四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ
MATAEMON'S THINKING BLOG
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さて今日は明日の帰国を控えて実質の活動最終日である。最終日といってもほぼお昼過ぎまでの時間なので約半日である。
朝一番にホテルの朝食をしっかりいただきながら、毎朝繰り返し食べているトーストにトマトペーストを塗っている好物も今回で最後かなと思うと少し寂しい気がしながらのしっかり噛みしめながらいただいた。
まずは昨年から取引を始めることになり、特別に来年用に預かっていただいている植物たちの状況のチェックと新しく加入の植物たちを案内してもらった。

これはケイバ インシグニス(チョリシア) しっかり葉も出てきており、さらに可愛らしさが増してきた。これは昨年訪問時に出逢い、大きさこそ小さめだがその愛くるしさに魅かれて来年日本に来ていただくことにした逸品である


他にも新しいメンバーも加わっていてワクワクしながら拝見させていただいた。

他にもドラセナドラコも手ごろな大きさの数多くラインナップされていた。

また7年ほど前にスペインの展示会で見かけながら、中々来日まで至らなかったテーブル オリーブ。この樹の上にガラステーブルを置いて、仲間たちと屋外パーティーをするのが憧れであったので、そのためにもいくつか準備をさせていただいて来た。



他にも最近多方面から問い合わせをいただくことが増えたフィカス類。これも品種はニチダとオーストラリス。これは少し仕立てすぎなため、もう少し自然風に仕立てて欲しいとの要望をあげさせていただいた。


他にはイチジクやブドウなどの果樹も引き合いがあるためチェックを行い、40haの管理地をカートで走りながら予定時間を少しオーバーしながらではあるが無事に全て周ることができた。

続いて移動し、今回の展示会でも再会したナーセリーである。ここでは私たちの大切なクライアントがお気に入りを見つけることができたので、再訪をして他のオリーブもチェックをおこなった。このナーセリーは特にイタリアンタイプの大きなものが多くあり魅力的である。

この写真のように多くが立ち並ぶ オリーブ並木道は圧巻である。このナーセリーは日本向けに輸入するには課題が多くあるが保有しているオリーブには魅力的なものが多いため、気になるナーセリーの一つである。
その後に現在オリーブを預かっていただいているナーセリーを訪問し終えた頃にはお昼を大きく周ったので、ここで今回の実質の活動は終了となった。

その後はスペインスタッフのMAKIKOさんと、打ち上げのランチ。ランチに選んだお店はアリカンテにあるシーフードレストラン。とても安価なセットメニューがあり、エルチェに来れば必ず訪問したいお店である。その理由は安いからと言うだけではなく、新鮮で美味しく、量も少し多いかなと思うぐらいだが適量で一番安いセットで十分にいろんなシーフードをいただくことができる

そして今回も日本に残しているスタッフのおかげでランチも食べられることに感謝しながら、今回の行程は帰国を残して無事に終えることができ、大きな成果もあげられたため自分へのご褒美として美味しくいただくことができた。

ランチを終えると再びバレンシアへと向かった。途中では今後の打ち合わせなどを行いながら約1時間半で空港近くのホテルに到着。そして至近のスーパーで夕食と明日の朝食のバナナなどを買い込み、ここで5日間お世話になったMAKIKOさんとお別れ。
とても名残惜しいが互いが来春の再会とそれまで健康を約束してお互いが見送ることになった。MAKIKOさん今回も本当にお世話になりました。おかげさまで充実した活動ができました。グラシアス!!!!
そして私は部屋に戻りデスクワークを帰国のパッキング。寂しさもあるがさて帰るとしよう~~。
今日の午前中はヌレスにあるナーセリーViveros Canos社に訪問をさせていただいた。

Viveros Canos社は、ユッカ類をメキシコからの輸入品には問題が多いことにいち早く着目し、スペインにて優良な株からティッシュカルチャで増殖生産し、そこからさらに選別を繰り返すことで、他にはないような美しく、さらに耐湿性もあるものを多く世に送り出してきたスペインにおいての草分け的存在である。

中でもシルバーブルーに輝く種”ブルースワン“は世界中の憧れの品種となった。

他にもとても大きなメデューサなど現在も世界中から要望が集まる種を生産している。
今回の訪問は、そのような素晴らしいパートナーとの日本総代理店の継続契約のため本社へと向かった。まず訪問しお互いの近況報告をしたうえで、来年度以降についての話となった。
その話はすぐに終わり、大変ありがたいことに来年以降も変わらず日本においての総代理店をお願いしたい。今後の全てを任すとまで言っていただくことができ、とても嬉しく身の引き締まる思いがした。さらにアジア他国への進出にも応援いただけるとのことであった。

