四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ
MATAEMON'S THINKING BLOG
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エデン・プロジェクトを訪問し終え、時計を見ると15時を回ってしまっていたので、この後は近くのガーデンセンターに行こうか、新しくできた施設に行こうか、入場締め切り時間間近で、今からの入場では駆け足でも全て観られないが「ヘリガンの失われた庭園」に行こうか悩んだが、日本からすれば遠方で再訪が簡単ではないので「ヘリガンの失われた庭園The Lost Gardens of HELIGAN」へ行くことにした。
という訳で、多くの人が帰路につく中、チケットを購入し入場。スタッフの方に人気のスポットを聞くと「The Jungle」が一番人気ということで、まずはそこをめざした。
Woodland Walkという緑に囲まれた小径を進む。
すると「Mud Maid」という緑に眠る像が目に飛び込んできた。とても神秘的である。
さらに進んでいくと「The Jungle」エリアに。その中のFern Galleryではディクソニア アンタルクティカが多く自生している。ディクソニアはオーストラリアやニュージーランドと思っていたので意外であった。
さらに緑の中を進んでいくと大きなガナラの葉や植物に囲まれたところに差し掛かった。
さらに進むと池がある。恐らくこの辺りがスタッフの方がいう人気スポットであろう。
他にも自然美が素敵な場所が多くある
「The Burma Rope Bridge」という橋からなどいろんな角度から見ることができる。
さらに進むとLost Valleyというゾーンがあり、「Charcoal Sculpture」や「In Nature’s Hand」と言われるモニュメントなどがあり、言葉は得意ではない私でもメッセージを感じとることができた。
第一目的地の「The Jungle」を見た後は、これ以上進むと時間内に戻ることができないので、ここから広々とした草原などを観ながら入口方面へと向かうことにした。
途中素敵なガーデンもあったが足早に進んでいく。そうすると木の幹の曲線がとても美しいゾーンに差し掛かる。覆い茂った中を縫うように歩く。
何の植物かと葉を見るとシャクナゲである。今まで外から美しい花ばかりをみていたシャクナゲの中は、このように幻想的なことになっていたとは知らずに感動した。ある意味この「ヘリガンの失われた庭園」で一番印象的であったとも言えるほどであった。
他にも素敵な場所はあっただろうが時間もなかったので、見学を終え、ショップに立ち寄りバタバタで帰路につくことにしたが、今回時間がない中であっても「ヘリガンの失われた庭園」にきて本当に良かったと思えた。
そしてホテルへ戻る途中。今回案内のお世話になったKasumiさんご夫婦に近くのMEVAGISSEYという海沿いの街に連れていっていただいた。
晩御飯ご飯代わりにスタンドでパンやフィッシュフライなどをいただき、コーンウォールを目とお腹で十分堪能でき、その後ホテルに送っていただき、お世話になったKasumiさん夫妻とお別れとなった。
この地においても素敵な方にご案内いただけたおかげで、たった1日しかなかった訪問日程ではあったが、多くを観ることができ、中身の濃いとても充実した日となった。本当に感謝である。またお会いできるのが楽しみである。
部屋にもどってシャワーを浴びて一服したらすでに日付が変わろうとしていたので、明日は4時起床なので万が一寝過ごしてはいけないのでデスクワークをしながら朝を迎えることにした。
これで明日の移動を除けばイギリスでの訪問先は全て終了。7年ぶりのイギリスは多くを学べる素敵なものになりました。皆さんに本当に感謝です。
エデン・プロジェクトは、コーンウォール州にある、巨大な複合型環境施設。
主にVisitor Center、Rainforest BiomeとMediterranean Biomeの二つのドームとCore.
そして屋外のOutdoor Gardenで構成されていて随所に教育要素を多く取り込んでいる素敵な施設であった。
私の解説よりもHPなどで検索していただいた方が、写真も綺麗で、よほどわかりやすいかと思うがせっかくなので私からも簡単に。
駐車場に車をとめて少し進むと、エントランスが見えてくる。素敵な建築物が目に入ってくる。少し進み入口を入り、予約しておいたチケットを見せて入場。ちなみにこのチケットは1年間有効で再入場ができるとのことであったが定かではない。また地元の方々は大幅な割引もあるようだ。
そしてガイドブックを6ユーロで購入し、本日のイベントをチェックしてから順次周っていったのでエリアごとに案内する
●Rainforest Biome
熱帯性気候を模したバイオーム
案内板が示すように順次進んでいく。
その中には海外での取り組みなど教育的要素が多く含まれたものが紹介されている。
当たり前だがバイオーム内は暑い。特に上に行くほど暑いため、Coolroomが設置されている。試しに入ってはみたが、周りがそんなにも暑くなっていないせいか外気と変わらなかった。
さらに上にいくとRainforest Lookoutとして全体を見下ろせる場所に行ける。ただ入れ替え制で人数制限もあるので、タイムスケジュールをみてから、並ばれた方がいい。
並んでいる間に注意事項が書かれた案内が回覧される。そして順番が来ると足元が透ける足場のようなところを歩いていくが、これが結構怖い。歩行中はカメラ禁止。そして先端部に到着するとカメラ撮影ができるので私もとることにした。
