四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

先週、重要なプロジェクトにて東京、横浜を訪れた。そして週末は地元宝塚で活動し、週明け再び都内へと向かった。

ある施設の管理についてのミーティングのため、弊社の技術顧問、東京のパートナーとともに訪問をさせていただいた。

関東圏で著名な植栽管理会社である。ミーティングの内容は、ある植物の生育についてのものであった。状況をお聞きすると、アレロパシーによる現象と思われた。解決方法を提案し、試験的に進めていくことになった。簡単ではないが、これまで開発してきた製品や培ってきた技術を活かして取り組めればと思う。また難しい課題の解決策を見つけられれば、同様の課題を抱える多くの人たちの課題解決につながると思っている。

翌日は千葉方面へ同じメンバーで向かった。農業、水産、観光等多くの魅力も持っているその地域にて新しい取り組みの準備中である。詳細は4, 5月頃にあらためて報告ができると思うので、楽しみにしていただければと思う。

その後、一旦帰阪。水曜日は大阪で活動し、木曜日は今週2回目の東京へと向かった。都内を見渡せるほどの高いビルにおいてミーティングであった。毎度のように現時点ではお話しすることはできないが、今まで花き業界の中だけではできなかった取り組みを動かしていていくためのものであり、議題にのぼったいくつかのプロジェクトは、どれもが魅力的であり、私からもそれに関わる提案や意見をさせていただき、具現化に向けて前に進めることができた。少し長い時間を要するので、すぐに報告はできないかもしれないが、きっといつか皆さんに胸を張ってご紹介させていただくことができると思う。個人的にワクワクしている。

そろそろ土筆が顔をのぞかせ、菜の花や桜も咲き始めてきた。そして私たちが今まで取り組んできたものが、多くのパートナーの心や手によって温められ、芽吹こうとしている。
今、とても春を感じている。

今日は朝一番から久しぶりに豊中市役所へと向かった。

今回の訪問は、補助金についてアドバイスをいただきたく、急遽出張前に訪問させていただくことができた。

担当部署へ行くと、とても丁寧に出迎えていただいた。まず私どもバラエングループの取り組みや方向性などを簡単に説明させていただいたところ、ご担当していただいた方から、「バラエングループの活動については役所内でよく知られており、さらに又右衛門の活躍については多くの職員が知っています!」と、とてもうれしい言葉をいただけた。社交辞令かもしれないが、喜んでいようと思う。

また私たちの提案やめざすところもにも共感いただけ、今後は豊中市内に事業所を持つバラエングループの製品や技術、そして健康な植物(みどり)の力で、よりよい街づくりをめざしていければと思っているので、これからが楽しみである。

そして本題の補助金の説明においては、丁寧にご指導いただいた。帰る時には多くの職員が丁寧に席を立ってご挨拶下さり、堅い役所のイメージではなく、とても居心地の良い空間であった。本当に感謝である。

豊中市役所を出ると、そのまま伊丹空港をめざした。そして出発までの少しの時間でデスクワークを行ったのだが、その際に、私の不注意でノートパソコンを使えない状態にしてしまった。航空会社のカウンターにお願いして、後にスタッフが引き取りに来るので渡して欲しいと言い、預かっていただくことになった。親切なスタッフ、お世話になっているOA機器の取引先、パナソニックの修理担当の連携で工場入りすることができた。本当に皆さんに迷惑をかけてしまった。ごめんなさい。

羽田空港に到着し、京急と地下鉄で移動。午後の予定であるスペイン大使館へ到着した。大使館では、在京スペイン大使館経済商務部所長であるフェルナンド・エルナンデス・ヒメネス・カスケット経済商務参事官に迎えられ、早速バラエングループの活動と、これまでのスペイン国の企業との取り組みをお話しさせていただいた。今後についての考え方を話し合い、これから迎える様々なイベントにおいて積極的に応援をしていただけるなど、とても温かい言葉をかけていただけた。

