四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ
MATAEMON'S THINKING BLOG
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イギリスでの2日目。今日はイギリスで3本の指に入るといわれているナーセリー2社の訪問をした。
朝、起きて近くのパン屋さんで、コーヒーとパンを買い、さっといただいたのちに出発。
まずは1社目Deepdale社。代表自らが圃場(ほじょう)の案内をしていただいた。
「AIR-POT」研修でもあるので当然かもしれないが、広い敷地に「AIR-POT」によって育成・管理されている植物がとても素敵である。
そして約20年「AIR-POT」を使用してきたおかげで、植物の品質が飛躍的に向上し、クライアントの絶大な支持を得ているとのことである。今では「AIR-POT」育成植物との指名で自社を選んでいただいているとのことである。
視察中には、植え込みの現場にてレクチャーなども受けることができた。
このように実際に植えられた元気な植物を目の前にしたレクチャーは、説得力があり、ぐっと入ってくるものがあった。
その後も制限時間いっぱいまで、今後の植栽のあり方、健康な植物とは?など意見交換をさせていただき、本当に多くを学ばせていただくことができた。
そしてあっという間に時間が過ぎ、感謝の意を伝え、Deepdale社を後にした。
そして次の目的地に移動。その途中でイギリス版ファミリーレストランにてランチをいただいた。
午後はmajestic 社を訪問した。ここも20年来の「AIR-POT」での育成管理によってビジネスを急成長させた巨大ナーセリーである。到着後しばらくして、とても忙しい中、代表に時間を割いていただきご案内いただけた。
まずは入り口付近で、会社の取り組みについてお話いただけた。ここは植物の育成管理だけではなく、実際の工事、それも大型開発の植栽工事から、一般家庭までの要望に応えるなど幅広く対応されている行き届いたグリーンサービスを提供する大企業である。
広大な敷地のため、カートにての高速視察である。
広大は圃場では樹種ごとに管理されていてそのスケール感には、とても驚かされた。
このような大きな植物も育成管理されている。
また一般家庭向きサイズのモミジなどまでも「AIR-POT」で植えられていて、植物の品質の高さには驚かされた。
そして倉庫やスタッフルームを見学。大型重機が格納されている施設階上には、農場とは思えないほどのスタッフルームが併設されていて企業としての充実度がうかがえた。
視察の途中では、「AIR-POT」で植えられた植物をフォークリフトで運ばれていくスピード感に驚かされた。
また大型トラックに重機と「AIR-POT」で育成された大型植物と資材が載せられたものを見せていただいた。このような大型植物の植え込みであっても「AIR-POT」で育成した根鉢のしっかりした植物であれば容易で、日本では多くの人数で半日から1日かかる植栽工事も、少人数にて数時間で植栽を終えることも可能になっているとのことである。素晴らしい。
またイギリスの植栽現場で活躍されている著名な女性のスピード感やテクニックもさすがである。憧れを感じる。
さらに素敵なのはナーセリーにて働かれている女性の表情が素敵である。一見おとなしい感じがする若い女性が現場で活動しながら、日々研究を行ない、近々発表もされるとのことで、質問にもはっきり答えていただける。素晴らしい。
他の場所では、とても素敵な表情と日本語で挨拶していただける女性にも出会えた。彼女は小型植物の手入れをしていて、ハサミも日本製を使っている日本びいきの方である。
どのようなハサミを使っているかをたずねたところ、シザーケースからさっと取り出し見せていただけた。それは何とパートナーである「秀久」製!!!
