立公園あわじ花さじき」。
通年で素敵な花が咲き誇るとても人気のスポットです。そして私が今回訪問する理由は、9月18日からはじまる「淡路花博20周年記念花みどりフェア」秋期開催に設置される又右衛門プロデュースの樹齢約1000年のオリーブのフォトスポット、そのメンテナンスのためである。
強い風を受けながら頑張ってくれているオリーブくんに、オリジナル有機資材でメンテナンスを行ってきました。
しっかりメンテナンスは行いましたが、オリーブくんにとって何よりも力になるのは多くの人が、この地を訪れ、オリーブくんに声をかけてくれること!!!
是非、皆様には、covid-19対策をしっかり行って、おいでいただければ幸いです。
また花みどりフェアでは淡路島各地で様々なイベントも開催されています。
予定されていた9月25日の私のワークショップはなくなりましたが、他にも素敵なイベントがあるようです。開催の有無についてはHPなどでご確認ください。
是非、心地よい風を受けに、淡路島にお越しくださいませ。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
『みなとつながる「花 緑 食の島」淡路』をテーマに、兵庫県淡路島の各地で様々な展示やイベントが開催されます「淡路花博20周年記念 花みどりフェア」が、9/18日(土)に秋期開幕します。
春期の開催にて設置した、当社代表 四代目金岡又右衛門プロデュースによる「1000年オリーブフォトスポット」が、好評につき、秋期開催期間中も展示されることとなりました。
愛と平和の象徴オリーブは、接ぎ木によって広く伝わったことから「人と人、国と国をつなぐ」シンボルともいわれています。
兵庫県立公園あわじ花さじきで、樹齢約1000年の日本最大級のオリーブの木と一緒に想い出の1枚をどうぞ!
[開催期間]
9/18日(土)~10/31(日)
9:00~17:00 ※最終入園16:30
[開催場所]
兵庫県立公園あわじ花さじき
https://www.awajihanahaku20th.jp/event/detail.php?eid=123