ある程度の時間を過ごすとまた順次降りていき、次のグループとの入れ替えとなる。結構スリルもあるので入場時間をチェックして、強い高所恐怖症でなければおすすめである。
そして順路に沿って降りていくと、バオバブに模したオブジェがあり環境について学べるようになっている。
またイベントスペースでは香りについての話が聞けて学べることが多かった。
ゆっくり回ると2時間以上。急ぐと1時間ぐらいで周ることも可能であろう。
通路を進んでMediterranean Biomeへ
●Mediterranean Biome
オリーブはじめ地中海地方の植物に、オースラリアの植物などが配置されている。バイオーム中にはカフェもある。熱帯でないので居心地もよい。
途中、研修中の生徒に教えている先生に、インタビューをさせていただき研修内容を教えていただき、施設内の栽培管理方法などについて聞かせてもいただけた。
ここで一旦ランチをとってから今度はOutdoor Gardenを探索した。
●OutdoorGarden
蜂の大きなオブジェが目に入ってくる。
ここではパネルでこのプロジェクト案内がされ環境への取り組みがなされている。
また環境に配慮したベジタブルガーデンや各国からの植物を植栽したガーデンなどが広がっている。
イベントステージや企業ブースなどもあり、様々な取り組みもなされているようである。
周囲は各国や地域をイメージするガーデンになっている。そこでガーデンの手入れをする人にも、少し話を聞かせてもらった。
この広い敷地をボランティアや研修生たち約40名で管理しているとのことである。結構忙しいが、多くを学べるとのことで海外からの研修生もいるということであった。そんな彼をはじめ、多くのスタッフが楽しそうに作業をされている事がとても印象的であった。
そして続いてCoreへ。
●Core
ここは期間限定の展示やイベントができる屋内スペースである。この時も2階でアフリカの展示イベントが行われていた。
ここを出るとエレベーターで昇り、出発地点のエントランスへと戻っていくことができる。
その途中では本年OPEN予定の施設が建設中であった。それを横目に見ながら、エントランスに戻る。
屋外では植物が販売されているので、ここでもご担当の方にお話を聞かせていただいた。
ここで販売されている植物はほとんどが施設内もしくは関連施設で作られているとのことである。そしてグッズを含めてここで販売することができるものは、環境に配慮した選ばれた企業のものしか販売が許されないなど徹底したものになっていた。他にもこの施設の運営についてなど、いろいろなことを教えていただくことができ、本当に参考になった。
最後に、店内のお土産などを買えるショップに到着。ここにはエデン・プロジェクトのオリジナルなどもあり、ゆっくり見たかったが時間もおしていたので、簡単に見学することに。
基本的に私は参考になる資料以外は、自分用を含めてお土産を買わないタイプの人であるが、「THERE IS NO PLANET B」という言葉が沁みたのでTシャツを購入。その頃には15時ぐらいになってしまったので、後ろ髪を引かれる思いで、エデン・プロジェクトを後にした。
今回この施設を訪れて、ほとんど全てのものや場所が環境に関する学習ができるようになっていて、子どもや大人たちへの伝え方の工夫がなされとても素敵であったと感じた。中には虫に触れる疑似体験ができるものもあり、ユニークな仕掛けでわかりやすいものであった。私はこのような環境教育に徹底した施設が日本でもあればいいなと率直に感じた。
また今回の訪問で現場スタッフや運営の方に声掛けをさせていただいたら、とても親切に教えてくれるし、各自自分の意見をしっかり持って活動をしているのが窺い知れてとても素晴らしいと感じた。
この施設は、民間の有志が集い起ち上げ、管理しているとのこと。本当に素晴らしい。いつか私たちもこのようなことに関われる企業をめざしたいと感じるとともに、次回は何か関係性をもって活動をするために再訪ができればと思っている。
私たちも日々学び積極的に活動しながら、ここエデン・プロジェクトを再訪できる日が来るのが楽しみである。
「AIR-POT」視察&研修の最終日は環境や植物の絶滅危惧種の保護に関わる「Bedgebury National Pinetum」を訪問した。
ここでは森林の役割や今後の気候変動の影響などについてなど、つきっきりでレクチャーしていただけました。
ここでも全てではないがAIR-POTが絶滅危惧種などの育苗や栽培に使われている。
栽培においてもその成果は明白であると「AIR-POT」の必要性を強く訴えていた。
その後、森林施設を案内をしていただけ森林のあり方などとても勉強になり、興味深くまたお話を聞かせていただけた。
その途中ではとても可愛らしい「Spotted Orchid」を見ることもできた。
また希少な里帰りした桜並木などを通り、中間地点である施設でコーヒーをいただき、研究者の彼とはここでお別れとなった。ただ一緒に歩きながら話を聞かせていただいたりする中で、互いの考える方向性も似ており多く共感できることがあった。
話によると、近々に来日されるとのことで、ひょっとしたら早い再会が可能になるかもなのでとても楽しみである。
その後も引き続き園内を歩きながら楽しませていただき施設を後にした。
そして車で移動。研修最後のランドスケープ会社であるWillerbyを訪問した。
この会社でも「AIR-POT」にて栽培管理を行った植物での植栽を強く推奨をしていた。
当初は「AIR-POT」を用いての育成は相手にされなかったが、「AIR-POT」による健常な植物によって、植え込みや管理など多くのところでプラスになり、イギリスにおける歴史的な大規模開発の植栽にも「AIR-POT」で栽培された植物が採用され成功をおさめることができた。今はなくてはならないものである。特に大規模開発では「AIR-POT」なしでは成功はないと強調されていた。
