四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ
MATAEMON'S THINKING BLOG
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早朝4時30分にホテルを出発して、バレンシア空港へ。
そして約二時間、経由地のパリ シャルルドゴール空港に到着。導線があまり良くないためか、結構時間を要して、出発ゲートへ。ただまだまだ時間があるのでラウンジのワーキングデスクを陣取り、ひたすら出発まで、急ぎの仕事を済ませた。
そして、定刻から少し遅れて関西空港へと飛び立った。
今回の渡欧はビジネスパートナー3社の訪問とIBERFLORA展示会が目的であったが、ほぼ理想通りの活動ができたと思う。
ナーセリー各社は、今までよりさらに積極的で、素敵な品質の植物をつくり世界各国に出荷しているが、今回は私たちの要望を受け入れていただき、日本向け出荷スペース内で、独自の方法で栽培に取り組んでくれていた。これはとても価値あることで、これらによって植物、環境への負担も軽減できるのではと思っている。
さらに、展示会でも新たなひらめきがあり、その招待者パーティーにおいて、他国とのネットワークを拡げることができた。これもまたとても有意義だった。
短い休息時間のなかでも、異国の地に身を置き、そこから日本を見つめてみることでいろんなことを気づかせてくれた。
相変わらずバタバタの日々のため、あまり横になる時間がとれず、ブログやFBの内容はボロボロかもしれないが、そこは言い訳させていただき、ご勘弁いただければと思う。
さ~帰国したら、ゆっくりと・・・と言いたいところだが、関空に着いたらすぐに、駐車場で着替えて、ソウルに行かなければである。
ソウルではパートナーのガーデンデザイナー 矢野TEAがソウルガーデンショウに招聘され奮闘している。早く追いかけて、仕上がりの確認と労をねぎらわなければならない。
ソウルの皆さん。しばらくお待ちくださいませ。又右衛門はすぐ向かいます。
昨日、今日とイベルフローラにて視察および商談をさせていただいた。
イベルフローラはスペインで開催される園芸博覧会では最大で、毎年この時期に行われる。この展示会にはドイツやフランスなど欧州からのバイヤーが殆どで、まれにアジア諸国などの他国が混じり訪問している。
そして私たちは本年、主催者側からご招待いただき、2年続けての訪問をさせていただいた。
展示会会場に到着後、まずはスペインのビジネスパートナーであるデザットプランツでは第一人者といえるVivero Canos社を訪れた。
そしてミーティングをさせていただいた後に、展示会場内を視察した。
その会場の状況は下手な文章で説明するより写真の方がよほどわかりやすいかと思うので、何枚かをアップします。
そして時間の許す限り、会場をまわっていた。
その途中では他地域のビジネスパートナーや、今春ベルギーのゲントフロラリアでお世話になった方など懐かしい顔ぶれとも再会ができて、とても貴重な時間を過ごさせていただくことができた。
そして夕刻展示会場をでて、一旦ホテルに戻り、今夜開催されるこの展示会の招待者のみが参加できるパーティーに出席させていただいた。
このパーティーには世界各国で活躍される業界の人が多く集まっており、熱気であふれていた。
日本からの招待者は私たちだけであったのか、他に見かけることがなく、せっかくなので日本の素晴らしさと、ガーデンデザインやガーデンツールなど、又右衛門プロジェクトを伝えさせていただき、多くの方に興味を持っていただけたと思う。
写真はテーブルをご一緒させていただいたスペイン、イタリア、トルコ、メキシコの方々です。
皆さんとは今後も何らかのつながりを持ちながら、進んで行くことになりそうでとても楽しみである。
これからもこのように国際交流を深めていき、「世界の感動を日本に。日本の感性を世界へ。」伝えていければと思っています。
今日も素敵な出逢いに本当に感謝です。