さすがに又右衛門モデルとまではいかなかったが、このような地でもパートナーでもある「秀久」が活躍していることに、驚きと大きな喜びを感じることができた。又右衛門ハサミをプレゼントしたいぐらいであった。
その後も制限時間までカートで圃場を周りながら見学をさせていただき、事務所に戻ることにした。
事務所においてもムービーなどで施設や取り組みを説明いただき、このナーセリーが植物だけではなく人材も育成する確立された企業であることを実感することができた。最後に代表はこの20数年間、「AIR-POT」のおかげでこのように成長することができた。今は「AIR-POT」での栽培管理なくして事業が成り立たないと言っていたのが印象的であった。
今日はこの2社を拝見し、日本との違いを大きく感じた。もちろん日本のナーセリーや栽培管理方法を否定するものではないが、このような成長企業を目の当たりにすると、日本も彼らの育成、栽培管理から学び、今後を一考することも必要であるのではと強く感じた。
そして今日の視察研修を終えて再び車にて長距離移動。ケント州へと向かい、夕刻にホテルに到着。
ここも素敵な街並みである。ホテルに荷物を降ろして、しばらくしてディナーミーティングを行った。
やはりイギリスと言えばフィッシュ&チップスかなと思い注文。ただ又右衛門はチップスを控えているので、ポテトを野菜に変えていただいて、美味しくいただくことができた。
その後街の植栽を見学。ところどころではあるがプランターに花が植えられていた。
部屋に戻り、睡魔に襲われるまでデスクワーク。いろんなプロジェクトの連絡などをいただき、中々終わらず、日付が変わり大きく時間は過ぎていったがとても充実して一日を終えることができた。
さて明日も素敵なプログラムが待っている。しっかり頑張ろう。
約15時間のフライトを終えてヒースロー空港へと到着。荷物も無事にピックアップでき、到着ゲートを出ると今回、通訳としてお世話になるYUKOさんが待っていてくれていた。
YUKOさんには7年前のチェルシーフラワーショウにてお会いして以来であるが、変わらずのお元気そうなお姿を拝見してうれしく思えた。
そしてしばらくして、今回のイギリス訪問のメインである植物育成ポット「AIR―POT」社の代表であるJamieさんとGeorgieさんが迎えに来てくれた。迎えに来てくれたといっても、飛行機に乗ってわざわざヒースローまで、さらにレンタカーを借りてまで来ていただき本当に感謝である。
ここで「AIR-POT」について簡単に説明をさせていただく。「AIR-POT」は約25年前にスコットランドで開発された。原料にリサイクルプラスチックを使用し、長年再使用が可能であり、植物の生育に特殊な機能を持つ環境に配慮された画期的な植物育成ポットである。
その機能の素晴らしさから、英国王立植物園キューガーデンでも数多くの植物の育成を行ってきている。また、「AIR-POT」によって栽培された樹木はロンドンオリンピック公園や2015年ミラノ万博会場景観プロジェクトにも採用されるなど、素晴らしい功績を残している。そして、この「AIR-POT」社の日本における唯一のパートナーがバラエングループになる。
本来であればもっと早く訪問をしなければならなかったが、COVID-19の影響でリアルでの対面が制限され、やっと規制はほぼなくなり今回の訪問となった。そこで実際に「AIR-POT」による健康な植物栽培の現場に触れてみるための渡英である。
そして前置きにもあったが、世界的に著名である英国王立植物園に到着。普通であれば正面玄関から入るところ、STAFF入口から入場させていただき、至近の施設内から視察をさせていただいた。
デザットプランツや乾燥地域の植物のガラスハウスの見学。見慣れた植物が多くあり参考になる。
そして、ジェイミー&ジョージーに、キューガーデンの取り組みを聞かせていただきながら各ゾーンを視察させていただいた。
そしてキューガーデンを象徴する大温室内も見学。そこでは「AIR-POT」のユニークな使い方の実験がされており驚いた。
かなり発根が良いらしい。大きな植物の取り木用として実験されていた。面白い。
また大型植物の移植をするために写真のような取り組みを実際にしていた。この使い方は理にかなっていると感じた。日本でも早速試してみたいと思った。
そして広大な場所を植物に触れながらひたすら歩き続け、とても心地よかった。
上記まではキューガーデン一般入場でも確認できるので、ロンドンにお越しの機会があれば植物に興味がない方でも観られればと思う。
続いて、関係者のみが入れるゾーンを視察し大型コンポストの取り組みを見学。施設内の落ち葉や小枝などの資源は全てコンポストにされているとのことであった。
そして今回の視察のメインであるキューガーデンの研究育成施設内へと移動した。
Facebook(ジョージーの説明動画リンク)