また「AIR-POT」で栽培された植物の底面は平のため、丸い根鉢と違いまっすぐに立つので、並木のような揃った植栽が要求されるところでは扱いやすいとのことであった。
また従来の方法でも樹木は栽培管理できるが、「AIR-POT」のおかげで数パーセントは枯れずに済んでいる。たかが数%と思うかもしれないが、何千万本の植物を扱う私たちにとっては、ものすごい数の植物の命を救うことができるとのことであり、経営にも大きく寄与しているとのことばがとても印象に残った。
最後には今後の情報提供もしていただけると力強い支援を受けて最後の研修を終えることになった。
研修終了後、ガトウィック空港に移動し、ここで3日間お世話になったジェイミーとジョージーとお別れ。
本当にお世話になった。彼らの素晴らしい研修プログラムに感謝である。本当に多くを学ばせていただけた。この学びを日本に持ち帰り伝えていきたいと思っている。
そしてこの3日間。日本語すらまともに話せない又右衛門の難しい通訳をしていただいたYUKOさんともお別れである。本当にお疲れ様でした。おかげさまで充実した訪問となりました。ありがとうございました。この場からもお礼を言いたいと思います。また再訪した時にお会いできるのが楽しみである。
そして私とNobuhiroは、国内線でニューキー空港へと向かった。
約1時間でとてもコンパクトなニューキー空港に到着。ここからホテルに移動してチェックイン。日没の22時までに少し時間があるので、周辺を散策した。
海沿いの宿泊地周辺はとても美しく素敵な風が吹いていた。
明日も一日歩きまわることになるであろうから、できるだけ早く横になれたらいいなと思いながら、ひたすらコーヒーを流し込みながらジェイミーやジョージーにお礼のメールを書き、いつの間にか机でパソコンを抱えるように寝てしまっていたようである。まるで高校の定期テスト前のようで面白おかしく感じた。さてと、きちんとベッドで寝なおして明日に備えよう。とても楽しみにしていた1日が待っているから・・・・・。
イギリスでの2日目。今日はイギリスで3本の指に入るといわれているナーセリー2社の訪問をした。
朝、起きて近くのパン屋さんで、コーヒーとパンを買い、さっといただいたのちに出発。
まずは1社目Deepdale社。代表自らが圃場(ほじょう)の案内をしていただいた。
「AIR-POT」研修でもあるので当然かもしれないが、広い敷地に「AIR-POT」によって育成・管理されている植物がとても素敵である。
そして約20年「AIR-POT」を使用してきたおかげで、植物の品質が飛躍的に向上し、クライアントの絶大な支持を得ているとのことである。今では「AIR-POT」育成植物との指名で自社を選んでいただいているとのことである。
視察中には、植え込みの現場にてレクチャーなども受けることができた。
このように実際に植えられた元気な植物を目の前にしたレクチャーは、説得力があり、ぐっと入ってくるものがあった。
その後も制限時間いっぱいまで、今後の植栽のあり方、健康な植物とは?など意見交換をさせていただき、本当に多くを学ばせていただくことができた。
そしてあっという間に時間が過ぎ、感謝の意を伝え、Deepdale社を後にした。
そして次の目的地に移動。その途中でイギリス版ファミリーレストランにてランチをいただいた。
午後はmajestic 社を訪問した。ここも20年来の「AIR-POT」での育成管理によってビジネスを急成長させた巨大ナーセリーである。到着後しばらくして、とても忙しい中、代表に時間を割いていただきご案内いただけた。
まずは入り口付近で、会社の取り組みについてお話いただけた。ここは植物の育成管理だけではなく、実際の工事、それも大型開発の植栽工事から、一般家庭までの要望に応えるなど幅広く対応されている行き届いたグリーンサービスを提供する大企業である。
広大な敷地のため、カートにての高速視察である。
広大は圃場では樹種ごとに管理されていてそのスケール感には、とても驚かされた。
このような大きな植物も育成管理されている。
また一般家庭向きサイズのモミジなどまでも「AIR-POT」で植えられていて、植物の品質の高さには驚かされた。
そして倉庫やスタッフルームを見学。大型重機が格納されている施設階上には、農場とは思えないほどのスタッフルームが併設されていて企業としての充実度がうかがえた。
視察の途中では、「AIR-POT」で植えられた植物をフォークリフトで運ばれていくスピード感に驚かされた。
また大型トラックに重機と「AIR-POT」で育成された大型植物と資材が載せられたものを見せていただいた。このような大型植物の植え込みであっても「AIR-POT」で育成した根鉢のしっかりした植物であれば容易で、日本では多くの人数で半日から1日かかる植栽工事も、少人数にて数時間で植栽を終えることも可能になっているとのことである。素晴らしい。
またイギリスの植栽現場で活躍されている著名な女性のスピード感やテクニックもさすがである。憧れを感じる。
さらに素敵なのはナーセリーにて働かれている女性の表情が素敵である。一見おとなしい感じがする若い女性が現場で活動しながら、日々研究を行ない、近々発表もされるとのことで、質問にもはっきり答えていただける。素晴らしい。
他の場所では、とても素敵な表情と日本語で挨拶していただける女性にも出会えた。彼女は小型植物の手入れをしていて、ハサミも日本製を使っている日本びいきの方である。
どのようなハサミを使っているかをたずねたところ、シザーケースからさっと取り出し見せていただけた。それは何とパートナーである「秀久」製!!!