車窓からは見慣れたお気に入りの景色が目に飛び込んでくる。昨晩はあまり眠れなかったので、寝ようとは思ったのだが、どうしても景色が気になって、結局眠ることはできず、約1時間半でバレンシア駅に到着した。
到着後、ホテルに向かい、そしてチェックインを済まし、展示会場であるFERIA VARENCIAへと向かった。
そしてここで開催されるスペインでは大きな園芸の展示会 IBERFLORAに招待参加してきた。
まずはビジネスパートナーであるViveros Canos社に来訪の挨拶を行った。
そしてしばし歓談及びミーティングの後、Canos ブースを拝見した。興味深いものがあるが、Canosブースの植物をはじめ、IBERFLORAの会場風景は、このアップとは別に、明日か訪問終了後にでもまとめてアップしたいと思う。
さて、ブースをウロウロしているうちに、IBERFLORA名物の超巨大パエジャ(パエリア)が出来上がり、私も引換券をもって列に着き、本場パエジャをお腹いっぱいいただいた。これだけお米を食べたのは久しぶりで、本当に美味しく感じた。
その後も引き続き各ブースを訪れ、各取引先に挨拶をしたり、商談をしたりした。
そして夕方遅く、不眠の日々が続いたせいか、体調に異変を感じはじめたので、ホテルに戻り、薬を各種飲んで、身体を叩き起こし、あらためてバレンシアの街中に視察に向かった。
この街は相変わらずの風景のままであった。といっても前回が半年前なので変わっていなくて当たり前だが・・・(^^;)
そして変わりがないのがうれしい街並みを身体で確認し、お腹が空いてきたので夕食をとることにした。
前回偶然に見つけたこのお店だが、めちゃくちゃ美味しい。他とは明らかに違い各段に美味しい。素材の味をそのままに、最大限に活かした料理は、ピカイチだと思う。
そして今回もカウンターを陣取り、舌鼓を打たせてもらった。
そんな料理のおかげで身も心も満たされ、再び気になるショップなどを散策し、ホテルへと戻った。
体調としては決して良くはないが、見るもの触れるものが学びであるので、そのつらさを興奮がごまかしてくれているのかもしれない。ただ帰国の途中で、一気に疲れが出ないか、ちょっと心配なので、深夜日付もとうに変わっているので、今日はこの辺でパソコンをしまいます。おやすみなさい~~。
今日は、朝から日本の総代理店契約を結ばせていただいた中で、一番新しい会社を訪問させていただいた。
ホテルを出発し、ナーセリーに到着。
まず私たちを出迎えてくれたのは、オリーブにピューマの親子を彫刻されたモニュメント?これはかなりの迫力である。オランダの著名なアーティストの作品とのこと。
生きているものをこの形にしたなら、少し違和感があるが、残念ながら枯死してしまったものや、仕方なしに間伐されたものでれば、このような活かし方も良いかもしれないと思った。
そしてオーナーたち再会を喜び合い、早速ミーティング。先日のシップメントの状況報告と
次回シップメント予定のオリーブの仕上がり状況、2017~2018の方向性などを確認した。
また弊社プロデュースの日本向け特別栽培管理法と進捗状況を確認した。
推定樹齢1000年のオリーブをはじめ、ピレネー近くの奇妙な枝ぶりで寒さに強いもの、人気の100年オリーブ、かわいらしいサファリなど、役者が出そろってきて、後はオリーブたちからの返事待ち状態。
きっと来年の春から順次出てくると思う。
スペインのオリーブナーセリー規模では、最大級の会社だけあり、どこまでいってもオリーブ オリーブ・・・・。車で回っても一日仕事である。
そのような中、足早に約100本をチョイスしてきた。乞うご期待である。
ざっと一通り確認を終えるとランチのお誘いをいただきレストランに移動。そこにはフランス、オランダの巨大ガーデンセンターの方とスペインのナーセリー、私たち日本とで、4か国12名の少し遅めのランチパーティーとなった。
そしてそこで私はせっかくの機会と思い、又右衛門の活動やTEA’s Designの活動を説明させていただいた。彼らは私たちの活動やデザイン性を高く評価していただき、大変興味を持っていただけた。またまた縁というものは本当に素敵であると感じることができた。
