四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

今日は2月1日。いつものようなお朔日参りの話ではなく、新しく展開する「AIR-POT®(エアポット)」の販売開始のお知らせをしたいと思う。

「AIR-POT®(エアポット)」って何???と思われる方も多いかと思うが、エアポットとはイギリスで開発され、 25年以上にわたって洗練と改良を積み重ねてきた植物の生育を促進する画期的なコンテナ(鉢)である。

私は5年ほど前、スペインの展示会に招待された時にこの商材に巡り合うことができた。この商材に大きな可能性を感じ、日本に帰ってから数年間色々調査を進めてきた。

ただ輸入するリスクもあるので、一時は国内メーカーで同様の機能を持ったコンテナはないだろうかと検索したが見つけることができずにいた。

調査の途中、国内の工場関係からは「同様の商品を模造してオリジナルでつくれば?」という提案をされることもあったが、バラエングループは商品開発を積極的に取り組んでも、類似したものを作るという取り組みはしない慣習であるのと、開発者や先駆者をリスペクトする考えが強く、そのような活動は私たちの方針にはそぐわないので、引き続き調査を進めていた。

そのような中、よく似たものを見かけることもあり、検討はしたものの、製品や開発の背景など随所に違いがあり、私たちのルールに照らし合わせると導入に踏み切るまでに至らなかった。さらにCOVID-19の影響もあり、ここ数年は海外に行けていないため、一時は輸入を断念しようと考えていたが、あることがきっかけに調査を加速させたところ、弊社の貿易担当者からの報告があり、長年の経験や実績をもつ、本家と言えるThe Caledonian Tree Co. Ltd(ザ・カレドニアンツリーカンパニーリミテッド)と巡り合うことができた。そして彼らと交渉を進めていく中、互いの商品開発に対する考え方や会社の方針など一致することが多くあり、今後の展開についても意気統合。The Caledonian Tree Co. Ltdの海外展開のルールである「パートナーの一国一社制度」という条件において、数ある候補の中から日本ではバラエングループがオフィシャルパートナーとして選択されることとなった。これが今夏のことである。

その後、本来であれば昨年中には輸入を完了し、販売ができているスケジュールであったが、ご存知の通りCOVID-19によりコンテナの手配がかなり難しく、やっと本年になって通関することができ、今日皆さんにご案内ができることになった。

この商品の素晴らしさや特徴、実績などは、日本語訳のYouTubeが一番わかりやすいと思っていますので是非ともご覧いただければと思っています。
▼AIR-POT日本語版YouTube動画

また公式ニュースリリースは下記からお読みください。
▼AIR-POT®(エアポット)の販売を開始について

私たちは、環境に配慮し、植物のためになる研究開発、商品展開をしていきたく思っておりますので、引き続きよろしくお願いいたします。

今週も、会議、面談、研修や、毎日いくつものミーティングなどがあり、気がつけばあっという間の一週間であった。
その中では、初めて弊社を訪れられる方や、久しぶりにお会いできた方もいて、充実して日々をおくることができたと言える。

週初めには最近注目が集まっているナチュラリスティックガーデンを展開される方々と面談ができた。
自社でも一部ナチュラリスティックガーデンの施工を行っているが、ガーデン用植物を卸したり生産したり、さらに新しい資材の開発を行っているため、現場で活躍される方々と会うことができる機会は貴重である。この日も大いに学ぶことができ、ありがたいことである。

週中は農福連携の研修会や、数年後に控えた思い入れが強いプロジェクトの定例ミーティング。さらに今後の又右衛門の活動に大きな変化をもたらすかもしれない提案などもあり期待と不安?心配?などが頭の中を交差する。

さらに後半には、十数年前にご縁をいただいた有機農業の師である永座先生と久しぶりにお会いすることになった。永座先生とのご縁によって起ち上がったアースフィールと言う会社がバラエングループ内にある。この会社のことについてはまた改めて書くことになると思うが、本当に永座先生には多くを学ばせていただいた。

今後について様々なことを話し合い、引き続き環境に配慮した持続可能な農業や園芸、緑化のために活動することを約束し、お土産まで持たせていただいて帰路につくことになった。

そして今、そのお餅をいただきながら、このブログを書いている。
私を知っている人はご存知かとは思うが、又右衛門は粒あんが大好物である。そしてこしあんが苦手である。そのため有名な赤福餅すら口にすることはまずない。