さすがに又右衛門モデルとまではいかなかったが、このような地でもパートナーでもある「秀久」が活躍していることに、驚きと大きな喜びを感じることができた。又右衛門ハサミをプレゼントしたいぐらいであった。
その後も制限時間までカートで圃場を周りながら見学をさせていただき、事務所に戻ることにした。
事務所においてもムービーなどで施設や取り組みを説明いただき、このナーセリーが植物だけではなく人材も育成する確立された企業であることを実感することができた。最後に代表はこの20数年間、「AIR-POT」のおかげでこのように成長することができた。今は「AIR-POT」での栽培管理なくして事業が成り立たないと言っていたのが印象的であった。
今日はこの2社を拝見し、日本との違いを大きく感じた。もちろん日本のナーセリーや栽培管理方法を否定するものではないが、このような成長企業を目の当たりにすると、日本も彼らの育成、栽培管理から学び、今後を一考することも必要であるのではと強く感じた。
そして今日の視察研修を終えて再び車にて長距離移動。ケント州へと向かい、夕刻にホテルに到着。
ここも素敵な街並みである。ホテルに荷物を降ろして、しばらくしてディナーミーティングを行った。
やはりイギリスと言えばフィッシュ&チップスかなと思い注文。ただ又右衛門はチップスを控えているので、ポテトを野菜に変えていただいて、美味しくいただくことができた。
その後街の植栽を見学。ところどころではあるがプランターに花が植えられていた。
部屋に戻り、睡魔に襲われるまでデスクワーク。いろんなプロジェクトの連絡などをいただき、中々終わらず、日付が変わり大きく時間は過ぎていったがとても充実して一日を終えることができた。
さて明日も素敵なプログラムが待っている。しっかり頑張ろう。
約15時間のフライトを終えてヒースロー空港へと到着。荷物も無事にピックアップでき、到着ゲートを出ると今回、通訳としてお世話になるYUKOさんが待っていてくれていた。
YUKOさんには7年前のチェルシーフラワーショウにてお会いして以来であるが、変わらずのお元気そうなお姿を拝見してうれしく思えた。
そしてしばらくして、今回のイギリス訪問のメインである植物育成ポット「AIR―POT」社の代表であるJamieさんとGeorgieさんが迎えに来てくれた。迎えに来てくれたといっても、飛行機に乗ってわざわざヒースローまで、さらにレンタカーを借りてまで来ていただき本当に感謝である。
ここで「AIR-POT」について簡単に説明をさせていただく。「AIR-POT」は約25年前にスコットランドで開発された。原料にリサイクルプラスチックを使用し、長年再使用が可能であり、植物の生育に特殊な機能を持つ環境に配慮された画期的な植物育成ポットである。
その機能の素晴らしさから、英国王立植物園キューガーデンでも数多くの植物の育成を行ってきている。また、「AIR-POT」によって栽培された樹木はロンドンオリンピック公園や2015年ミラノ万博会場景観プロジェクトにも採用されるなど、素晴らしい功績を残している。そして、この「AIR-POT」社の日本における唯一のパートナーがバラエングループになる。
本来であればもっと早く訪問をしなければならなかったが、COVID-19の影響でリアルでの対面が制限され、やっと規制はほぼなくなり今回の訪問となった。そこで実際に「AIR-POT」による健康な植物栽培の現場に触れてみるための渡英である。
そして前置きにもあったが、世界的に著名である英国王立植物園に到着。普通であれば正面玄関から入るところ、STAFF入口から入場させていただき、至近の施設内から視察をさせていただいた。
デザットプランツや乾燥地域の植物のガラスハウスの見学。見慣れた植物が多くあり参考になる。
そして、ジェイミー&ジョージーに、キューガーデンの取り組みを聞かせていただきながら各ゾーンを視察させていただいた。
そしてキューガーデンを象徴する大温室内も見学。そこでは「AIR-POT」のユニークな使い方の実験がされており驚いた。
かなり発根が良いらしい。大きな植物の取り木用として実験されていた。面白い。
また大型植物の移植をするために写真のような取り組みを実際にしていた。この使い方は理にかなっていると感じた。日本でも早速試してみたいと思った。
そして広大な場所を植物に触れながらひたすら歩き続け、とても心地よかった。
上記まではキューガーデン一般入場でも確認できるので、ロンドンにお越しの機会があれば植物に興味がない方でも観られればと思う。
続いて、関係者のみが入れるゾーンを視察し大型コンポストの取り組みを見学。施設内の落ち葉や小枝などの資源は全てコンポストにされているとのことであった。
そして今回の視察のメインであるキューガーデンの研究育成施設内へと移動した。
Facebook(ジョージーの説明動画リンク)
そして現場にて「AIR-POT」の役割や使い方をレクチャーいただき、育苗にはとても向いていることを実感できた。
また、多肉植物などにもしっかり効果があることを教えていただけ、「AIR-POT」は植物を選ばないという言葉がとても印象的であった。
屋外ではバラの育成にも採用されている。