そして現場にて「AIR-POT」の役割や使い方をレクチャーいただき、育苗にはとても向いていることを実感できた。
また、多肉植物などにもしっかり効果があることを教えていただけ、「AIR-POT」は植物を選ばないという言葉がとても印象的であった。
屋外ではバラの育成にも採用されている。
そして管理責任者の方からこの施設の説明を受けた。この場所では約20年前から「AIR-POT」で管理されており、現在3,000鉢が栽培されているとのことで、その効果は大きいとのことであった。
他にも多くを教授いただけたが、ここでは書ききれないので続きはリアルでお会いさせていただいたときにでもと思う。
また研究育成施設内では、植物だけではなく、将来の担い手も育成されていた。ここで学び社会に出ていくとのことであった。このような若い人たちが笑顔で植物に関わっている姿はとてもうれしく思えた。
そしてこの施設を出口には約20年間「AIR-POT」が採用されていることが証明される展示がなされていた。素晴らしい功績であると言えよう。
そして再び通常の施設を歩き続ける。そうすると以前に観たことがある構造物が目に飛び込んできた。
そう、確かミラノ万博のパビリオンの構図物であろう。7年前に訪れたミラノが懐かしい。
これは鳥の巣をイメージされたものであったと記憶している。
構図物とは対照的に観ると面白く感じる球状の生きたギガンチュームが一面に拡がっていたのがとても印象的だった。
その後、遅めのランチをみんなでいただき、今後の予定すり合わせなどのディスカッションを行って、正面玄関から退場することになったが本当ならもっと長く時間をかけなければならない施設であることは確かである。ただスケジュールの都合で、今回はこの辺で・・・
といっても通常の開門前から入場いさせていただき、ここだけで1~2万歩ほどは歩いたのではと思う。
そして再び車に乗り込み本日の宿泊地に向かった。車の中でもずっとディスカッションが続き約2時間強でASHWELLに到着した。
そしてとても雰囲気のあるホテルに到着。部屋へと向かった。
ただ古い建物で、階段が梯子並みに急であった。おそらく今まで生きてきた中で、一番狭く急な階段であったと言える。それを徹夜明けで25gのスーツケースを上げるのはかなり過酷で、Nobuhiro氏の助けをもらいながら何とか部屋に到着することができた。
せっかくなので、夕食までの数十分、又右衛門チームで街を歩き植栽などを観てまわり、その後全員でディナーミーティング。「AIR-POT」と私たちのバイオスティミラルの取り組みなど互いに共感でき、とても話が弾み、気が付けば日没が近くなったので今日のところはこの辺にして各自部屋に戻ることにした。ただ夕暮れと言っても夏至近くのイギリスでは、すでに時計は22時頃ではあったが・・・・
その後部屋でいつものデスクワーク。日付が変わりパソコンのキーボードに指をかけたまま眠ってしまいそうになってきたので、まだまだ旅が始まったばかりということもあり、少し横になることにした。
日本出発から仮眠のみの1日半。重いバックパックにスーツケース、急な階段昇降というエクササイズのような活動でかなり疲れているはずなのだが、ナチュラルハイで元気に1日を終えることができた。明日も引き続きとても楽しみである。
さて今回の欧州出張はイギリスとスペインである。イギリスの訪問目的は、世界的に高い評価を受け、日本でも導入が始まっている画期的な植物育成ポット「AIR-POTⓇ」の開発・製造会社の現地視察とオフィシャルパートナーとしてのミーティングがメインである。
そしてスペインでは、バレンシア地方を中心に、又右衛門エリアや預けている植物の生育状況の確認、日本パートナー企業の案内である。
そして今回もこのブログで紹介させていただきたいと思っている。相変わらずだが、ほぼ毎日移動の詰まったスケジュールであり、ヨーロッパの夜は遅くまでディスカッションもあるため、文章作成とタイピングがかなり遅い私は、中々ブログを書く時間が取れないと思うので、アップに時差があり、場合のよっては帰国後になったり、ほぼ写真になったりするかもですが、ご了承いただきたい。また、今回は特別に視察させていただく区域もあるので、十分なアップが難しいかもですが、併せてご了承くださいませ。補足はまたリアルでお会いした時や講演をさせていただいたときにでもご紹介させていただきます。
あとできれば現地や移動中にでもFacebookの個人アカウント(金岡信康)、もしくはofficialの又右衛門FacebookやInstagramで随時アップしていければと思っているのでウォッチしていただければと思います。
ではでは、かなり前置きが長くなったが又右衛門 欧州へ。を始めさせていただきます。