そして来年の出荷の調整などを行った後に、早速圃場に向かい日本向け養生・管理施設(通称 又右衛門エリア)のチェックを行った。


エリア内にはメデューサやリネアリス、ブルースワンが出発を控えてくれていた。


また又右衛門エリアとは別にメデューサはじめユッカ類



アガベ・マンガべなども順調に生産されていた。


またサボテン類など魅力的なものも多く生産が進んでいた。事務所近くの圃場を見学した後、車で移動し来年に掘り起こす予定の圃場に向かうことにした。

そこには、マルチヘッドのブルースワン マウレーンが一面に拡がっていて圧巻であった。おおよそ背丈ぐらいのサイズで、頭が5つはゆうにあるであろう逸品である。その数500以上とのこと。

この畑を来春に掘り上げる予定のため、又右衛門が再訪しまず選別をさせていただけるとのことである。嬉しい限りである。

他にはエレファンティペスの葉の広い種もあり、青々と葉も輝いており綺麗であった。

人気のダシリリオンも多くあったので、いろいろと見学をさせていただいた。

そして再び車に乗り込み近年に建てた新しい施設を見学させていただくことにした。

ここにもブルースワンはじめ多くのユッカが管理されていた。

これはユッカ グロリオサの葉の広い種でローンスター。通常のグロリオサは年に1回花が咲き、そのダメージは大きいが、このローンスターは花が年に2度咲くがダメージがほとんどないとのことである。日本でうけるかは未知数ではあるが・・・・ほかにもノリナネルソニーなどもあったが、日本向けには厳しいとのことであった
この他にも時間の限り見学をさせていただいたが、畑以外の施設でも8ヘクタールあるとのことで、周り切ることができずであったので来年4月の再訪時にあらためてゆっくり周らせていただくことにして、この地を後にした。そして車に乗り込み南下し、エルチェ方面に向かった。
途中ではイベルフローラではじめて会ったナーセリーの訪問を行い夕方にエルチェのパートナーのナーセリーへと急行した。

ここは大きなブラヘアを多く保有していて魅力的である。ただ皆さんも知っているかと思うが、ヤシ類は根洗いを行うとほぼ枯れてしまうため、大きなヤシを日本に輸入するのはかなり難しい。そこでこの難問を何とかクリアできないかとお互いが取り組んでいる方法があり、何とか来年あたりには結果が出せそうなところまで来ているので楽しみである。


他には大型のフィカス類もあり、まだまだチャレンジしたいこともあるので今後が楽しみである。
そしてランチも食べずに動き続けた2日はあっという間に終わり、ホテルに戻りこのブログを書いている。明日は早くも最終日、それも半日しかない中で最後までできるだけ植物に触れていこうと思っている。ではではこの辺で。
今日は朝から車を走らせ、バレンシアの北端からカタルーニャ地方にあるナーセリーを訪問した。

まずは輸入実績と、既に日本向けに確保させていただいているいくつかのオリーブの状態をチェック。このオリーブは樹齢約1500年とも言われとても貴重なものある。昨年から状態は変わらず元気にしてくれていて一安心である。

他に横長のオリーブなどもあり、何度訪れても飽きることはない。

これは先月掘り上げられた縦長のオリーブ。素晴らしいフォルムである。縦長のオリーブは多くあるが、このように太く枝分かれしておりバランスよいものはめったにない。また現状でもこの存在感のため、葉がしっかりふいたときには、想像しただけでもワクワクする。このオリーブはきっと来日していただくことになるだろう。とても楽しみである。

他にも数多くのオリーブがあるが、ここで滞在をし続けると他のナーセリーに行けないため、来春の再訪を約束し、後ろ髪を引かれる思いで次へと移動した。

さらに車を北上させ約1時間30分で、次のナーセリーに到着。ここのナーセリー訪問は、今回で2度目である。ここにも樹齢1500年クラスのオリーブがあり、クライアント御一行を案内させていただいた。

先ほどのオリーブより一回り小さくなるが、それでも樹齢約1200年である。さらに素敵なフォルムでとても魅力的なものである。クライアント御一行も大変気に入っていただけてとても嬉しく思えた。