そして管理責任者の方からこの施設の説明を受けた。この場所では約20年前から「AIR-POT」で管理されており、現在3,000鉢が栽培されているとのことで、その効果は大きいとのことであった。
他にも多くを教授いただけたが、ここでは書ききれないので続きはリアルでお会いさせていただいたときにでもと思う。
また研究育成施設内では、植物だけではなく、将来の担い手も育成されていた。ここで学び社会に出ていくとのことであった。このような若い人たちが笑顔で植物に関わっている姿はとてもうれしく思えた。
そしてこの施設を出口には約20年間「AIR-POT」が採用されていることが証明される展示がなされていた。素晴らしい功績であると言えよう。
そして再び通常の施設を歩き続ける。そうすると以前に観たことがある構造物が目に飛び込んできた。
そう、確かミラノ万博のパビリオンの構図物であろう。7年前に訪れたミラノが懐かしい。
これは鳥の巣をイメージされたものであったと記憶している。
構図物とは対照的に観ると面白く感じる球状の生きたギガンチュームが一面に拡がっていたのがとても印象的だった。
その後、遅めのランチをみんなでいただき、今後の予定すり合わせなどのディスカッションを行って、正面玄関から退場することになったが本当ならもっと長く時間をかけなければならない施設であることは確かである。ただスケジュールの都合で、今回はこの辺で・・・
といっても通常の開門前から入場いさせていただき、ここだけで1~2万歩ほどは歩いたのではと思う。
そして再び車に乗り込み本日の宿泊地に向かった。車の中でもずっとディスカッションが続き約2時間強でASHWELLに到着した。
そしてとても雰囲気のあるホテルに到着。部屋へと向かった。
ただ古い建物で、階段が梯子並みに急であった。おそらく今まで生きてきた中で、一番狭く急な階段であったと言える。それを徹夜明けで25gのスーツケースを上げるのはかなり過酷で、Nobuhiro氏の助けをもらいながら何とか部屋に到着することができた。
せっかくなので、夕食までの数十分、又右衛門チームで街を歩き植栽などを観てまわり、その後全員でディナーミーティング。「AIR-POT」と私たちのバイオスティミラルの取り組みなど互いに共感でき、とても話が弾み、気が付けば日没が近くなったので今日のところはこの辺にして各自部屋に戻ることにした。ただ夕暮れと言っても夏至近くのイギリスでは、すでに時計は22時頃ではあったが・・・・
その後部屋でいつものデスクワーク。日付が変わりパソコンのキーボードに指をかけたまま眠ってしまいそうになってきたので、まだまだ旅が始まったばかりということもあり、少し横になることにした。
日本出発から仮眠のみの1日半。重いバックパックにスーツケース、急な階段昇降というエクササイズのような活動でかなり疲れているはずなのだが、ナチュラルハイで元気に1日を終えることができた。明日も引き続きとても楽しみである。
さて今回の欧州出張はイギリスとスペインである。イギリスの訪問目的は、世界的に高い評価を受け、日本でも導入が始まっている画期的な植物育成ポット「AIR-POTⓇ」の開発・製造会社の現地視察とオフィシャルパートナーとしてのミーティングがメインである。
そしてスペインでは、バレンシア地方を中心に、又右衛門エリアや預けている植物の生育状況の確認、日本パートナー企業の案内である。
そして今回もこのブログで紹介させていただきたいと思っている。相変わらずだが、ほぼ毎日移動の詰まったスケジュールであり、ヨーロッパの夜は遅くまでディスカッションもあるため、文章作成とタイピングがかなり遅い私は、中々ブログを書く時間が取れないと思うので、アップに時差があり、場合のよっては帰国後になったり、ほぼ写真になったりするかもですが、ご了承いただきたい。また、今回は特別に視察させていただく区域もあるので、十分なアップが難しいかもですが、併せてご了承くださいませ。補足はまたリアルでお会いした時や講演をさせていただいたときにでもご紹介させていただきます。
あとできれば現地や移動中にでもFacebookの個人アカウント(金岡信康)、もしくはofficialの又右衛門FacebookやInstagramで随時アップしていければと思っているのでウォッチしていただければと思います。
ではでは、かなり前置きが長くなったが又右衛門 欧州へ。を始めさせていただきます。
昨晩の舞浜での全国花卸協会の総会を終えて、翌早朝に帰阪。豊中の事務所により、本社を経て、いったん自宅に。そして慌てて荷物を準備、スーツケースに詰め込んで、ネコたちの頭をなでて、夕方に出発。伊丹空港から羽田空港へと向かった。
そして羽田空港を出発し日付が変わってロンドンのヒースロー空港へと向かう。約14時間30分の空の旅である。旅というか、機内できちんと眠れない私にとっては、修行に近いもので、いつもこの時間をやり過ごすために前日はあまり眠らない。好きなコーヒーは飲まず、飲めないワインを飲んでみるなどを工夫し、何とか機内で眠ろうとしたが、どれもが良い結果を得ることができていないので、今回もあきらめてデスクワークを行った。ただおかげさまで先週の2回の出張や講演の準備でほとんど眠れていない日が続いたので、今回はウトウトすることができたのはありがたかった。
出発から数時間が経ったころには、飛行機の窓の自動調整具合もあるかもだが、幻想的に感じる景色が広がっていた。