長めのランチは終了したころにはもう夕方。そしてナーセリーの代表にアリカンテ駅近のホテルまで送っていただき、ナーセリーの方とお別れになった。ここで本日の視察は終了。
その後ホテルにチェックイン。ランチが遅かったため、お腹はあまり空いてはいなかったので、ディナーは一人で駅構内のカフェで簡単に済ませ、あと飲料だけを買い込んで部屋に戻り、たまったデスクワークを行った。
そうこうしているうちに深夜近くになった。明日は列車で移動。大きなスーツケースを持っての移動は大変なので、体力の充電をしておくためにも、ブログを書き終えたので準備をして眠ります。皆さん、おやすみなさい。
今朝、お気に入りの朝食を食べ、スペインで一番初めに取引をさせていただいた
Viveros Dura社を訪問した。
到着して、まずオフィスでミーティングを行い、その後早速、新設された日本向けの養生及び出荷スペースを確認させていただいた。
そこには、厳しい日本の基準を満たすために、私たちが要望した仕様をきちんと再現して行われており、しっかりと300年オリーブ、100年オリーブが、日本へ向かうために待機されていた。
本当は、ここで待機されている品質にこだわりをもったオリーブと自然への負担を軽減させることができる日本向け特別仕様スペースのアップをさせていただければいいのであるが、今はまだ写真は控えさせていただきます。
ただそれは真似をされるのが嫌だとかではなく、写真だけを見て、他社の方が導入されても、かえって逆効果になる可能性もあるからです。ご了承ください。
その他にも、いくつかの興味深いものを確認し、再来年の生産の検討もさせていただいた。
その他には、写真のような20m級のオリーブや樹齢1000年クラスのものも多くあり、数時間視察させていただいた。
たださすがにこのクラスは、現在の日本では中々特別なことがないと受け入れは厳しいかなと思う。
そのようにしているうちに、時間が経ち、来春の再訪問の約束と、次回の要望を伝えて、ナーセリーを後にした。
その後は、街に戻り、しばらく散策した。
さすが靴生産のまちエルチェと言うこともあり、靴屋さんが多くある。中には壁に靴を貼り付けたもの
ちょっと素敵な公園のベンチ。
河川敷に描かれたアートなど、エルチェらしさを感じることができた。
植物ではここはヤシが有名であり、街中の植栽はカナリエンシスやワシントニアなどが多く使われている。
当然オリーブも植栽されており、気持ちがいいぐらい大きく枝を伸ばしていた。
こんな感じで、スペインでの実動の初日を無事終えることができた。
今回スタンバイ中のオリーブたちは来年の早春に日本に来ていただく予定です。
また詳細は後日。楽しみにしていただければと思います。では3日目を期待して、おやすみなさい。
早朝、別れの寂しさを重いスーツケースを無理矢理持ち上げ、玄関の階段を降りることで気をそらし、その勢いで車に押し込んで、自宅を出発した。
途中コンビニでパンとコーヒーを買い、大阪の事務所に立ち寄ったら、日曜日の早朝にも関わらず、パソコンに向かい、お客様の注文対応をしているスタッフがいた。
そんな姿に感謝とともに、お尻を叩かれた気分で、急ぎ足で関空へと向かった。
今日は、日曜日のため、道路は空いていて、予定時間より少しだけ早く、関空へと到着した。
そしてその後約11時間強のフライトを終え、経由地であるオランダ スキポール空港へ到着。
さらに、空港でトランジットのために、3時間弱を過ごし、目的地であるアリカンテ空港に到着した。自宅を出てから約22時間の移動であった。
今回の行程は、私たちが日本総代理店をつとめさせていただいているエルチェ、ヌレスの素敵なナーセリーの訪問と、バレンシアで開催される園芸の展示会から招待していただいたので、昨年に続いて訪問させていただくのが目的である。
さて春に訪れた際に、日本輸出向けに特別に管理してある植物たちは、元気にしているか?新しい商材はあるかなど、どんな出逢いがあるか楽しみでいっぱいである。
時間がとれれば随時アップしていきます。Facebookでも紹介しますので、時間がある方は観てください。