昨晩の舞浜での全国花卸協会の総会を終えて、翌早朝に帰阪。豊中の事務所により、本社を経て、いったん自宅に。そして慌てて荷物を準備、スーツケースに詰め込んで、ネコたちの頭をなでて、夕方に出発。伊丹空港から羽田空港へと向かった。
そして羽田空港を出発し日付が変わってロンドンのヒースロー空港へと向かう。約14時間30分の空の旅である。旅というか、機内できちんと眠れない私にとっては、修行に近いもので、いつもこの時間をやり過ごすために前日はあまり眠らない。好きなコーヒーは飲まず、飲めないワインを飲んでみるなどを工夫し、何とか機内で眠ろうとしたが、どれもが良い結果を得ることができていないので、今回もあきらめてデスクワークを行った。ただおかげさまで先週の2回の出張や講演の準備でほとんど眠れていない日が続いたので、今回はウトウトすることができたのはありがたかった。
出発から数時間が経ったころには、飛行機の窓の自動調整具合もあるかもだが、幻想的に感じる景色が広がっていた。
また数時間経つと青みが増してきた景色。これもまた素敵な感じ。
また数時間経つとそこはすでに氷の世界。
窓の下にはとんがり山と氷で覆われた川のようなものが観えてくる。日本の富士山やアルプスとはまた違った美しさがある。MAPからみるとグリーンランドのあたりであろうかと思う。
そして出発から10時間が経ったころに、機内は点灯し食事が運ばれてきた。私は出国前から選んでおいた低糖質の食事である。特に制限しなければならない病気などはないが、メタボ対策と思って、運動のできない機内では頼むようにしている。当然味が薄いが少しでも肥満防止になればと思っての素人の考えではあるが・・・・。
食事を終えたころには、流氷であろうか、素敵な景色が広がっている。ただ最近開発・販売開始した細胞膜透過性資材に力を入れていたせいか、その景色は細胞のようにも見えてしまった。
そして着陸の2時間前ぐらいから雲海が拡がり、またしばらくして氷の世界から海の青と大地の緑が映える生命の息吹を感じる景色へと変わっていった。
やっとあと2時間ほどで目的地ヒースローに到着。さ~~7年ぶりのイギリス入国。短い間ではあるが、どのようなことが待っているか楽しみである。
先週末、灼熱と言っていいほどの気温40℃超のタイから早朝に帰国し、一瞬自宅に戻ってカバンを持ち換えて北海道に向かった。
当たり前だがとても寒く感じる。その寒さのせいかタイで挫いた左足首の痛みが強くなったような気がする。よく見ればカモシカのようにスラっとした足が、細めのカバの足のようになっていた(笑) ただ痛みはさほどきつくないので普通に活動はできたので良かった。
早朝目覚めると、やはりひんやりしている。気温は8℃。タイと比べると気温差30℃以上で、少しきつく感じたが、景色の美しさでカバーされとても快適であった。
今回の北海道も前回同様、牧場から競走馬の健康増進と良質の牧草生産、芝の凍結防止などの問い合わせをいただき、サンプル片手の訪問であった。
今回も厳しい検査などに合格した現役競走馬用にも飲用で許されているマリネックスゴールドは多くの活用ができそうとのことで、少し期待をしたいと思っている。
そして24時間以内の北海道滞在を終えて東京経由で、大阪へと戻った。そして帰国後の仕事を終えて、週初めは西方面の三木に定例ミーティングのため移動。
次の日には南へ。熊本である。熊本は昨年の都市緑化フェア依頼の1年ぶりである。ここでは今まで花き栽培をされていた方が、作替えや新しいことに取り組んでみたいとのご相談をいただいており、中々訪問ができずにいたが、時間調整ができたので訪問をさせていただけた。
始めてお会いさせていただいた方だが、お互いにひざを突き合わし、本音でお話をできたことは有意義であった。素敵な出会いに感謝である。今後はどのような取り組みに発展していくかは、まだまだ何とも言えないが、双方にとって良い取り組みができそうなら、進めていければと思っている。
帰りには新しくなった空港をさっと見ながら搭乗ゲートへ。とてもきれいになった空港に驚きを感じ、ゆっくり見たいなとは思ったが、時間がギリギリのため急ぎ足で飛行機に搭乗することにした。ぜひ熊本空港(阿蘇くまもと空港)をご利用の際は、時間に余裕をもっていかれれば楽しめるのではないかと思いますよ。
そして今週金曜日には東へ。いつもお世話になっている花き市場へと向かった。モノレールの駅を降り、市場に向かう途中には、大手物流会社がある。
以前、ここの正面玄関前を通った時に、見かけた看板娘?息子?と思われるネコちゃんが今日も皆さんをお出迎えしていた。
何とも出来過ぎとも言える光景である。この状況にホッコリしながら花き市場へ。母の日の繁忙期を終えて、少し落ち着きを取り戻したように感じる仲卸通りを抜けて、事務所へと向かった。
事務所では新しい取り組みの相談などをさせていただいたが、とても前向きに捉えていただき、今後が楽しみである。