しかし永座先生にいただいた中将餅を食べて、こしあんの美味しさに気づくことができた。

粒あん大好き!こしあん苦手!ぜんざい大好き!おしるこ苦手!は自分の中で何かを決めつけなければならないと思い込んでいたのかもしれない。
また赤福餅を美味しいという大多数の方々と同じ意見であることへの違和感もあったかもしれない。

そのようなことを考えながら、気がつけば未だかつてないぐらいのこしあんを食べている自分がいた。
これからは、今までの自分の活動スタイルや考え方も大切にしながら、たまには自らを見つめ直し、変な先入観や無理な自分づくりを捨てていかなければならないと思えた。

そのようなことを教えてくれた中将餅に感謝である。

それにしてもよもぎ餅とても美味しかったです。
このあんが粒あんだったらもっと良かったのにと思っている間は、又右衛門もまだまだなのかな・・・(笑)

2022.01.22

港にて・・・

今週も相変わらずのバタバタであっという間に一週間が経ってしまった。

週初めには待ちわびたヨーロッパからの貨物が入港したので、検品と仕分け作業のため港の倉庫へと向かった。
数量品質とも問題なし。来月のリリースを楽しみにしてもらえればと思う。

また、市場からの新しいプロジェクトに参画することになり、火曜日は、その打ち合わせのために施設を訪問した。ここでも私たちの植物や取り組みを活かせそうで、楽しみである。

週中から週末にかけては、重要なリモート会議が1日に数本ある日が続いたため、小さな脳を少し使いすぎたかもしれない。

ただそのような中、久しぶりにトラックのハンドルを握り雪の中滋賀へ納品に行かせてもらったり、三木の農業現場を訪れ新しい農法に触れたりしたことで、少しリフレッシュすることもできた1週間であった。

港から海を眺めていると、毎年当たり前のように訪れていた海外の国々がとても愛しく感じてくる。
そこに住み暮らす植物やパートナーたちの顔が浮かんできて、このように厳しい環境であってもみんなは元気にしているのであろうか?一体いつになったら以前のように植物や大地、人びとに直接触れることができるのであろうか?など、色んなことが頭の中をよぎっていく。

そのような日が来ることをただただ待っていても仕方がない。
ルールに従って、自分たちで今できること、今こそやらなければならないことをしっかり行いながら、以前のように海外を行き来することができる日のためにしっかり準備はしておきたいと思っている。

海外の植物やパートナーの皆さんと、笑顔で力いっぱいハグできる日のために・・・

週初め、えびす神社のお飾りをお祀りし、本格的に1年間が始まるような気分になった。

11日。朝一番の飛行機にて東京へ向かうために伊丹空港へ。途中少しアクシデントがあり出遅れたため、駐車場から福男選びなみに走り、何とかギリギリで搭乗できた。その後の電車の乗り継ぎも走り続け、最短の時間でよみうりランドHANA-BIYORIへと到着した。

今日はパラボラッチョくんの周辺工事の打ち合わせのため訪問である。
素敵なスタッフに可愛がっていただけ、パラボラッチョくんは相変わらず元気である。スタッフの方々の報告によると、植栽してから約3cm幹が太くなったのこと。順調で何よりである。

その他の植栽なども拝見し、OPEN当初よりも、スタッフも植物もかなり育っていたのが印象的であった。きっとスタッフの植物に対しての想いが伝わっているのであろう。

昼からは横浜に移動し、素敵な方々との初顔合わせ。どのような方々かはここでは控えさせていただくが、とても素敵なお話ができ、今後に繋がるものであると感じた。そしてホテルに移動し、資料づくりなどでほぼ徹夜状態で朝を迎え、打ち合わせと、新聞取材のため大阪に戻った。

翌日13日は都内での研修会のために再び始発の飛行機で羽田へと向かった。羽田到着後1つミーティングを行って、研修会場へと向かった。今回は、先日訪問した機構の研修会にお声掛けいただき、2日間の研修に参加させてもらった。初日は海上での座学、2日目は現地視察と座学など多くを学ぶことができた。さらに新しいご縁もいただけ、とても有意義な2日間となった。