それでは。おやすみなさい。
今日はバンコク最終日、昨晩まで一緒であった皆さんとは全く別行動である。
仮眠後すぐに眠い目をこすりながら、まずは荷物のパッキングを行い、簡単に朝食をとりながら、打ち合わせを行った。
そしてその後、今回のCafe AMAZONプロジェクトとは、全く違う弊社関連会社である「アースフィール」のタイ国での事業展開などの打ち合わせをさせていただいた。
アースフィール社は、農産物の有機栽培の指導や資材販売、環境浄化事業、さらにセラミック栽培式野菜工場などを行っている会社である。そして今回、弊社の技術や資材などのタイでの市場調査と、積極的に導入を検討している方との打ち合わせも、今回の訪問の重要な理由のひとつであった。結果的に今すぐGO!とまでは行かなかったものの、かなり興味を持っていただけ、色んなご提案もいただけた。
多くの人に支えられ 生産者への支援をと設立してから10年。皆さんには、活動主旨は評価いただきながらも、正直ビジネスの確立までは程遠い状況であった。しかしながら東京五輪が発端となり、日本の農業での農薬使用率の問題が指摘され、最近は有機栽培に関する問い合わせも増えてきた。さらに東日本大震災による様々な環境問題など、水質改善や水産事業への導入なども検討をいただけるようになってきた。
いつかこのような日が来るのではという考えで立ち上げた会社が、国内外で役に立てることが出てきたのは本当にうれしいばかりである。
そして夕方から帰国まで少し時間があったので、現地で活躍される方と一緒にチャトチャックの植物市場を久しぶりに訪問。私自身はこの市場では、流通の履歴がはっきりしないので、扱うことは難しいが、多くの日本人趣味家や業者の方々が訪れて買っていくとのことであった。
その後、最近できたOASISが気になったので視察してきた。
さらに近くにいたニャースのようなネコちゃんに遭遇し、気が付けばいい時間になったので、空港へと車を走らせた。
厳しい渋滞の中、約2時間で空港に到着。帰りは特別な大きな遅れも無く出発。約6時間後無事日本へと帰国した。
今回のバンコクは機中2泊、ホテルで仮眠2泊というハードなスケジュールになり、結構体力を消耗したが、とても意義深い海外出張になったと思う。
さ~~。これからさらにバタバタ忙しくなりそうな気がする。気合をいれて頑張っていきます。バンコクでお世話になった方ありがとうございました~~。
今日は、今回の訪問でのメインイベントであるコドモエナジー社とPTT社との記念すべき契約の日である。
PTTとはタイ石油公社のことで、現在10兆円の世界を代表する巨大企業である。そしてその事業の一つにとして、タイ国内に「Café AMAZON」というブランドでコーヒーショップ1,500店舗を展開しており、本年度日本に初上陸をすることになる。
そしてこのプロジェクトの窓口がコドモエナジー社で、いわば「Cafe AMAZON JAPAN」のとして展開を始めることへの記念すべき調印式である。
この「Cafe AMAZON」プロジェクトの成功のカギを握るコンテンツの中に植物の存在がある。そこで又右衛門は植物のプロデュースで関わらせていただくことになり、この日を一緒に迎えさせていただいたのである。
まずその第一号店は東京でもなく、大阪でもなく福島である。何故第一号店が福島であるのか?については、私の言葉よりコドモエナジー社の岩本社長の記事を参考にしてもらえればと思う。
調印式を終えて、このビルを出た時、みんなの表情は緊張感から解き放たれたものではなく、明らかに新たなことにチェレンジする前を向いた鋭いまなざしであった。
私はこの店舗に、多額のお金をかけてみんなが驚くような「見えるデザイン」を重要視しようとは思ってはいない。今のあるがままを大切に、まずは又右衛門としてできる目に見えないデザインから始まり、今まで手をつないできてくれている人びとや新たな人びととともに、徐々に創り上げていくことに重きを置いていきたいと思っている。それが福島の第一号店の役割だと思っている。