とても長い時間居座ったにもかかわらず終始笑顔で、帰り際には、「今日はとても素敵な縁がつながり、有意義な時間であった」との言葉をいただき、近いうちの再訪を約束してスペイン大使館を後にした。

そしてホテルに戻り、いつもなら日付が変わるぐらいまでデスクワークするのだが先に書いたようにパソコンがないため、いつもより少し早めに眠ることにした。

10日は、朝一番から赤坂見附へと移動。少し早めに着いたので、カフェにてスマホを使って必要最低限のデスクワークを行った。

定刻に現場に入り、移植のチェックとお手伝いをさせていただき、またまた移動。次は横浜での会議に久しぶりにリアル出席をして、終了後、羽田経由で帰阪した。

今回、パソコン損傷については大失態をしてしまったが、週末が重なっていたのと、その後、私のカバンが車にひかれてしまうなどトラブルもあり、もしいつものようにカバンにパソコンが入ったままであったら、私の不注意による損傷どころではなかったであろう。ある意味とてもついていた。

そして今回の訪問先においても予想以上の成果が得られたといえる。本当にありがたいことである。本来であればパソコンが手元にない不便さでかなり落ち込んでいるはずが、反省こそしているが、意気消沈ではなく、むしろ意気揚々とした気持ちである。

さ~~パソコンが修理から戻るまでは、頭の中でいろいろ考えをめぐらせて準備をしておくことにする。楽しみがいっぱいだ。

2023.03.08

国際女性デー

今日は国際女性デーですね。

10年ほど前に、国際女性デー(ミモザの日)に行われるイベントにて装飾の提案をさせていただいたことを思い出します。その頃から、少しずつですが国際女性デーとミモザの日は拡がりを見せてくれていますね。素敵なことですねー。

私の会社も女性陣が大活躍。頭が下がります(*^^*)

昨日は、バラエングループが取り組む自然生態系調和型資材の開発会議のため兵庫県三木市へ。強力な指導者であるパートナーと、まだまだ勉強をしなければならない私たちとが一生懸命に取り組むプロジェクトである。頼もしいスタッフが、学びながら着実に前へ前へと進めてくれている。うれしいばかりである。

そして今日は、以前から弊社スタッフが中心となり、メンバーとして関わらせていただいている『なら橘プロジェクト推進協議会』に大和橘の苗木納めと、穂木とりのために訪問させていただいた。

私たちはこのプロジェクトにおいて苗木の生産を一手に担うという、とても重要な役割をいただいている。そして今年もパートナーの半田氏の努力のおかげで、写真のようにしっかりとした苗木を納めさせていただくことができた。しっかりしているのは見た目だけではなく、環境に配慮した生産を行い、中身もしっかりしているものである。

大和橘は、日本固有の原種であり最古の柑橘。その独特の香りや味、薬効などは海外からも注目される日本が誇るべき植物である。その魅力は著名なシェフや医学博士、香水ブランドや様々な活動家を虜にしている。又右衛門も虜になった一人である。

世界で活躍するシェフや高級料亭からも継続的な引き合いがあり、今では供給量が追いつかない状況である。

歴史をたどれば「日本書紀」「古事記」「万葉集」にも登場する。
詳しくはhttps://ytachibana.official.ec/aboutをご覧いただければである。

このような日本の宝であり、準絶滅危惧種である橘を保全し、奈良の地から世界に向けて発信し、広く伝えていこうという大きな夢を描いている協議会の城会長の想いが年々実を結んでいくことを傍で感じることができてうれしいばかりである。また以前から私が熱望していたものも商品化されてくるとのことで、期待で胸が膨らむ。そして私も引き続き半田氏の力を借りながら、生産と販売に注力し、より広く大和橘の素晴らしさを伝え、城会長とともに、夢を追いかけていければと思っています。

