四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

今回のタイ訪問も終盤になってきた。そしてこの日も生産地に向かう途中、驚きのニュースが飛び込んできた。それはタイにて又右衛門エリアの作っていただいているパートナーからの連絡であった。

その内容は、又右衛門エリアで管理中の植物が、カタール国の要人のところが迎え入れたいとのオファーがあり、話をまとめて良いか?との連絡であった。

それがこの樹である。インド菩提樹である。確か昨年に、私がとても気に入り、見かけてすぐに譲っていただき、その後すぐに根を洗い養生済みのものである。とても状態も良い。

この樹はどのようなところで使われるのかを聞かされ正直驚いた。そしてその方の庭に植栽をされるとのことである。残念ながらここでどのような方とは言えないが、日本でも同様の特別な方々の植栽にシークレットで携わらせていただいており、それはとても光栄なことであるし、樹も喜んでくれるであろうと思い、すぐにOKとの返事をさせていただいた。

この子が出発する時には、私は立ち会うことができないかもしれないし、再びカタールで見かけることも無理かと思うが、異国の地に行っても、是非とも長く元気に暮らして欲しいと願うばかりである。

その話を聞きながら、今回の海外出張のメインである植物を探しに車を走らせた。その植物とはバンブーサである。バンブーサは、日本の竹とは違い耐寒性はないが、耐陰性はある程度はある。そして日本の種のように横には拡がらず、株立ちになるのが特徴である。

その特性をいかしたバンブーサは、いつ?どこで?誰が?どのようにしては伏せさせていただくが、とても大きく重要なプロイジェクトであるので気合が入る。そしてこの日、目途こそ立てていたが、そのプロジェクトに相応しいバンブーサに見事出逢えることができ、そして早速、生産者と話し合い、約束を交わすことまでたどり着くことができた。

さ~~これからは半年かけて日本向けに出荷できるように準備をしていくことになる。簡単なことではないが何とか成功させ、パートナーとそのクライアントの喜ぶ顔を見るために気合が入れて取り組んでいきたいと思う。とても楽しみである。

今回は週末から週中までの間で、ほんの少しではあるが時間があるときにチェックしてきた商業施設の植栽を写真だけですがアップしておきます。

まずは比較的新しい施設のEMSPHERE

ここは滞在中の朝ごはんを買いに行ったりするため、タイへの出張時には必ず立ち寄っている。2023年12月OPENから1年未満であるが、植物は随分育ってきた。さすがタイ。植物の生長がかなり早い。

夜はこんな感じであるが、すでに悪くなってしまっている箇所もあるが、ぐんぐん生長し、天井に着いてしまうのも間近のものもある。

ついでに店内はOPEN時と変わらずのにぎやかな演出である。EmporiumやEmQuartierより新しいため多くの人でにぎわっている。

そして次はEmQuartier。

EmQuartierの外観は滝が流れるとても迫力がある植栽である。

施設内は、とてもすごいデザインの植栽が施されている。パトリック・ブラン氏である。ただデザインはすごいが、メンテナンスはどのようにするのであろうかと思ってしまう。そして近いづいてしっかり見てみると、メンテナンスが行き届いていないところを多く見かけた。せっかくの素晴らしいデザインであるが、メンテナンスができなければ、このようになってしまう。少し残念な気持ちがした。

最近又右衛門も著名なデザイナーや建築設計士などとお仕事をさせていただく機会が増えてきたが、毎回のように取り組み方に差異がある。建築デザイン事務所は、素晴らしい作品を作るために取り組んでいる。

もちろん私たちも、そのデザインにそぐった植栽を提供したいと考えている。ただ私たちはどうしても植物が健康に生長していくことができるか?引き渡された後の施設側は、良い状態を維持していくことができるであろうか?多くの費用が重なってしまわないか?などを重要視してしまう。

建築側はOPEN時がゴールであり、見た目にピークである。しかし植栽する者、施設側はある意味ここからがスタートであり、この先10年20年と続いていく。そして変化をしながら生長を遂げていかなければならないのである。ここが大きな違いである。そのため意見が食い違ってしまうのである。

ただいずれにしてもクライアントの要望に応え、より良いものを作っていく目的は皆同じであるので、設計時から各分野の専門家を交えていかなければならないと、この植栽を見つめながらあらためて感じた。

週末からの単独活動から、日本からチェンマイから素敵なパートナーがバンコクに集結し、初日の活動として、日本からのパートナーに、バンコクの植物流通におけるエンドユーザー向けにとっては入り口であり、私たちの業態からすれば出口に近い、まずはマーケットを案内した。