さらにとても魅力的なケイバ インシグニスを見かけた。まるで巨大心臓のようなフォルムである。しばらく釘付けにされた。

またこの子もとても魅力的である。

また素晴らしいジュベア チネンシスもあり、これらを日本で迎え入れればと、多くの人が、喜んでくれるであろうとな~~と考えながら、一人笑みを浮かべてしまった。

このナーセリーも他に多くの魅力的な植物もあり、ゆっくりしたかったが時間の関係で切り上げさせていただくことになってしまった。ここも来春の再訪を約束することになった。楽しみである。

そして再び車に乗り込み、昨年訪問したナーセリーへと向かった。途中簡単に食事をしてから車を走らせ、約2時間半で本日最後のナーセリーに到着した。

まずはこのオリーブ。めちゃくちゃ大きい。樹齢2000年ぐらいあるのではと思える。日本にはないサイズである。その存在感は半端でない。機会があれば是非皆さんに観ていただきたいオリーブである。

他にも素敵なオリーブがある。どれもが素晴らしい。ただこの地に馴染みみんなに愛されているオリーブであるのは確かであるので、この地にいることは一番良いのではとも思える。
近隣のアジアの大国や、日本の資産家などのように、お金をつんで買い上げるというスタンスは又右衛門の活動とは異なるため、今回はしっかり頭にいれておくだけにした。
そしてこれで今日のナーセリー訪問は終了。また日本からお越しいただいたクライアント様ともお別れである。皆さんの旅がご安全であることをお祈りし、見送らせていただいた。
私たちも車に乗り込み本日の宿泊地へと向かい小一時間でホテルに到着。今日は随分走り、スペイン在住スタッフのMAKIKOさんも大変お疲れであったと思う。ホテル着後は、夕食を食べに行く力も残っておらず、明日の出発時間の確認だけを行い、各自は部屋に入り、それぞれの時間を過ごすことになった。さ~~明日も忙しい。できるだけ早く眠ることにしよう。おやすみなさい。
昨日は若干のフライトイレギュラーもあったのと、ロンドン ヒースロー空港が今までと少し勝手が違い、戸惑いがあったが早め早めに動いていたため乗り遅れなどなく無事にマドリ―ド空港へと到着ができた。

そして空港には弊社のスペイン事務所の責任者Makikoさんが迎えに来てくれており、再会の挨拶をした後、夜も遅いためホテルへと向かうことにした。

朝一番から、列車でバレンシアに移動。そのまままずは今回のスペイン訪問の第一の目的であるスペイン最大級の花き園芸展示会であるイベルフローラ会場へと向かった。


今回で何回目の訪問かは忘れてしまったが、毎年招待をいただけており、展示会主催者とも懇意にさせていただくことができ、ありがたいことである。
その後会場に向かい、いつもお世話になっているパートナーのところへと向かうことにした。

まずは何といっても長年日本において総代理店の役割をいただいているViveros Canosのブースへと向かった。


ブースにはいつものメンバーがそろっており、とても素敵な笑顔で出迎えてくれて半年ぶりの再会をハグしながら喜び合うことができた。そして植物のチェックもだが今後の取り組みについてなどを話すことができた。

他にもお世話になっているナーセリー。以前に輸入経験もあり根洗いなどもしっかりでき信頼できるパートナーである。基本日本との取引は控えているが、私たちには特別に出荷していきたいと考えていただいている。さらに新たなサイズの輸出も手掛けていきたいと考えていただいているので、期待したいと考えている。

このナーセリーも何年間か通わせていただいているナーセリー。魅力的なオリーブを多く持っている。ただ日本に迎え入れるには課題もあり、中々前に進まなかったが同行の弊社クライアントの要望もあり、何とか迎え入れる方向で進めていくように検討することとなった。これがきっかけで新たな取引に繋がればありがたいと考えている。

他にもバラエングループのパートナーにも挨拶し、明後日に直接農場に向かうことになっているのでまたその時にでもアップできればと思う。

また昨年から検討している大型植物を入れるPOTを提案する企業との再度ミーティングも行い、前向きに進めていくことになった。

このPOTは見えないレベルで駒がついていて可動式である。

これは昨年案内させて頂いたところ好評であったために楽しみな商材でもある。







以上大きな植物やPOT中心のアップになったが当然この展示会は花苗から資材まで400社近くが出展をしている。ただ日本の展示会とは大きく違い、主役は植物である。そのため私が日本の展示会には足を運ばなくても、遠くまで来てでも視察する理由になっている。