世界に誇る大和橘を、ぜひ皆さんも楽しみにしていてくださいませ。

前号のアップが少し長くなったため、3日、4日の秋田については今号にてアップさせていただきたいと思う。

3日。早朝から秋田へと向かう。昨年の春以来の訪問になる。

秋田空港に着くと、3月と言えどもまだまだ雪が残っていて寒い。数日前まで気温35度のバンコクでの作業から一転しての雪景色。身も心の引き締まる思いである。

さっそくレンタカーに乗り込み、迎春用根引き松の産地である八竜へと向かった。辰年生まれの又右衛門には八竜という地名に感じるものがある。現在この地域は以前の八竜と他の地域と合併し三種町となっている。読み方は三種(みたね)ではあるが、信心深い私には三種の神器を勝手に連想し、初めて訪れた時から何かしらの深い縁を感じていたのである。

空港から1時間半で八竜に到着。まずは土地の氏神様を参拝し、再び訪れることができた御礼と今までのご縁に感謝を告げさせていただくことができた。

そして松の生産現場に到着し、生育状況の確認とオリジナル資材の効果の確認をさせていただいた。

いかがですか?写真右の松と左の松の生育状況の差は、あまりにも大きすぎる。実はそんなに大したことはしておらず、左側の松にはマリネックス社のMM土を与え約1年でこのような差が出現したことになった。
ただし締まった形での仕上がりが最大の魅力であるこの地域の根引き松が、このように元気に成長し過ぎることは必ずしもありがたいとも言えないので、マリネックスの使い方には工夫が必要だが、成長が望まれる門松や若松の生産には使えるかもしれないと感じた。
またこの成長を目の当たりにした当地でメロンやミニトマトの生産農家がたいそう驚き、訪ねてきたということである。

そしてしばらくして最終目的地である生産者のお宅に到着。そこには長年お世話になっているパートナーが私たちを待ってくださっていた。

ご挨拶と再会を喜び合って、お家にあがらせていただくと、そこにはここでしかいただけない美味しいお鍋が準備されていた。席に着いて早速今後についてざっくばらんに話し合わせていただくことができた。

細かい内容はいずれお話をさせていただくが、ここ八竜にて高品質の根引き松の継承の件である。数年前から出ていた話ではあったがCOVID-19の影響で滞り、中々進められなかったが、お互いの方向性が一致し、大きく前に進むことになるだろうと感じている。
細かい調整を進めながら、次の段階へのステップができればと思っている。早ければ今夏までに何らかの発表ができると思っており、楽しみである。

秋田市内のホテルで一泊し、翌朝帰阪することにした。朝ホテルを出発し空港近くになると、とても深い霧が周囲を覆っている。この深い霧で出発便に影響はないかと思ったが、私たちの乗る飛行機は問題なくほぼ定刻に出発となった。

霧と分厚い雲を抜けるとまぶしい日差しと拡がる青い空が迎えていてくれた。この様子は、まるで私たちの道を示してくれているようにも感じる。

さらにその先には日本一の山と言われる富士山が見えている。その姿に大いに学び、大いに励まされたように思えた。勝手な妄想や期待かもしれないが、素敵なパートナーとともに突き進んでいきたいとあらためて感じた。

花き園芸の『三種の神器』と言えば、『生産」『流通』『小売り』と言えるかもしれない。長年流通にかかわってきたバラエングループであるが、近年は『生産』『生産支援』に関わってきている。また今後は『販売(小売り)』も注力し、三種の神器によって垂直統合を目指していければと思っているので、皆さんのご指導ご支援をいただきたく思っている。よろしくお願いします。

月末にバンコクから帰国し、不在中に後回しとなっていた課題の整理からスタートとなった。

週中にはお朔日を迎え、いつものように自宅、本社、営業所の神棚を祀り、氏神様への先月のお礼と報告をさせていただき3月のスタートとなった。そして朝から定例のリモートミーティングをいくつか参加し、あっという間に1日、2日を終えることになった。