バンコクから少し離れたマーケットをいくつか、案内させていただいた。その中で以前からお気に入りの植物をいくつか再度見かけたのでアップします。特に解説などはつけないので写真を見て楽しんでいただければです。

 

 

 

いかがですか?すでに皆さんがご存知なものが多いかとは思いますが、見かけたことのない方も多いかもですので、あえてアップさせていただきました。

お昼には、大好物のカオトムをいただいた。カオトムとは日本で言えばお粥のようなものである。この他にジョークというタイで代表的なソウルフードもあるが、カオトムはジョークに比べてお米の量が少ないので又右衛門の食習慣に合致していて、毎日のように食べている。中に入っている具には、いくつかの種類があり、エビ、トリ、ブタ、サカナがあり、私は毎日具を変えたものをいただいている。胃への負担も少なく、又右衛門が元気にタイで活動するのに欠かせない、とても大切な食事である。

食事後はチャドチャックのマーケットに向かう。チャドチャックはウィークエンドマーケットでとても有名であるが、週中は開催されないため、その施設を有効利用して、花き園芸品の取引が盛んである。

訪れる人の多くは、ほとんど一般に近い人がほとんどで、私たちはここで仕入れることはほぼなく、ほとんどが情報交換のための訪問である。そしてここで知り得た情報や紹介してくれた生産者や自生地へ赴き、特別な対応をしていただけている。

最近では日本でも以前から行われていた個人や団体での買い付けツアーもあるようで、それも良いことかとは思うが、その反面、トラブルも多いと聞こえてくる。その多くは一見安く感じるかもしれない手数料である。いくら手数料が安くても、購入した植物そのものの価格がマーケットでの販売価格であれば、私たちの手数料以上に高くなっている可能性がある。

あとは共同で購入しディスカウントして買えても、輸入をするときの諸手続きの費用や混載することでのリスクなどもある。当たり前だが年に数回単発で購入する価格とは差があるし、毎週のように日本に向けて植物輸出している企業との差は輸送費の違いや、安定度が全く違うのである。

最近では私たちの活動に興味を持っていただきお問合せいただくことが増えてきた。ただ私たちは現地法人と連携してはいるものの、タイへの輸出も含めて色んなプロジェクトを抱えて大変なため、追いついていない状況で、以前から強い関係性をもつ方々の対応でめーいっぱいである。しかし少しでも良いものを日本の生産者や、花き園業事業者に届けていきたいと考えていて、今後は又右衛門共同購入チームを結成し、チーム限定で産地買い付けツアーや、その他特別な活動を一緒にしていければと考えていますので、興味のある方はお声掛けいただければです。

今年何回目になるのかな?と思いながら書き始めています。今回もバタバタしながらの活動にて十分書くことはできないかと思いますが、懲りもせず少し書かせていただきますのでよろしくです。

今回は台風の接近のため、予定より1日半早く出国し、無事定刻にスワンナプーム空港に到着。いつものように電車とモノレールを乗り継いで活動の拠点となるプロンポン駅に近い定宿へと到着した。到着した時はまだ早朝のためチェックインはできないため、荷物をホテルに預けることにした。そして機内ではほぼ眠れずの徹夜明けのため、カフェにて濃いコーヒーを身体に流し込みに行ってきた。

その後、ホテルのロビーにて、現地で活動する日本人パートナーとマリネックスの研究や今後についての打ち合わせをさせていただくことにした。そしてある程度打ち合わせを終えた時に、パートナーからSIAMで「NIPPON HAKU(日本博)2024」が開催されているとのこと。台風のおかげで1日半早くバンコク入りしたので、その分時間ができたので、せっかくなので視察に向かうことにした。

会場はSIAM駅に隣接するPARAGONにある大きな会場で開催されていた。入り口にてQRコードで登録し、早速会場内へと入ることにした。

本会場入り口前にはくまモンが来場者を出迎え、奥に進むと大阪・関西万博の紹介ブースがでており、来年の開催案内をされていた。

そして本会場内は、飲食ブースを主に多くの企業が出展し、実際に販売もしているため、とても多くの人でにぎわっていた。

ステージでは表彰式のようなものがされていたり、世界的に注目されている日本のコスプレに関連するものをあったり、様々な嗜好の方々や目的を持った方が入り混ざりながらの盛況なイベントであった。このような身動きすら中々取りにくい中、見学をさせていただいていた。ちなみに、私は気づかなかったのだが、後からFacebookの友人から、「会場でお見掛けしました!」と連絡いただけるなど、色んな出逢いがある展示会であった。