15日は、昨年、千葉県立中央博物館の特別展「バラのすべて~All about Roses~」にてお世話になった植物分類学者の御巫先生にお越しいただけ、お預けしていたバラエンカタログなどを受け取り、またバラについていろいろと学ばせていただくことができた。

昼からは兵庫県三木へと移動。
農業や植物に関わる研究において、日本屈指の知識や能力を持ち、今まで様々な課題を解決してきた先生との初めての面談の機会をいただくことができた。
お話を聞かせていただいたが、私にはその凄さがすぐには理解できないぐらいの研究と結果をお持ちで、学ぶというよりほとんど驚かされることばかりであった。
どのような研究であり、どのようなことを目指しているかについてはここではお話はできないが、それは今までの農業や施肥の常識を根本から覆すことになるような研究で、身震いするような思いがした。
先生の言葉は鋭く強く厳しい。しかしそのどれもが理論的であり、さらに温かい。
そして先生は、その技術を生産者のために活かしていくことを目指しておられ、バラエングループの生産者と植物のために・・・という考え方と方向性が合致している。まだまだ知識も技術も足らな過ぎる又右衛門に多くを補填してくださり、同じ目的に向かって一緒に歩んでいただきたい方であると強く感じた。きっとこれらの技術をうまく活用することで多くの社会の課題を解決できるであろう。乞うご期待である。本当に素敵なご縁に感謝である。

最後に下記の2枚の写真は今週2回東京を往復した時に撮った機内からの写真である。

1枚は誰もが知っている富士山。周りを圧倒する飛び抜けた存在感があり、美しい!

もう1枚は、ひとつひとつの名は、知らない人も多いであろう山々。
富士山のような飛び抜けた存在感や高さはなくとも、周りと同じような高さで繋がり、陽があたっている姿は、同じように輝いていて、とても美しい‼️

又右衛門は、この2つの光景を観ながら、多くのことを気づき学ばせてもらった。
このように本当に頭でも魂でも多くを学ばせてもらうことができた、素晴らしい1週間であった。

新年を迎え、初詣など毎年の恒例行事を終えるこの時期になると、年始行事の最終仕上げと言えるえびす神社参拝がやってくる。私は小さな頃から父に連れられてほぼ毎年参拝をしていたので、おそらく50回ほどになるのかと思う。私の1年間の行事において重要な位置づけである。

私がいつも参拝する西宮戎様は、10日早朝の開門時に参拝一番乗りを競う「福男選び」で有名である。実際私は周囲の反対などもあり参加できずにいたが、この歳になるまで幾度か参戦したいと思ったほどの行事である。

そのような思い入れのある西宮戎。今年は9日の宵えびすに参拝した。
9日を選んだ理由は、このご時世なので、宵えびす、本えびす、残りえびすの3日間(9~11日)のうち、一番混み方が少ないであろうと思ったからである。

まずは車を停めてから正門へと向かったが、昨年に続き露店が出ていなかったので、人出は多いもののほぼ混雑もなく到着。正門をくぐり、まずは昨年に授かったお札や吉兆などの縁起物をしっかり御礼を伝え返納した。

そして本殿に向かう。飲食の露店がないため、参道も広く、混雑なく到着。新しいお札を授かり、1年間のお礼をゆったりとした気持ちで伝えることができた。

その後、毎年お世話になる吉兆店「福富」さんへと向かう。このお店は毎年私たちの参拝を待っていただいており、長いお付き合いである。お店に着くと同時にマスク越しでも私のことに気づいてもらえた。ありがたいことである。再会を喜び合い、お互いが1年間無事に暮らせていることを労い合うことができた。そして恒例のプレゼント交換もすることができ、また1年間お互い元気でいることを約束し、神楽殿へと向かうことにした。

神楽殿でお神楽を舞っていただいたが、コロナ対策でお屠蘇の振る舞いは中止。色んな影響があるのだなーと思いながら、最後の参拝をしている荒えびす様へと向かう。

その途中も飲食の露店がないため渋滞もない。お化け屋敷は飲食ではないので健在。荒えびす様に到着し、お礼とお願い事を伝えて、例年通りの参拝を終えることができた。

車に戻る途中では、露店ではない常設店舗が特別出展しているベビーカステラに100名近くの長蛇の列ができていた。きっと少しでも以前の戎神社の賑わいを感じたかったのか、よほどお腹が減っているのかな?など考えさせられる光景であった。