そして3日、4日は今年初めての秋田。気温35度のタイから氷点下の秋田への移動は、まるでサウナから水風呂に入るような感じで、寒さが心地よくも感じることができた。今回の秋田へ出張のことはあらためて書かせていただきたいと思う。

そして5日の日曜日は植栽のために朝一番、めったに乗らない新幹線にて現場のある名古屋へと向かった。この現場は、あわじグリーン館で大変お世話になった故稲田純一氏との現場である。稲田氏はシンガポールのガーデンズ・バイ・ザ・ベイや大統領のお庭を手掛けられた日本を代表するランドスケープアーキテクトである。
稲田氏には私たちの取り組みを高く評価いただき、一昨年から懇意にしていただいてきた。お互い共感することが多く、これから一緒に色々なプロジェクトを進めていこうとお話をさせていただいてきた矢先、昨年末に届いた訃報に驚き、残念で仕方がなかった。

残念ではあるが、今まで学ばせていただいたことや、頂いたご縁をしっかり紡いでいきながら引き続き取り組んでいきたいと思っている。その一つが今回の現場である。

稲田氏との取り組みは、この現場が最後になってしまうが、いつまでもこのことを忘れず、今後に繋げていきたいと思う。まさに今回植栽させていただいたオリーブがもつ『人と人、国と国を繋ぐ』という意のメッセージである。

このオリーブがいつまでも皆さんに愛され、いつまでも皆さんを見守ってくれることを信じ願っている。稲田氏とはもう一緒にお仕事はできないが、素晴らしいパートナーを残されているので、今後もつながっていければと思っている。そのようなことも思い浮かべ、稲田氏との思い出に浸りながら現場を後にした。

ここ名古屋グランドアネシア 覚王山の植栽は、竣工されたらまたご紹介できればと思っている。そして今日3月5日は稲田氏の誕生日であり、また本日納骨とのこと。走り続けた人生。今は安らかにお眠りいただくことを心より願っている。

南へ北へ。国内外を移動したあっという間の1週間であった。しかし疲れはない。楽しみが先行する素敵な週であった。

 


今日3月3日と言えば、これまでは「桃の節句(ひな祭り)」が頭に浮かんでいた。
それは桃の花の販売など、繁忙期でもあったからである。

最近ではアフリカなど世界各国を周り、植物や動物たちと触れ合う機会が増えたため、
3月3日は『世界野生生物の日』というのが一番に頭に浮かぶようになってきた。

そして、今年2023年のテーマは“パートナーシップで野生生物を守ろう”である。

まさに私たち植物貿易をおこなう者にとってまずは第一に肝に銘じていかなければならないことである。
引き続きしっかりとこのことを頭において行動し、同じように活動する人たちにも伝播させて行きたいと強く思う。

私たちも同じ生き物であるから・・・

今週はどっぷり関西で活動の一週間であった。飛行機に乗らない週は何となく久し振りのように感じる。

月曜日は朝一番に兵庫県三木市でミーティングがあった。ミーティングは、バラエングループにて『植物をまもる。生産をまもる。地球をまもる。』を掲げ、自然生態系調和型農業を可能にするアースフィール社の新資材の特許申請完了の報告と、その他の新資材の発表に向けた準備をしっかり行った。

午後は淡路に移動し、バラエンクリエイティブ社のミーティング。

あわじグリーン館にて、植物チェックを行った。

この時期はらん展が開催されていて、多くの訪問者でにぎわっていた。

私たちがお届けしたディクソニアやグラスツリーなど、元気な姿で再会でき、とてもうれしい気持ちになった。

今週はリモート会議のラッシュ。多い日で1日5本の会議があり、準備と整理に追われる日々となった。
中でもJETROの新輸出大国コンソーシアム支援事業が3年目を終えるファイナルラップアップミーティングが開催され、総括がなされた。この3年間、JETROの支援を受けて多くの学びの機会をいただいた。結果はまだまだであるが、今後につながる確かなものを得ることができた。お世話になったJETROの方々、弊社の担当をしてくださったパートナーには、本当に感謝である。この学びを活かし、きっと成果を残していきますので、引き続きご指導をよろしくお願いいたします。