午後からは、中華街の最寄りである横浜石川町の会議室にて、国際園芸博覧会協会 GREEN ×EXPO2027「花と緑の共創推進会議 第1回屋外出展分科会」に出席。協会事務局の方々や、様々な団体の皆様の発言に多くを学ばせていただくことができ刺激を受けることができた良い機会であった。
出席者にはご無沙汰していた方も多くいたが、いろんなプロジェクトにおいてご一緒させていただき、その頃から数か月しか経っていない再会にも関わらず、何となく懐かしさを感じることになったのが不思議であった。
本日配布された資料にある「自然」「環境にやさしい」という意味を持つ「GREEN」、国際的に共通する課題の解決に寄与する「EXPO」を掛け合わされたものと記されている。とても重要で積極的に取り組んでいかなければならないことである。
SDGsやプラネタリー・バウンダリーの概念などが拡がりをみせてきた中、日本が 世界同様にカーボンニュートラル、ネイチャーポジティブを掲げながらも、人の集客目的で 、見た目を重視し過ぎ てしまい 、環境配慮の問題を置き去りにしてしまうと「グリーンウォッシュ」と揶揄されてしまい世界の舞台で大恥をかいてしまうことも考えられる。そのようなことにならないためにも環境配慮を出展や出品、場合によれば来場者にも、一定の 基準を設けることも必要であるかもしれない 。 確かに一定の基準を設けると、ハードルが 少し上がり、参加者は減ってしまう可能性もあるかもしれないが、最終的には 出展社 、出品者も 、さらに一段上のステージに上がることになり環境配慮では一歩先行く欧米諸国に近づけるようになり、出品物である花卉園芸品の輸出促進にもつながると思っている 。
さらに今回の会場となる横浜 上瀬谷の地が将来にOECM (Other Effective area based Conservation Measures 保護地域以外で生物多様性保全する区域)に向かうのであれば、 先ほどの人の集客だけではなく、人以外の生き物の集客にも目を向けていくことは必須のように思っている。
数年前に2027年は、少し先のようにも感じたが、もうあっという間でやってくるであろうと思う。正直少し焦りを感じている。ただどの業界よりも植物の恩恵を受けている私たちは、責務と捉えて取り組んでいかなければならないと考える。
そのようなこと考えながら、雨の横浜を歩きながら帰路につき、羽田経由で伊丹空港に着いた時には雨は止んでいた。
タイから帰国して今週末まで、北へ。西へ。南へ。東へ。と本当にバタバタであった。さ~~週明けも大事なプレゼン。そして出張が控えている。また来月に引き受けた講演の資料も作らなければで、かなり焦ってはいるが、転ばぬようにしっかり頑張っていきますね。
それでは皆さん。素敵な週末を。
今回も約1週間の予定でタイを訪問し、農場や生産者を周り続け、今帰りの飛行機の中でこのブログを書いています。
毎日気温40℃という猛暑の中で、確かに体力的に厳しいところもあったが、その分、日本ではめったに食べないアイスクリームや氷を食べ、その美味しさを再認識できた。ただ帰国した時に、かなり肥ってないかは心配である。
また汗をかくためか、いつもよりタイ料理を美味しく感じられランチや、屋台で食べる格安のディナーが至福の時間であった。
また好物のガイヤーン(大きな焼き鳥)も何度か食べられ、元気の源となった。
おかげで出国の時よりも体調が良くなって帰ることができる。
そして好物の焼きバナナ。揚げたバナナは油が多くて苦手であるが、焼いたバナナは甘みと酸味のバランスが私にはマッチしているのでお気に入りである。残念ながら日本で通常売っているバナナを焼いてもこのようにならないので、現地でいただくしかない。今回もありつけて上機嫌である。
今回植物だけではなく可愛い動物たちも又右衛門を歓迎してくれた。(と思っている)
さてもうすぐ帰国だけど今回の訪問でも植物、動物、人たちと新しい出遭い、再会があり、正直もっと滞在していたかったのが本音である。
しかし日本で色々なプロジェクトが始まろうとしているのでその打ち合わせや、実際に動きかけた新しいプロジェクトもあるため、そんなにも日本から離れていることもできない。実際にこの飛行機が日本に到着し徹夜で帰国したその日から別のところに出張の予定も入っている状況でもある。
そのような状況でも、多くのパートナーに助けられて、色んなことにチャレンジできていることが本当にありがたい思いである。
ここタイにおいても、この1年間一緒に活動をしてきて私たちの取り組みに共感いただけたプロフェッショナルが、日本向け出荷エリア(又右衛門エリア)を作りたい。さらには、日本においての総代理店を務めていただき、一緒に歩んで行きたいとまで申し出ていただけた。とても光栄なことである。このように今回のタイ訪問。40度超の猛暑という気候的には厳しかったが本当に素晴らしいつながりができた。何度もタイに足を運んでいる成果が形になってきているのが実感できる。