私は、この地をきっかけに又右衛門がめざす植物を通じての国際交流や、日本について、ともに考えることができる場所になっていけばと思っている。
是非皆さんには、新しく始まるこのプロジェクトを温かく見守っていただければと思っている。
調印式を終えた私たちは、バンコクの中心部に戻り、コドモエナジー社一行とタイで活躍中のぼんち きよしさん。元さん、バンコク企業の方々と打ち上げの晩餐会を行い、夜遅くまで多くの人と深い話をさせていただいた。
そしてその夜コドモエナジー社一行は、空港へと向かい、私より一歩先に帰国の途につかれた。
私はもう少し現地法人の社長とミーティングを行い、深夜に一人ホテルに戻り、机に向かって今日一日を感慨深く振り返っていた。
今回の訪問記は出発前からのバタバタのせいか、正直体調が万全でないのと、現地での深夜まで続くミーティングなどで、パソコンに向かう時間が全くなく、相変わらずの乱文にさらに、駆け込み書きみたいになってしまうこと申し訳ないです。ごめんなさいです。
まずは12日 出発間際まで仕事をし、自宅に戻りパッキングを済ませて、夕刻宝塚を出発。そうして数時間後関空に到着した。夜もあってだか以前よりは利用客は増えたものの、他国と比べ相変わらずひっそりとした空港は、何だか物悲しく感じた。
そして出発までデスクワークを行い、そろそろ出発かなと思っていたら、機材点検のため出発が遅れるとのアナウンスが流れた。その後何度かアナウンスが繰り返し流れて、結局最終的に、当初の出発予定時間より3時間遅れでの出発となった。
普段なら、比較的せっかちな性格の私はストレスがいっぱいたまるとこだけど、今回は、その時間のおかげで、この関空について少し考える時間ができたので個人的には良かったのではと思っている。
今、シンガポールの空港では、ガーデンバイザベイのように、私たちの各国のビジネスパートナーのユニークな植物が導入されたり、新しい技術での植栽が始められたりしている。
その活動に間近にみたり、場合によっては関わらせていただいたりすることが増えてきている中、やはり一番に頭に浮かぶのは、私たち自国、地元の空港である関西空港も、もっと花や緑を増やし、それらを日本人が持つ美意識でデザインすることで、訪問者に感動を与えることができるような空港にしていきたいと強く感じる。
できれば空港自体が植物園やガーデンショウのようなものでも良いのではないかと勝手に想像を何倍にも膨らませ、是非機会があれば業界のみんなで手をつなぎ、この地から発信することができないかなどと考えていたので、この3時間はあっという間に経った感じがした。
そして、遅れての搭乗から6時間後、日付も変わり13日に朝にバンコク スワンナプーム国際空港に到着。飛行機をタクシーに乗り換えてホテルへと向かい、前日に到着しているパートナーと合流となった。
その後、パートナー企業の所用で、バンコク駅に向かうことになり、駅周辺をうろついてみた。
すると日本駅構内では目にすることがない光景が飛び込んでくる。大きな駅のホームでの集団散髪である。
これはいったい何事かと思い、その方たちに聞いてみると、普段はデパートやホテル、ヘアカットのお店で働いている方々が研修も兼ねてだが、ボランティアで多くの人のカットを行っているとのことであった。私はこのプロジェクトがとても素敵に感じ、しばし見とれていた。
すると、私の先輩でありパートナーでもある岩本社長が、バンコクではビジネスシーンでロン毛と髭はタブーなので、せっかくの機会だから明日に向けて又右衛門の髪の毛をここで切ろうという無茶ぶりをしはじめて、危うく私のトレードマークであり、残り少ない資源の髪の毛が奪われそうになったが、一生懸命抵抗することと、当日は髪の毛をくくるという条件で、何とか許しを得て、難を逃れたのである。結構、又右衛門危機一髪であった。
その後は場所を変えて、ミーティングと、タイ国の要人との食事会などを重ねて、深夜ホテルに戻った。
ホテルでは昼間の危機一髪やフライトでの徹夜などのせいか、少しぐったりムードなのと、今回の訪問のメインイベントもあるので、仮眠程度しか時間はないが、少しでも睡眠をと思い、デスクワークは控えめにして、明日に備えて眠ることにした。