今年もCOVID-19の影響で以前の“おしくらまんじゅう”のような西宮戎参拝ではなかったが、ゆっくりしっかり参拝ができることはとてもありがたいことであると思えた。
ただこれも新しい日常として以前と変わってしまうとしたら、それはそれでかなり寂しいものであるなと複雑な思いがした。

いずれにしても、来年も引き続き参拝できるように1年間をしっかり仕事に取り組んでいきたいと思う。そして来年こそは様々な厳しいことが少しでも落ち着き、以前のようにスタッフ有志と一緒に参拝ができるような環境になっていることを願うばかりである。

今年一番初めの出張は滋賀となった。
一昨年まではほとんど利用することがなかった栗東インターチェンジであったが、昨年夏ごろから利用することが多くなった。それは何度かブログでもアップしているが、JRA栗東トレーニングセンターに向かうことが多くなったためである。

しかし今回、栗東インターチェンジを利用するのは守山に向かうためである。
守山といえば、WABARA(和バラ)として、とてもしなやかなバラを作出し、世界的にも人気を博しているRose Farm Keijiさんがある。今日は、そちらとの新しいプロジェクトの相談で訪問することになった。

私たちの研究チームの主要メンバーである松本微生物研究所の方々も遥々お越しいただいての現地ミーティングとなった。

まずは圃場の中を案内いただき、バラの育種や生産工程などについて、とても丁寧に教えていただいた。その説明から、ひとかたならぬバラへの愛がひしひしと伝わってくる。また土耕にこだわり、環境への配慮などもされており、私のようなものが言うのもなんだが、とてもこだわった素敵な取り組みをされている生産者である。

今回のプロジェクトの詳細は、まだまだOPENにはできないが、松本微生物研究所とバラエングループで取り組む新しいプロジェクトがあり、ぜひともRose Farm Keijiさんに協力していただきたく、お願いの訪問であった。

そして、そのプロジェクトの目的や方法をお伝えすると、快く「喜んで!」とお答えいただくことができた。本当にありがたいことである。それはきっと3社の共通の想いである「植物のために!」があるからだと言えるであろう。本当に素敵な方々に囲まれていることに感謝である。

早速、大まかではあるがスケジュールも決定させ、週明けから具体的に取り掛かることになった。どのような結果が出るか本当に楽しみである。

その他にもRose Farm Keijiさんの東京での取り組みや、近々発表するもののことなども聞かせていただき、他社ながらわくわくさせてもらうことができた。
また今回の件とは別に、一緒に取り組むプロジェクトも早々に控えているので、それもまた楽しみである。

これからも学び続けながら、研究チームとともに新しい取り組みをしていければと思っている。そしてその共通の想いや目的はきっと「バラの笑顔をみたいから」ではないだろうか。そのようなことを頭に思い浮かべながら現地を後にした。

昨年からバラに関わる方々との接点がとても多く増えてきた。これはきっと先々代のお導きのかもしれないと感じる今日この頃。これからどのように進んでいくか楽しみである。

そのような素敵な1日となった今年初めの出張。
『こいつぁ春から縁起がいいわい』のフレーズがあうのかもしれない。

元旦。まだ暗い中、大晦日からちらついていた雪を心配しながら起床。当たり前だが結構寒い。例年のごとく元旦の1日が始まった。まずは自宅の神棚をお祀りして新年のご挨拶を。

そして自宅を出発、玄関にはうっすら雪が積もっている。
何か風情を感じつつ、路面が凍結していないか心配しながら、車庫から車を出した。

家から幹線道路に出るまでは少し凍結している場所もあり、そろりそろりとの運転ではあったが、山から下りた時にはすっかり普段と変わらずの路面状態で、難なく氏神様である東の宮、松尾神社に到着。
薄暗く人気も少ない本殿と猿田彦さま、薬師如来さまをゆっくりお詣りすることができた。

その後、西の宮である天満神社をお詣りした。その頃には陽も上がりはじめていた。

そして本社の神棚をお祀りした。見上げると先々代からロゴ使用されているバラエンの看板に温かい初日の陽光があたり、これからの活動の支援をしていてくれているように感じた。

本社を出発する頃には、恐竜たちにうっすら積もった雪も解けはじめていた。
元旦ということもあり空いた道を進み、いつもより少し早く大阪営業のある兵庫県生花 大阪本部に到着した。さすがに市場、仲卸とも休業なのでとてもひっそりしていた。