会場の外では、庭や書の展示などもされており、催し全体で日本文化の今と昔が表現されており、興味深い展示となっていた。本展示会は3日間開催されて15万人が訪れるとのこと。その数値の精度は私にはわからないが、とても多くの方々が来場されており、これだけ多くの人が日本に関心を持っていただけていることに嬉しさを感じることができた。

そして会場を後にし、PARAGON入口の壁面緑化を拝見させていただいて来た。このデザイン・施工は、世界的に著名なパトリック・ブラン氏とのことである。他にもプロンポン駅に隣接する商業施設EmQuartierも手がけていると聞いたこともあり、氏の作品は、長く美しく育っているので興味深く見させていただいた。

そして素敵な作品を見させていただきながら弊グループが開発した資材や、新しく関わらせていただいた資材を併用することでさらに素敵な生長をとげられるのではないだろうか?などを厚かましいだろうが勝手に感じさせていただき、色んな思考が働いた1日となった。

またこの日は、何回もバンコクに来ていながら行くことができなかったタイのソウルフードであるカオマンガイを食べに連れていっていただけた。

PARAGONから歩いて15分ぐらいのところにある超人気店とのことである。並ぶこと必至である。もう少し駅に近いところでこのお店の新しいところがありクーラーもきいているとのことであるが、半露店でクーラーはなくても、少しお安い本店で食させていただいた。お値段は二人で200バーツ未満。とても美味しくいただけた。

こんな感じの初日。徹夜明けであったが疲れも感じない素敵な1日となった。満足である。

先週は台風9号に振り回されながらの行動になった関東、上越から帰阪し、次のいくつかの取り組みの準備のため、約1週間出張に出ずに拠点である豊中の大阪営業所にて植物たちと一緒に、お日様の光をいっぱい浴びながらの屋外での活動となった。おかげさまで本当は色白である又右衛門もしっかり日焼けし、ワイルド感増しになってしまった。

35℃を超える中での日中の屋外作業は、いくらタイなど海外で慣れているとは言え、確かにかなり暑く、汗が流れる間もなく乾いてしまうぐらいの日差しの強い中での作業は大変ではあったが、普段よりはるかに椅子に座っている時間が少ない活動であったので、頭や身体への負担は少なく、ストレスが軽減された時間を過ごすことができた。

ただ普段この暑さの中で活動しているスタッフや農業に関わる方々にとっては、長年の活動で慣れているのかもしれないが、暑さに耐え、倒れずに、しっかり作業を続けていることは、ある意味特別な技能をもっているのと同じであるとも言え、私は頭が下がる思いがした。

そして次に控えていた台風10号が日本に近づき、当初は27日ごろに近畿地方を直撃とのことであったため台風への対策準備や、沖縄への出荷、また千葉の大切なプロジェクトでの植物納品でバタバタしながら、さらに31日からの海外出張もあるため飛行機が飛ぶのかなどがあり、近畿地方にはいつ上陸するのであろうかがとても気になり毎日天気図とにらめっこの日々であった。

今回の台風は、九州付近に近づいてから中々先に進まずであったため、当初危ぶまれた沖縄への40Ftコンテナ1本の出荷や千葉にお届けする植物の出荷には、台風による直接的な影響をあまり受けることがなく、無事に送り出すことができた。

ただ台風が遅れたため31日から予定していた海外出張のための飛行機が欠航の可能性がかなり高まり、出国ができそうになくなってきたため、台風が来る前に出国できる便を探し、当初予定の1日半前倒しである羽田空港を深夜1時20分発の席が確保できたので、慌てて色々な準備して、自宅を出発し、伊丹空港へ駆け込んだ。

伊丹空港にはスムーズに到着したものの台風影響で伊丹空港からの出発が約1時間遅れて羽田空港に到着、そして羽田空港で夜食をいただいた後に、出発のまでの時間を使ってこのブログを書かせてもらっている。

台風から遠ざかると台風影響が少なく、安心して出発できるであろうと思って羽田空港に来たものの、パソコンのキーボードを打ちながら、窓の外に目をやると、かなり強い風と雨が吹き荒れ、このような中、何とか無事に飛んでくれるのを願うしかない。