ランチタイムには巨大パエリアがふるまわれ、美味しくいただくことができた。まだまだお仕えできることはあるが、長くなるのでまたの機会に。この展示会の模様はSNSや、後日園芸紙でも出稿させていただく予定であるので、それらをご覧いただければと思う。

視察の最後には、この展示会で要職を務められ、私たちをいつも招待していただいている方とのミーティングを行い、来年以降の取り組みなど色々お話をさせていただくことができた。さらに2027年に開催予定のGREEN×EXPO国際園芸博覧会についてのお話をさせていただいたところ関心をもっていただけ、それらも併せて両国が良い繋がりとなればと思っている。
今回も時間が限られた中での視察であったが中身が濃いものとなったので今後が楽しみである。さて明日はナーセリー訪問。大忙しである。
今回のスペインへの出張は、イベルフローラというスペイン最大級の花き園芸の展示会がバレンシアで開催され、そして主催者側から毎年恒例のご招待をいただき、その出席のためと、スペインにある又右衛門エリアのチェック、そして新しい商品をみつけるための産地訪問である。ただ今回はいつもより日程が短いため、少し移動範囲が少なくバタバタの渡欧であるが、要所要所で何かを皆さんにお伝えができればうれしく思っているのでFBとブログのチェックを行っていただければである。

まず週中の講義、週末の講演を無事に終えることができ、その後帰宅し、せっせと出発の準備をおこなった。ただ私の出発を拒むかのように猫ちゃんたちが邪魔をしてくるので中々はかどらない。そしてその時はデスクワークと出発前の資料整理を行い、進行中の取り組みのこともできるだけ前に進められる準備をして、大方のパッキングを終えることができた。

出発前日は、1日出国のため当日の朝におこなうお朔日詣りができないため前日に各氏神様の参拝と各事業所の神棚をお祀りさせていただいた。そして事務所で進行中のプロジェクトに必要な提出書類や金融機関との調整を行い、会社を出て、常備薬をもらいに病院へと向かった。


そして翌朝、伊丹空港から羽田空港経由で、ヒースロー空港へ。そのままトランジットでマドリッドに向かうことになる。丸1日の行程である。機内で眠れない腰痛もちの私にとっては、ミニ拷問のようなものであるが、植物や仲間に会えるために我慢ガマンである。

今このブログを書いている辺りは恐らくグリーンランド上空ぐらいかなと思う。あと4時間ぐらいでヒースロー。そして最終マドリッドに着くころは現地時間22時ごろかな。とにかく乗り遅れやロストバゲッジなく無事に到着できることだけを願っておこう。
今のところ失せ物はない。忘れ物もない。いつになく好スタートである。今回は良い旅になりそうだ。期待しておこう!!!
今回のタイでの活動は、バンコクから約3時間のところにあるナーセリーへ。このナーセリーとは初めて訪問した2年前から強いパートナーシップを結んでおり、タイにていち早く又右衛門エリア(日本向け養生出荷施設)を狭いながらも展開していただき、すでに日本にも届けていただいているし、現在もいくつかの植物を管理していただいている信頼できるパートナーである。
また他国に私たちのような特別な管理契約をしている訳ではないが、中東はじめ多くの国々に大型樹木を輸出している実績豊富なナーセリーである。実は前回のブログで書かせていただいたカタールの特別な方への輸出も、ここで一緒に根洗いをして、養生管理していただいてきたインド菩提樹である。

予定通り約3時間でナーセリーに到着。まずは先日連絡いただいたカタールへの輸出契約を行い、またその他に管理していただいているベンガレンシスなどの状態チェックを行った。

そして彼女から、ナーセリーを拡張したから、又右衛門エリアも拡張しますか?と声かけいただき、早速植物選びの前に候補地の視察をさせていただいた。


拡張エリアは約28ライとのこと。1ライは約1600㎡なので、東京ドーム約1個分である。そこから選んでいいよとのことであったので、風が良く通り、地盤がしっかりしている場所を選択。「この場所が良いです!」というと、すぐにOKをしてくれた。

そして文書までは用意していないが、みんなの前でしっかり握手を交わし、新たな展開に進んでいくことを約束することになった。今後どのような施設などを設置していくかなどは次の機会にして、今回日本から来ていただいたパートナーの植物手配のために、近郊の生産地周りをすることにした。