何度もタイを訪れる中、正直ブロメリアや斑入り植物などと出逢ってきたが、私は専門外なので知識や経験が乏しく、その希少性などもあまりわかっていないのでブログを見ていただいている方々から教わらなければならないぐらいである。
ただどれも同じ植物、生き物なので、私は商品価値という人間が決めた基準ではなく、直感的に魅力を感じた植物は時には名前や生態もわからないままでも紹介させていただいていることもあるので、そのあたり皆さんにはご理解いただければと思っている。むしろこのブログなどを通じて植物を愛する者が繋がり、植物管理などの最適解を導き、植物のためになればとも思っている。
さ~~。帰国。タイの皆さんにはお世話になりました。偉大な植物ありがとうございます。
次の訪問は7月。すでに待ち遠しい。では関西空港に到着後、荷物を引き取り、すぐに次の場所へと向かおう。今度は北である。これもまた楽しみな取り組みである。
さて今回は移動中に急遽立ち寄った農園や一部マーケットなどで見かけた気になった植物たちの写真をアップします。特に説明など詳細は省かせていただくので写真集のような感じで見ていただければです。
以前から探してはいるものの中々出会えないピクタム。何度見てもこの柄は魅力的である。
以前Facebookで紹介させていただいたときでも、問い合わせが多かった種。今回も聞いてみたがここでは現物のみとのことである。他国ではもう少し数があるのでいずれ紹介させていただきたいと思う。
斑入りモンステラも以前に比べると価格は落ち着いてきたように思う。
こちらは姫モンステラの斑入り。最近の趣味家などは屋内管理が多いため、このような小型のものの価値が高まっている。大きなもの好きの又右衛門は極端に強い関心はないが世間はこちらのような小型に推移しているようである。
さらにこれは小型のドリナリア。とても可愛い。大きなもの好きの私もこれは可愛いと感じた。ただ数はほとんどなく、通常輸入しているドリナリアに比べると数倍高い。でも本当に可愛いので少し探してみたいと思う。
さらにそれの綴化(てっか)した珍しいものを見かけることができた。数個しかなかったものを特別に日本に送っていただけそうなのでレアものファンは楽しみにしていただければと思う。
また写真のようにくるくるパーマがかかったようなドラセナ コンシンネ。又右衛門の髪型にも似ている感じで少し親近感がわいてくる。今度は又右衛門もこの色を真似てみようかな?(笑)
垂れるような枝ぶりのドラセナなどユニークなものを見かけることができた。
仮面ライダーアマゾンを思い出させてくれるような柄のヤシ。かなり魅力的である。せっかくなのでまだ人気継続中のフィロデンドロン、モンステラなどの斑入りをバタバタっと紹介。
私の専門外の植物がほとんどなので解説や名称については省略させてくださいませ。いい加減なこともかけないので。
さて今回もこのような感じでお気に入りのものとも出会うことができました。他にもいっぱいありますが、ブログではこの辺でお許しを。もしも気になったものがあれば連絡をくださいませ。ではでは。
今回のタイも多くの農場、生産者の新規訪問と既存パートナーの再訪をしてきた。その中からアップ可能なものをいくつかピックアップしてお届けします。
前回も訪問した巨大なビスマルキア農場。ここは幾度か足を運ぶことで心を許していただけたのか、日本向けに取り組みを始めようとしてくれている。
ビスマルキアはヤシの王様とも呼ばれ、ヤシ好きの方で知らない人はいないほど人気があるヤシである。しかしながら耐寒性の問題や環境の変化には敏感なヤシのため、日本での順調な生育が難しい。また根の洗浄や輸送ストレスにも弱いので、今まで多くの人がうまく継続できなかった。
またビスマルキア以外にもコペルニキアやウチワヤシなどヤシ類はほぼ同様の条件で根の洗浄で大きなダメージを受け、場合によっては枯死に繋がってしまう。しかしながら多くの方が待ち望んでいるため、日本に良い状態で来ていただく方法を色々試してきた。そして先日からのテストにおいて、現時点で最適な方法を導きだすことができた。この方法で根洗い及び養生をすれば恐らく、きちんと発根させることが可能である。
やっと何とかここまでたどり着くことができた。ただこれで最終とは思っていないのと、また課題は出てくると思うので引き続き最適を求めて取り組んでいきたいと思う。
今回初めてであるウスネオイデス(スパニッシュモス)の生産者も訪問してきた。今までウスネオイデスは南米産を中心に扱ってきたが、タイ産でも結構高品質のものを見かけることから、優良な生産者を見つけられると、可能性は十分あると思っていた。
そして今回、高品質のウスネオイデスを出荷する方を訪問し、拝見させていただいた。写真のように、中々の品質である。ありがちな内部の変色もない。これであれば可能性はあると言えるので日本にテストで送って、経過観察を行って今後を検討したいと思った。