しかし今回の台風は、今まで経験がなかったようなぐらいに進むのが遅いため九州方面に長く滞在し、九州はじめ広範囲に多大な被害をもたらしている。九州地区には大変お世話になっている方々も多く、とても心配である。すでにニュースで被害情報が伝えられているので、何事もなく通り過ぎて欲しいとは言えないが、たとえ少しでも、台風被害が軽減されることを祈るばかりである。

そして台風10号は遅いだけではなく、進路の予想も中々つきにくく、あまり例のないとても厄介な台風である。このような台風は、単に珍しいというものではなく、近年の気候変動とともに増加し、今後は珍しくもなく毎年のように発生するのではとも考えられ、今後は近畿地方であっても、沖縄並みにしっかりとした台風対策をしなければ、大切な植物たちを守れないのであろうと考えたりしていた。

そのようなことを考えながら、まだ強く降る雨を横目で見てパソコンのキーボードをたたいていると、搭乗の時間の締め切りが迫っているアナウンスが流れてきたため、この辺で書き終えさせていただきます。何とも尻切れトンボのようなアップになってしまって申し訳ございません。

また明日からの海外活動は、Facebookなどにアップしまていきますので、写真だけでもご覧いただければと思います。ではでは日本の植物や皆さまの無事を祈りながら、いってきま~~す。

朝4時起床。POTで沸かしたお湯で目覚めのコーヒーを飲みながら、パッキングをすませてチェックアウト。

折り畳みダウンジャケットで身をくるみ、ホテルの駐車場でシャトルバスの到着を待つこと15分。中々来ないので係りの人に「歩いていけるなら歩いて行くけど」たずねたら笑いながら1時間歩くのかい?と言われたので、再びしばらく待ち到着したバスにのり、国際線ターミナルに到着。今回のフライトでは2度、便の変更があったので少し心配はあったが無事にチェックイン、出国手続きを終えて、出発までの少しの時間をラウンジで過ごすことにした。

シドニー空港にあるラウンジの入り口には、壁面緑化が施されている。一昨年訪れた時からの変化はなく、丁寧に管理されている印象が強い。仕事柄壁面に使われている資材にも興味があるので、しっかり確認させていただいた。

ラウンジで過ごした後、定刻出発のJALの飛行機へと進んだ。比較的空いている便のためあらかじめ予約していたシートのおとなりの方もいらっしゃらずで、普段より広々とした空間であった。そして離陸前には、CAの方々から丁寧なあいさつと素敵な笑顔でご挨拶をしていただき、海外の航空会社とは大きな違いを感じた。

離陸後にも、とても丁寧にごあいさつをいただけ、少しお話をさせていただいたところ私と同じ宝塚で住まれていたとのこと。さらにこの又右衛門ブログを読んでいただいてくださり、少し前にアップしたブログでJAL便の変更による影響などのことも書いていたので、そのことも知られており、その際の不可抗力のようなスケジュール変更であっても、あらためてこの場で謝罪までされるなど、本当に心配りをされる素晴らしい方でさすがグループ長と感じた。

また同じグループのCAの皆さんも、笑顔が素敵で気配りもされ、本当に素晴らしいグループと感じた。もちろん往路もその他のJAL便の方々はとても良い対応をしていただいているが、数千回乗ってきた今までのフライトの中で、一番居心地の良い時間を提供していただけたと言える。再びこのグループの皆さんと空でお会いすることは、中々難しいであろうから、あらためてこの場でお礼を言いたく思う。グループ長のAさま。そしてグループの皆様本当にありがとうございました。また空でお会いできる日が来ることを楽しみにこれからも「日本の翼JAL」に乗っていきたいと思います。お世話になりました。

そのようなとても居心地の良い空間であったので、今回のオーストラリアでの活動を振り返りながらのデスクワークも進み、気がつけば羽田空港到着も近づいた時に、出発ではパスポートの置き忘れ、到着した夜には、壁に鼻をぶつけての軽い骨折など前途多難と思ったが、それも帰国後は笑い話にできるぐらい素敵な人、植物、環境に巡り合うことができた本当に素晴らしい訪問となった。

そして次の訪問は、今回の植物たちを迎えに行くタイミングになるかと思う。来年か再来年化はプロジェクトの進み具合によって未定ではあるが、きっと一大イベントになると思うので皆さんも素敵な植物が来ていただけることを楽しみにしていただければと思います。そして是非地元の方々の想いをのせてやってきてくれる植物たちをハグしてあげてください。それこそがこの植物たちの喜びであり、又右衛門の役割であると思うので・・・・・