週の後半は、梅田においてミーティングがあった。一つは新規事業を立ち上げるため、顧問弁護士との打ち合わせである。
もう一つは、大阪青年会議所時代に大変お世話になった方との久しぶりのミーティング。まさに飛ぶ鳥を落とす勢いでご活躍中の方である。互いに未来への方向性に共通点が多くあることから、今後は互いの長所を活かして事業を起こしていくことになるかもしれない。とても楽しみである。

その帰り道。大阪駅からうめきたエリアを眺めた時に、久しぶりにイルミネーションを見ることができた。久しぶりの大阪、関西で新しい取り組みができる予感がしてとてもワクワクする。周りには本当に素晴らしい人がいて、多くの素晴らしい素材や種にめぐまれている。この灯り以上に多くの・・・
私はこの種に水を与え、肥料を与えて、この灯りに負けないキラキラ輝くものを社会に送り出していきたいと思っている。大いに期待していただきたい!!!

目覚めれば、又右衛門らしい雨の朝だった。
朝食を済ませ、目的地である熱川バナナワニ園をめざした。

まずはワニ園を見学させていただいた。

飼育されているワニは、元気な子やどっしりした大きなワニまで数多くいる。そのワニの種類は16種約100頭。日本一とのことである。

クロコダイルとアリゲーターの違いが丁寧に掲示されており、勉強になりました。

その後マイクロバスにて移動し、分園へと向かった。ここでは熱帯植物などにおいて著名な清水先生に出迎えていただいた。清水先生はこの業界において一目を置かれた存在であり、私が客員研究員を務める進化生物学研究所の大先輩でもある。

そんな清水先生にバナナ園をご案内いただいた。

温室の入り口には、とても希少なソテツがずらりと並んでいる。清水先生はソテツにおいても深く研究され、様々な発表をされている。

初めてお目にかかる種もあり、とても興味深かった。その数ざっと100種はあったように思う。ソテツマニアにとっては楽園と言えると思う。素晴らしいの一言である。
ただそれより気になったのは、清水先生から伺った外来種カイガラムシの存在である。そのカイガラムシは世界で猛威を振るっており、すでにいくつかの地域のソテツを全滅させているとのことである。そして日本もそれらカイガラムシ上陸の危機に晒されているとのこと。これは本当に一大事である。かなりの難敵で、これといった撃退方法がないらしい。早速私も研究をしてみたいと思った。

続いてバナナ温室を案内いただいた。ここではバナナの改植の方法なども教えていただき、バナナに対しての興味を搔き立てられた。

そして熱帯植物の温室、

抗インフルエンザ薬タミフルの原料にもなったダイウイキョウ、

砂糖の甘みを感じなくなる逆ミラクルフルーツのようなギムネマ酸を含むホウライアオカズラ等、ユニークな植物が多く、各温室を丁寧にご案内いただいた。
そしてその後隣接するフルーツパーラーにて、先生のこれまでのご活動や植物への強い想いを聞かせいただき、本当に勉強になった。

この頃には雨は上がっていたので、屋外のユッカやダシリリオンなどのエリアも案内していただいた。

さらに、かわいらしいレッサーパンダにも会うことができた。近い再訪をお約束して清水先生とはここでお別れすることにした。

そしてブーゲンビリアの温室を見学。

パラグアイオニバスをはじめ、多くのハスがある温室を見学させていただいた後、ランチと休憩を兼ねて再びフルーツパーラーを訪れた。

パーラーでは、本園で収穫されたバナナを使ったスペシャルパフェが販売されていた。それはとても美味しく、バナナも周りのクリームに負けないぐらいの甘さであった。現在糖質ダイエット中の又右衛門も、その誘惑に負けてしまうほどのものであった。
ほかにもバナナが入ったカレー、ケーキ、ジュースなどもあり、平日にも関わらず多くの人でにぎわっていた。