また数時間経つと青みが増してきた景色。これもまた素敵な感じ。
また数時間経つとそこはすでに氷の世界。
窓の下にはとんがり山と氷で覆われた川のようなものが観えてくる。日本の富士山やアルプスとはまた違った美しさがある。MAPからみるとグリーンランドのあたりであろうかと思う。
そして出発から10時間が経ったころに、機内は点灯し食事が運ばれてきた。私は出国前から選んでおいた低糖質の食事である。特に制限しなければならない病気などはないが、メタボ対策と思って、運動のできない機内では頼むようにしている。当然味が薄いが少しでも肥満防止になればと思っての素人の考えではあるが・・・・。
食事を終えたころには、流氷であろうか、素敵な景色が広がっている。ただ最近開発・販売開始した細胞膜透過性資材に力を入れていたせいか、その景色は細胞のようにも見えてしまった。
そして着陸の2時間前ぐらいから雲海が拡がり、またしばらくして氷の世界から海の青と大地の緑が映える生命の息吹を感じる景色へと変わっていった。
やっとあと2時間ほどで目的地ヒースローに到着。さ~~7年ぶりのイギリス入国。短い間ではあるが、どのようなことが待っているか楽しみである。
先週末、灼熱と言っていいほどの気温40℃超のタイから早朝に帰国し、一瞬自宅に戻ってカバンを持ち換えて北海道に向かった。
当たり前だがとても寒く感じる。その寒さのせいかタイで挫いた左足首の痛みが強くなったような気がする。よく見ればカモシカのようにスラっとした足が、細めのカバの足のようになっていた(笑) ただ痛みはさほどきつくないので普通に活動はできたので良かった。
早朝目覚めると、やはりひんやりしている。気温は8℃。タイと比べると気温差30℃以上で、少しきつく感じたが、景色の美しさでカバーされとても快適であった。
今回の北海道も前回同様、牧場から競走馬の健康増進と良質の牧草生産、芝の凍結防止などの問い合わせをいただき、サンプル片手の訪問であった。
今回も厳しい検査などに合格した現役競走馬用にも飲用で許されているマリネックスゴールドは多くの活用ができそうとのことで、少し期待をしたいと思っている。
そして24時間以内の北海道滞在を終えて東京経由で、大阪へと戻った。そして帰国後の仕事を終えて、週初めは西方面の三木に定例ミーティングのため移動。
次の日には南へ。熊本である。熊本は昨年の都市緑化フェア依頼の1年ぶりである。ここでは今まで花き栽培をされていた方が、作替えや新しいことに取り組んでみたいとのご相談をいただいており、中々訪問ができずにいたが、時間調整ができたので訪問をさせていただけた。
始めてお会いさせていただいた方だが、お互いにひざを突き合わし、本音でお話をできたことは有意義であった。素敵な出会いに感謝である。今後はどのような取り組みに発展していくかは、まだまだ何とも言えないが、双方にとって良い取り組みができそうなら、進めていければと思っている。
帰りには新しくなった空港をさっと見ながら搭乗ゲートへ。とてもきれいになった空港に驚きを感じ、ゆっくり見たいなとは思ったが、時間がギリギリのため急ぎ足で飛行機に搭乗することにした。ぜひ熊本空港(阿蘇くまもと空港)をご利用の際は、時間に余裕をもっていかれれば楽しめるのではないかと思いますよ。
そして今週金曜日には東へ。いつもお世話になっている花き市場へと向かった。モノレールの駅を降り、市場に向かう途中には、大手物流会社がある。
以前、ここの正面玄関前を通った時に、見かけた看板娘?息子?と思われるネコちゃんが今日も皆さんをお出迎えしていた。
何とも出来過ぎとも言える光景である。この状況にホッコリしながら花き市場へ。母の日の繁忙期を終えて、少し落ち着きを取り戻したように感じる仲卸通りを抜けて、事務所へと向かった。
事務所では新しい取り組みの相談などをさせていただいたが、とても前向きに捉えていただき、今後が楽しみである。
午後からは、中華街の最寄りである横浜石川町の会議室にて、国際園芸博覧会協会 GREEN ×EXPO2027「花と緑の共創推進会議 第1回屋外出展分科会」に出席。協会事務局の方々や、様々な団体の皆様の発言に多くを学ばせていただくことができ刺激を受けることができた良い機会であった。
出席者にはご無沙汰していた方も多くいたが、いろんなプロジェクトにおいてご一緒させていただき、その頃から数か月しか経っていない再会にも関わらず、何となく懐かしさを感じることになったのが不思議であった。
本日配布された資料にある「自然」「環境にやさしい」という意味を持つ「GREEN」、国際的に共通する課題の解決に寄与する「EXPO」を掛け合わされたものと記されている。とても重要で積極的に取り組んでいかなければならないことである。
SDGsやプラネタリー・バウンダリーの概念などが拡がりをみせてきた中、日本が 世界同様にカーボンニュートラル、ネイチャーポジティブを掲げながらも、人の集客目的で 、見た目を重視し過ぎ てしまい 、環境配慮の問題を置き去りにしてしまうと「グリーンウォッシュ」と揶揄されてしまい世界の舞台で大恥をかいてしまうことも考えられる。そのようなことにならないためにも環境配慮を出展や出品、場合によれば来場者にも、一定の 基準を設けることも必要であるかもしれない 。 確かに一定の基準を設けると、ハードルが 少し上がり、参加者は減ってしまう可能性もあるかもしれないが、最終的には 出展社 、出品者も 、さらに一段上のステージに上がることになり環境配慮では一歩先行く欧米諸国に近づけるようになり、出品物である花卉園芸品の輸出促進にもつながると思っている 。