久し振りのオーストラリア編 相変わらずの乱文ですがお読みいただきありがとうございました。また今後の進捗についてもFacebook(アカウント名 NOBUYASU KANAOKA 金岡信康)にてアップしていきたいと思っていますので、ご覧いただければ幸いです。ありがとうございました。

今日は、数日間仕事に食事、宿泊と全てお世話になったDanny宅を離れブリスベン市内へ向かう日である。

早朝にも関わらず、食事をご用意いただき、ギリギリまで打ち合わせを行った後、DannyさんとCarolynさんと強いハグと握手をかわした。そしてお互いの健康と近いうちの再会を約束し、後ろ髪を引かれる思いでKaoriさんの車に乗り込み、ブリスベン市内をめざした。

そして約1時間。まずは今回急遽参加いただいた同行者の方を空港にて見送らせていただき、私とKaoriさんは、夕刻の出発まで、ブリスベンにて活動をすることにした。

ただ先日から降り続いている雨が残っていたため、屋外での活動が難しく、私たちの事業の重要な一つでもある量販店での植物販売の参考のために数店舗見学をさせていただいた。

これは大手食品スーパーの花売り場、店員の方に声をかけさせていただくと、素敵な笑顔を返していただけた。ブーケが40AUDなので約4,000円。カスミソウだけの花束で約1,500円なので、日本に比べてお高めではある。ただ10年前に訪れた時のより、はるかに品質は良くなっていた。

またガーデンセンターも見学。広々とした敷地で展開がされている。郊外型ではないので大きな植物はないが、屋内外用の植物をチェックさせていただいた。

また植物はほぼ同様なものが日本でも販売されているので、価格以外は参考になるものは少ないが、陳列什器は卸店舗でもとても参考になるものを見かけることもあるので、しっかりチェックをさせていただいた。

また店内ではクイーンズランド州のこの時期が、ホリデイということもあり、子どもたちへの園芸教室も開催され熱心に子どもたちが参加している姿が印象的であった。

そして引き続き雨は降ったり止んだりで、屋外での活動には足元が悪く、その準備も整っていなかったため、過去に何度も訪れている大きな植物園視察は今回行わず今回お世話になったKaoriさんのご主人とのランチをはさんで、いくつかの屋外施設を見学することにした。

ここは通りすがりに、車の窓から馬の看板がたまたま目に入り、Kaoriさんにたずねると競馬場とのこと。そこで急遽少しだけ車を停めていただいた。以前のもこのブログでアップさせていただいたことがあるが私たちグループでは日本にて競走馬向けマリネックスを製造販売したり、協力会社では植栽の改善に関わらせていただいていたりすることから、レーシングコースには興味があり、せっかくのチャンスなので少しの時間であるが視察をさせていただいた。

この日は競馬の開催日ではないのでひっそりとしてはいたが、興味深く柵の外からDOOMBEN競馬場を見学させていただいた。

そして驚きなのが、道を挟んだ向かい側には、もう一つ競馬場があるとのこと。あまり詳しくはないが日本ではまずそのような場所はないはずである。どうして2つの競馬場が並んでいるのかは、リサーチできていないが、日本では中央競馬と地方競馬があるので、その2つが隣接しているのか?それとも同地区で競馬頻繁に開催されるためレースコース保全のために2つの競馬場を運営しているのか?など気になるところであった。

そしてわずかの時間であったが、もう一つのAscot Green競馬場をさっと見学させていただいた。ここも開催日ではないため関係者以外は人を見かけることはなかったが、コースの芝や植栽などを見学させていただいた。

そこでコースに隣接するレジデンスのようなものがあり、すでに入居済みの棟や建設中の建物もあった。それにしても建物のベランダの目の前がレースコースとは、競馬好きの方には、たまらない施設であろうと思えた。

これはランチをしたレストラン近くの植栽。この辺りは高級なエリアとのこと。うちっぱなしにボリュームのあるモンステラの植栽が、シンプルでかっこよい。

その他も高級エリアということもあり素敵であった。

その他にも公園を見学。大きなローズガーデンがあるが、改植などでほとんど開花はしていなかったが、作業の合間をぬって、私たちの質問にも答えていただけスタッフはとても親切であった。

他にも素敵な植物やご紹介したいものもあるがこの辺で。この公園を見終わる頃にはそろそろ活動のタイムリミットとなり、街中に少し立ち寄った後、再度ブリスベン空港へと向かった。