そして大阪営業所の氏神様である春日神社をお詣りし、宮司様にも新年のご挨拶をすることができた。
続いて、大阪営業所、市場内の仲卸棟の神棚をお祀りし、昨年1年間、厳しい環境の中でも耐え抜いてくれたスタッフ、会社をお守りいただいた感謝の念を祝詞にこめてあげさせていただいた。

その後、市場の中心にて、平素市場をご利用される生産者、買参人、流通業者、仲卸、そして仲卸各社をご利用いただいている花き事業者の安寧と繁栄を願い、土地の神様にお神酒と橘の実をお供えした。

学生の頃から40年以上お世話になり、育てていただいた梅田生花、大阪植物取引所の皆さんの顔や、先代の活動を思い起こしながら、今年も引き続き、花き業界のあらゆる立場の人と協調し、パートナーと共に歩んでいきたく感じた。

ここまでの元旦の朝は、時間や順番の多少の違いはあれど、毎年ほぼ同じである。しかし今回は少し違うようにも感じる。それはきっと私の想いに少し変化がでてきたからかもしれない。
今までは、前途にある協調こそ一番のような思いもあり、その中で少しばかりか妥協もあったかと思う。しかしこれからは妥協や迎合することなく、自らの想いを貫いていきたいと思っている。決して暴走ではなく、しっかり心眼をもって実直に進んでいきたい。

そしてその想いを込めて地にお神酒をまいた。いつもは雨男の私であるが、元旦は良く晴れる。今年も青空が広がり、背中には強い陽があたり、腰を下ろしている市場の地面から熱が伝わり、とても温かかく、お詣りを終えるころには、又右衛門は汗だくになっていた。

恐らく今年1年は、強い追い風もあれば、強い向かい風もあるかと思う。
しかしその風もしっかり見極め、うまく力を合わせることができれば、つむじ風のように上へと向かっていけるのではないかと思っている。

私たちは健康な植物(みどり)の力で社会の課題を解決したいと取り組んでいる。
そのためにいろんなことにチャレンジする又右衛門を支援していただいている皆さんには本当に感謝である。またスタッフをはじめパートナーには、負担をかけてしまうこともあるかもしれないが、私たちは花き業界に身を置くものとしての責務を全うしなければならないと考えている。

ただその先にはきっと素敵な世界が広がっているに違いない。是非その先を一緒に観にいきたいと思っている。2022年はそのスタートであろう。

このような●●愛を市場(世界)の中心で叫んでみた又右衛門です。
このような私ですが、今年も何卒よろしくお願いします。

新年あけましておめでとうございます。
旧年中は大変お世話になりましたこと心より深く感謝申し上げます。

様々な課題や、不安を抱えながらの昨年ではありましたが、それらをはるかに超える皆様からのご厚情のおかげで、元気に新年を迎えることができました。本当にありがとうございました。感謝の気持ちでいっぱいです。

私たちは引き続き、SDGsの目標年であり、バラエングループの150周年となる2030年に向けた新たな決意のもと、私たちやパートナーの持つ力を最大限に活かし、花き業界の枠を越え、「健康な植物(みどり)の力で社会の課題を解決する。」ために活動してまいります。

そして、その目標達成のためには、皆様のご支援ご指導などのお力添えがなくてはならないものであります。

今回の写真は昨年10周年を迎えた「なら橘プロジェクト」の活動中に、現地で撮らせていただいた写真です。大和橘は不老長寿、浄化できるとされ珍重されてきた日本固有種の柑橘です。
2022年こそ、禍のない安心した日々を過ごせることを願う意味で、本年の年賀挨拶の写真は大和橘にいたしました。

皆様におかれましては、幸多き年になりますことを心より願っております。

それでは今年一年も何卒ご指導ご鞭撻いただけますようよろしくお願いいたします。

HAPPY GREEN YEAR 2022!