そしてアロカシアの農場も再訪してきた。ここでは日本の寒さにも対応できる種を主に輸入を行っている。様々な色や形があり興味深い。
そして今回は写真のような大型の品種を輸入するための準備をおこなっているブロメリアの確認をしてきた。中々の迫力で私のお気に入りである。少し背の高めの器に植えれば商業施設の装飾にはインパクトがあって良いかと思う。またシルバーカラーのほうは寒さにも強いのがありがたい。すでに発根はしているが、もう少し発根を促してからの輸送が良さそうなのでもう少しの辛抱である。
さらに今回、特別にこの2種類を限定で譲っていただくことができた。ものすごく楽しみである。日本に来ていただくにはいくつかのハードルもあるので今のところ未定である。
これは花芽がついた個体である。残念ながら開花すると枯死してしまうので、この時点で余命半年から1年である。少し悲しい。今回このまま枯死を迎えるよりも、最後にヒトハナ咲かせてあげられないかとも思っている。
それには開花株を輸入するか切り花として輸入もありかとも考えている。
ただ子株が出るであろうから、このまま現地で咲いて終えるほうが良いのではなどとも思ったりしている。いずれにしても長年このブロメリアと一緒に過ごしてきた生産者の意見を聞きながら決めていければと思っている。
上記の大きなブロメリアの農場とは違うがグズマニアなどを生産する農場も拝見してきた。正直私はこのような植物は知識も経験も乏しく、名前すら十分にお伝え出来ないレベルであるが素敵なことだけは皆さんにお仕えできればと思っています。
この他にもとっておきの生産者を紹介いただき訪問してきた。そこには日本未入荷のレアものもあり、見ているだけでも十分なぐらいのところであった。本当はこのブログでも紹介させていただきたいが、トラブルに繋がったりしてはいけないので控えさせていただきたく思う。ただそこでの仕込みはできているので、日本に来てくれた時に、皆さんにも見ていただきたく思っているので乞うご期待である。
他にも農場や生産者をいくつか周ってきたが今回の報告はこの辺で。ではでは~~。
回の訪問では次週に日本向けに出荷する斑入りバオバブの準備をおこなってきた。まずは苗木の全てを水洗いにて泥を落とす。
そして土が残っていないか丁寧にチェックをしていく。
今回、この植物は初めての輸入になるので、私が一本ずつチェックしていく。そのチェックの方法は視覚と、触覚と嗅覚でおこなう。
視覚は、そのまま丁寧に見て問題がないかのチェックである。次は触覚。根の色と土の色が似ているので、優しくなぜるようにしてザラザラ感がないかなどをチェックする。さらに一本ずつ嗅いで土特有の臭いがしないかによってのチェックを行う。
そして全てのチェックが終わると、マリネックスの500倍希釈液につける。これは今回きつめに洗浄を行ったため、傷が入ったところの消毒と保護のために行ってみた。
さらに洗いあがったものを少し乾かし、今度は霧吹きにて再度マリネックス200倍希釈液を噴霧し、しばらくして箱詰めを行った。
翌日は他の植物もあるため農務省にてCITESなどのチェックをしていただき、また同じ農務省内を移動し、バオバブの線虫検査を受けるための提出を行った。この検査は約1週間かかるので、この検査結果をまって合格であれば日本向けにて輸送ができることになる。
ここタイにおいてはユニークな植物、希少な植物が多くあるが、CITESが取得できない、また準備できないものが多くある。またフィトサニタリーなどの準備に手間や費用がかかるので、以前は個人事業者や趣味家の中には手荷物などで許可なく持ち込まれていたと聞いている。とても残念なことで危険な行為である。
私たちは植物貿易に携わるものとして、まずは国際ルール遵守と植物の命への尊厳を掲げ今後も取り組んでいきたいと思っている。もし貿易のことでわからないことがある場合は、自己判断だけでなく遠慮なしにお尋ねいただければ私のわかる範囲でよければお話をさせていただければと思っているのでご連絡いただければである。
さて他にも日本に向けての植物の準備が多くあるので、引き続き気温40℃の中、頑張ります。
今年4回目のタイ訪問。今回は進捗中のプロジェクトや新たな取り組みのため四たびタイへと向かう。
この日、地元のとんとこ祭りを終えて、バタバタと荷物を詰め、いつものスーツケースを車のトランクに載せて、蛍池駅へ向かった。今回も前回同様リムジンバスで関西空港へ向かう。
前回乗車した時は、私一人しか乗らなかったが、今回は3組。でも当然車内はガラガラである。また連休中ということもあり市内の高速はすいていて出発から1時間弱で関西空港に到着した。
到着後チェックインまでに時間があったので、空港内のドラッグストアに駆け込み、必要な薬を調達し、チェックインカウンターへと向かった。