ダーウィンを深夜に出発し、シドニーへ。そしてそこから成田、伊丹へと乗り継いで宝塚に戻ることになる。
そしてシドニーから成田に向かう飛行機の中で、いつものようにブログを書いている。今回の渡豪もとても中身の濃い一週間であったので、ブログを書きながら、まるで何年も旅していたようにさえ感じている。
台風の状況を心配しながらの日本からの旅立ち、到着したオーストラリア。そして素敵なパートナーとの出逢いから始まった植物と夢を追いかける旅。振り返ればこみあげてくるものを感じる訪問であった。
書き綴りながら毎度繰り返してしまうが本当に出逢いは素晴らしいと思う。
まずは人。
今回、FBの友だちが掲載してくれた1通のアシスタント募集から、6日間ずっと私と行動に共にしてくれたはる花さん。何処の誰かもはっきりわからない私の依頼にも関わらず、お声かけいただき助けていただいた。そして最後の別れ際に、「正直植物にはあまり関心は無かったのだけども、大きなバオバブを目の前にしてその存在感に驚かされ感動した。参加して本当に楽しかった。良かった。」と言葉を残し、また次の街へと旅立っていった。そんな素敵な彼女の活躍で有意義な旅になった。
そして数年来のビジネスパートナー Cycad International社のJoeの長男Joey。何か動物を見つける度に大きな声で「Nobu!Nobu!」と叫び、私を呼びつける。そして手づかみでワニ、バラマンディー、など様々なものを捕まえて見せてくれる。その手早さは半端じゃない。本当にいたずらっ子でもあり、愉快で心優しい素敵な男である。
シャッターを向けるとポーズをとってくれる、かなりのイケメンArryn。彼の逆立ちは、中々である。彼の行動は、マニアックでありとてもユニークである。その少年らしさは私の若い時を思い出させてくれる。そんな力強いナイスガイである。
その母のKaren。つまりJoeの奥さん。とてもクレバーで、てきぱき冷静に仕事を進めていく。そして手作りの美味しい料理で迎えてくれて、私に「あなたは私の家族よ」と抱きしめてくれる。本当に温かく感じる。
そしてオーナーのJoe。数年間大きな取引もできずにいるのにも関わらず、私を信じているからとのことだけで日本での役割をすべて任せていてくれていて、さらに中国や韓国なども任せると言ってくれている。「私たちはお金のためだけではない。植物を心から愛する人に、大事な植物を供給する。日本には君以外に考えられない。だから又右衛門は、ここにある欲しいものを何でも持っていっていい・・・。」とまで言ってくれる。涙が出るくらいである。
ただ確かに日本に持ってくれば、かなり高価で取引ができるであろうが、私は首を横に振る。その真意は、彼は私と目があったらすぐに感じ取ってくれる。そんな息の合ったコンビである。
そのような素敵な人に囲まれてしあわせであった。
次に植物。世界で稀少な植物がこの地で自生している。崖っぷちや、砂漠のような土地、水があふれる場所、海の塩で覆われた場所でも生き、さらにブッシュファイヤーで火あぶりになっても、力強く生き続けいる。そして美しい花を見せ子孫を残し、雄大な姿を見せ訪れる人びとに、半端ではないパワーと、安らぎを与えてくれる。
私はこれからも人間のエゴでこのような素敵な植物たちをハンティングすることはせず、植物やそれらのともに歩んできた人と対話しながら、この仕事に就いていきたいと、あらためて感じた。
そして大地 大自然。心を映し出してくれる透き通った雲一つない青空。全ての邪念を焼き尽くしてくれる夕焼け。果てしない夢を見させてくれる満天の星空。もはや言葉ではその一片すら言い表せられない。
今回このような素晴らしい出逢ができたオーストラリア訪問。本当に全てに感謝です。
この素晴らしさを一人でも多くの人に伝えることができるように、「世界の感動を日本に。日本の感性を世界へ。」をテーマに又右衛門これからも一生懸命頑張ります。
本当に本当にありがとう。
そしてまたみんなとの再会を楽しみにしています。