バラエングループ代表
四代目 金岡又右衛門

相変わらず同じ言葉で始まり恐縮ですが、今年も無事に大晦日を迎えることができ、同じように感謝の意を伝えることができることを本当に嬉しく思っています。

この1年は、花き園芸業界の中でも、大幅に伸張した業種、相変わらず極めて厳しい業種もあり、様々な方々と繋がっている私たちは、その背中から多くのことを学ぶことができた1年であった。

1年前はCOVID-19の影響により、見えない壁へと突き進んでいくような不安な気持ちがいっぱいだった。今年になってCOVID-19の不安が無くなったわけではないが、1昨年とは違うものを感じている。それはきっとこのような厳しい中でも、前を向いて力強く一緒に歩んでくれるパートナーやスタッフのおかげである。手前味噌ではあるが相変わらず外に出っぱなしである又右衛門を支えてくれていて本当にありがたく思っている。
さらに公開できないいくつかのプロジェクトに関わっている私を、詮索もせずに受け入れてくれていることに本当に感謝しかない。

それにしてもこの1年は、喜び、楽しみ、少しだけ悲しみ、ほんの少しだけ怒りを感じられる色々なことが多くあり過ぎたと言える。
中にはとても重要なプロジェクトにも関わらせていただくことができたり、新しいことを起ち上げたり、また閉じたり・・・とても学びの多い1年であった。おかげさまで又右衛門も少しは成長できたかもしれない。その反面、できていないことも多くあることも感じている。

来年には、様々な課題を解決するために、組織変更も行い、前へ前へ進めていきたいと思っている。その中においては、出逢いも別れもあるかもしれない。それでも進めていかなければならないと思っている。全ては大切なものを守るために・・・

2日前。10年間一緒に歩んできたスタッフが卒業を迎えることになった。
10年前を振り返ると、組織の若返り化を進めていた私は、スタッフの勧めがありながらも、高齢の方の採用を正直100%歓迎しているとは言えなかった。
それにも関わらず、若い人でも大変な仲卸の仕事を、いつも温和な表情で周りを気づかいながら、そして寡黙に実直に勤め上げてくれた。その姿に私をはじめ多くのスタッフが学ばせていただけたのは間違いないと言える。

最後の挨拶の時には、スタッフから花束が渡され、私からは不老長寿の大和橘の実、花は切れても良縁は切れない「又右衛門鋏」の最新作を手渡し、10年前の失礼なことを頭によぎらせてしまったお詫びと、長きにわたり支えていただきながら多くのことを授けていただいた御礼を伝えることができたことは幸せであった。
是非たまにはハサミ研ぎに来たときにでも、私達小僧たちを今一度研いでいってほしいものである。
今回の卒業に少し寂しさはあるが悲しみはない。空いた穴は大きいかもだが、それを埋めて溢れる学びを与えてくれた人生の大先輩に心より感謝の意を記しておきたいと思う。

そしてこの1か月の年末商戦に加えて、春からのCOVID-19の影響などによる制約で、精神的、肉体的な疲弊を余儀なくされていた多くのスタッフやパートナーには、見事にこの日を迎えてくれたことに、今まで以上の賛辞を送らせていただきたい。

私は基本、あまり振り返ることをしないタイプの人間ではあるが、自分自身のことで振り返ってみると例年100回近くあった飛行機への搭乗も半減し、海外出張もなく、今までのように観ることができなかった光景や植物との出逢いはほぼなかったと言える。
「世界の感動を日本に。日本の感性を世界へ。」と自らの足で現地を訪れ、大地や植物、住み暮らす人との対話を大切に活動する私には、まるで足をロープでくくられたような1年であった。
さらに、長年一緒に歩んできたパートナーと違う道を歩むことになったり、つい先日までずっと私の活動を支持してくださり、一緒に海外研修をおこなったり、プロジェクトを起ち上げて本当にお世話になった方が急逝した。彼とはビジネスパートナーという簡単なくくりではなく、同志であり、友とも言える間柄で、訃報が飛び込んできた移動中の電車の中で涙が止まらなくなったことなど、自らの力不足や運命の儚さを知らされる1年となった。

しかし、そのような悲しいことだけではなく、新しいパートナーとの多くのご縁もいただけた。またコロナ禍で、社内にいる時間が増え、スタッフの声を聞きやすい位置に多くいることができたおかげで、自分自身や会社のことを見つめ直し、今まで以上に今後について考えることができ、いくつかの課題に着手することもできたことは重要である。こうして新たな決意のもとに来年度を迎えることができることは、価値あることだといえるのではないだろうか。