GW中ということもあり、少し混んでいるのかと思ったが、出発時間があまり良くない安い便のせいか、出発ゲート付近は相変わらず閑散としている状況であった。
定刻出発し、航行中は何のトラブルもなく、バンコク スワンナプーム空港に予定より30分ほど早く到着。
到着後ファーストレーンで入国手続きを終え、スーツケースをピックアップした時にはまだ早朝4時30分ごろであった。
始発の5時半まで改札が始まるまで過ごして、電車を乗り継ぎホテル近くのプロンポン駅に到着。ホテルのトイレで着替えをして、荷物を預けて、パートナーと合流。そのまま農場へと向かった。
途中、スターバックスでゆず珈琲??らしきものを買い、一か月ぶりの再会を喜び合い、今回のスケジュールなどを話しながら、目的地へと向かった。
途中、お世話になっているビスマルキアの畑をチェックしながらホテルから約2時間で目的地に到着した。
ここはタイにおける日本及び他国への輸出を行うための準備施設通称「又右衛門エリア」と呼んでいるところである。
ここでは日本向けに根洗いなどを行い、新しいココピートなどに植え替え養生をしている場所である。そして他国と違って厳格な輸入ルールの日本に適合するように準備をおこなっている。
又右衛門エリアで追加の指示と、アドバイスを行い、さらに新たに入荷したアルテシーマを数本選び出した。
さらに希少な斑入りバオバブのチェックを行ったが、すでにこの頃には気温は40℃を超えていた。暑い。暑すぎる。冷えた水も直ぐにお湯になってしまうぐらいに暑い。徹夜で到着した体力低下中の又右衛門にはかなり堪える。ただバオバブはこの暑さをとても喜んでいるように感じたので、その姿を見ていると何だかうれしく体力が充電されるような気分になった。ちなみに早ければ斑入りバオバブは、もうすぐ日本に来てくれるので楽しみにしていただければである。
その後テーブルで今後の打ち合わせを行い、7月の再訪を約束して又右衛門エリアのあるここの契約農場を後にした。
そして市内に折り返す途中で食事をとることにしたのだが、何とそのお店の名前は「大田YAKI」焼肉屋さんである。
まるで都内の某大手花き市場とそっくりの名前である。さらにロゴまで似ている。笑える・・・
これは帰国したら市場に何か関係しているの?と聞いてみたいところである。せっかくなのでこのお店で遅めのランチを済ませて夕刻ホテルへと戻った。
そしてホテルでコンビニと屋台で買ったご飯を済ませて初日を終えることができました。
さて今回のタイ訪問も、予定がかなりびっしり詰まっているのと、万全な体調でないため、日々の更新は難しく、まとめてのアップになる可能性が高いと思いますが、よければご覧いただければと思います~~~。
いすみ市から在来線を乗り継ぎ、3時間強で深谷に到着。以前からお世話になっている酒井盆栽の酒井さんとディナーミーティングを行い、昨晩は遅くまで語り合った。
翌朝、駅前のガーデンを拝見した。
深谷はオープンガーデンなど花や緑に積極的に取り組まれている魅力的な街で、駅前もしっかりメンテナンスがされていて素敵な空間となっていた。
車で移動し酒井盆栽を訪問。素敵な盆栽を拝見しながら、2025年の大阪・関西万博や、2027年横浜国際園芸博覧会などのイベントに向けた新しい取り組みについて意見交換をさせていただいた。酒井盆栽×又右衛門で、どのようなものができてくるか乞うご期待である。
その後、深谷市の花や緑の取り組みに大きく貢献され、この方なしでは今の深谷はなかったと言っても過言ではない吉田氏も加わり、様々な議論を交わすことができた。
吉田氏のご意見と今までの経験などから学ばせていただくことが多く、また一つ引き出しが増えた時間となった。
きれいに管理されており、メンテナンスされている方には笑顔でお声掛けいただき、とても良い気分で見学をさせていただいた。
ここは環境に配慮した取り組みを進めていらっしゃり、今後どのように発展していくか楽しみである。
ファームでは収穫体験などにも参加できるようになっており、とても良い取り組みに感じた。
店内には野菜の販売所やレストランもあり、おしゃれで素敵な空間となっていた。このように民間企業が農業分野に参入し、新たな扉を開けてくれることはとても良いことであると感じるとともに、他の地域でよく見かける『グリーンウォッシュ』と揶揄されることがないよう、私たち民間企業はしていかなければならないとあらためて感じた。
その後深谷テラスや、点在するおしゃれなカフェやレストランを見学させていただき、制限時間いっぱいまで深谷を感じて、この地を後にした。
この二日間。同じ関東でも移動が多く現地での滞在時間もそう長くなかったが、実のある内容で多くを学ばせていただいた。さ~~、これらを又右衛門なりにアレンジをして新しいものを生み出していこう。考えるのが楽しみである。