今回日本から来ていただいたチームは、以前から懇意にしていただいており、私たちの活動にも関心を持っていただいてきた。そしてタイにて希望の樹種生産を取り組んでいくにあたり、現地の植物を見ながら選んでいただくのが一番のため、時間を作ってきていただいたのである。

実際にいくつかの畑を一緒に周ると、私たちと違った視点もあり、とても参考になった。また実際に将来期待できる樹種選びなどもおこなうことができ、とても意義深い時間となった。


そしてここで選んだ植物を、午前中に視察した新しいエリアに移動をさせて、形をつけていきながらしっかり仕上げていくことになる。


さらに他のナーセリーから買い上げた植物もここで集約させてしっかり管理していきながら進めていければと思う。多少在庫を抱えるため先行投資も増えるが、行き先が大まかに決まっていることと、良い植物は早めに手配をしておかなければ、そう簡単に見つけることはできないため、思い切って投資していきたいと思う。乞うご期待である。そのようなことを考えながらの樹種選びは、さらに楽しく、気がつけば数百本の樹種を準備するまでになった。
まだまだゆっくり選びたかったが、時間切れとなったので後ろ髪を引かれる思いで、来月再訪の約束をして、この地を後にした。
そしてまた約3時間をかけてバンコクにもどり、今回の訪問予定を全て終えたので、チームみんなで最後の食事をとりながら、今回の訪問が互いにとってとても価値あるものであったことを確認し合うことができ、大きな達成感を得ることができ、またこの地での再会を約束して、それぞれの次の活動場所へと向かうことになった。

今まではナーセリーの一角を又右衛門エリアとし、日本向けの養生及び出荷の準備をおこなってきたが、このプロジェクトを進めることで、日本向け出荷から世界に向けて出荷するためのエリアとしていきたいと考えている。生産、それも海外となれば簡単なことではないのは容易にわかるが、バラエングループとしては他社にはない取り組みを進めていき、新しい扉を開いていきたいと思っている。
このような取り組みに共感いただける方々であれば、花き園芸業界の枠を越えて一緒に取り組んでいきたいと思っているので、是非、又右衛門にお声掛けいただければ嬉しく思います。

このような感じで、今回のタイ訪問を終えて、今から日本に戻ります。次回のタイは、今回進めた取り組みの進捗確認のために10月末頃の予定。既に9月10月と予定でいっぱいであるが、全て前に進むためのもの。楽しみである。
今回のタイ訪問も終盤になってきた。そしてこの日も生産地に向かう途中、驚きのニュースが飛び込んできた。それはタイにて又右衛門エリアの作っていただいているパートナーからの連絡であった。
その内容は、又右衛門エリアで管理中の植物が、カタール国の要人のところが迎え入れたいとのオファーがあり、話をまとめて良いか?との連絡であった。

それがこの樹である。インド菩提樹である。確か昨年に、私がとても気に入り、見かけてすぐに譲っていただき、その後すぐに根を洗い養生済みのものである。とても状態も良い。
この樹はどのようなところで使われるのかを聞かされ正直驚いた。そしてその方の庭に植栽をされるとのことである。残念ながらここでどのような方とは言えないが、日本でも同様の特別な方々の植栽にシークレットで携わらせていただいており、それはとても光栄なことであるし、樹も喜んでくれるであろうと思い、すぐにOKとの返事をさせていただいた。
この子が出発する時には、私は立ち会うことができないかもしれないし、再びカタールで見かけることも無理かと思うが、異国の地に行っても、是非とも長く元気に暮らして欲しいと願うばかりである。

その話を聞きながら、今回の海外出張のメインである植物を探しに車を走らせた。その植物とはバンブーサである。バンブーサは、日本の竹とは違い耐寒性はないが、耐陰性はある程度はある。そして日本の種のように横には拡がらず、株立ちになるのが特徴である。
その特性をいかしたバンブーサは、いつ?どこで?誰が?どのようにしては伏せさせていただくが、とても大きく重要なプロイジェクトであるので気合が入る。そしてこの日、目途こそ立てていたが、そのプロジェクトに相応しいバンブーサに見事出逢えることができ、そして早速、生産者と話し合い、約束を交わすことまでたどり着くことができた。