少し長くなりましたが、最後に・・・

今年は、想像もしていなかった大きな課題を突き付けられた厳しい1年であったが、そのような中、自ら立案した計画や目標をやり遂げられなかったことを大いに反省し、来年こそは形にしていかなければならないと強く想っています。

来年度からは、2030年に迎えるバラエングループ150周年に向けて、強い意志を持ち、社内外の新陳代謝を活性化させ、自らも大いに変革することで、「新しい日常は、自ら創り出す」想いで取り組んでいきます。

最後の最後ですが、今年も私の拙いブログを読み続けていただいた皆様、本当にありがとうございました。
「又右衛門の頭の中を書いたブログ」と銘打ちながら、頭の中を駆け巡っている新しいプロジェクトなど全てを書けていないことを申し訳なく、またもどかしく感じてはいますが、きっといつか皆様に胸を張って紹介できる取り組みにすると約束しますのでお許しくださいませ。

そして来年も、引き続き書き続けていきたいと思っておりますので何卒よろしくお願いいたします。

それでは良いお年をお迎えください!!!!!きっと緑色に輝く明るい未来がまっていますよ・・・・

四代目 金岡又右衛門

先日と今日、栗東へと行ってきました。

最近、割と頻繁に栗東へ向かっているのは、バラエングループとして取り組んでいる農業、水産、環境用の資材である「マリネックス」に関わる仕事でJRA栗東トレーニングセンターへの訪問である。

何故、又右衛門が栗東へ向かっているのかと言うと、馬主ですからと言いたいところだが、残念ながら馬主になれるほどの力はないです。竹馬なら何とか購入はできるかもですが、売っているところも知らないのでこれまた無理かな・・・

冗談はさておき、実はバラエングループのマリネックス社が開発している「マリネックスゴールド」がこの度、JRAの厳格な審査や検査に合格し、トレーニングセンターにおいても販売することが可能になり、その販売に際しての通行証の発給のための訪問である。

「マリネックスゴールド」は農業や水産、観賞魚、植物工場、畜産や私の身体では多くの実績があるので、きっと馬にも絶大な効果を発揮できると思い、様々な条件をクリアしてのチャレンジである。

通行証の申請や交付もトレーニングセンターにて行われるため何度目かの訪問になる。遠い方々は北海道などからも来られるようである。それは結構大変な労力であると思う。普通であればこのご時世に…と思ったが、今の時代であってもこのような厳格な審査や規制があることの必要性を理解できると、とても素晴らしいことであると感じた。

製品化から提案、東京での講習、各種届出、検査を経て、やっと通行証を手にすることができたとき、嬉しいというよりも背筋が伸びる思いがした。

それと同時にここまで来るまでに、ご指導いただいたJRAの関係者の皆様やご指導ご協力いただいた皆様には本当に感謝でいっぱいである。
競馬の騎手に例えたら、やっと騎手の試験に合格したぐらいか、もっと手前であろう。

是非、この「マリネックスゴールド」の素晴らしさを実感していただき、競走馬の健康に寄与できればと思っている。もしこのブログをお読みになった方で馬主や厩舎、牧場関係の方々がいらっしゃったらご連絡をいただければと思います。

栗東トレーニングセンター事務所を出ると、大きく素晴らしいうつくし松が出迎えてくれた。
競馬学校の生徒たちは卒業するときに、このうつくし松の前で記念写真を撮ると聞いたことがあります。私も騎手の卵たちとは、かなり歳は違えど、きっと同じような思いでこの樹の前に立っているのであろうと思った。

さらに驚くことに、このとても稀少なうつくし松の樹勢回復を行ったのが、先日ブログでもご案内した素晴らしい博士や研究員、樹木医、土壌医を保有するパートナーである松本微生物研究所である。本当に素晴らしい仕事をされている。
これから一緒に新しい分野に向かっていけることを嬉しく思えるとともに、素敵な縁が繋がっていると感じた。

来年はゲートが開き、新しいことにチャレンジをしていくことになる。特に馬事事業においては、花き園芸企業としての140年の歴史も実績も関係ない。全くの1年生である。今回のことであらためて1年生から始めることの大変さを感じるとともに、先祖さまや、スタッフが積み上げてきてくれた歴史を本当に嬉しくありがたく思う。

さ~~苦しくとも馬鹿と言われようとも、前へ前へと進んでいくことを誓う。

大きな松の木の下で・・・