さらに今回の会場となる横浜 上瀬谷の地が将来にOECM (Other Effective area based Conservation Measures 保護地域以外で生物多様性保全する区域)に向かうのであれば、 先ほどの人の集客だけではなく、人以外の生き物の集客にも目を向けていくことは必須のように思っている。
数年前に2027年は、少し先のようにも感じたが、もうあっという間でやってくるであろうと思う。正直少し焦りを感じている。ただどの業界よりも植物の恩恵を受けている私たちは、責務と捉えて取り組んでいかなければならないと考える。
そのようなこと考えながら、雨の横浜を歩きながら帰路につき、羽田経由で伊丹空港に着いた時には雨は止んでいた。
タイから帰国して今週末まで、北へ。西へ。南へ。東へ。と本当にバタバタであった。さ~~週明けも大事なプレゼン。そして出張が控えている。また来月に引き受けた講演の資料も作らなければで、かなり焦ってはいるが、転ばぬようにしっかり頑張っていきますね。
それでは皆さん。素敵な週末を。
今回も約1週間の予定でタイを訪問し、農場や生産者を周り続け、今帰りの飛行機の中でこのブログを書いています。
毎日気温40℃という猛暑の中で、確かに体力的に厳しいところもあったが、その分、日本ではめったに食べないアイスクリームや氷を食べ、その美味しさを再認識できた。ただ帰国した時に、かなり肥ってないかは心配である。
また汗をかくためか、いつもよりタイ料理を美味しく感じられランチや、屋台で食べる格安のディナーが至福の時間であった。
また好物のガイヤーン(大きな焼き鳥)も何度か食べられ、元気の源となった。
おかげで出国の時よりも体調が良くなって帰ることができる。
そして好物の焼きバナナ。揚げたバナナは油が多くて苦手であるが、焼いたバナナは甘みと酸味のバランスが私にはマッチしているのでお気に入りである。残念ながら日本で通常売っているバナナを焼いてもこのようにならないので、現地でいただくしかない。今回もありつけて上機嫌である。
今回植物だけではなく可愛い動物たちも又右衛門を歓迎してくれた。(と思っている)
さてもうすぐ帰国だけど今回の訪問でも植物、動物、人たちと新しい出遭い、再会があり、正直もっと滞在していたかったのが本音である。
しかし日本で色々なプロジェクトが始まろうとしているのでその打ち合わせや、実際に動きかけた新しいプロジェクトもあるため、そんなにも日本から離れていることもできない。実際にこの飛行機が日本に到着し徹夜で帰国したその日から別のところに出張の予定も入っている状況でもある。
そのような状況でも、多くのパートナーに助けられて、色んなことにチャレンジできていることが本当にありがたい思いである。
ここタイにおいても、この1年間一緒に活動をしてきて私たちの取り組みに共感いただけたプロフェッショナルが、日本向け出荷エリア(又右衛門エリア)を作りたい。さらには、日本においての総代理店を務めていただき、一緒に歩んで行きたいとまで申し出ていただけた。とても光栄なことである。このように今回のタイ訪問。40度超の猛暑という気候的には厳しかったが本当に素晴らしいつながりができた。何度もタイに足を運んでいる成果が形になってきているのが実感できる。
何度もタイを訪れる中、正直ブロメリアや斑入り植物などと出逢ってきたが、私は専門外なので知識や経験が乏しく、その希少性などもあまりわかっていないのでブログを見ていただいている方々から教わらなければならないぐらいである。
ただどれも同じ植物、生き物なので、私は商品価値という人間が決めた基準ではなく、直感的に魅力を感じた植物は時には名前や生態もわからないままでも紹介させていただいていることもあるので、そのあたり皆さんにはご理解いただければと思っている。むしろこのブログなどを通じて植物を愛する者が繋がり、植物管理などの最適解を導き、植物のためになればとも思っている。
さ~~。帰国。タイの皆さんにはお世話になりました。偉大な植物ありがとうございます。
次の訪問は7月。すでに待ち遠しい。では関西空港に到着後、荷物を引き取り、すぐに次の場所へと向かおう。今度は北である。これもまた楽しみな取り組みである。
さて今回は移動中に急遽立ち寄った農園や一部マーケットなどで見かけた気になった植物たちの写真をアップします。特に説明など詳細は省かせていただくので写真集のような感じで見ていただければです。
以前から探してはいるものの中々出会えないピクタム。何度見てもこの柄は魅力的である。
以前Facebookで紹介させていただいたときでも、問い合わせが多かった種。今回も聞いてみたがここでは現物のみとのことである。他国ではもう少し数があるのでいずれ紹介させていただきたいと思う。
斑入りモンステラも以前に比べると価格は落ち着いてきたように思う。
こちらは姫モンステラの斑入り。最近の趣味家などは屋内管理が多いため、このような小型のものの価値が高まっている。大きなもの好きの又右衛門は極端に強い関心はないが世間はこちらのような小型に推移しているようである。