ここでKaoriさんとはお別れ。Kaoriさんには、この4日間つきっきりでアシストいただき、さらに通訳以外にも私が足らないことも補っていただき本当にありがたかった。素敵なパートナーである。心より感謝である。

そして別れ際では再会の約束と今後の協力をお願いし、私は手荷物検査場へと向かうことにした。

国内線で移動し、シドニー空港に到着したころには辺りはすっかり暗くなっていた。そこからホテルの有料ミニバスに乗ってホテルに到着。チェックインを済ませ、部屋に入ると早速シャワーを浴びた後、持っていたリンゴやスナックなどで簡単に夕食を済ませてから、寝過ごさないように、デスクワークはほどほどにして早めに眠ることにした。

さてと明日は帰国。無事に帰れますように。

昨晩からの雨は朝になっても止まず、朝の挨拶と共にパートナーからはレインマン。レインマンと笑いながらの連呼。そしてシンプルで美味しい朝食をいただき、車に乗り込んで出発をした。

出発地点からおおよそ2時間半の道のりである。途中雨が止むときもあったが、ほとんど降り続いていたため。休憩地点でも水たまりができるほどであった。

そして休憩をはさんで約2時間半。待望のボトルツリーが生育する夢の地に到着した。私はこの地を訪れるのは数年ぶりいや5年ぶりぐらいかもしれない。

そしてこのファームの管理者と合流。そしてラッキーなことに、ちょうど雨も止んだので久し振りの再会を喜び合い、しばし打ち合わせを行った。打ち合わせでは昨日から降り続いている雨のため、足もとが緩いために活動範囲には制限がかかってしまうが、その中でもシンボリックなボトルツリーを探すべく4WDに乗り込んで出発をした。

しばらく車を走らすと、遠目にスッと立ち上がる素晴らしいボトルツリーが目に入ってきた。早速車を降りてチェックと採寸を行った。とても良い感じのボトルツリーである。いきなりこのような素敵な1本を見せられてしまい、興奮が冷めやらないまま車に乗りこんで、少し前に進むと、視界の先にはそびえ立つまさに巨大ボトルといえる驚愕の1本が見えてきた。

そして車を降りると、同行者とともにボトルツリーのもとへ、小走りに向かった。高さも幅もあり圧倒的な存在感がある1本である。同行者も同様に感じられていたのが、すぐに伝わってきたので、何の躊躇もなくすぐさま採寸を行った。そしてサイズを測ると明らかに先ほどのボトルツリーより大きい。ただ大きいだけではない。文章ではうまく表現ができないがその存在感に同行者と「すごい。すごい。」としか言えないぐらいであった。そしてこのボトルツリーが日本にきたら、みんな驚くであろうな~~と口をそろえて言っていた。そしてさらに興奮した状態で車に乗り込み、次のボトルツリーを探しに向かった。

そして少し走ると良い形のボトルツリーを見つけることができた。これもとても良い感じである。さすがにさきほどのような存在感はないが、この姿も素晴らしく多くのボトルツリーを観てきた私やパートナーもとても良いボトルツリーである。個人的にはすごく気に入ったのでしっかりチェックをおこなった。

そして再び車に乗り移動。先ほどの大きなボトルツリーを目にすると、どうしても他のものは小さく見えてしまうな~と同行者と話をしながら、次の候補を探しながら窓の外を眺めていた。しばらくして素晴らしいボトルツリーを見つけてその麓にまで向かったとき雨が強くなってきたため、そのボトルツリーはあきらめることにして、次なるボトルツリーを探しに向かうことにした。

そしてしばらくして、また少し先にとても立派なボトルツリーの姿を確認できたので、まっすぐ車を走らせた。そして近づくにつれてその大きさがはっきりわかるようになり、これは先ほどのとても大きなボトルツリーに匹敵するぐらいのサイズであろうということで、間近で確認するため近づいた頃には、うまく雨も止んでくれて、しっかりサイズを測ることができた。やはり先ほどボトルツリーに匹敵するサイズである。同行者もとても興奮していたのが伝わってきた。

しばしその場でこの樹を日本に迎え入れることについての話を行いながら、それぞれが頭の中で大きな絵を描いていたと思う。とても楽しみである。

その後、一旦ここを下山し、少し離れていた次の場所へと向かった。そしてしばらくして以前伺った景色をなぞるように眺めていると、私の胸が高まってくるのを感じた。そうそれは待ち焦がれているボトルツリーに再会できるというのがわかったからだ。そしてゲートをくぐるとその先は、そのボトルツリーが変わらぬ姿で立っていた。