売店ではオリジナル商品も販売されている。このバナナをもったワニが、私のお気に入りである。

今回ご紹介しきれない植物や施設、お土産などもたくさんあるので、お時間がある方は是非とも行かれることをお勧めしたい。植物への興味が少ない方にも楽しんでいただけると思う。
この熱川バナナワニ園の素晴らしさは、スタッフの方々の対応と施設の管理である。清水先生は私たちを案内されている間にも、通路の落ち葉を見逃すことなく拾われていく。また訪問者には素敵な笑顔で接されている。その一つ一つの行動は自然と身についているものであることが感じられた。本当に勉強になった。

さて次はどのような縁でどのような園に訪れるかワクワクである。

今日も朝一番の飛行機にて、羽田空港から都内へと向かった。

まずは都内にて植栽の管理作業を行い、昼からの会議のため横浜へ向かう。予定より少し早く到着したので、中華をいただこうとお店に入ると、気になるメニューがあったので注文してみた。

確か『国際スポーツ競技応援』と名付けられていたと記憶している。とてもカラフルな小籠包に魅かれて注文をしてみたが、実際に来たものはメニューの写真よりもはっきりとした色で驚きである。味は普通の小籠包であった。

そして時間となったので関内にて開催される『GREEN × EXPO 2027 花と緑の共創推進会議』に出席をした。
GREEN × EXPO 2027とは、2027年に横浜で開催される国際園芸博覧会の正式略称である。そして開催に向けの推進体制『GREEN × EXPO 2027ラボ』が発足した。

『GREEN × EXPO 2027 花と緑の共創推進会議』は、挨拶にはじまり、会議体の概要、2027年国際園芸博覧会の概要、『花と緑の参加』について説明がなされ、その後参加者間で意見交換がなされた。

質問や意見が出され、中には決意表明などもあり、活況な議論となった。せっかくなので私も少し口を開かせていただき、「素晴らしい日本の伝統や文化もさることながら、未来に向けた提言やチャレンジを示し、環境に調和した園芸博であること。さらに、団体だけではなく、若い担い手が積極的に関わるべきではないか。」と述べさせていただいた。いつものようにたどたどしい日本語ではあったが・・・・

その後、キーマンの方々から国際園芸博覧会の成功に向けてのお言葉などをいただきながら、多くを学び、士気を高めて会場を後にした。

翌日の植物園訪問のために伊豆へと移動しながら、私が花卉関係の仕事に就いてからしばらくして開催された大阪花博を思い出した。年月を経て、再びこのような大きなイベントに携わることができる喜びを噛み締めた。

私たち生き物は全て植物の恩恵を受けながら今の命がある。特に花卉園芸業界はその植物によって生業を立てている。であるならば園芸博の主役であろう植物に、常日頃恩返しをしなければならないと思っている。
バラエングループはその想いの達成のために、多くの資材や技術の研究・開発を行ってきており、今ではいくつかの特許申請を行うまでに至った。それは私の力ではなく日々植物、農業、園芸に対して真摯に向かいあう研究者たちのチャレンジの賜物である。本当に頭が下がる。

私は引き続き必要な人や技術を終結させ、『植物をまもる。生産をまもる。地球をまもる。』ため、健康な植物(みどり)の力で、社会の課題を解決する取り組みを進めていきたいと思っている。引き続きご指導よろしくお願いします。

しばらく電車に揺られて伊豆に到着した頃にはとっくに日も沈み、辺りは真っ暗で月明かりが素敵であった。さてと、明日も素敵な出会いがありそうで楽しみである。