さらにこれは小型のドリナリア。とても可愛い。大きなもの好きの私もこれは可愛いと感じた。ただ数はほとんどなく、通常輸入しているドリナリアに比べると数倍高い。でも本当に可愛いので少し探してみたいと思う。
さらにそれの綴化(てっか)した珍しいものを見かけることができた。数個しかなかったものを特別に日本に送っていただけそうなのでレアものファンは楽しみにしていただければと思う。
また写真のようにくるくるパーマがかかったようなドラセナ コンシンネ。又右衛門の髪型にも似ている感じで少し親近感がわいてくる。今度は又右衛門もこの色を真似てみようかな?(笑)
垂れるような枝ぶりのドラセナなどユニークなものを見かけることができた。
仮面ライダーアマゾンを思い出させてくれるような柄のヤシ。かなり魅力的である。せっかくなのでまだ人気継続中のフィロデンドロン、モンステラなどの斑入りをバタバタっと紹介。
私の専門外の植物がほとんどなので解説や名称については省略させてくださいませ。いい加減なこともかけないので。
さて今回もこのような感じでお気に入りのものとも出会うことができました。他にもいっぱいありますが、ブログではこの辺でお許しを。もしも気になったものがあれば連絡をくださいませ。ではでは。
今回のタイも多くの農場、生産者の新規訪問と既存パートナーの再訪をしてきた。その中からアップ可能なものをいくつかピックアップしてお届けします。
前回も訪問した巨大なビスマルキア農場。ここは幾度か足を運ぶことで心を許していただけたのか、日本向けに取り組みを始めようとしてくれている。
ビスマルキアはヤシの王様とも呼ばれ、ヤシ好きの方で知らない人はいないほど人気があるヤシである。しかしながら耐寒性の問題や環境の変化には敏感なヤシのため、日本での順調な生育が難しい。また根の洗浄や輸送ストレスにも弱いので、今まで多くの人がうまく継続できなかった。
またビスマルキア以外にもコペルニキアやウチワヤシなどヤシ類はほぼ同様の条件で根の洗浄で大きなダメージを受け、場合によっては枯死に繋がってしまう。しかしながら多くの方が待ち望んでいるため、日本に良い状態で来ていただく方法を色々試してきた。そして先日からのテストにおいて、現時点で最適な方法を導きだすことができた。この方法で根洗い及び養生をすれば恐らく、きちんと発根させることが可能である。
やっと何とかここまでたどり着くことができた。ただこれで最終とは思っていないのと、また課題は出てくると思うので引き続き最適を求めて取り組んでいきたいと思う。
今回初めてであるウスネオイデス(スパニッシュモス)の生産者も訪問してきた。今までウスネオイデスは南米産を中心に扱ってきたが、タイ産でも結構高品質のものを見かけることから、優良な生産者を見つけられると、可能性は十分あると思っていた。
そして今回、高品質のウスネオイデスを出荷する方を訪問し、拝見させていただいた。写真のように、中々の品質である。ありがちな内部の変色もない。これであれば可能性はあると言えるので日本にテストで送って、経過観察を行って今後を検討したいと思った。
そしてアロカシアの農場も再訪してきた。ここでは日本の寒さにも対応できる種を主に輸入を行っている。様々な色や形があり興味深い。
そして今回は写真のような大型の品種を輸入するための準備をおこなっているブロメリアの確認をしてきた。中々の迫力で私のお気に入りである。少し背の高めの器に植えれば商業施設の装飾にはインパクトがあって良いかと思う。またシルバーカラーのほうは寒さにも強いのがありがたい。すでに発根はしているが、もう少し発根を促してからの輸送が良さそうなのでもう少しの辛抱である。
さらに今回、特別にこの2種類を限定で譲っていただくことができた。ものすごく楽しみである。日本に来ていただくにはいくつかのハードルもあるので今のところ未定である。
これは花芽がついた個体である。残念ながら開花すると枯死してしまうので、この時点で余命半年から1年である。少し悲しい。今回このまま枯死を迎えるよりも、最後にヒトハナ咲かせてあげられないかとも思っている。
それには開花株を輸入するか切り花として輸入もありかとも考えている。
ただ子株が出るであろうから、このまま現地で咲いて終えるほうが良いのではなどとも思ったりしている。いずれにしても長年このブロメリアと一緒に過ごしてきた生産者の意見を聞きながら決めていければと思っている。
上記の大きなブロメリアの農場とは違うがグズマニアなどを生産する農場も拝見してきた。正直私はこのような植物は知識も経験も乏しく、名前すら十分にお伝え出来ないレベルであるが素敵なことだけは皆さんにお仕えできればと思っています。
この他にもとっておきの生産者を紹介いただき訪問してきた。そこには日本未入荷のレアものもあり、見ているだけでも十分なぐらいのところであった。本当はこのブログでも紹介させていただきたいが、トラブルに繋がったりしてはいけないので控えさせていただきたく思う。ただそこでの仕込みはできているので、日本に来てくれた時に、皆さんにも見ていただきたく思っているので乞うご期待である。
他にも農場や生産者をいくつか周ってきたが今回の報告はこの辺で。ではでは~~。