何度見ても「美しい」「かわいい」など全ての誉め言葉が当てはまるほどの超素晴らしいボトルツリーである。一緒に同行したメンバーも感動の声をあげていた。私は10数年ボトルツリーを探し見てきたが、このような素晴らしいフォルムの子には出会えたことはなかった。それもそのはず現地で50年以上活動するパートナーも、このボトルツリーはAAAと評し、このようなものは、まず出会えないという。

私はあまりの素晴らしさに、時間を忘れ何度もしっかり抱きしめていた。その姿を見ていたパートナーは、今まで多くの富豪や世界的な植物園が訪れても、この子は誰にも渡さなかったんだと言っていた。そして「又右衛門が再び来るまで、しっかりと残しておいたよ!」と言っていただけた。本当に嬉しくてこみ上げてくるものがあった。

ただそれと同時に、あまりの素晴らしさにこのボトルツリーをこの地から動かすことが正しいのか?を感じたので、正直に再度この子を迎え入れることについて聞き直してみたが、現地の方々は、「この子も今日この日を待ってくれていたと思っているよ。多く人に出逢わせてあげて欲しい。」と言っていただけた。本当に光栄であり、この仕事の尊さを感じることができた。

しばらくこの場で今後についての話をさせていただき、隣り合わせるこれまた素敵なボトルツリーとの時間も過ごし、今回のボトルツリー探索を終えることになった。

そして一旦ベースキャンプに戻り、今後について相談し、再びスケジュールを組んで再訪する約束をして、後ろ髪を引かれる思いでこの地を後にした。

帰りの車の中では、エキサイティングな半日を振り返りながら、色んな夢や構想を語り合いながら、再び2時間半ほど車を走らせ、ナーセリーに戻ることができた。

その後、今回の訪問における最後のディナーでは、ご用意いただいた私の好物と特別なワインで祝杯をあげ、ここ数日間滞在の素晴らしい成果を認め合い、祝い合うことができた。

そしてしばらく今後について話を行い、それぞれが部屋に戻り、自分の時間を過ごすことになった。わたしはあまりにもエキサイティングな1日であったので、中々興奮で寝付けそうにないので、デスクワークとパッキングを行ってから休むことになった。明日は早朝出発寝過ごさないようにしなければである。

今朝は準備万端で朝を迎えるはずであったが、昨晩はめったにないことだが、寝ぼけて歩いていたのであろう深夜、壁に真正面から、それも鼻だけをぶつけてしまい、その際に鼻がメシっという音がした記憶は残っている。そしてその傷みが残ったまま朝を迎えた。念のため鼻がおかしくなってないかと心配になり、鏡を見てみると、少し鼻は赤くなり、位置がずれたような気がする。今更、この歳で少々のことは気にしないで良いか~~と思いながら、皆さんと朝の挨拶を交わして、朝食の準備されたテーブルに着くことにした。

朝食はいつものナチュラルなもの。とても美味しい。そしてその時に昨日の夜のことを伝えると、夜中に大きな音がしたのはそのことだったの?と笑みを浮かべながらとても心配をしていただき、申し訳なさと恥ずかしさを感じながらの1日のスタートとなった。

午前中は農場の下見とミーティングを行い、お昼には普段お世話になっているクライアントがお越しになられ一緒にランチをいただいた後に、農場にある植物のチェックとセレクトを行った。

まずはオーストラリアの代表的な植物であるグラスツリー。品種はグラウカである。グラウカはグラスツリーの中でも人気が高い種である。ジョンソニーなどに比べて希少である。

またグラウカの中にも、グラウカとオーストラリスに分かれている。ここにあるのはグラウカ グラウカである。葉の色はグラウカ オーストラリスの方がシルバーで人気があるが、今は採取できる場所はなく、さらに移植後、状態が急変することもあり難しい種である。日本には弊社で数本管理をさせていただいているが、今後日本に来る可能性は極めて低いと思われるので、来日の可能性があるのはこのグラウカ グラウカたちになるであろう。

これは枝分かれした大きなグラスツリーである。見ているだけでワクワクしてくる。ぜひ日本に迎え入れたいと思っているが、ご存知の方も多いとは思うがグラスツリーが生きていくためには共生菌が必要のため、日本向けにしっかり洗浄し完全に土を落とすと、多くの共生菌が失われ、ストレスに耐え切れずに枯死してしまう可能性が高いのである。