さ~~これからは半年かけて日本向けに出荷できるように準備をしていくことになる。簡単なことではないが何とか成功させ、パートナーとそのクライアントの喜ぶ顔を見るために気合が入れて取り組んでいきたいと思う。とても楽しみである。
今回は週末から週中までの間で、ほんの少しではあるが時間があるときにチェックしてきた商業施設の植栽を写真だけですがアップしておきます。
まずは比較的新しい施設のEMSPHERE


ここは滞在中の朝ごはんを買いに行ったりするため、タイへの出張時には必ず立ち寄っている。2023年12月OPENから1年未満であるが、植物は随分育ってきた。さすがタイ。植物の生長がかなり早い。


夜はこんな感じであるが、すでに悪くなってしまっている箇所もあるが、ぐんぐん生長し、天井に着いてしまうのも間近のものもある。




ついでに店内はOPEN時と変わらずのにぎやかな演出である。EmporiumやEmQuartierより新しいため多くの人でにぎわっている。
そして次はEmQuartier。

EmQuartierの外観は滝が流れるとても迫力がある植栽である。






施設内は、とてもすごいデザインの植栽が施されている。パトリック・ブラン氏である。ただデザインはすごいが、メンテナンスはどのようにするのであろうかと思ってしまう。そして近いづいてしっかり見てみると、メンテナンスが行き届いていないところを多く見かけた。せっかくの素晴らしいデザインであるが、メンテナンスができなければ、このようになってしまう。少し残念な気持ちがした。
最近又右衛門も著名なデザイナーや建築設計士などとお仕事をさせていただく機会が増えてきたが、毎回のように取り組み方に差異がある。建築デザイン事務所は、素晴らしい作品を作るために取り組んでいる。
もちろん私たちも、そのデザインにそぐった植栽を提供したいと考えている。ただ私たちはどうしても植物が健康に生長していくことができるか?引き渡された後の施設側は、良い状態を維持していくことができるであろうか?多くの費用が重なってしまわないか?などを重要視してしまう。
建築側はOPEN時がゴールであり、見た目にピークである。しかし植栽する者、施設側はある意味ここからがスタートであり、この先10年20年と続いていく。そして変化をしながら生長を遂げていかなければならないのである。ここが大きな違いである。そのため意見が食い違ってしまうのである。
ただいずれにしてもクライアントの要望に応え、より良いものを作っていく目的は皆同じであるので、設計時から各分野の専門家を交えていかなければならないと、この植栽を見つめながらあらためて感じた。
週末からの単独活動から、日本からチェンマイから素敵なパートナーがバンコクに集結し、初日の活動として、日本からのパートナーに、バンコクの植物流通におけるエンドユーザー向けにとっては入り口であり、私たちの業態からすれば出口に近い、まずはマーケットを案内した。

バンコクから少し離れたマーケットをいくつか、案内させていただいた。その中で以前からお気に入りの植物をいくつか再度見かけたのでアップします。特に解説などはつけないので写真を見て楽しんでいただければです。



いかがですか?すでに皆さんがご存知なものが多いかとは思いますが、見かけたことのない方も多いかもですので、あえてアップさせていただきました。

お昼には、大好物のカオトムをいただいた。カオトムとは日本で言えばお粥のようなものである。この他にジョークというタイで代表的なソウルフードもあるが、カオトムはジョークに比べてお米の量が少ないので又右衛門の食習慣に合致していて、毎日のように食べている。中に入っている具には、いくつかの種類があり、エビ、トリ、ブタ、サカナがあり、私は毎日具を変えたものをいただいている。胃への負担も少なく、又右衛門が元気にタイで活動するのに欠かせない、とても大切な食事である。

食事後はチャドチャックのマーケットに向かう。チャドチャックはウィークエンドマーケットでとても有名であるが、週中は開催されないため、その施設を有効利用して、花き園芸品の取引が盛んである。
訪れる人の多くは、ほとんど一般に近い人がほとんどで、私たちはここで仕入れることはほぼなく、ほとんどが情報交換のための訪問である。そしてここで知り得た情報や紹介してくれた生産者や自生地へ赴き、特別な対応をしていただけている。