そのために現在はDannyと協議し、日本への輸入はストップさせている状況である。ただグラスツリーの輸入を熱望している方も多いため、今後枯死を防げる方法を模索しながら、良い手法が見つけられたら再開をしたいと思っているので、今しばらく待ちいただければ嬉しく思う

次にダニーが栽培しているボトルツリーを拝見させていただいた。写真のようにオフィスに隣接する農場で、育てられていて、どのボトルツリーもとても素敵な感じであり、日本でも活躍いただけるサイズ感でもある。

そして数百本の中からいくつかをセレクトさせていただいた。とても魅力的である。

せっかくなので選んだ中からのユニークな一本をご紹介

何かハンギョどんやアニメで見かけるような少し悪顔に見えるのが愛くるしい

せっかくなので少し顔真似をしてみた。いかがですか?似ていますか?少し曲がったかもしれない私の鼻はアップにしてみるのはお控えくださいませ(笑)

このような感じで、多くのボトルツリーから日本へお越しいただけるものをセレクトさせていただき、この日の屋外での活動を終えることになった。

そしてこの日のディナーは私の好物であるチキンを用意していただいていたので美味しくいただき、談笑をさせていただいた。そして食事が終わる頃、屋根を強くたたく雨音が聞こえはじめ、外を見るとしっかり雨が降っていた。

その光景をみたみんなが私を相変わらずのレインマンと笑いながらも少し心配そうな面持ちでもあった。それにしてもこの時期にはあまり雨は降らないのに、今回もしっかり雨が降ることにDannyも呆れながらも驚いていたが、植物のためにはありがたいことだと笑いなが喜んでもいただけた。

ただ明日は、山に入ってスペシャルなボトルツリーを探しに行くのでできれば雨は止んでいただくことを願いながら、食事を終えて各自明日の準備をおこなうために部屋に戻り、私はそのままリビングにのこってデスクワークをさせていただいた。

そしてすっかり夜も更けてきたので、昨日のような寝ぼけをしないことを願いながらベッドに入ることにした。

トランジットに時間がかかり予約便には乗れずではあったが、無事にブリスベンに到着。

スーツケースをピックアップすると同時ぐらいに、今回ブリスベンでの活動をサポートしていただけるKaoriさんと合流することができた。

Kaoriさんは、オーストラリア在住で、本来の仕事は航空会社のフライトアテンダント。そのため日英とも語学が堪能で、今までに何度かヘルプしていただいている。特にご活躍いただいたのが現在広島市植物公園で元気にしている日本最大のバオバブ移植(バオバブサバイブプロジェクト)において、チーム又右衛門はじめ同行者、密着取材のテレビクルー2社の通訳などをしていただいたのが記憶に新しい。

合流後、Kaoriさんのマイカーにて、オーストラリアのビジネスパートナーであり、師であり、友であるDannyの待つStation Creek Tree Farmへと向かった。

そして、空港から約1時間30分でStation Creek Tree Farmに到着。車の音が聞こえたのかDanny sanと奥様のCarolyn sanが玄関まで出てきてくれて、再会までの2年間の時間をかき消してしまえるほどの強い握手&ハグをすることができた。

到着後、すぐ用意していただいていたランチをいただき、この2年間のお互いのことなどをお話させていただけた。そしてスーツケースの約3分の2を占めていた特別なお土産をお渡しさせていただくことができた。

食事後、今回の訪問場所予定などのミーティングを行った後、私は事務所に隣接する庭を拝見させていただいた。

ボトルツリーに、グラスツリー、サイカス各種、その他マダガスカルプランツなどをチェック。全て観終わる頃には陽も落ちかけてきたので部屋に戻り、再びミーティングを行った。

そして陽が落ちた頃に、Dannyの次男で2年前にタスマニアに同行してくれたTim sanと三男のPeter san家族が合流して、豪州ならではのバーベキューパーティーで、私たちを歓迎してくれた。

そして皆さんで談笑しながら、ビジネスとは少し離れた感じの、アットホームなとても素敵な時間を過ごさせていただけた。

そしてそのような居心地の良い時間はすぐに経ち、明日からの活動もあるので、それぞれの自宅、私たちは部屋に戻り、明日の準備をおこなうことにした。

さ~~いよいよ明日からは実際の活動である。興奮で眠れるか心配である。おやすみなさい。