最近では日本でも以前から行われていた個人や団体での買い付けツアーもあるようで、それも良いことかとは思うが、その反面、トラブルも多いと聞こえてくる。その多くは一見安く感じるかもしれない手数料である。いくら手数料が安くても、購入した植物そのものの価格がマーケットでの販売価格であれば、私たちの手数料以上に高くなっている可能性がある。
あとは共同で購入しディスカウントして買えても、輸入をするときの諸手続きの費用や混載することでのリスクなどもある。当たり前だが年に数回単発で購入する価格とは差があるし、毎週のように日本に向けて植物輸出している企業との差は輸送費の違いや、安定度が全く違うのである。
最近では私たちの活動に興味を持っていただきお問合せいただくことが増えてきた。ただ私たちは現地法人と連携してはいるものの、タイへの輸出も含めて色んなプロジェクトを抱えて大変なため、追いついていない状況で、以前から強い関係性をもつ方々の対応でめーいっぱいである。しかし少しでも良いものを日本の生産者や、花き園業事業者に届けていきたいと考えていて、今後は又右衛門共同購入チームを結成し、チーム限定で産地買い付けツアーや、その他特別な活動を一緒にしていければと考えていますので、興味のある方はお声掛けいただければです。
今年何回目になるのかな?と思いながら書き始めています。今回もバタバタしながらの活動にて十分書くことはできないかと思いますが、懲りもせず少し書かせていただきますのでよろしくです。

今回は台風の接近のため、予定より1日半早く出国し、無事定刻にスワンナプーム空港に到着。いつものように電車とモノレールを乗り継いで活動の拠点となるプロンポン駅に近い定宿へと到着した。到着した時はまだ早朝のためチェックインはできないため、荷物をホテルに預けることにした。そして機内ではほぼ眠れずの徹夜明けのため、カフェにて濃いコーヒーを身体に流し込みに行ってきた。
その後、ホテルのロビーにて、現地で活動する日本人パートナーとマリネックスの研究や今後についての打ち合わせをさせていただくことにした。そしてある程度打ち合わせを終えた時に、パートナーからSIAMで「NIPPON HAKU(日本博)2024」が開催されているとのこと。台風のおかげで1日半早くバンコク入りしたので、その分時間ができたので、せっかくなので視察に向かうことにした。

会場はSIAM駅に隣接するPARAGONにある大きな会場で開催されていた。入り口にてQRコードで登録し、早速会場内へと入ることにした。


本会場入り口前にはくまモンが来場者を出迎え、奥に進むと大阪・関西万博の紹介ブースがでており、来年の開催案内をされていた。

そして本会場内は、飲食ブースを主に多くの企業が出展し、実際に販売もしているため、とても多くの人でにぎわっていた。

ステージでは表彰式のようなものがされていたり、世界的に注目されている日本のコスプレに関連するものをあったり、様々な嗜好の方々や目的を持った方が入り混ざりながらの盛況なイベントであった。このような身動きすら中々取りにくい中、見学をさせていただいていた。ちなみに、私は気づかなかったのだが、後からFacebookの友人から、「会場でお見掛けしました!」と連絡いただけるなど、色んな出逢いがある展示会であった。


会場の外では、庭や書の展示などもされており、催し全体で日本文化の今と昔が表現されており、興味深い展示となっていた。本展示会は3日間開催されて15万人が訪れるとのこと。その数値の精度は私にはわからないが、とても多くの方々が来場されており、これだけ多くの人が日本に関心を持っていただけていることに嬉しさを感じることができた。

そして会場を後にし、PARAGON入口の壁面緑化を拝見させていただいて来た。このデザイン・施工は、世界的に著名なパトリック・ブラン氏とのことである。他にもプロンポン駅に隣接する商業施設EmQuartierも手がけていると聞いたこともあり、氏の作品は、長く美しく育っているので興味深く見させていただいた。

そして素敵な作品を見させていただきながら弊グループが開発した資材や、新しく関わらせていただいた資材を併用することでさらに素敵な生長をとげられるのではないだろうか?などを厚かましいだろうが勝手に感じさせていただき、色んな思考が働いた1日となった。

またこの日は、何回もバンコクに来ていながら行くことができなかったタイのソウルフードであるカオマンガイを食べに連れていっていただけた。

PARAGONから歩いて15分ぐらいのところにある超人気店とのことである。並ぶこと必至である。もう少し駅に近いところでこのお店の新しいところがありクーラーもきいているとのことであるが、半露店でクーラーはなくても、少しお安い本店で食させていただいた。お値段は二人で200バーツ未満。とても美味しくいただけた。
こんな感じの初日。徹夜明けであったが疲れも感じない素敵な1日となった。満足である。